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ミートパイでランチ
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「ーーこんにちは。リッカ。今日は町で評判のミートパイを買って来ました。一緒にお昼に食べましょう」
「こんにちは。セルドア様。ありがとうございます。セルドア様。それじゃあ、お茶いれてパイを切りますね」
いつもの如く転移魔法でお昼に現れた(神出鬼没な登場には、もはや慣れた)セルドアから、パイの包みを受け取り台所に向かう。
なお、ラドは相変わらず機嫌が悪いまま、ふて寝してしまったから、セルドアのお昼は後であげることにする。(下手に起こして、セルドア見たらまた機嫌悪くなりそうだし)
「……うわ、すごい。切ったらゴロゴロでっかいお肉が挟まってる。ソースに混じったチーズが蕩けてめちゃくちゃ美味しそう」
「そうでしょう。昼時には行列ができるくらい人気のお店なんですよ」
得意げに胸を張るセルドアさん。……もしかしたて、並んで来たの? え、宮廷魔術師長ってそんなに時間に余裕があるの?
深く突っ込んどらとんでもない事実が出てきそうなので、敢えて何も言わないでおく。
「……わざわざ、私なんかの為にありがとうございます」
「なんかなんて、言わないでください。私にとっては、リッカが喜んでくれることが何より幸せなんですから」
「はあ……」
……また、これシスコンモード溢れてるな。まあ、いい。取りあえず着飾られて、外食に連れてかれるよりはハードルが低い。
日々セルドアから餌付けされているような事実は、そっと目を背け(……いいんだ。私ルートさんやパックさんやハルクは、一応餌付けする側だから。うん)食卓につく。
「……うわ、これ、めちゃくちゃ美味しいですね」
切ったパイを一口食べた瞬間、思わず感嘆の声が漏れた。
シチューみたいなソースで煮込まれたお肉が、ほろっほろ柔らかくて、とろとろのチーズやパリパリのパイにめちゃくちゃ合うじゃないか!
「こんにちは。セルドア様。ありがとうございます。セルドア様。それじゃあ、お茶いれてパイを切りますね」
いつもの如く転移魔法でお昼に現れた(神出鬼没な登場には、もはや慣れた)セルドアから、パイの包みを受け取り台所に向かう。
なお、ラドは相変わらず機嫌が悪いまま、ふて寝してしまったから、セルドアのお昼は後であげることにする。(下手に起こして、セルドア見たらまた機嫌悪くなりそうだし)
「……うわ、すごい。切ったらゴロゴロでっかいお肉が挟まってる。ソースに混じったチーズが蕩けてめちゃくちゃ美味しそう」
「そうでしょう。昼時には行列ができるくらい人気のお店なんですよ」
得意げに胸を張るセルドアさん。……もしかしたて、並んで来たの? え、宮廷魔術師長ってそんなに時間に余裕があるの?
深く突っ込んどらとんでもない事実が出てきそうなので、敢えて何も言わないでおく。
「……わざわざ、私なんかの為にありがとうございます」
「なんかなんて、言わないでください。私にとっては、リッカが喜んでくれることが何より幸せなんですから」
「はあ……」
……また、これシスコンモード溢れてるな。まあ、いい。取りあえず着飾られて、外食に連れてかれるよりはハードルが低い。
日々セルドアから餌付けされているような事実は、そっと目を背け(……いいんだ。私ルートさんやパックさんやハルクは、一応餌付けする側だから。うん)食卓につく。
「……うわ、これ、めちゃくちゃ美味しいですね」
切ったパイを一口食べた瞬間、思わず感嘆の声が漏れた。
シチューみたいなソースで煮込まれたお肉が、ほろっほろ柔らかくて、とろとろのチーズやパリパリのパイにめちゃくちゃ合うじゃないか!
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