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土下座する事案!
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すみません!
ストックが無くなったので明日から不定期更新となります!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
公爵家の大きな門の前には美しい女性が二人尋ねてきて、とんでもない事を言った。
「こ、子供ですか?」
「そうよ。早くここを通しなさい」
1人は真っ赤な髪を腰まで伸ばし、つり目で腕を組んでいて、いかにも気の強い女性だった。
もう1人は対象的で、青い髪の女性でショートカットの髪型で、何となく知性的な感じの女性であった。
「まぁ、それだけではわからないわよね?最近、子龍が産まれたでしょう?その親が来たと言えばわかるかしら?」
青髪の女性は半袖姿の腕を見せると、人間の手が、龍の鉤爪に変わった。
「ひぃい!」
城門を挟んでいるとはいえ、侍女は恐怖した。無論、側には守衛もいたので、槍を構えて侍女に人を呼んでくるように叫んだ。
「くっ、子供を取り返しにきたか!だが、最初に言っておくぞ!我々は確かに貴女達の卵を盗んだ。それはこの屋敷に使える我々が勝手にしたことで、この屋敷の主人は関係ないからな!」
バーニングハート公爵家の守衛とはいえ、私設騎士団の一員である。忠誠心が高く、主人に危害が及ばないよう身を張るほどに訓練され忠義に厚かった。
「そんなことはどうでもよい。早く通さぬか!」
「そうね。こんな入口に長く待たせるものではないわよ?」
門番の守衛は迷っていた。
このまま客人として穏便に通す方がいいのか、上の者が戻ってくるまで待たせた方がいいのかだ。
「少しだけ待って欲しい!すぐに上の者がやってくる」
言葉を選びながら慎重に受け答えをする。
「はぁ!めんどくさい。これだから人間は嫌なんだよ」
「それは私も同感ね」
二人の殺気は少しずつ強くなっていった。守衛も、もう待たせるのも限界か!?と、思った時、屋敷から猛ダッシュでドドドドッ!!!と、走ってくる人物がいた。
「えっ?」
「「はっ?」」
守衛も振り返り、女性二人もあっけに取られた。
猛ダッシュで走ってきた人物は、扉の前まで走ってくると、大ジャンプをしてクルクルと回転しながら、着々と同時に土下座をしたのだった。
「この度は、大事な卵およびお子様を盗んでしまい大変申し訳ありませんでした!!!」
普段着とはいえ、簡易ドレス姿の少女は深く頭を下げた。
「ちょっ!なんて器用な!?ジャンピング土下座は100点満点を上げるけど、待ちなさいよ!」
フィーネが少し遅れて追ってきた。
「はっ!?思わず見とれてしまったわ!?」
青い髪の女性が最初に我に返った。
シオンは守衛に言って門の扉を開けさせた。
「………子供は無事なのかしら?」
ははーーー!!!!
( ノ;_ _)ノ
シオンは低姿勢で御無事ですと言って、屋敷に招いた。
コソコソ
「ちょっと!なんでそんなに腰が低いのよ?」
「だって、どうみても私達が大切な卵を盗んできたのが悪いじゃない!それに龍だよ!人化できる龍って、昔から上位クラスの龍って相場が決まっているの!下手に逆らったら、乙女ゲームが始まる前に殺されるわよ!」
フィーネとシオンはコソコソ話ながら、先頭を歩いて屋敷へ向かった。
『うむ、この少女はわかっておるではないか』
『そうね。年の割に私達の存在に対する姿勢がなっているわね』
二人の会話はバッチリと耳のよい二人に聞こえていた。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
公爵家の大きな門の前には美しい女性が二人尋ねてきて、とんでもない事を言った。
「こ、子供ですか?」
「そうよ。早くここを通しなさい」
1人は真っ赤な髪を腰まで伸ばし、つり目で腕を組んでいて、いかにも気の強い女性だった。
もう1人は対象的で、青い髪の女性でショートカットの髪型で、何となく知性的な感じの女性であった。
「まぁ、それだけではわからないわよね?最近、子龍が産まれたでしょう?その親が来たと言えばわかるかしら?」
青髪の女性は半袖姿の腕を見せると、人間の手が、龍の鉤爪に変わった。
「ひぃい!」
城門を挟んでいるとはいえ、侍女は恐怖した。無論、側には守衛もいたので、槍を構えて侍女に人を呼んでくるように叫んだ。
「くっ、子供を取り返しにきたか!だが、最初に言っておくぞ!我々は確かに貴女達の卵を盗んだ。それはこの屋敷に使える我々が勝手にしたことで、この屋敷の主人は関係ないからな!」
バーニングハート公爵家の守衛とはいえ、私設騎士団の一員である。忠誠心が高く、主人に危害が及ばないよう身を張るほどに訓練され忠義に厚かった。
「そんなことはどうでもよい。早く通さぬか!」
「そうね。こんな入口に長く待たせるものではないわよ?」
門番の守衛は迷っていた。
このまま客人として穏便に通す方がいいのか、上の者が戻ってくるまで待たせた方がいいのかだ。
「少しだけ待って欲しい!すぐに上の者がやってくる」
言葉を選びながら慎重に受け答えをする。
「はぁ!めんどくさい。これだから人間は嫌なんだよ」
「それは私も同感ね」
二人の殺気は少しずつ強くなっていった。守衛も、もう待たせるのも限界か!?と、思った時、屋敷から猛ダッシュでドドドドッ!!!と、走ってくる人物がいた。
「えっ?」
「「はっ?」」
守衛も振り返り、女性二人もあっけに取られた。
猛ダッシュで走ってきた人物は、扉の前まで走ってくると、大ジャンプをしてクルクルと回転しながら、着々と同時に土下座をしたのだった。
「この度は、大事な卵およびお子様を盗んでしまい大変申し訳ありませんでした!!!」
普段着とはいえ、簡易ドレス姿の少女は深く頭を下げた。
「ちょっ!なんて器用な!?ジャンピング土下座は100点満点を上げるけど、待ちなさいよ!」
フィーネが少し遅れて追ってきた。
「はっ!?思わず見とれてしまったわ!?」
青い髪の女性が最初に我に返った。
シオンは守衛に言って門の扉を開けさせた。
「………子供は無事なのかしら?」
ははーーー!!!!
( ノ;_ _)ノ
シオンは低姿勢で御無事ですと言って、屋敷に招いた。
コソコソ
「ちょっと!なんでそんなに腰が低いのよ?」
「だって、どうみても私達が大切な卵を盗んできたのが悪いじゃない!それに龍だよ!人化できる龍って、昔から上位クラスの龍って相場が決まっているの!下手に逆らったら、乙女ゲームが始まる前に殺されるわよ!」
フィーネとシオンはコソコソ話ながら、先頭を歩いて屋敷へ向かった。
『うむ、この少女はわかっておるではないか』
『そうね。年の割に私達の存在に対する姿勢がなっているわね』
二人の会話はバッチリと耳のよい二人に聞こえていた。
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