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微笑み31
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「さぁ!皆さん、準備はよろしいですか?」
一同は頷いた。
「皆さんにはこのダンジョンを攻略して頂きます。ただお嬢様がいるので、【それほど】強い魔物は出て来ません。魔物を倒しても加点はありません。アーレスト様の様に、力の無い者は知恵を使って下さい。戦闘での指示出しや、【謎解き】など対象になります」
『なるほど……罠や閉じられた部屋の仕掛けなどを解く事が出来れば認められるのか!?』
アーレストは自分にもチャンスあると内心、喜んだ。しかしレオンは更に気分が下がった。魔物を倒しまくって評価を上げようとした所で、加点対象外といわれたからだ。
クイクイッと服を引っ張るセーラ王女が兄レインに耳打ちをした。
コソッ
「お兄様、安心してください。この試練平等になっております。アーレストは戦えないので知恵を、お兄様には私おります。謎解きは私が知恵を貸しますわ」
パァーと、表情を明るくするレオン王子だった。
「さぁ!いってらしゃいませー♪」
言葉とは裏腹に、無表情で手を振りながら見送るAさんでした。
・
・
・
・
・
・
「まさか、屋敷の下にダンジョンがあるなんてなー」
レオンの呟きにシオンが答えた。
「……前にダンジョンを攻略したときダンジョン・コアを手に入れたの。お父様に相談してこの屋敷の地下にダンジョンを作ったのよ」
「ダンジョンを攻略ですか!?流石はシオン嬢ですね!」
「そんなことないよ。このシルビアのお母さんの方がよっぽど強かったよ」
『きゅーい♪』
シルビアが顎を撫でられて気持ち良さそうに吠える。
「相変わらずシルビアは可愛いですわね♪」
セーラ王女とユーリもシルビアを撫でた。ちなみに、前にも述べたがシルビアは雌(メス)である。そこ!嫉妬しないように!
「さて、このメンバーでパーティーを組んでいるんだ。役割を決めておこうか?」
アーレストの提案に皆が同意した。
「俺、レオンとクロウ王子が前衛で剣で魔物を退治し、牽制してセーラ王女とシオン嬢が後方から魔法支援。ユーリは回復役として控えて欲しい。アーレストも戦闘以外は俺達の後ろで罠などないか注意深く観察して歩いて欲しい」
流石に戦いエキスパートとして、的確な振り分けだった。ただのヘタレキャラクターではなかったのだ。レオン王子の振り分けに誰も異議を言わなかった。それだけ最適な【パーティー】としての振り分けだったのである。
「ああっ!だからパーティーなのね!納得したわ!」
やっと意味がわかったとポンッと手を打つユーリにクロウが苦笑いをするのだった。
しばらく歩くといきなり行き止まりだった。
「あら?行き止まり?一本道で?」
ユーリが呟いた後、クロウとアーレストが壁を調べ始めた。
ペタペタ……
「あった!これだ!」
アーレストはそう呟く壁を押した。するとその部分だけ壁が凹み、ゴゴゴッと壁が開いていった。
「これで進めますね」
「いきなりこんな仕掛けなんですね。先が思いやられるわ」
一行はこうしてダンジョンの奥へと進んで行くのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「遂に始まりました!ダンジョン攻略です!」
シオン
「いったい誰が生き残るのでしょうか?」
愚者の声
「いやいや、誰も死なす予定は無いからね?」
シオン
「えー!つまらないですわ!」
愚者の声
「えーじゃないの!自国や他国の王子様がいるんだからね!」
シオン
「はてさて、どうなることやら♪」
一同は頷いた。
「皆さんにはこのダンジョンを攻略して頂きます。ただお嬢様がいるので、【それほど】強い魔物は出て来ません。魔物を倒しても加点はありません。アーレスト様の様に、力の無い者は知恵を使って下さい。戦闘での指示出しや、【謎解き】など対象になります」
『なるほど……罠や閉じられた部屋の仕掛けなどを解く事が出来れば認められるのか!?』
アーレストは自分にもチャンスあると内心、喜んだ。しかしレオンは更に気分が下がった。魔物を倒しまくって評価を上げようとした所で、加点対象外といわれたからだ。
クイクイッと服を引っ張るセーラ王女が兄レインに耳打ちをした。
コソッ
「お兄様、安心してください。この試練平等になっております。アーレストは戦えないので知恵を、お兄様には私おります。謎解きは私が知恵を貸しますわ」
パァーと、表情を明るくするレオン王子だった。
「さぁ!いってらしゃいませー♪」
言葉とは裏腹に、無表情で手を振りながら見送るAさんでした。
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「まさか、屋敷の下にダンジョンがあるなんてなー」
レオンの呟きにシオンが答えた。
「……前にダンジョンを攻略したときダンジョン・コアを手に入れたの。お父様に相談してこの屋敷の地下にダンジョンを作ったのよ」
「ダンジョンを攻略ですか!?流石はシオン嬢ですね!」
「そんなことないよ。このシルビアのお母さんの方がよっぽど強かったよ」
『きゅーい♪』
シルビアが顎を撫でられて気持ち良さそうに吠える。
「相変わらずシルビアは可愛いですわね♪」
セーラ王女とユーリもシルビアを撫でた。ちなみに、前にも述べたがシルビアは雌(メス)である。そこ!嫉妬しないように!
「さて、このメンバーでパーティーを組んでいるんだ。役割を決めておこうか?」
アーレストの提案に皆が同意した。
「俺、レオンとクロウ王子が前衛で剣で魔物を退治し、牽制してセーラ王女とシオン嬢が後方から魔法支援。ユーリは回復役として控えて欲しい。アーレストも戦闘以外は俺達の後ろで罠などないか注意深く観察して歩いて欲しい」
流石に戦いエキスパートとして、的確な振り分けだった。ただのヘタレキャラクターではなかったのだ。レオン王子の振り分けに誰も異議を言わなかった。それだけ最適な【パーティー】としての振り分けだったのである。
「ああっ!だからパーティーなのね!納得したわ!」
やっと意味がわかったとポンッと手を打つユーリにクロウが苦笑いをするのだった。
しばらく歩くといきなり行き止まりだった。
「あら?行き止まり?一本道で?」
ユーリが呟いた後、クロウとアーレストが壁を調べ始めた。
ペタペタ……
「あった!これだ!」
アーレストはそう呟く壁を押した。するとその部分だけ壁が凹み、ゴゴゴッと壁が開いていった。
「これで進めますね」
「いきなりこんな仕掛けなんですね。先が思いやられるわ」
一行はこうしてダンジョンの奥へと進んで行くのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「遂に始まりました!ダンジョン攻略です!」
シオン
「いったい誰が生き残るのでしょうか?」
愚者の声
「いやいや、誰も死なす予定は無いからね?」
シオン
「えー!つまらないですわ!」
愚者の声
「えーじゃないの!自国や他国の王子様がいるんだからね!」
シオン
「はてさて、どうなることやら♪」
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