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ラドイベント18

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 ……もし、今の家族が今回のことを知っていたら、一体どう思っただろう。
 どれほど心配し、怒らせただろう。
 
 ……本当駄目だな。私は。

「……りっかは、なにもわるくないよ……ぜんぶぼくがわるいんだ……ごめんなさ」

「ラドがなんと言おうと、私が悪かったと思えば悪かったんですー。だから、もう、謝らなくていいよ」

 さらに謝罪を言い募ろうとするラドのほっぺたをを、両手のひらで挟み込んでタコさん口にして、謝罪の言葉を封じた。
 ……ぷはっ、変な顔。美少年が台無しだなー。

「……ねえ、ラド。以前、私がラドが大きくなるまで多分恋愛とかしないだろうって話したこと、覚えてる?」

「……おぼえてるよ……だけど、ぼく、どうしてもしんぱいで……」

 ……やっぱり、あの時の中途半端な言い方が悪かったんだよなあ。元はと言えば。

「ちゃんと約束するよ。…‘…ラドが大きくなるのを、待つって」

「え……」

「ラドがちゃんと大きくなるまで、私は他の誰とも恋愛したりしません。……だから、背伸びして早く大きくなろうとしないで」

 前世の年齢を足せば、結構良い年齢だけど、それでも私はまだまだ未熟で、恋愛なんて100年早い感じだ。
 その前に、私自身がちゃんと大人にならないと。

「ゆっくり、一歩ずつ確実に成長して、一緒に大人になってこう、ラド?」

「……でも……」

「でもも、だってもありません。はい、指切り」

 指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます。

 ラドの小指に無理やり自分の指を絡めて、異なる世界のはずなのに何故か前世と変わらない約束の呪文を口にする。
 ……やっぱりこういう共通点があるのは、ゲームだからかしら。針千本のうまい置き換えって、パッと思いつかないもんなあ。

「……ねえ。りっか。もうひとつ、やくそくつけたしてもいい?」
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