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転生したら、目が見えるようになりました!
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意識が朦朧とする中、遠くの方で声が聞こえた。
「ねぇ、神様!あの子、例の子供ですよ!神様が変に能力を与えたがために、イジられてしまった子です!」
「あ~、あの子かぁ。しかし、あの子が力がほしいと言ったのじゃ。それに従って、能力を与えただけのこと、わしは何も悪いことはしておらぬ」
「だったら、何故この子は怪我をしているのですか!?さっき、いじめっ子たちに屋上から突き落とされてしまったのですよ!急いで、彼を転送しようとしましたが、体は手遅れでした…。転送できたのは魂だけです…」
この人たちは、何の話をしているんだ…?屋上ってことは、僕の話だろうか…。
「何故そんなにも弱いのじゃ…わしは、ちゃんと力を与えたはず…あぁ、与える世界を間違えてしまったのかぁ…それは悪い事をした…」
「そうです!この世界では全く役に立たない力を与えたんです!神様は!」
「じゃあ、今度はこの力がこの子の役に立つ世界に送ってやろう。それなら君もよかろう?」
「はい!そのつもりで、言ったのです!あっ、それと魔力量などはどうしますか?」
魔力?それは、いつも浩道が教えてくれるゲームの中のワードだ。なぜ、この人たちはそんな話をしているのだ…。
「君に任せよう…どうせ、決めたかったのじゃろう?」
「わかってますね!神様!えーと、肉体は前と同じ物を用意しますね。これをこうして…。では、これでOKです」
「行ってくるのじゃ、少年よ」
「今度は、幸せな生活がおくれますように!」
その言葉を最後に、僕の意識も薄らいでいった。
目を覚ますと、僕は知らない場所にいた。実際には目にはしていないが、音でわかる。ここは、僕がさっきいた所ではない。手で周りを触ってみると、手に草のような感触がした。つまり、僕は森かどこかの草むらで寝そべっていたということになる。
落ち着け、僕はどうして知らない場所にいるんだ。あっ、これはもしや転生というものではないか!それだったら、僕の目も見えるはずだ!
僕は心を踊らせながら、目を覆う包帯をとった。しかし、いつものように僕の目には、何も映らなかった。
そうだよな、多分これは夢だ。さっきまで、痛かった体の痛みがなくなっているし、こんな草むらにいるわけがない。今頃は、病院に運ばれてるのだろうか…。それとも、僕はもう亡くなって…。いや、そんなことら考えたくない。浩道…。
目から大量の涙が溢れ落ちた。拭っても、拭っても湧き出てきて、どうしようもなかった。そんな僕に、何かが近づいてくる音がした。
『ぽよんっ。ぽよんっ』
なんだか、不思議な音だ。袋に入れた水を地面に叩いているような音な気がする。説明しづらいが、察してほしい。
その得体のしれないものは、僕の膝に乗った。
「ぴゅー。ぴ?ぴゆーゆー」
何か僕に伝えようとしているのか、ぴゅーぴゅー鳴いている。しかし、僕には何を言っているのか理解できなかった。
「すまないね、君の言っていることがわからないんだ。僕は見ての通り目が見えないし、何の役にも立てないよ」
自分で言ってて、胸が苦しい…。
「ぴゅ?ぴ~…ぴ!ぴゅっぴゅー!」
何かを発しながら、その子は消えてしまった。僕はまた一人か。これからどうなるのだろうか。一生よくわからない夢の中で過ごすのだろうか…。考ええば考えるほど、ネガティブにとらえてしまう。そんな自分は、大嫌いだ。
とりあえず、僕はその場を探り棒か何かないか調べた。棒がないと、目が見えない僕にはどこかへ行く手段がない。普通に歩いたとしたら、何かの障害物にあたって、命を落としかねない。
んー、結構ないもんだな…。
途方に暮れる僕のもとに、さっきの子の音と別の足音が聞こえた。戻ってきたのか?
『ぽよんっ、ぽよんっ』
『ドスン、ドスン』
どうやら、あの子が何か別の生物を連れてきたらしい。でも、なぜだろうか。冷静に考えてみると、嫌な連想が頭に浮かぶ…。考えられる考察は3つ。考察1、その子の親玉に餌として食べられる…。考察2、その子の仲間にボコボコにされる…。考察3、何かに踏み潰される…。
破滅への道一択しかないじゃないか!え…、僕なにかしちゃったのかな…?この世界では、弱音をはくのは犯罪になるとか?それとも、人の目を見て話せないから?どっちにしろ、もう手遅れだ…。だって、もう僕の前に何者かが立っているのだから…。
「人間よ、どこからこの森に入った?」
「…?」
声…?じゃあ、さっきのは人だったのか?僕は少しばかり考え過ぎだったのかもしれない…。いや、かなり。
「聞こえないのか?」
「あっ!ぼ、僕は柊木 進といいます。ここへは、どうやって来たのかわかりません…」
「なぜ、わからぬのだ」
「僕は…目が見えないので…何が起きているのか、貴方がどんな人なのか…わからないのです…」
「…?人間、お前の目には異常は感じられんぞ」
「なんで、そんなことがわかるんですか?」
「我は、治癒魔法を得意としているのでな、その者の障害や損失部分はある程度わかるのだ」
「あの…魔法ってまずなんですか…?」
この世界は、浩道が言っていたゲームの世界なのだろうか。
「そんなことも知らないのか、人間」
「いや~、今この世界に来たばっかりでして…すみません」
「…まぁ、よかろう。我は偉大だからな」
そして、彼はこの世界について話し始めた。まず、ここはマラン大森林と言う所らしい。彼は、この大森林を長年にわたって守ってきているという。
そんなに、凄い森ってあるのだろうか…。
そして、僕の思った通り、この世界はゲームのような魔力などがある、世界線らしい。だから、魔物だとかエルフなど様々な多種族がいきかっているそうだ。
「ところで人間、お前はさっきこの世界に来たばかりと言ったな、もしやお前転生者か?」
「転生者…だと思うけど。多分…」
「うむ、転生者にあったのは我は初めてだ。こんな、モヤシみたいなのが、転生してくるのだな」
「ちょっ、失礼な!」
「事実であろう。しかもまだ魔力も、ろくに使えこなせていない」
魔力って言ったって、僕は魔力のマの字も知らない人間だ。ひどいこというな、この人。親の顔が見てみたいよ。まず、本人の顔も見てみたい…。
「我を侮辱するとはいい度胸だな。覚悟はできているのであろうな」
「えっ…!!!」
な、なんで?!今の声に出てたか!?まずいまずい、目が見えない僕にとっては彼を怒らせるのが、一番の命取りなのに…。
「我は人の心が読めるのだ!口を抑えても何も変わらぬぞ」
「あ…そうなんだ。なんか、便利」
「ぴゅーぴっゆーぴゆぱー」
僕と彼との会話に、先程の生物が割り込んできた。相変わらず何を言っているかわからない。
「いや、駄目だ。こんな、もやしは役に立たない」
「ぴー?ぴゅっっーぱゆびー!」
「人間は我らの敵だ。お前もわかっているだろう」
彼には生物の言っていることがわかるようで、何やら人間についての悪口ぽいことを話している。
僕が目の前にいるのに、堂々と悪口を言う人は初めてだ。いつもだったら、影で僕に聞こえる範囲で言われていた。なんなんだ、この人。
「ゴッホン、人間よ」
「あっ、はい!」
急に話しかけられたので、びっくりして飛び上がってしまった。
「我はお前を好かぬが、この者がどうしてもお前に魔法の使い方を教えてやれというのだ。だから、仕方がなく教えてやろう」
「えっ、教えてくれるの!」
「ぴゅ~」
生物は僕の膝に乗り気持ち良さそうな声をあげた。僕はその生物をそっと撫でた。
マジか!魔法を教えてもらえるなんて思ってなかった。まず、人生で魔法を扱うことは無いと思ってた。まぁ、一度死んでますけど…。
「では、まず魔力感知を教えてやろう。魔力感知を使いこなせれば、お前の目も見えるようになるぞ」
「目がみえるようになる…」
「なんだ、見たくないのか?」
「いや、しばらく目で何も見てなかったから…世界がどんなものか知りたい…けど、少し怖いんだ」
「なぜだ」
「僕の目が見えなくなったのは、世界を見てはいけないと、神様が僕に天罰をくだしたからかもしれない。それを考えると、なんか悪い気がして…」
「うむ…。そんなことは、どうでもいいのではないか?」
「え…?」
「これはお前の人生だ、誰かが決めていいものではない。お前がしたいことをすればいいだけのことだ。そうではないか?」
「あ…確かに。僕がしたいことか」
「で、魔法を学びたいのか?」
「はい!学びたいです!」
「ふっ、気に入った。人間よ、我がお前に魔法を教えてやろう」
そして、彼はわかりやすく僕に魔力感知について教えてくれた。
「周りの魔力を感じ取るのだ。周りに意識を集中させろ」
「はい、先生!」
「目は閉じろ、そして自分がこの世界の一部になったと思え」
自分は、この世界の一部。周りの魔力を感じる…。ん…?
この柔らかい感じはなんだ?とても優しい音がする。これが周囲の魔力なのか…?
「人間よ、ゆっくり目をあけるがいい」
もう、いいのか?まだ、僕は何も…。
目を開けると、そこには素晴らしくキレイで美しい自然が広がっていた。流れる小川に、生い茂る草花。なんて、素晴らしいところなのか。僕の目には、自然と涙が溢れた。久しぶりだ…。こんな、美しいものを見たのも、感じたのも。
「使いこなせたみたいだな。よかったな、人間よ」
「はいっ!ありがとうございま…」
僕は彼の姿を見て、自分の目を疑った。だって、今まで会話していたその人は、人ですらなかったのだから…。彼は、何メートルとも及ぶ大きな狼だった。
「ねぇ、神様!あの子、例の子供ですよ!神様が変に能力を与えたがために、イジられてしまった子です!」
「あ~、あの子かぁ。しかし、あの子が力がほしいと言ったのじゃ。それに従って、能力を与えただけのこと、わしは何も悪いことはしておらぬ」
「だったら、何故この子は怪我をしているのですか!?さっき、いじめっ子たちに屋上から突き落とされてしまったのですよ!急いで、彼を転送しようとしましたが、体は手遅れでした…。転送できたのは魂だけです…」
この人たちは、何の話をしているんだ…?屋上ってことは、僕の話だろうか…。
「何故そんなにも弱いのじゃ…わしは、ちゃんと力を与えたはず…あぁ、与える世界を間違えてしまったのかぁ…それは悪い事をした…」
「そうです!この世界では全く役に立たない力を与えたんです!神様は!」
「じゃあ、今度はこの力がこの子の役に立つ世界に送ってやろう。それなら君もよかろう?」
「はい!そのつもりで、言ったのです!あっ、それと魔力量などはどうしますか?」
魔力?それは、いつも浩道が教えてくれるゲームの中のワードだ。なぜ、この人たちはそんな話をしているのだ…。
「君に任せよう…どうせ、決めたかったのじゃろう?」
「わかってますね!神様!えーと、肉体は前と同じ物を用意しますね。これをこうして…。では、これでOKです」
「行ってくるのじゃ、少年よ」
「今度は、幸せな生活がおくれますように!」
その言葉を最後に、僕の意識も薄らいでいった。
目を覚ますと、僕は知らない場所にいた。実際には目にはしていないが、音でわかる。ここは、僕がさっきいた所ではない。手で周りを触ってみると、手に草のような感触がした。つまり、僕は森かどこかの草むらで寝そべっていたということになる。
落ち着け、僕はどうして知らない場所にいるんだ。あっ、これはもしや転生というものではないか!それだったら、僕の目も見えるはずだ!
僕は心を踊らせながら、目を覆う包帯をとった。しかし、いつものように僕の目には、何も映らなかった。
そうだよな、多分これは夢だ。さっきまで、痛かった体の痛みがなくなっているし、こんな草むらにいるわけがない。今頃は、病院に運ばれてるのだろうか…。それとも、僕はもう亡くなって…。いや、そんなことら考えたくない。浩道…。
目から大量の涙が溢れ落ちた。拭っても、拭っても湧き出てきて、どうしようもなかった。そんな僕に、何かが近づいてくる音がした。
『ぽよんっ。ぽよんっ』
なんだか、不思議な音だ。袋に入れた水を地面に叩いているような音な気がする。説明しづらいが、察してほしい。
その得体のしれないものは、僕の膝に乗った。
「ぴゅー。ぴ?ぴゆーゆー」
何か僕に伝えようとしているのか、ぴゅーぴゅー鳴いている。しかし、僕には何を言っているのか理解できなかった。
「すまないね、君の言っていることがわからないんだ。僕は見ての通り目が見えないし、何の役にも立てないよ」
自分で言ってて、胸が苦しい…。
「ぴゅ?ぴ~…ぴ!ぴゅっぴゅー!」
何かを発しながら、その子は消えてしまった。僕はまた一人か。これからどうなるのだろうか。一生よくわからない夢の中で過ごすのだろうか…。考ええば考えるほど、ネガティブにとらえてしまう。そんな自分は、大嫌いだ。
とりあえず、僕はその場を探り棒か何かないか調べた。棒がないと、目が見えない僕にはどこかへ行く手段がない。普通に歩いたとしたら、何かの障害物にあたって、命を落としかねない。
んー、結構ないもんだな…。
途方に暮れる僕のもとに、さっきの子の音と別の足音が聞こえた。戻ってきたのか?
『ぽよんっ、ぽよんっ』
『ドスン、ドスン』
どうやら、あの子が何か別の生物を連れてきたらしい。でも、なぜだろうか。冷静に考えてみると、嫌な連想が頭に浮かぶ…。考えられる考察は3つ。考察1、その子の親玉に餌として食べられる…。考察2、その子の仲間にボコボコにされる…。考察3、何かに踏み潰される…。
破滅への道一択しかないじゃないか!え…、僕なにかしちゃったのかな…?この世界では、弱音をはくのは犯罪になるとか?それとも、人の目を見て話せないから?どっちにしろ、もう手遅れだ…。だって、もう僕の前に何者かが立っているのだから…。
「人間よ、どこからこの森に入った?」
「…?」
声…?じゃあ、さっきのは人だったのか?僕は少しばかり考え過ぎだったのかもしれない…。いや、かなり。
「聞こえないのか?」
「あっ!ぼ、僕は柊木 進といいます。ここへは、どうやって来たのかわかりません…」
「なぜ、わからぬのだ」
「僕は…目が見えないので…何が起きているのか、貴方がどんな人なのか…わからないのです…」
「…?人間、お前の目には異常は感じられんぞ」
「なんで、そんなことがわかるんですか?」
「我は、治癒魔法を得意としているのでな、その者の障害や損失部分はある程度わかるのだ」
「あの…魔法ってまずなんですか…?」
この世界は、浩道が言っていたゲームの世界なのだろうか。
「そんなことも知らないのか、人間」
「いや~、今この世界に来たばっかりでして…すみません」
「…まぁ、よかろう。我は偉大だからな」
そして、彼はこの世界について話し始めた。まず、ここはマラン大森林と言う所らしい。彼は、この大森林を長年にわたって守ってきているという。
そんなに、凄い森ってあるのだろうか…。
そして、僕の思った通り、この世界はゲームのような魔力などがある、世界線らしい。だから、魔物だとかエルフなど様々な多種族がいきかっているそうだ。
「ところで人間、お前はさっきこの世界に来たばかりと言ったな、もしやお前転生者か?」
「転生者…だと思うけど。多分…」
「うむ、転生者にあったのは我は初めてだ。こんな、モヤシみたいなのが、転生してくるのだな」
「ちょっ、失礼な!」
「事実であろう。しかもまだ魔力も、ろくに使えこなせていない」
魔力って言ったって、僕は魔力のマの字も知らない人間だ。ひどいこというな、この人。親の顔が見てみたいよ。まず、本人の顔も見てみたい…。
「我を侮辱するとはいい度胸だな。覚悟はできているのであろうな」
「えっ…!!!」
な、なんで?!今の声に出てたか!?まずいまずい、目が見えない僕にとっては彼を怒らせるのが、一番の命取りなのに…。
「我は人の心が読めるのだ!口を抑えても何も変わらぬぞ」
「あ…そうなんだ。なんか、便利」
「ぴゅーぴっゆーぴゆぱー」
僕と彼との会話に、先程の生物が割り込んできた。相変わらず何を言っているかわからない。
「いや、駄目だ。こんな、もやしは役に立たない」
「ぴー?ぴゅっっーぱゆびー!」
「人間は我らの敵だ。お前もわかっているだろう」
彼には生物の言っていることがわかるようで、何やら人間についての悪口ぽいことを話している。
僕が目の前にいるのに、堂々と悪口を言う人は初めてだ。いつもだったら、影で僕に聞こえる範囲で言われていた。なんなんだ、この人。
「ゴッホン、人間よ」
「あっ、はい!」
急に話しかけられたので、びっくりして飛び上がってしまった。
「我はお前を好かぬが、この者がどうしてもお前に魔法の使い方を教えてやれというのだ。だから、仕方がなく教えてやろう」
「えっ、教えてくれるの!」
「ぴゅ~」
生物は僕の膝に乗り気持ち良さそうな声をあげた。僕はその生物をそっと撫でた。
マジか!魔法を教えてもらえるなんて思ってなかった。まず、人生で魔法を扱うことは無いと思ってた。まぁ、一度死んでますけど…。
「では、まず魔力感知を教えてやろう。魔力感知を使いこなせれば、お前の目も見えるようになるぞ」
「目がみえるようになる…」
「なんだ、見たくないのか?」
「いや、しばらく目で何も見てなかったから…世界がどんなものか知りたい…けど、少し怖いんだ」
「なぜだ」
「僕の目が見えなくなったのは、世界を見てはいけないと、神様が僕に天罰をくだしたからかもしれない。それを考えると、なんか悪い気がして…」
「うむ…。そんなことは、どうでもいいのではないか?」
「え…?」
「これはお前の人生だ、誰かが決めていいものではない。お前がしたいことをすればいいだけのことだ。そうではないか?」
「あ…確かに。僕がしたいことか」
「で、魔法を学びたいのか?」
「はい!学びたいです!」
「ふっ、気に入った。人間よ、我がお前に魔法を教えてやろう」
そして、彼はわかりやすく僕に魔力感知について教えてくれた。
「周りの魔力を感じ取るのだ。周りに意識を集中させろ」
「はい、先生!」
「目は閉じろ、そして自分がこの世界の一部になったと思え」
自分は、この世界の一部。周りの魔力を感じる…。ん…?
この柔らかい感じはなんだ?とても優しい音がする。これが周囲の魔力なのか…?
「人間よ、ゆっくり目をあけるがいい」
もう、いいのか?まだ、僕は何も…。
目を開けると、そこには素晴らしくキレイで美しい自然が広がっていた。流れる小川に、生い茂る草花。なんて、素晴らしいところなのか。僕の目には、自然と涙が溢れた。久しぶりだ…。こんな、美しいものを見たのも、感じたのも。
「使いこなせたみたいだな。よかったな、人間よ」
「はいっ!ありがとうございま…」
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