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ラドイベント2
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これは……あれか。
「僕のハルクと一晩一緒に過ごしやがって」という、嫌がらせなのか?
そんな心配しなくても、私とハルクはお互い何とも思ってないよー。だって私達はただの友だ……
『……『嫌がらせ』に、決まってるだろ』
『……これに懲りたら、せいぜいオレを意識すればいいんだ。オレはお前よりずっと年上の、成人した男なんだから』
唇の隣に感じた、あの柔らかい感触を思い出して思わず顔がカッと赤くなった。
……い、いや、あれは違うから。そういうのではないから!
だいたい、ほっぺちゅーとか? ルートさんからもされてるし? ほら? 挨拶? 前世の外国ではただの挨拶みたいなもんだから、この国でも地域によっては多分きっとそんなもんっていうか?
「……うわーん! ぱっくのばかああああ」
室内に響き渡るラドの声で我に返った。
……い、今はこんなこと考えてる場合じゃないよね、うん。とりあえずラドを宥めないと。
「……ほら、ラド。泣かないで」
「ぱっく、きらい!!! はるくもきらい!!! りっか、ぼくの!!!」
「えー、でもラドくんは毎日リッカちゃんと一緒に寝ているんでしょ? 一日くらい譲ってくれても良くない? ラドくんばかり、ずるいよ」
……こ、この人はまたこうやって、火に油どころか、ガソリン注ぐー!
明らかに楽しそうなパックさんを睨むと、ラドはむうっと唇を尖らせた。
「……じゃあ、すがた、もどして」
「え?」
「じゃあ、ぼくのすがた、おとなにもどして! ぼくばかり、こどもなの、ずるい!」
えー……いや、それってずるいとかずるくないとかの話なの?
「ラドくんが、身も心もちゃんと大人になって魔力を制御できるようになったらね」
「ぼく、もう、おとなだもん!」
「大人はそんな風に泣き喚きませんー」
「僕のハルクと一晩一緒に過ごしやがって」という、嫌がらせなのか?
そんな心配しなくても、私とハルクはお互い何とも思ってないよー。だって私達はただの友だ……
『……『嫌がらせ』に、決まってるだろ』
『……これに懲りたら、せいぜいオレを意識すればいいんだ。オレはお前よりずっと年上の、成人した男なんだから』
唇の隣に感じた、あの柔らかい感触を思い出して思わず顔がカッと赤くなった。
……い、いや、あれは違うから。そういうのではないから!
だいたい、ほっぺちゅーとか? ルートさんからもされてるし? ほら? 挨拶? 前世の外国ではただの挨拶みたいなもんだから、この国でも地域によっては多分きっとそんなもんっていうか?
「……うわーん! ぱっくのばかああああ」
室内に響き渡るラドの声で我に返った。
……い、今はこんなこと考えてる場合じゃないよね、うん。とりあえずラドを宥めないと。
「……ほら、ラド。泣かないで」
「ぱっく、きらい!!! はるくもきらい!!! りっか、ぼくの!!!」
「えー、でもラドくんは毎日リッカちゃんと一緒に寝ているんでしょ? 一日くらい譲ってくれても良くない? ラドくんばかり、ずるいよ」
……こ、この人はまたこうやって、火に油どころか、ガソリン注ぐー!
明らかに楽しそうなパックさんを睨むと、ラドはむうっと唇を尖らせた。
「……じゃあ、すがた、もどして」
「え?」
「じゃあ、ぼくのすがた、おとなにもどして! ぼくばかり、こどもなの、ずるい!」
えー……いや、それってずるいとかずるくないとかの話なの?
「ラドくんが、身も心もちゃんと大人になって魔力を制御できるようになったらね」
「ぼく、もう、おとなだもん!」
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