44 / 104
再会です!
しおりを挟む
シオンと契約したノームは魔力が補填され動けるようになった。
「本当に助かったわ。ありがとね!」
褐色の肌できわどい民族衣裳を着ているノームは踊り子のようであった。ウンディーネをクールビューティと例えるならノームは頼れる姉貴みたいな感じである。
『…………これで、終わりだと……思う………な』
ビクッと声の方を向くと首だけになったメデューサが最後の力を振り絞り喋っていた。
『じきに………あ……方が……甦る。おま……達は……滅びる………のだ』
メデューサはそう言うと、身体を含めて消滅した。最後に大きな魔石が転がっていた。
「あのお方?誰の事だろう?」
「………まぁ、考えるのは後にして移動するよ」
シオン達はその場を移動しようとした瞬間、また眩い光が突然現れた。
「敵か!?」
ノームは身構えたが、現れたのはウンディーネ達であった。
「シオン!無事か!?」
祭壇の所にいた全員が現れ、臨戦態勢を取りながら叫んだ!
……………あれ?
シオンはまともに光を直視したため、目が~目が~と辺りを転がっていました。
「久しぶりだなウンディーネ!助かったよ!」
「うむ。息災で何よりじゃ。それよりメデューサはどうしたのじゃ?」
ノームは目を押さえて転がっているシオンに代わり説明した。
「なんと!?メデューサを倒したのか!」
グランは驚きの声を上げた。
「メデューサはS級ランクの魔物だぞ?昔、何でも石化させしまう能力に大勢の犠牲者がでたのに1人で倒してしまうとは………」
改めてシオンは規格外な子供だなと思うのであった。まぁ、当の本人は辺りを転がっているのだが………
「シオン!本当に心配したんだからね!お座りしなさい!」
目が回復したシオンはフレイちゃんにお座りさせられました。でもちょっ待って?今回、私は悪くないと思うのよ?いきなり飛ばされたのってウンディーネのせいであって、私のせいじゃないと思うのよ?
えっ、それをフレイちゃんに言えって?
…………だって怖いもん。グスンッ
髪を逆立たせて怒るフレイちゃんはメデューサのようであった。(失礼!)でも、心配させたのは事実なので、涙目でお叱りを受けるシオンだった。
「なんとも滑稽よのぅ?メデューサを倒す猛者が、六歳の子供に正座させられ怒られておるとは………」
子供同士の微笑ましい光景である。
「しかし、ノームが奇襲を受けて石になっておるとはびっくりしたぞ?主殿が心配して探索に来なかったら永遠に石のままじゃったな?」
「いやーお恥ずかしい。ちょっと考え事をしていたら、奴の気配に気付くのが遅れたのよ」
ウンディーネが気になって尋ねると………聞かなければ良かったと後悔した。
「聞いてよ!ダンジョンでめっちゃイケメンの良い男がいたのよ!襲われて怪我をしていたから助けたの。礼儀正しい男でねー!ちょっと恥ずかしくてすぐに場所を移動したんだけど、それから私を探して何度もこのダンジョンに来てくれたのよ!ねぇ、これって恋かしら♪」
1度話し出したら止まらないノームであった。意外とミーハーなおんにゃのこである。ウンディーネは昔を思いだし、こいつ変わってねーわと、頭を抱えた。
「でも恥ずかしくて前に出ていけない………って、どうしたの?」
頭を抱えているウンディーネに首を傾げるノームであった。
「このたわけ者が!御主が石化していたせいで、この周辺の活力が無くなり土地が枯渇しているのじゃ!早く、この周辺の土地を活性化させぬか!」
「わ、わかったわよ~そんなに怒らなくても良いじゃない………」
しぶしぶと、ノームは魔力を地面に流し土地を活性化させるのだった。
「これでシオンが働かなくても、作物が育つようになるぞ」
そう言うとシオンは地面に手を付いて泣いた。
「なんて事を!?臨時収入が入らなくなるじゃない!」
地面を叩き、マジ泣きしているシオンにドン引きする一同であった。
シオンが『緑の聖女』と呼ばれる事になるのはしばらく先になるかも知れない。
「本当に助かったわ。ありがとね!」
褐色の肌できわどい民族衣裳を着ているノームは踊り子のようであった。ウンディーネをクールビューティと例えるならノームは頼れる姉貴みたいな感じである。
『…………これで、終わりだと……思う………な』
ビクッと声の方を向くと首だけになったメデューサが最後の力を振り絞り喋っていた。
『じきに………あ……方が……甦る。おま……達は……滅びる………のだ』
メデューサはそう言うと、身体を含めて消滅した。最後に大きな魔石が転がっていた。
「あのお方?誰の事だろう?」
「………まぁ、考えるのは後にして移動するよ」
シオン達はその場を移動しようとした瞬間、また眩い光が突然現れた。
「敵か!?」
ノームは身構えたが、現れたのはウンディーネ達であった。
「シオン!無事か!?」
祭壇の所にいた全員が現れ、臨戦態勢を取りながら叫んだ!
……………あれ?
シオンはまともに光を直視したため、目が~目が~と辺りを転がっていました。
「久しぶりだなウンディーネ!助かったよ!」
「うむ。息災で何よりじゃ。それよりメデューサはどうしたのじゃ?」
ノームは目を押さえて転がっているシオンに代わり説明した。
「なんと!?メデューサを倒したのか!」
グランは驚きの声を上げた。
「メデューサはS級ランクの魔物だぞ?昔、何でも石化させしまう能力に大勢の犠牲者がでたのに1人で倒してしまうとは………」
改めてシオンは規格外な子供だなと思うのであった。まぁ、当の本人は辺りを転がっているのだが………
「シオン!本当に心配したんだからね!お座りしなさい!」
目が回復したシオンはフレイちゃんにお座りさせられました。でもちょっ待って?今回、私は悪くないと思うのよ?いきなり飛ばされたのってウンディーネのせいであって、私のせいじゃないと思うのよ?
えっ、それをフレイちゃんに言えって?
…………だって怖いもん。グスンッ
髪を逆立たせて怒るフレイちゃんはメデューサのようであった。(失礼!)でも、心配させたのは事実なので、涙目でお叱りを受けるシオンだった。
「なんとも滑稽よのぅ?メデューサを倒す猛者が、六歳の子供に正座させられ怒られておるとは………」
子供同士の微笑ましい光景である。
「しかし、ノームが奇襲を受けて石になっておるとはびっくりしたぞ?主殿が心配して探索に来なかったら永遠に石のままじゃったな?」
「いやーお恥ずかしい。ちょっと考え事をしていたら、奴の気配に気付くのが遅れたのよ」
ウンディーネが気になって尋ねると………聞かなければ良かったと後悔した。
「聞いてよ!ダンジョンでめっちゃイケメンの良い男がいたのよ!襲われて怪我をしていたから助けたの。礼儀正しい男でねー!ちょっと恥ずかしくてすぐに場所を移動したんだけど、それから私を探して何度もこのダンジョンに来てくれたのよ!ねぇ、これって恋かしら♪」
1度話し出したら止まらないノームであった。意外とミーハーなおんにゃのこである。ウンディーネは昔を思いだし、こいつ変わってねーわと、頭を抱えた。
「でも恥ずかしくて前に出ていけない………って、どうしたの?」
頭を抱えているウンディーネに首を傾げるノームであった。
「このたわけ者が!御主が石化していたせいで、この周辺の活力が無くなり土地が枯渇しているのじゃ!早く、この周辺の土地を活性化させぬか!」
「わ、わかったわよ~そんなに怒らなくても良いじゃない………」
しぶしぶと、ノームは魔力を地面に流し土地を活性化させるのだった。
「これでシオンが働かなくても、作物が育つようになるぞ」
そう言うとシオンは地面に手を付いて泣いた。
「なんて事を!?臨時収入が入らなくなるじゃない!」
地面を叩き、マジ泣きしているシオンにドン引きする一同であった。
シオンが『緑の聖女』と呼ばれる事になるのはしばらく先になるかも知れない。
1
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
『異世界転生してカフェを開いたら、庭が王宮より人気になってしまいました』
ヤオサカ
恋愛
申し訳ありません、物語の内容を確認しているため、一部非公開にしています
この物語は完結しました。
前世では小さな庭付きカフェを営んでいた主人公。事故により命を落とし、気がつけば異世界の貧しい村に転生していた。
「何もないなら、自分で作ればいいじゃない」
そう言って始めたのは、イングリッシュガーデン風の庭とカフェづくり。花々に囲まれた癒しの空間は次第に評判を呼び、貴族や騎士まで足を運ぶように。
そんな中、無愛想な青年が何度も訪れるようになり――?
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さくら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる