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トラブル
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クラス表を確認した3人は教室の場所を確認して向かった。
「学年で校舎が違うんだな?」
「そうね。校舎内で余計なトラブルを防ぐ為だと聞いているわ」
基本的に学年が上の方が実力が上のため、過去に下級生に無理難題を吹っ掛けたりすることが横行したため、校舎を別けたという。まぁ、【外】では色々とやってはいるんだけれどね。
少なくとも校舎内は同学年でのトラブルがメインになるかな?まぁ、派閥問題もでてくるかも知れないが。
シオン達は仲良く教室へと向かった。
教室へ入るとすでに何人かの生徒がいて、数人で談笑していた。
「席は自由席なのか?」
「うん、そう聞いているわ。窓際の席に行きましょう!」
教室は広く、大学の様な作りになっている。黒板があり、机は横に伸びていて、2列目以降は階段状になって高くなっている。
シオンとルビーが隣に座り、アッシュは後ろに座った。
「あら?アッシュなら逆隣りに座ると思ったのだけれど?」
「フフフッ、甘いね。後ろの方がずっとシオンを見ていても自然だからさっ!」
うん、コイツは根っからの変態確定だな。
まぁ、わかっていたけど。
シオンは深いため息を付いた。
「シオン、アッシュは空気と思いましょう。空気だから見えない、聞こえない、知らないわ♪」
「ルビー嬢、それは酷くない!?」
ルビーはツンッと言い放った。
「だったらその変態な性格を治しないよ?元は良いんだから」
「これが僕だからなぁ~」
のらりくらりと言う物言いのアッシュもいつもの通りだ。
そして、この二人が漫才をしている間に、結構クラスメイトの生徒が教室に多くなってきた。
二人もバカな事を話しているが、視線は教室の入口から離していない。どんな人物がSクラスに入ってくるか知らないからだ。
「……………けっこう増えてきたな」
教室の中はザワザワと騒がしくなってきたが、空気が張り詰めてきていた。
「現時点では、ざっとみ敵対派閥の人物はそんなにいないわね。商売上や立場的な関係で、仲はよくないけど、目立って敵対している家名は、いなさそうね」
「確かにね。『これから』はわからないけどね」
ルビーとアッシュの会話にシオンも同意して頷いた。そんな時、教室に入ってきた大柄な男子生徒が教室をキョロキョロと見渡すと、シオンを見つけてツカツカと歩いてきた。
アッシュとルビーは身構えたが、シオンは興味無さそうに相手を見た。
「何かようか?」
「お前がシオン・カラーか?」
二人は殺気を放ちながら、怒りをあらわにしたが、シオンは無視して言った。
「そうだが?お前は?」
暗に人の名前を尋ねるなら先に自分の名前を言えと言っているのだ。
「オレの名前はボルドー・ガーランドだ」
「ああ、ガーランド伯爵家の…………ね」
シオンは名前だけで察した。
シオンの父、クロム・カラーは、リーフ王国の『第一騎士団長』を務めている。
ボルドーの父親は第三騎士団長だったな?
各騎士団は担当する場所や運用が違うので、一概にとは言えないが、第一騎士団はエリート騎士団という認識である。各騎士団は自分の騎士団が1番だと思っている節があり、国の緊急時は協力するが、普段は縄張りや派閥の関係上、仲が良くないのだ。
「オレが言いたいことはわかっているな?オレと【剣魔決闘】しろっ!オレの方が強いと証明してやる!」
【剣魔決闘】
通称『ジュエル』
この学園のオリジナルのルールである。
両者の合意の下に行われる決闘で、勝った者は賭けた物を必ず渡さなければならない。
(ただし、命や身の丈に合わないものは不可)
ジュエルには第三者の立会も必要であり、妥当性を認められた場合に許可が降りる。
これは二人だけの場合、貴族の力のバランスで無理矢理負けるよう迫るのを防ぐために、第三者の審議者が必要となるのだ。
「はぁ、嫌だ。めんどうだし」
「何だとっ!?」
シオンの言葉にボルドーは激昂した。
「フンッ、父親がリーフ王国最強と言われているが、息子がこんな腑抜けとはな!…………うん?貴様女か?どうして男子の制服を着ている???カラー侯爵家の子息は、息子ではなく娘だったのか?」
あれっ?と首を傾げるボルドーにブチッとシオンがキレた。
バンッ!!!
「てめぇ!いい度胸じゃねぇか!俺は男だっ!見ればわかるだろうがっ!?いいだろう!その決闘受けてやんよっ!」
教室の生徒達が思った。
『『えっ?男の子ーーーーーーー!!!!!!』』
教室にいた生徒の心が一つになった瞬間だった。
女子から黄色い声が上がった。
「えっ?嘘っ!男の子?」
「女の子じゃないの???」
「凄い美少女………じゃない、美少年!?」
顔を赤くする女子が多かった。
男子は───
「あの容姿で男って詐欺だろう…………」
「可愛いと思ったのに……………」
「いや、男の子でもありかも」
などと、不穏な事を言う生徒もいた。
ザワザワッと教室が騒がしくなる中で、教師が入ってきた。
「あらあら♪騒がしいと思ったら、入学式初日に剣魔決闘だなんて、元気な子達ねぇ~、皆さんこんにちは。Sクラス担当の【ミント】です。皆さんミント先生と呼んで下さいね~」
なんだかおっとりとしたメガネを掛けた女性の教師であった。
「面白そうだし、第三者の審議員として、その剣魔決闘を許可します。二人は───そうですね。グランドにでて下さい」
ミント先生は何か言いかけてから剣魔決闘の許可を出すのだった。
「学年で校舎が違うんだな?」
「そうね。校舎内で余計なトラブルを防ぐ為だと聞いているわ」
基本的に学年が上の方が実力が上のため、過去に下級生に無理難題を吹っ掛けたりすることが横行したため、校舎を別けたという。まぁ、【外】では色々とやってはいるんだけれどね。
少なくとも校舎内は同学年でのトラブルがメインになるかな?まぁ、派閥問題もでてくるかも知れないが。
シオン達は仲良く教室へと向かった。
教室へ入るとすでに何人かの生徒がいて、数人で談笑していた。
「席は自由席なのか?」
「うん、そう聞いているわ。窓際の席に行きましょう!」
教室は広く、大学の様な作りになっている。黒板があり、机は横に伸びていて、2列目以降は階段状になって高くなっている。
シオンとルビーが隣に座り、アッシュは後ろに座った。
「あら?アッシュなら逆隣りに座ると思ったのだけれど?」
「フフフッ、甘いね。後ろの方がずっとシオンを見ていても自然だからさっ!」
うん、コイツは根っからの変態確定だな。
まぁ、わかっていたけど。
シオンは深いため息を付いた。
「シオン、アッシュは空気と思いましょう。空気だから見えない、聞こえない、知らないわ♪」
「ルビー嬢、それは酷くない!?」
ルビーはツンッと言い放った。
「だったらその変態な性格を治しないよ?元は良いんだから」
「これが僕だからなぁ~」
のらりくらりと言う物言いのアッシュもいつもの通りだ。
そして、この二人が漫才をしている間に、結構クラスメイトの生徒が教室に多くなってきた。
二人もバカな事を話しているが、視線は教室の入口から離していない。どんな人物がSクラスに入ってくるか知らないからだ。
「……………けっこう増えてきたな」
教室の中はザワザワと騒がしくなってきたが、空気が張り詰めてきていた。
「現時点では、ざっとみ敵対派閥の人物はそんなにいないわね。商売上や立場的な関係で、仲はよくないけど、目立って敵対している家名は、いなさそうね」
「確かにね。『これから』はわからないけどね」
ルビーとアッシュの会話にシオンも同意して頷いた。そんな時、教室に入ってきた大柄な男子生徒が教室をキョロキョロと見渡すと、シオンを見つけてツカツカと歩いてきた。
アッシュとルビーは身構えたが、シオンは興味無さそうに相手を見た。
「何かようか?」
「お前がシオン・カラーか?」
二人は殺気を放ちながら、怒りをあらわにしたが、シオンは無視して言った。
「そうだが?お前は?」
暗に人の名前を尋ねるなら先に自分の名前を言えと言っているのだ。
「オレの名前はボルドー・ガーランドだ」
「ああ、ガーランド伯爵家の…………ね」
シオンは名前だけで察した。
シオンの父、クロム・カラーは、リーフ王国の『第一騎士団長』を務めている。
ボルドーの父親は第三騎士団長だったな?
各騎士団は担当する場所や運用が違うので、一概にとは言えないが、第一騎士団はエリート騎士団という認識である。各騎士団は自分の騎士団が1番だと思っている節があり、国の緊急時は協力するが、普段は縄張りや派閥の関係上、仲が良くないのだ。
「オレが言いたいことはわかっているな?オレと【剣魔決闘】しろっ!オレの方が強いと証明してやる!」
【剣魔決闘】
通称『ジュエル』
この学園のオリジナルのルールである。
両者の合意の下に行われる決闘で、勝った者は賭けた物を必ず渡さなければならない。
(ただし、命や身の丈に合わないものは不可)
ジュエルには第三者の立会も必要であり、妥当性を認められた場合に許可が降りる。
これは二人だけの場合、貴族の力のバランスで無理矢理負けるよう迫るのを防ぐために、第三者の審議者が必要となるのだ。
「はぁ、嫌だ。めんどうだし」
「何だとっ!?」
シオンの言葉にボルドーは激昂した。
「フンッ、父親がリーフ王国最強と言われているが、息子がこんな腑抜けとはな!…………うん?貴様女か?どうして男子の制服を着ている???カラー侯爵家の子息は、息子ではなく娘だったのか?」
あれっ?と首を傾げるボルドーにブチッとシオンがキレた。
バンッ!!!
「てめぇ!いい度胸じゃねぇか!俺は男だっ!見ればわかるだろうがっ!?いいだろう!その決闘受けてやんよっ!」
教室の生徒達が思った。
『『えっ?男の子ーーーーーーー!!!!!!』』
教室にいた生徒の心が一つになった瞬間だった。
女子から黄色い声が上がった。
「えっ?嘘っ!男の子?」
「女の子じゃないの???」
「凄い美少女………じゃない、美少年!?」
顔を赤くする女子が多かった。
男子は───
「あの容姿で男って詐欺だろう…………」
「可愛いと思ったのに……………」
「いや、男の子でもありかも」
などと、不穏な事を言う生徒もいた。
ザワザワッと教室が騒がしくなる中で、教師が入ってきた。
「あらあら♪騒がしいと思ったら、入学式初日に剣魔決闘だなんて、元気な子達ねぇ~、皆さんこんにちは。Sクラス担当の【ミント】です。皆さんミント先生と呼んで下さいね~」
なんだかおっとりとしたメガネを掛けた女性の教師であった。
「面白そうだし、第三者の審議員として、その剣魔決闘を許可します。二人は───そうですね。グランドにでて下さい」
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