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第3章:幼少期・剣魔大会編
真剣勝負!
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歓声で会場が沸いているが、子供達は顔を青くしていた。
「お、お母様を怒らせるのは止めてね?」
「む、無論なのじゃ!シオンの方こそ気を付けるのじゃぞ?」
勝利の女神である分身体のカレンですら、顔を引きつらせていた。
「シオン、レイラさんを怒らせるなよ!とばっちりはゴメンだからなっ!?」
「そうだよシオン、もう少しトラブルは控えてね?」
なんだよーーーー!!!どいつもこいつも私ばっかり!?私が何をしたっていうのよ!もうっ!
「何でみんな、私に言うのよ!私がトラブルを起こしているみたいじゃない!失礼しちゃうわ!」
プンスカと頬を膨らませるシオンに、子供達の気持ちが1つになった。
『『『トラブルメーカーだろう(じゃ)!』』』
シオンは自分で気付いてないだけで、いろいろやらかしていることを忘れているようでした。
こうしてレイラの強さと恐ろしさを知らしめた事で、2回戦以降は戦いを有利に進めることができました。アルデバランとガイさんも順調に勝ち進み、ベスト4までいきました。準決勝はアルデバラン対ガイで、お父様対魔族のロフトペアとの戦いになりました。
お気付きでしょうか?
そうなのです。すでにエトワール王国から3ペアがベスト4入りしているので、お父様が勝てばエトワール王国が1、2、3位を独占する快挙になるのです!
これは長い剣魔大会でも初との事です!是非とも1、2、3フィニッシュを決めて貰いたいですね!
『なんと言う事でしょうかーーーー!!!!!ベスト4入りにエトワール王国から3ペアも出場しています!この時点で、魔皇国のロフトペアがグランペアに勝たなければ、エトワール王国の1、2、3位の独走を許す事になります!是非とも頑張って欲しい所です!』
ワァーーーーーーーー!!!
ワァーーーーーーーー!!!
「今年のエトワール王国はすげーな!」
「ああ!シングル優勝者も凄いけど、他のペアやるな!」
「亜人連合最強のペアを倒したアルデバランも凄いよ!神獣化を倒したからな!」
観客もこれまでの試合を振り返って談笑に花を咲かせていた。
『まずは準決勝第一試合は、エトワール王国同士の戦いで、アルデバランペア対ガイペアの戦いでーーーーーーす!!!どちらが勝ってもエトワール王国は決勝戦へと進みます!しかし、個人の名誉は別だーーーーー!!!この勝負はわかりません!決勝戦の為に勝ちを譲るのも国としての戦略的にはありですが、意地を通すのか?それでは、準決勝………始めーーーー!!!!!』
「…………いくぞ!」
「ああ、もうここまで来たら言葉はない。死力を尽くすのみ!」
お互いに、すでに心構えは出来ているようで、剣を構える。そして静かに様子を見守った。
余り知られていないが、ガイ・キャンサーはレイピアの様に細身の剣を使い、【突き】に特化した攻撃を得意とする。
アルデバランは突進攻撃を得意とし、相性は最悪と言っても良いだろう。
しかし、この二人には共通の弱点があった。アルデバランは助走しないといけないため、接近戦の組合が苦手だ。そしてガイも突きの性質上、接近戦の密着戦闘は苦手と来ていた。
この二人の戦いはどうなるか!?
「武技《チャージアタック》!!!」
先に動いたのはアルデバランだった!猛突進で、ガイに向かっていく!
「させるか!武技《レッドニードル》!!!」
ガイの得意技であるレッドニードルはサソリの針を打ち込む様に、相手を麻痺にさせる状態異常の技である。
赤い線上の攻撃がアルデバランに迫る!
「ぐがっ!?」
アルデバランは、少し身体をそらしてガイの攻撃を肩で受けるが、止まらずに突っ込む。
「なっ!がっは!?」
アルデバランのチャージアタックがガイを捉え、吹き飛ばした。ガイは攻撃を避けなかったアルデバランの突進に反応が遅れたのだ。
ガイはそのまま10メールも吹き飛ばされ、地面に叩き付けられた。
「はぁはぁ………」
アルデバランのパートナーはすぐに回復を掛ける。しかし、ガイ・キャンサーはダメージはあるものの、そのまま起き上がり剣を構えた。
「バカな!まともに喰らってその程度のダメージだと!?」
ガイはバツの悪そうな顔で言った。
「………アクエリアス家から装備を借りたんだ」
!?
ガイに貸した装備は、魔法攻撃には弱いが、物理的攻撃を緩和する鎧だった。そしてアルデバランも麻痺無効の装備をしていたのだ。
「それは………ズルくないか?」
「お前もな!」
お互いにアクエリアス家から装備を借りているため、微妙な空気が流れた。しかし、両方とも空気を吹き飛ばすように斬り結ぶ!
キンッ!キンッ!
「どうした!得意の突き技は出さないのか!?」
「お前こそ!足を止めて突進はどうした!?」
お互いに立ち位置を変えながら剣を振り込み、攻撃の手を止めない。
同じ国で、相手の手の内を知っており得意技を軽々しく出せば、対処され手痛い一撃を喰らうとわかっているため、普段とは違う行動をして相手の隙を伺っている状態だ。
虎視眈々と相手を観察し、一撃を狙う!
そしてその時が訪れた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「長くなったので分けます!」
「お、お母様を怒らせるのは止めてね?」
「む、無論なのじゃ!シオンの方こそ気を付けるのじゃぞ?」
勝利の女神である分身体のカレンですら、顔を引きつらせていた。
「シオン、レイラさんを怒らせるなよ!とばっちりはゴメンだからなっ!?」
「そうだよシオン、もう少しトラブルは控えてね?」
なんだよーーーー!!!どいつもこいつも私ばっかり!?私が何をしたっていうのよ!もうっ!
「何でみんな、私に言うのよ!私がトラブルを起こしているみたいじゃない!失礼しちゃうわ!」
プンスカと頬を膨らませるシオンに、子供達の気持ちが1つになった。
『『『トラブルメーカーだろう(じゃ)!』』』
シオンは自分で気付いてないだけで、いろいろやらかしていることを忘れているようでした。
こうしてレイラの強さと恐ろしさを知らしめた事で、2回戦以降は戦いを有利に進めることができました。アルデバランとガイさんも順調に勝ち進み、ベスト4までいきました。準決勝はアルデバラン対ガイで、お父様対魔族のロフトペアとの戦いになりました。
お気付きでしょうか?
そうなのです。すでにエトワール王国から3ペアがベスト4入りしているので、お父様が勝てばエトワール王国が1、2、3位を独占する快挙になるのです!
これは長い剣魔大会でも初との事です!是非とも1、2、3フィニッシュを決めて貰いたいですね!
『なんと言う事でしょうかーーーー!!!!!ベスト4入りにエトワール王国から3ペアも出場しています!この時点で、魔皇国のロフトペアがグランペアに勝たなければ、エトワール王国の1、2、3位の独走を許す事になります!是非とも頑張って欲しい所です!』
ワァーーーーーーーー!!!
ワァーーーーーーーー!!!
「今年のエトワール王国はすげーな!」
「ああ!シングル優勝者も凄いけど、他のペアやるな!」
「亜人連合最強のペアを倒したアルデバランも凄いよ!神獣化を倒したからな!」
観客もこれまでの試合を振り返って談笑に花を咲かせていた。
『まずは準決勝第一試合は、エトワール王国同士の戦いで、アルデバランペア対ガイペアの戦いでーーーーーーす!!!どちらが勝ってもエトワール王国は決勝戦へと進みます!しかし、個人の名誉は別だーーーーー!!!この勝負はわかりません!決勝戦の為に勝ちを譲るのも国としての戦略的にはありですが、意地を通すのか?それでは、準決勝………始めーーーー!!!!!』
「…………いくぞ!」
「ああ、もうここまで来たら言葉はない。死力を尽くすのみ!」
お互いに、すでに心構えは出来ているようで、剣を構える。そして静かに様子を見守った。
余り知られていないが、ガイ・キャンサーはレイピアの様に細身の剣を使い、【突き】に特化した攻撃を得意とする。
アルデバランは突進攻撃を得意とし、相性は最悪と言っても良いだろう。
しかし、この二人には共通の弱点があった。アルデバランは助走しないといけないため、接近戦の組合が苦手だ。そしてガイも突きの性質上、接近戦の密着戦闘は苦手と来ていた。
この二人の戦いはどうなるか!?
「武技《チャージアタック》!!!」
先に動いたのはアルデバランだった!猛突進で、ガイに向かっていく!
「させるか!武技《レッドニードル》!!!」
ガイの得意技であるレッドニードルはサソリの針を打ち込む様に、相手を麻痺にさせる状態異常の技である。
赤い線上の攻撃がアルデバランに迫る!
「ぐがっ!?」
アルデバランは、少し身体をそらしてガイの攻撃を肩で受けるが、止まらずに突っ込む。
「なっ!がっは!?」
アルデバランのチャージアタックがガイを捉え、吹き飛ばした。ガイは攻撃を避けなかったアルデバランの突進に反応が遅れたのだ。
ガイはそのまま10メールも吹き飛ばされ、地面に叩き付けられた。
「はぁはぁ………」
アルデバランのパートナーはすぐに回復を掛ける。しかし、ガイ・キャンサーはダメージはあるものの、そのまま起き上がり剣を構えた。
「バカな!まともに喰らってその程度のダメージだと!?」
ガイはバツの悪そうな顔で言った。
「………アクエリアス家から装備を借りたんだ」
!?
ガイに貸した装備は、魔法攻撃には弱いが、物理的攻撃を緩和する鎧だった。そしてアルデバランも麻痺無効の装備をしていたのだ。
「それは………ズルくないか?」
「お前もな!」
お互いにアクエリアス家から装備を借りているため、微妙な空気が流れた。しかし、両方とも空気を吹き飛ばすように斬り結ぶ!
キンッ!キンッ!
「どうした!得意の突き技は出さないのか!?」
「お前こそ!足を止めて突進はどうした!?」
お互いに立ち位置を変えながら剣を振り込み、攻撃の手を止めない。
同じ国で、相手の手の内を知っており得意技を軽々しく出せば、対処され手痛い一撃を喰らうとわかっているため、普段とは違う行動をして相手の隙を伺っている状態だ。
虎視眈々と相手を観察し、一撃を狙う!
そしてその時が訪れた。
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【後書き】
愚者の声
「長くなったので分けます!」
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