蓮の水葬

SaKI

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良美がどうして?

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ある日の夜、良美がしくしくと泣いていた。

どうしたのか尋ねてみても、何も答えない。
すると百合が半ば投げやり気味に告げた。
「良美は東京の叔父さんの家にもらわれることになったんだよ」それを聞いていた良美がさらに嗚咽を漏らしながら泣き出した。

そうなの?と聞くと、「共子さんってお父さんからなんにも聞いてないんだね」と言い捨て、二階に走り去っていった。

「良美ちゃん、きっと何かの間違いよ、今夜お父さんに聞いてみるから。とにかく大丈夫だから」と良美の頭をなでた。
良美は泣き疲れたのか、力なく頷いた。

良美は素直な性格の上、前妻の顔を見たことはないが、百合と良美は似ていない。
つまり、良美は前妻とも似ていないということだろう。
息子をひとりもうけたことで、良美に対しては率直に可愛いという母性が芽生え始めていた。

そのぶん、百合が言ったことが事実であるならば、私としてもショックだった。
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