殺し屋の娘は憧れた兵士になって愛されてます

鈴菜えり

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数年後

53話 

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「さて、シュオナ以外は食事はある程度済んでいますね。シュオナは食べながら聞きなさい」
コルグが周りにあまり人がいない為、話を振ってきた。
シュオナは食べながら頷き耳を傾ける。
「昨日は心配をかけて済まなかった。街中を巡回している時に手練に襲われるとは思わなかったのと、私たちの警戒不足だった」
「本当にごめんなさいね。気が抜けてたわ」
2人は頭を軽く下げて謝罪する。
「私たちを襲った者をシュオナが捕らえたと聞いたが本当に捉えたのかい?」
シュオナに目線を向けて確認をする。
それにシュオナは食べながら頷く。
「それは本当ですよ。俺もずっと一緒に行動していましたので保証します。ただ、裏切りの兵士達は痕跡なく始末してしまいました…すみません。
それと報告した時に言い忘れていたのですが、死ぬ直後裏切り者が言っていました。『まだだ。あの方のために我らが…同胞がチャンスを…』と。この言葉からまだ裏切り者の兵士がいると思われます」
「なに?」
それに反応したのは二番隊副隊長ビィトム。忠誠心がとても強く、特にコルグとサーナを誰(国王)よりも尊敬してやまない男。
「ビィトムさんが心配するのも分かりますが、まだ確証はありません」
「リュイ、確実まではいかないがまだいるとは思うぞ?」
シュオナは食事をし終わりリュイの言葉を付け足す。
「シューちゃん、それは本当なの?」
「サーナねぇとビィトムさんが心配するのも無理はない。でも、いなければおかしい。多分だけど僕達が殺したのはごく一部。命令した者の下っ端に過ぎない。コルグ隊長とサーナねぇが生きているかどうか報告する部隊と殺しの依頼をする部隊と兵士達の様子を伺い的確な情報を送る部隊。この3つの部隊があると推測されます。一応最低3つ以上の部隊があると認識しといた方がいいでしょう。そして、僕とリュイが潰したのは依頼をする部隊だと思われるが、最低あと2つの部隊がまだいるはずです」
その言葉を聞き全員ため息をついた。
「お前だけは敵にならなくてよかったよ」
ケンが呆れ気味に呟く。
「ホントだよね~。なんでぇ、そんな風に考えられるのか不思議だよねぇ」
チトセもケンにつられて喋る。
「本当ですね。この若い歳でここまで考えられる頭脳を持っていますから怖いくらいです」
ハヨクは苦笑混じりに喋る。
「流石と賞賛するに値する。将来はこの国に繁栄をもたらしうる立派なお子になるだろう。某は今後もシュオナの成長を楽しみにしている」
ビィトムは硬い口調でニコニコとしながらこちらを見る。
それぞれ言いたいことを言いながらシュオナに語る。
シュオナは皆が褒めてくるので恥ずかしさのあまり耐えきれなくなり、自作した異空間へ行く狭間へ逃げていった。それに続くようにリュイも異空間が消える前にシュオナを追いかけて行った。その直後異空間へ続く様にできていた狭間が消えていった。

「あーあ、いじめすぎたぁ??でていったよ~?」
「これぐらい言わなければシューちゃんも自覚しないでしょ?でも恥ずかしがっている姿は昔と今も変わらなくて良かったわ」
「シュオナは褒められなれていないようだった。不思議だ」
ミカギはシュオナが消えていった場所をじっと見ながら言う。
「シュオナは~、きっと育てたあの男から褒めてもらったことがないんじゃないかなぁ?もうシュオナは19歳になったんだよ~?でも人としてどこか抜けているんだよねぇ~。なんでぇ、こんなこと思うんだろぉ?」
「そうですか。もうシュオナが入ってきてもう6年が経ったのですか。
…それにしてもチトセが言う『人として抜けている。』とはなんでしょう?私には普通の子にしか見えないのですが?」
「コルグの言う通りね。私もわからないわ。魔族特有の能力なの?」
「ん~、そういう訳じゃないんだけどぉ、なんて言えばいいんだろうねぇ~。人としての感情が薄いというかぁ、見ている価値観や世界感のズレがあるように思えるんだよねぇ~。一緒のようで一緒ではない。同じものであって同じじゃない様な感じ~」
「分かった。チトセに聞いたのが間違いだったわ。さっぱりわからないわ」
「え~、これ程わかりやすく言ったことなかったのにサーナ副総隊長酷ぉーい!」
そんな話をしながら各自仕事の話と報告して解散となった。
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