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第二章
フィクスはベロニカと息が合う
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あー疲れた!
皆元気かな?
今日まで他国に出張に行ってて今日やっと帰ってきたフィクスだよ。帰って来たばかりなんだけどさ?今、サンチコアの街、えらいことになってるね?俺帰って来たらゆっくり休みたかったんだけどな?
「フィクス?帰って来たのね?」
「ベロニカ?外にいたら危険だぞ?安全な所に避難しよう」
「あのね?私もティファ程強くないけど元騎士なんだけど?何か武器になる物ない?」
あ、そうだったね。でも本当危ないから駄目だよ。
あの魔物かなりでかいし。
「あら?剣二本あるじゃない。一本かして」
「え?あ!コラ!」
それは俺の剣じゃなくて、陛下に渡さなきゃいけないやつなんだけど!ちょっ!
「きゃああああ!?」
ってかそれどころじゃなかったな。
早くあの魔物を先にどうにかしないと!
「退がりなさい!やぁぁぁぁぁぁー!」
お、おおおおおお?ベロニカめっちゃ動き早くない?
え?結構強いよこの子。ん?でもこの子ティファに比べてかなり弱い筈では?
「フィクス!コイツの弱点は胸の真ん中よ!」
ん?ベロニカもしかして、この魔物と戦った事あるのか?
戦い方も手馴れてるしな?
「グギャァァァァ!!!」
「ベロニカ!避けろ!」
「援護するわ!」
ナイス、ベロニカ!弱点ガラ空き!
ドスーーーン。
はぁ、何とか片付いたな。ベロニカも、怪我は無しと。
「サンキューベロニカ!でも女の子なんだから、あんま危ない事するなよ?」
「本当に、この国の人間は平和ボケしているのね?コイツらは群れで動くの、まだ数匹近くに居るはずよ。使える戦力はちゃんと使いなさい」
中々厳しいお言葉だな。でも俺は女の子にはあまり危険な事して欲しくないんだよねぇ?
「ベロニカはコイツら知っているのか?」
「ええ。私達の国ではよく見かけたわ。その大半の討伐に私達が向かっていたもの」
カスバールってさぁ、本当に女性にも容赦ないよな。
慢性的な人手不足なのか?
「あ、あの。ベロニカさんありがとうございます」
「え?いいえ。貴方怪我はない?」
「は、はい。でもお母さんが・・・」
「すぐに医者に見せた方がいい。医療所は・・・」
彼方の方角から不穏な音が聞こえるな。行かない方が良さそうだ。どうするか。
「母親は動けない状態?」
「い、いえ。腕を少し抉られて。血は多分止まってますが、酷く痛むみたいで」
「そう、じゃあ街とは反対側の空き地に行きなさい。街の入り口が近いから救助が来た時すぐに手当てして貰える。母親はどこ?」
手際がいいな。流石元騎士と言うべきか。
ん?あれは・・・え?
「あら?痛みが引いたわ?」
「あくまで応急処置だから、助けが来たら、ちゃんと手当てしてもらってね?私達はそちら側に魔物が行かないように討伐してくるわ」
あれ?なんか当然のようにベロニカ回復魔術っぽいの使ってなかった?どう言う事?まさか、ベロニカ魔力保持者なのか?
「行きましょう。早く処理しないと怪我人が増える一方よ」
「ベロニカって、実は出来る子なの?」
「何訳わかんない事言っているの?急ぐわよ」
完全に俺、主導権握られてますけど?
しかし、やはり俺は認識を改めなければならないだろう。
この子絶対有能だ。だからティファが離したがらないんだ。それできっとベロニカはティファの後始末をさせられてたんだろうな。なんか、親近感が湧いてきた。
俺にも覚えがあるからな?
「ティファが魔物を見つけたら興奮して大変でしょうね」
「え?なんで?ティファ実は戦闘民族とか?」
「違うわよ。あの魔物ライスベガって名前なんだけど、とても美味しいのよ」
え?美味しい?アレが?
「あの人狩りに行くたびに担いで持って帰るものだから・・・最後の方は討伐隊から外されてたわよ」
担いで帰った?あのでかい魔物を?優に2メートルは超えているあの魔物を?普段のティファからは想像出来ないな。
でも、美味いと聞いて何となく納得した。ティファ食材確保の為なら手段を選ばなそうな感じ、する。
「皆、街の入り口の広場へ!元気な人は怪我人の手当てをお願い!」
「あっちでハイトさんとティファちゃんが闘ってるよ!」
お?噂をすればティファ既にやりあってるんじゃん。
まぁハイトが側にいるなら大丈夫だろ。
「ティファちゃん。凄く強かったんだね?おじさんビックリだよ!」
滅茶滅茶興奮してんな。まぁ普段のティファを知ってる奴ならビックリもするだろうな。
「デッキブラシ一本で魔物倒しちゃうんだもんよ?おじさん開いた口が塞がらなかったよ?」
ごめん。ちょっと俺は理解出来なかったんだけど?
デッキブラシって、あのデッキブラシで間違いないか?
「あの馬鹿。無駄に目立ってるわね・・・。変な噂が立つ前に回収しないと」
「ベロニカってさぁ、なんだかんだと世話焼きだよね?」
突き放しているように見えてティファの事よく見てるし、何かと理由を付けてフォローしてあげてるよね?
「あの宿舎にいる間は、なるべく問題を大きくしたくないからよ。それに、宿舎の人達には、良くしてもらっているから」
「・・・・ベロニカって。良い子だよね」
「良い人間は仲間を崖から蹴り落としたりしないわよ」
そうだね。・・・・でもさ。
「さぁ!明日の晩御飯は何処ですか!!隠れてないで出てきなさぁーい!ヘイ!カモン!」
君、絶対ティファなら助かるって分かってたよね?
俺、今目の前にいるティファ見て納得した。
うず高く積み重ねられた魔物の天辺でイキイキとした表情で高々とデッキブラシを掲げてるよ、あの子。
俺は今、戦慄している。怖っ!色々な意味で!
「ティファーー!分かったから。良い子だから降りておいで?チッチッチ」
ハイトよ。
お前は一体ティファを何だと思ってるんだ?
ティファは野生動物なのか?それをお前はもしかして手懐けようとしてる?
「これは私の獲物ですよ!!ハイトさんといえども獲物は渡しません!!ガルルルル!」
「「いや、いらんし」」
経緯は全くわからないが、多分この子被害者だ。絶対そうだ間違いない。ベロニカ。いつもお疲れ様です!!
皆元気かな?
今日まで他国に出張に行ってて今日やっと帰ってきたフィクスだよ。帰って来たばかりなんだけどさ?今、サンチコアの街、えらいことになってるね?俺帰って来たらゆっくり休みたかったんだけどな?
「フィクス?帰って来たのね?」
「ベロニカ?外にいたら危険だぞ?安全な所に避難しよう」
「あのね?私もティファ程強くないけど元騎士なんだけど?何か武器になる物ない?」
あ、そうだったね。でも本当危ないから駄目だよ。
あの魔物かなりでかいし。
「あら?剣二本あるじゃない。一本かして」
「え?あ!コラ!」
それは俺の剣じゃなくて、陛下に渡さなきゃいけないやつなんだけど!ちょっ!
「きゃああああ!?」
ってかそれどころじゃなかったな。
早くあの魔物を先にどうにかしないと!
「退がりなさい!やぁぁぁぁぁぁー!」
お、おおおおおお?ベロニカめっちゃ動き早くない?
え?結構強いよこの子。ん?でもこの子ティファに比べてかなり弱い筈では?
「フィクス!コイツの弱点は胸の真ん中よ!」
ん?ベロニカもしかして、この魔物と戦った事あるのか?
戦い方も手馴れてるしな?
「グギャァァァァ!!!」
「ベロニカ!避けろ!」
「援護するわ!」
ナイス、ベロニカ!弱点ガラ空き!
ドスーーーン。
はぁ、何とか片付いたな。ベロニカも、怪我は無しと。
「サンキューベロニカ!でも女の子なんだから、あんま危ない事するなよ?」
「本当に、この国の人間は平和ボケしているのね?コイツらは群れで動くの、まだ数匹近くに居るはずよ。使える戦力はちゃんと使いなさい」
中々厳しいお言葉だな。でも俺は女の子にはあまり危険な事して欲しくないんだよねぇ?
「ベロニカはコイツら知っているのか?」
「ええ。私達の国ではよく見かけたわ。その大半の討伐に私達が向かっていたもの」
カスバールってさぁ、本当に女性にも容赦ないよな。
慢性的な人手不足なのか?
「あ、あの。ベロニカさんありがとうございます」
「え?いいえ。貴方怪我はない?」
「は、はい。でもお母さんが・・・」
「すぐに医者に見せた方がいい。医療所は・・・」
彼方の方角から不穏な音が聞こえるな。行かない方が良さそうだ。どうするか。
「母親は動けない状態?」
「い、いえ。腕を少し抉られて。血は多分止まってますが、酷く痛むみたいで」
「そう、じゃあ街とは反対側の空き地に行きなさい。街の入り口が近いから救助が来た時すぐに手当てして貰える。母親はどこ?」
手際がいいな。流石元騎士と言うべきか。
ん?あれは・・・え?
「あら?痛みが引いたわ?」
「あくまで応急処置だから、助けが来たら、ちゃんと手当てしてもらってね?私達はそちら側に魔物が行かないように討伐してくるわ」
あれ?なんか当然のようにベロニカ回復魔術っぽいの使ってなかった?どう言う事?まさか、ベロニカ魔力保持者なのか?
「行きましょう。早く処理しないと怪我人が増える一方よ」
「ベロニカって、実は出来る子なの?」
「何訳わかんない事言っているの?急ぐわよ」
完全に俺、主導権握られてますけど?
しかし、やはり俺は認識を改めなければならないだろう。
この子絶対有能だ。だからティファが離したがらないんだ。それできっとベロニカはティファの後始末をさせられてたんだろうな。なんか、親近感が湧いてきた。
俺にも覚えがあるからな?
「ティファが魔物を見つけたら興奮して大変でしょうね」
「え?なんで?ティファ実は戦闘民族とか?」
「違うわよ。あの魔物ライスベガって名前なんだけど、とても美味しいのよ」
え?美味しい?アレが?
「あの人狩りに行くたびに担いで持って帰るものだから・・・最後の方は討伐隊から外されてたわよ」
担いで帰った?あのでかい魔物を?優に2メートルは超えているあの魔物を?普段のティファからは想像出来ないな。
でも、美味いと聞いて何となく納得した。ティファ食材確保の為なら手段を選ばなそうな感じ、する。
「皆、街の入り口の広場へ!元気な人は怪我人の手当てをお願い!」
「あっちでハイトさんとティファちゃんが闘ってるよ!」
お?噂をすればティファ既にやりあってるんじゃん。
まぁハイトが側にいるなら大丈夫だろ。
「ティファちゃん。凄く強かったんだね?おじさんビックリだよ!」
滅茶滅茶興奮してんな。まぁ普段のティファを知ってる奴ならビックリもするだろうな。
「デッキブラシ一本で魔物倒しちゃうんだもんよ?おじさん開いた口が塞がらなかったよ?」
ごめん。ちょっと俺は理解出来なかったんだけど?
デッキブラシって、あのデッキブラシで間違いないか?
「あの馬鹿。無駄に目立ってるわね・・・。変な噂が立つ前に回収しないと」
「ベロニカってさぁ、なんだかんだと世話焼きだよね?」
突き放しているように見えてティファの事よく見てるし、何かと理由を付けてフォローしてあげてるよね?
「あの宿舎にいる間は、なるべく問題を大きくしたくないからよ。それに、宿舎の人達には、良くしてもらっているから」
「・・・・ベロニカって。良い子だよね」
「良い人間は仲間を崖から蹴り落としたりしないわよ」
そうだね。・・・・でもさ。
「さぁ!明日の晩御飯は何処ですか!!隠れてないで出てきなさぁーい!ヘイ!カモン!」
君、絶対ティファなら助かるって分かってたよね?
俺、今目の前にいるティファ見て納得した。
うず高く積み重ねられた魔物の天辺でイキイキとした表情で高々とデッキブラシを掲げてるよ、あの子。
俺は今、戦慄している。怖っ!色々な意味で!
「ティファーー!分かったから。良い子だから降りておいで?チッチッチ」
ハイトよ。
お前は一体ティファを何だと思ってるんだ?
ティファは野生動物なのか?それをお前はもしかして手懐けようとしてる?
「これは私の獲物ですよ!!ハイトさんといえども獲物は渡しません!!ガルルルル!」
「「いや、いらんし」」
経緯は全くわからないが、多分この子被害者だ。絶対そうだ間違いない。ベロニカ。いつもお疲れ様です!!
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※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
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