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セルドアイベント?23
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「……俺が、親父の牧場を引き継いで、それまで親父がしてた安全だが毛の生えかわりまで時間がかかり、高価な特別な餌が必要になる為利益の少なかった金の羊の飼育をやめて、ここを養コカトリス場に作り替えたのは18の時だった」
それまでずっと黙っていた父さんが、不意に口を開いた。
「当然反対はされたが、このままじゃ牧場の経営は火の車だと説得して、何とか押し通した。しくじって俺が石化したり生傷を負うたびに、お袋はいつも泣いていたけど、当時の俺にはその心配がとても煩わしかった」
けれど、今は違う。
そう言って、父さんは苦しそうに唇を噛んだ。
「リッカも、まもなく当時の俺と変わらない年齢になる。そんなお前が決めた進路を、親のエゴで邪魔するのは間違ってるのだろう。今まで、コカトリスの世話を手伝わせていたのだから、なおさら」
「……父さん」
「でも……心配なんだ。リッカ。お前がとても心配なんだよ。家ならば、お前になにかあったとしても、俺が対処してやれる。けれど、こんな遠い地で、一人お前が危険なコカトリスや、未知のドラゴンを世話をするのだと思うと、今すぐにでもお前の意志を無視して連れ帰りたくなるんだ。リッカは、向こう見ずで、自分の身の危険を顧みないところがあるから、よけいに」
父さんの言葉に、母さんも頷いた。
父さんと母さんの心配はもっともで。実際、ついこないだ一か八かの賭けで、即死級のラドの炎を浴びた身からすれば、反論のしようがない。
けれど。
「……父さん。私は、一人じゃないよ」
もう、私は先日までの私とは違うんだ。
「父さんや母さんと同じくらいに、私のことを心配して気にかけてくれる人が、私の周りにはいるから。だから、心配しなくていいんだよ」
私の言葉に、セルドアも頷いた。
「そうですね。お父さん、お母さん、安心してください。リッカに何かあったとしても、リッカの傍にはいつも「僕が」私がいますから」
「……ちょっと、何を割って入っているんですか」
「セルドアがリッカを尋ねてくるのは、一日一回だけでしょう。リッカの傍にいつもいるのは、僕の方だよ」
「危険生物と認定されている貴方が傍にいたところで、ますます親御さんを心配させるだけでしょうが。お父さん、お母さん、安心してください。リッカの安全は雇用主である私が保障致しますから」
「下心満載のセルドアに保障される方が心配でしょう!」
それまでずっと黙っていた父さんが、不意に口を開いた。
「当然反対はされたが、このままじゃ牧場の経営は火の車だと説得して、何とか押し通した。しくじって俺が石化したり生傷を負うたびに、お袋はいつも泣いていたけど、当時の俺にはその心配がとても煩わしかった」
けれど、今は違う。
そう言って、父さんは苦しそうに唇を噛んだ。
「リッカも、まもなく当時の俺と変わらない年齢になる。そんなお前が決めた進路を、親のエゴで邪魔するのは間違ってるのだろう。今まで、コカトリスの世話を手伝わせていたのだから、なおさら」
「……父さん」
「でも……心配なんだ。リッカ。お前がとても心配なんだよ。家ならば、お前になにかあったとしても、俺が対処してやれる。けれど、こんな遠い地で、一人お前が危険なコカトリスや、未知のドラゴンを世話をするのだと思うと、今すぐにでもお前の意志を無視して連れ帰りたくなるんだ。リッカは、向こう見ずで、自分の身の危険を顧みないところがあるから、よけいに」
父さんの言葉に、母さんも頷いた。
父さんと母さんの心配はもっともで。実際、ついこないだ一か八かの賭けで、即死級のラドの炎を浴びた身からすれば、反論のしようがない。
けれど。
「……父さん。私は、一人じゃないよ」
もう、私は先日までの私とは違うんだ。
「父さんや母さんと同じくらいに、私のことを心配して気にかけてくれる人が、私の周りにはいるから。だから、心配しなくていいんだよ」
私の言葉に、セルドアも頷いた。
「そうですね。お父さん、お母さん、安心してください。リッカに何かあったとしても、リッカの傍にはいつも「僕が」私がいますから」
「……ちょっと、何を割って入っているんですか」
「セルドアがリッカを尋ねてくるのは、一日一回だけでしょう。リッカの傍にいつもいるのは、僕の方だよ」
「危険生物と認定されている貴方が傍にいたところで、ますます親御さんを心配させるだけでしょうが。お父さん、お母さん、安心してください。リッカの安全は雇用主である私が保障致しますから」
「下心満載のセルドアに保障される方が心配でしょう!」
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