64 / 144
第二章
ササラも魔物を食べてみたい
しおりを挟む
「ササラ、分かる?」
「ええ。しかし、突然現れましたね?」
こんにちは。お久しぶりですね?宮廷魔術師のササラです。義父であるデズロ様の下、この国の生活を支える為、日々働いています。
働いている、と言われても皆様ピンと来ないと思いますので、簡単に説明させていただきましょう。
サウジカル帝国の宮殿魔術師は他国からの魔法や魔術の侵略行為を受けた時、それに対抗する為、普段から国と国の境目に魔法防壁を張っています。
これは主に攻撃を感知するものであり、完全に相手の攻撃やこちらの国への侵入を防ぐものではありません。
それ以外には、この国のありとあらゆる生活用品を動かす為、宮廷最深部にあるクリスタル"アースポント"に私達の魔力を日々流し込み魔力を貯め、それを地中からこの国全体に送っています。このクリスタル、結構曲者で魔力を持っていれば誰でも魔力を流せるわけではありません。
ですから、それが出来る者はとても貴重な人材として大事に扱われます。皆様ご存知の通りデズロ様がその一人です。
説明が長くなりましたが、つまり私達は敵や良からぬ輩がこの国へ侵入すると、すぐに察知出来るのです。
そして今、正にその良からぬ者が現れましたね。
「あちゃーー。この位置はサンチコアだぁ。運がいいのか悪いのか・・・・。ササラ、僕ちょっと先に行ってるね?エルハドにも知らせておいて?」
「分かりました、すぐに使いの者に行かせます。私もサンチコアへお供します」
「駄目駄目。ササラはエルハドの指示を待ってから来て?僕急いで確認したい事があるからかっ飛ばしたいの」
「・・・成る程。了解しました」
この人に本気を出されたら私でも付いて行けません。
デズロという人物はいわゆる天才魔術師と言われるもので、実は私達の数百倍の魔力を体の中に所持しています。
アースポントも、元々はデズロ様が産み出したものでした。それまでこの国では各街に専属の魔術師が配置され、街の管理を行ってましたが、デズロ様のお陰で今や宮廷内から魔力を送る事ができるようになりました。
ここまで聞くとデズロ様ってなんて有能なんだ!と、思いますよね?
ええ、確かに有能ですよ?
ですが、彼自身は史上最悪の人間です。
その能力の3分の1でいいから良識ある人間でいて欲しいものです。あんな我儘放題の人物をこの国に招いた皇帝陛下は器が大きいのか、はたまた、ただの考えなしだったのか・・・・。
「ササラ?心の中で僕の悪口言うの止めて?顔にはしっかり出てるからね?」
「止めても行くのでしょう?サッサと行ってください」
「冷たいなーササラは?エリスとラットの方が僕に優しいよ?パパ泣いちゃうよ?」
何がパパなんですかね?
貴方親らしい事した事ありましたか?迷惑しか、かけられていませんよ?いいからサッサと飛んで行きなさい。
「あ!もし途中でギャド見かけたら、ちゃんと見張っておいてね?ティファに変な事しないようにさ?」
デズロ様。ギャドにはティファに変な事を仕掛ける勇気はありませんよ。
そして貴方にしては珍しく騙されていますね?本当に注意すべき人物は既にティファに色々手を出してますよ?
まぁ私はギャドを見張れと言われましたから。この事は勿論デズロ様には教えません。
そんな訳で私は遅れてサンチコアに着いたのですが。
「さっきまで全く魔物の気配なんてしませんでしたが、何故突然?」
それにしてもティファはデズロ様と見た目が全く似ていませんね。やはり母親に似ているのでしょうね?ティファがこんなに綺麗なのですから、母親もさぞかしお美しい方だったのでしょう。きっとデズロ様にまんまと騙されてしまったのですね?可哀想に。
「まだ調査中だね。とにかく急いで王宮に・・・・・」
「ふぁあああああああああ!!!」
わっ!?ティファ?私はちょっとビックリしましたよ?どうしたのかな?いきなり変な声出して。
「ライスベガです!こんな所に、ライスベガが・・・」
うん?ああ、あの魔物の事ですね?
確か隣の国は地底が安定してない為、瘴気も多くて魔物も沢山いるらしいですから、ティファはあの魔物をよく知っているのですね?
「ササラさん、ハイトさん。私ここに残ります。どうぞ宮廷に行ってください」
「まさか、ティファ一人で闘うつもり?駄目だよ。武器も持ってないのに」
待ってハイト君。
ティファの表情をよく見てご覧?アレは決して使命感とかで魔物を討伐しようとしてる訳ではないですよ?あの顔は自分の獲物を見つけた時に見せる歓喜の表情です。なんで分かるのか?デズロ様も良くあの顔をしますから。やはり血は争えないですね。
「ハイトさん。ライスベガは最高に美味なのです」
「え?美味って、食べて美味しいって事?」
「はい、とんでもなく。しかも全ての部位に違う美味しさがあって、一匹で色々な味を楽しめるやつなんです」
・・・・・・・ゴクリ。
・・・・・さて、私はギャドでも探しに行きましょうか。
ハイトはもう駄目そうですから。
「ティファ?勿論それはティファが料理、するんだよね?」
「はい!勿論です!!私は何度もあの子達を捌いて料理しましたから!くふぅ!アレがまた食べられるなんて。よだれが出ちゃいます!」
うん。やっぱり私も残ってティファのご飯食べていくとしましょう。
だって、あのティファがよだれが出る程美味しいという料理、ハイトじゃなくたって食べてみたいでしょ?
仕事?デズロ様とギャドに丸投げするので御心配なく。
「私はアイツの急所を知っていますので、動きを止めている間に胸の真ん中を狙って攻撃して下さい」
「動きを止めるって、どうやって?」
「へい!そこの清掃員の方!ソ・レ・貸して頂けませんか?」
「え?あ、いいけど。こんなのどうするの?それより早くここから逃げないと」
そうですよ。ティファ?ここはハイトに任せて君は下がってもらえませんか?貴方に何かあったら今度は山に穴が開くどころではすみませんから。
あと、貴方が今握っているデッキブラシ。何に使うんでしょう?あの魔物の急所、その先端のブラシで擦るのかな?
「大丈夫です!今から私がパパッと倒して料理しますから!この有能なデッキブラシで!」
「ティファは、何事も面白おかしくしないと気が済まないタチなの?」
いや、ハイト。ティファは大真面目だと思うよ?
目の前の現実をちゃんと受け入れよう。
事実この後彼女、本当に魔物を討伐しましたから。
勿論、デッキブラシ一本で。
「では、いざ!解体ターイム!!」
その後、私はどうしたのかって?結論から申しますとその流れで食べました。ライスベガ。この世の物とは思えない位美味しかった!また食べたいので、やはり今回の事件ちゃんと調べようと思っています!また現れませんかね?
「ええ。しかし、突然現れましたね?」
こんにちは。お久しぶりですね?宮廷魔術師のササラです。義父であるデズロ様の下、この国の生活を支える為、日々働いています。
働いている、と言われても皆様ピンと来ないと思いますので、簡単に説明させていただきましょう。
サウジカル帝国の宮殿魔術師は他国からの魔法や魔術の侵略行為を受けた時、それに対抗する為、普段から国と国の境目に魔法防壁を張っています。
これは主に攻撃を感知するものであり、完全に相手の攻撃やこちらの国への侵入を防ぐものではありません。
それ以外には、この国のありとあらゆる生活用品を動かす為、宮廷最深部にあるクリスタル"アースポント"に私達の魔力を日々流し込み魔力を貯め、それを地中からこの国全体に送っています。このクリスタル、結構曲者で魔力を持っていれば誰でも魔力を流せるわけではありません。
ですから、それが出来る者はとても貴重な人材として大事に扱われます。皆様ご存知の通りデズロ様がその一人です。
説明が長くなりましたが、つまり私達は敵や良からぬ輩がこの国へ侵入すると、すぐに察知出来るのです。
そして今、正にその良からぬ者が現れましたね。
「あちゃーー。この位置はサンチコアだぁ。運がいいのか悪いのか・・・・。ササラ、僕ちょっと先に行ってるね?エルハドにも知らせておいて?」
「分かりました、すぐに使いの者に行かせます。私もサンチコアへお供します」
「駄目駄目。ササラはエルハドの指示を待ってから来て?僕急いで確認したい事があるからかっ飛ばしたいの」
「・・・成る程。了解しました」
この人に本気を出されたら私でも付いて行けません。
デズロという人物はいわゆる天才魔術師と言われるもので、実は私達の数百倍の魔力を体の中に所持しています。
アースポントも、元々はデズロ様が産み出したものでした。それまでこの国では各街に専属の魔術師が配置され、街の管理を行ってましたが、デズロ様のお陰で今や宮廷内から魔力を送る事ができるようになりました。
ここまで聞くとデズロ様ってなんて有能なんだ!と、思いますよね?
ええ、確かに有能ですよ?
ですが、彼自身は史上最悪の人間です。
その能力の3分の1でいいから良識ある人間でいて欲しいものです。あんな我儘放題の人物をこの国に招いた皇帝陛下は器が大きいのか、はたまた、ただの考えなしだったのか・・・・。
「ササラ?心の中で僕の悪口言うの止めて?顔にはしっかり出てるからね?」
「止めても行くのでしょう?サッサと行ってください」
「冷たいなーササラは?エリスとラットの方が僕に優しいよ?パパ泣いちゃうよ?」
何がパパなんですかね?
貴方親らしい事した事ありましたか?迷惑しか、かけられていませんよ?いいからサッサと飛んで行きなさい。
「あ!もし途中でギャド見かけたら、ちゃんと見張っておいてね?ティファに変な事しないようにさ?」
デズロ様。ギャドにはティファに変な事を仕掛ける勇気はありませんよ。
そして貴方にしては珍しく騙されていますね?本当に注意すべき人物は既にティファに色々手を出してますよ?
まぁ私はギャドを見張れと言われましたから。この事は勿論デズロ様には教えません。
そんな訳で私は遅れてサンチコアに着いたのですが。
「さっきまで全く魔物の気配なんてしませんでしたが、何故突然?」
それにしてもティファはデズロ様と見た目が全く似ていませんね。やはり母親に似ているのでしょうね?ティファがこんなに綺麗なのですから、母親もさぞかしお美しい方だったのでしょう。きっとデズロ様にまんまと騙されてしまったのですね?可哀想に。
「まだ調査中だね。とにかく急いで王宮に・・・・・」
「ふぁあああああああああ!!!」
わっ!?ティファ?私はちょっとビックリしましたよ?どうしたのかな?いきなり変な声出して。
「ライスベガです!こんな所に、ライスベガが・・・」
うん?ああ、あの魔物の事ですね?
確か隣の国は地底が安定してない為、瘴気も多くて魔物も沢山いるらしいですから、ティファはあの魔物をよく知っているのですね?
「ササラさん、ハイトさん。私ここに残ります。どうぞ宮廷に行ってください」
「まさか、ティファ一人で闘うつもり?駄目だよ。武器も持ってないのに」
待ってハイト君。
ティファの表情をよく見てご覧?アレは決して使命感とかで魔物を討伐しようとしてる訳ではないですよ?あの顔は自分の獲物を見つけた時に見せる歓喜の表情です。なんで分かるのか?デズロ様も良くあの顔をしますから。やはり血は争えないですね。
「ハイトさん。ライスベガは最高に美味なのです」
「え?美味って、食べて美味しいって事?」
「はい、とんでもなく。しかも全ての部位に違う美味しさがあって、一匹で色々な味を楽しめるやつなんです」
・・・・・・・ゴクリ。
・・・・・さて、私はギャドでも探しに行きましょうか。
ハイトはもう駄目そうですから。
「ティファ?勿論それはティファが料理、するんだよね?」
「はい!勿論です!!私は何度もあの子達を捌いて料理しましたから!くふぅ!アレがまた食べられるなんて。よだれが出ちゃいます!」
うん。やっぱり私も残ってティファのご飯食べていくとしましょう。
だって、あのティファがよだれが出る程美味しいという料理、ハイトじゃなくたって食べてみたいでしょ?
仕事?デズロ様とギャドに丸投げするので御心配なく。
「私はアイツの急所を知っていますので、動きを止めている間に胸の真ん中を狙って攻撃して下さい」
「動きを止めるって、どうやって?」
「へい!そこの清掃員の方!ソ・レ・貸して頂けませんか?」
「え?あ、いいけど。こんなのどうするの?それより早くここから逃げないと」
そうですよ。ティファ?ここはハイトに任せて君は下がってもらえませんか?貴方に何かあったら今度は山に穴が開くどころではすみませんから。
あと、貴方が今握っているデッキブラシ。何に使うんでしょう?あの魔物の急所、その先端のブラシで擦るのかな?
「大丈夫です!今から私がパパッと倒して料理しますから!この有能なデッキブラシで!」
「ティファは、何事も面白おかしくしないと気が済まないタチなの?」
いや、ハイト。ティファは大真面目だと思うよ?
目の前の現実をちゃんと受け入れよう。
事実この後彼女、本当に魔物を討伐しましたから。
勿論、デッキブラシ一本で。
「では、いざ!解体ターイム!!」
その後、私はどうしたのかって?結論から申しますとその流れで食べました。ライスベガ。この世の物とは思えない位美味しかった!また食べたいので、やはり今回の事件ちゃんと調べようと思っています!また現れませんかね?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる