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何か変な能力を持ってしまった…
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僕はしばらく、その狼を見つめた。大きな歯に、モフモフの毛なみ。僕の知っている犬の中では、柴犬に似ている…。これが、狼なんだよな?
僕は、狼は見たことがなかったが、浩道が色々と説明してくれたので、多分これが狼なのだろう。
しっかし、デカイなー。何メートルあるのだろうか。
「ところで、ジル…先生。この文字みたいなのが書かれた物はなんですか?」
「…!?なぜ、我の名前を知っている?」
「えっ、だってジル先生の横に何か説明文らしきものが見えるので、それを読んだだけですが…これって、変ですかね…?」
「…。そこには、なんて書いてあるのだ?」
「えーとですね、先生の生年月日とか能力とか、たくさん書いてありますよ?全部読み上げますか?」
「いや、やめたまえ。では、人間。我の生年月日を答えよ」
「6月3日です」
「うむ…正解だ。次は、我の属性を答えよ」
「属性…?あ~、この火とか風って書いてあるものですか…?」
「…!?ほ、本当にわかるのか!?」
「えっ…はい」
先生は、僕に疑いの眼差しを向けている。僕は、手に大量の汗をかいていた。
これって、まずいのかな…?でも、よく考えたら自分の個人情報を人に見られてるって思うと、それはとても不愉快だ。もしや、僕は無意識のうちに先生を不快にさせているのでは…?
「そうではない。ただ、驚いただけだ」
「…あっ、そうでした。先生は心を読めるんでしたね…」
「んー…ちょっといいか」
「はい、なんでしょうか?」
「そのお前の膝に乗っているスライムにも、その能力は使えるのか?」
「えっ?スライム…?」
僕は恐る恐る自分の膝を見つめた。そこには、水のような塊の生物がいた。これが、浩道が言っていた可愛いスライムか?本当に可愛いな。ぷにぷにしてて、笑顔がかわゆい。
「ぴゅ~ぴゅ~↑」
僕はさっきと同様、スライムをじっと見つめた。
「なにか、わかったか?」
「あー、なんとなくはわかりました」
「そうか、ならば言ってみるとよい」
「えーと、この子には名前が無いみたいですね。それとー、種類は形状記憶型スライム。吸収したものに、変身できるみたい。すごいな」
「お前、それであってるか?」
「ぴゅーぱぱぴゅ~!」
「どうです?」
「どうやら、あたっているらしい。これが、転生者に与えられる固有スキルなのか…」
「固有スキル…?なんですかそれ?」
「お前だけにある、特別な力と言えばわかるか?」
「なるほど…。じゃあ、この能力はジル先生はないってことですか?」
「うむ、そうだ」
自分だけの能力か…。すごいな。じゃあ、ジル先生には固有スキルないのかな?
「あるぞ。我は転生者ではないが、他の魔物よりスキル的にも、何でも上なのだ」
「おー、流石ジル先生」
褒め称えると、ジル先生はなんだか照れくさそうに笑った。可愛いところ、あるんだな。
「我は可愛いのではない。かっこいい、狼である」
「すみません…w」
ジル先生は可愛いと言われるのが嫌いらしい。覚えておこう。
「ぴゅ~ぴゅっぴゅっびー!!」
「おー、どうした、どうした!?」
「ぴゅっぱーーぴゆ~…」
「二人だけでお話して、自分をのけ者にしないでほしいだと言っている、面倒くさいやつだな」
「び~。ぴっ!ぱゅぴーポピルピ~!」
「あ?口の聞き方をわきまえろ」
「いやいや、落ち着いてください。あー、ごめんな。よしよし、そんな顔すんなって」
僕は優しく、スライムを撫でた。スライムは気持ち良さそうに、可愛く鳴いた。かわゆい。もう、こいつ僕のペットにしたい。だめかな…?
「ペットにしたら、こいつとも意思疎通がはかれるかもな」
「そうなったら、何がいいんですか?」
「こいつの言っていることがわかる」
「…!?なるほど」
もし、意思疎通できればこの子と会話ができるのか!僕は、この子が何を言っているのかとても知りたいところだった。それは、いい考えじゃないか!
「じゃあ、ペットにします!それでもいいか?それとも、僕みたいな奴のペットは嫌か…?」
まぁ、嫌と言われたらしょうがないよな…。でも、悲しいことには変わりない。断らないでくれますように!
「ぴゅっぴゆ~?」
「なんて、言ってますか?」
「ペットにしてどうするのか、だそうだ」
「そりゃもちろん、お前と会話がしたい!僕が初めてこの世界に来たときお前がいてくれて、とても安心したんだ!こんな僕にも話しかけてくれたし、ジル先生にも会えた!そんなお前と友達になりたいんだ!」
友達…。そんな言葉を言ったのは、いつ頃だろうか…。友達かぁ、浩道どうしてるかな?僕のこと心配してくれてるかな…?いや、してないだろう。浩道は僕とお情けで仲良くしてたんだ、心配なんてするはずがない。でも、そう思うと、今まで楽しかった思い出を全てを否定しているようで辛かった。浩道はちゃんと、僕を見てくれていた。わかっているのに、なぜか浩道を悪く思ってしまう。こんな僕なんかと、友達になりたい奴なんていない。いるはずない…。この子もそう思っているだろう。役立たずとは仲良くしたくないって…。
「なあ、人間よ。その考えは捨てた方がいい」
「あの、僕のこと人間って言うのはやめてください!」
「いや、論点はそこではない…」
「ジル先生も、狼と種類で呼ばれたくないですよね?」
「あ~、確かに…」
「じゃあ、シンって言ってください!」
「わかった、シンよ」
「はい、なんですか?ジル先生!」
「我は、お前がどんな世界にいたか知らないが、この世界はお前のいた世界とは全く別物だ。だから、他人の感情をお前が決めるでない」
ジル先生の瞳はまっすぐ僕を見つめた。ここは違う世界…前とは違う?本当にそうなのだろうか。
「その証拠にこいつは、お前の提案を承認したぞ」
「えっ!お前…僕と友達になってくれるのか…?」
「ぴゅっぴゅ~↑」
「当たり前だ、と言っている」
僕はスライムと、狼を交互に見た。姿は人間ではないけれど、この世界での初めての友達ができた。僕はそのことに感動を覚え、目から溢れんばかりの涙が落ちた。
「ありがとう…ジル先生…お前も」
胸の奥がじーんと熱くなった。こんな感情は初めてだ。
神様、僕は今幸せです!
そして、僕はジル先生に魔法のお稽古をしてもらうことになった。
僕は、狼は見たことがなかったが、浩道が色々と説明してくれたので、多分これが狼なのだろう。
しっかし、デカイなー。何メートルあるのだろうか。
「ところで、ジル…先生。この文字みたいなのが書かれた物はなんですか?」
「…!?なぜ、我の名前を知っている?」
「えっ、だってジル先生の横に何か説明文らしきものが見えるので、それを読んだだけですが…これって、変ですかね…?」
「…。そこには、なんて書いてあるのだ?」
「えーとですね、先生の生年月日とか能力とか、たくさん書いてありますよ?全部読み上げますか?」
「いや、やめたまえ。では、人間。我の生年月日を答えよ」
「6月3日です」
「うむ…正解だ。次は、我の属性を答えよ」
「属性…?あ~、この火とか風って書いてあるものですか…?」
「…!?ほ、本当にわかるのか!?」
「えっ…はい」
先生は、僕に疑いの眼差しを向けている。僕は、手に大量の汗をかいていた。
これって、まずいのかな…?でも、よく考えたら自分の個人情報を人に見られてるって思うと、それはとても不愉快だ。もしや、僕は無意識のうちに先生を不快にさせているのでは…?
「そうではない。ただ、驚いただけだ」
「…あっ、そうでした。先生は心を読めるんでしたね…」
「んー…ちょっといいか」
「はい、なんでしょうか?」
「そのお前の膝に乗っているスライムにも、その能力は使えるのか?」
「えっ?スライム…?」
僕は恐る恐る自分の膝を見つめた。そこには、水のような塊の生物がいた。これが、浩道が言っていた可愛いスライムか?本当に可愛いな。ぷにぷにしてて、笑顔がかわゆい。
「ぴゅ~ぴゅ~↑」
僕はさっきと同様、スライムをじっと見つめた。
「なにか、わかったか?」
「あー、なんとなくはわかりました」
「そうか、ならば言ってみるとよい」
「えーと、この子には名前が無いみたいですね。それとー、種類は形状記憶型スライム。吸収したものに、変身できるみたい。すごいな」
「お前、それであってるか?」
「ぴゅーぱぱぴゅ~!」
「どうです?」
「どうやら、あたっているらしい。これが、転生者に与えられる固有スキルなのか…」
「固有スキル…?なんですかそれ?」
「お前だけにある、特別な力と言えばわかるか?」
「なるほど…。じゃあ、この能力はジル先生はないってことですか?」
「うむ、そうだ」
自分だけの能力か…。すごいな。じゃあ、ジル先生には固有スキルないのかな?
「あるぞ。我は転生者ではないが、他の魔物よりスキル的にも、何でも上なのだ」
「おー、流石ジル先生」
褒め称えると、ジル先生はなんだか照れくさそうに笑った。可愛いところ、あるんだな。
「我は可愛いのではない。かっこいい、狼である」
「すみません…w」
ジル先生は可愛いと言われるのが嫌いらしい。覚えておこう。
「ぴゅ~ぴゅっぴゅっびー!!」
「おー、どうした、どうした!?」
「ぴゅっぱーーぴゆ~…」
「二人だけでお話して、自分をのけ者にしないでほしいだと言っている、面倒くさいやつだな」
「び~。ぴっ!ぱゅぴーポピルピ~!」
「あ?口の聞き方をわきまえろ」
「いやいや、落ち着いてください。あー、ごめんな。よしよし、そんな顔すんなって」
僕は優しく、スライムを撫でた。スライムは気持ち良さそうに、可愛く鳴いた。かわゆい。もう、こいつ僕のペットにしたい。だめかな…?
「ペットにしたら、こいつとも意思疎通がはかれるかもな」
「そうなったら、何がいいんですか?」
「こいつの言っていることがわかる」
「…!?なるほど」
もし、意思疎通できればこの子と会話ができるのか!僕は、この子が何を言っているのかとても知りたいところだった。それは、いい考えじゃないか!
「じゃあ、ペットにします!それでもいいか?それとも、僕みたいな奴のペットは嫌か…?」
まぁ、嫌と言われたらしょうがないよな…。でも、悲しいことには変わりない。断らないでくれますように!
「ぴゅっぴゆ~?」
「なんて、言ってますか?」
「ペットにしてどうするのか、だそうだ」
「そりゃもちろん、お前と会話がしたい!僕が初めてこの世界に来たときお前がいてくれて、とても安心したんだ!こんな僕にも話しかけてくれたし、ジル先生にも会えた!そんなお前と友達になりたいんだ!」
友達…。そんな言葉を言ったのは、いつ頃だろうか…。友達かぁ、浩道どうしてるかな?僕のこと心配してくれてるかな…?いや、してないだろう。浩道は僕とお情けで仲良くしてたんだ、心配なんてするはずがない。でも、そう思うと、今まで楽しかった思い出を全てを否定しているようで辛かった。浩道はちゃんと、僕を見てくれていた。わかっているのに、なぜか浩道を悪く思ってしまう。こんな僕なんかと、友達になりたい奴なんていない。いるはずない…。この子もそう思っているだろう。役立たずとは仲良くしたくないって…。
「なあ、人間よ。その考えは捨てた方がいい」
「あの、僕のこと人間って言うのはやめてください!」
「いや、論点はそこではない…」
「ジル先生も、狼と種類で呼ばれたくないですよね?」
「あ~、確かに…」
「じゃあ、シンって言ってください!」
「わかった、シンよ」
「はい、なんですか?ジル先生!」
「我は、お前がどんな世界にいたか知らないが、この世界はお前のいた世界とは全く別物だ。だから、他人の感情をお前が決めるでない」
ジル先生の瞳はまっすぐ僕を見つめた。ここは違う世界…前とは違う?本当にそうなのだろうか。
「その証拠にこいつは、お前の提案を承認したぞ」
「えっ!お前…僕と友達になってくれるのか…?」
「ぴゅっぴゅ~↑」
「当たり前だ、と言っている」
僕はスライムと、狼を交互に見た。姿は人間ではないけれど、この世界での初めての友達ができた。僕はそのことに感動を覚え、目から溢れんばかりの涙が落ちた。
「ありがとう…ジル先生…お前も」
胸の奥がじーんと熱くなった。こんな感情は初めてだ。
神様、僕は今幸せです!
そして、僕はジル先生に魔法のお稽古をしてもらうことになった。
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