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招かざる来訪
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またまた厄介な人物が来ると先触れが届きました。
「よし!ぶっ殺そう!」
いや、もうそれはいいから!
「もう怒ってないから、別にいいよ」
シオンはもう過去の出来事になっていたが、兄達はまだ許してないようだった。
「でも、今度は王妃様がクズ王子を連れて謝罪しにくるんだろう?」
「先触れはそう言っていたね」
「俺には王妃様が頭を下げても、クズ王子が何か仕掛けてくると思うんだが?」
「僕も同感だね。シオンは部屋から出ない方がいいかも知れない」
こうして王妃様が来訪する日は、部屋で絵を描いている事になりました。
そして王妃様が馬車で来客されました。
「ライト、わかっていますね?誠心誠意で謝るのですよ。これは貴方の将来に関わってくる重要な案件だと心しなさい」
「はい、わかっております」
王妃は憑き物が落ちたように落ち着いていました。今なら全てのプライドをかなぐり捨てて、土下座も辞さない覚悟もありました。
『私のせいでごめんなさいライト。私が責任を取ってこの件を終息させますわ』
しかし、母親の気持ちは子供であるライトには伝わってはいなかった。
『あの女に一泡吹かせてやるぞ!』
顔にはださずライトはそんな事を考えていた。
バーニングハート家に到着したした王妃達は、執事に案内され屋敷に入った。
『流石は公爵家、建物も大きく手入れも行き届いているわ。確か入口に入ると驚くものがあると国王様は言っていたけど、教えてくれなかったのよね。楽しみにしておけと言って』
その意味はすぐにわかった。
!?
「なんて壮大で素晴らしい絵画なの…………」
入口に入ってすぐに目についた、シオンの傑作である巨大絵を見て呟いた。隣では子供のライトでもその素晴らしさがわかるくらい圧倒的だった。
「いらっしゃいませ。王妃様。いかがですか?」
「ご無沙汰しております公爵夫人。素晴らしい絵画ですわね。今度、王宮にお呼びして私達も描いて貰いたいですわ。ねっ、ライト」
ライトも素直に頷いた。
「はい、素晴らしい絵だと若輩者である私でもわかるくらいです。さぞ、名の通った画家をお呼びしたのでしょう。ぜひ、この絵を描いた御方に会いたいです」
腐ってもライト王子は、それなりに優秀である。他家での猫を被るのが上手かった。
シオンの母リーゼ公爵夫人も笑顔で答えた。
「ウフフ♪嬉しいですわ。でも、王宮にお呼びするのは無理ですわね。本当に残念ですわ」
すでに言葉と言葉の応酬が始まっていた。
「それは、この絵を描いた画家はこの国に居ないと言う事ですか?」
リーゼ夫人は困ったわというポーズを取りながらいった。
「いえ、この国には居るのです。しかし、『とある人物』に理不尽にも、いきなり殴られてしまい大変ショックを受けてしまったの。流石に、その人物の絵を描きたいとは思いませんわよね?」
!?
『ま、まさかこの絵画を描いたのはシオン令嬢!?確かに国王様に画家になるので婚約者候補を辞退すると言ったそうだけど………まさか、10歳にもならない令嬢がここまでの才能を?』
王妃は話でしか聞いていなく、いつもの貴族特有の話を誇張して言っているものかと思っていた。
「そ、そうですわね。オホホッ………」
やられた!
より謝罪の難度が上がったと感じた王妃であった。そして、ライトもこの絵を描いたのがシオンとわかり、内心動揺した。
『バカな!あんな野蛮な令嬢がこのような絵を素晴らしい描いたというのか!?』
その絵を見ながら少し呆然とする二人であった。
「よし!ぶっ殺そう!」
いや、もうそれはいいから!
「もう怒ってないから、別にいいよ」
シオンはもう過去の出来事になっていたが、兄達はまだ許してないようだった。
「でも、今度は王妃様がクズ王子を連れて謝罪しにくるんだろう?」
「先触れはそう言っていたね」
「俺には王妃様が頭を下げても、クズ王子が何か仕掛けてくると思うんだが?」
「僕も同感だね。シオンは部屋から出ない方がいいかも知れない」
こうして王妃様が来訪する日は、部屋で絵を描いている事になりました。
そして王妃様が馬車で来客されました。
「ライト、わかっていますね?誠心誠意で謝るのですよ。これは貴方の将来に関わってくる重要な案件だと心しなさい」
「はい、わかっております」
王妃は憑き物が落ちたように落ち着いていました。今なら全てのプライドをかなぐり捨てて、土下座も辞さない覚悟もありました。
『私のせいでごめんなさいライト。私が責任を取ってこの件を終息させますわ』
しかし、母親の気持ちは子供であるライトには伝わってはいなかった。
『あの女に一泡吹かせてやるぞ!』
顔にはださずライトはそんな事を考えていた。
バーニングハート家に到着したした王妃達は、執事に案内され屋敷に入った。
『流石は公爵家、建物も大きく手入れも行き届いているわ。確か入口に入ると驚くものがあると国王様は言っていたけど、教えてくれなかったのよね。楽しみにしておけと言って』
その意味はすぐにわかった。
!?
「なんて壮大で素晴らしい絵画なの…………」
入口に入ってすぐに目についた、シオンの傑作である巨大絵を見て呟いた。隣では子供のライトでもその素晴らしさがわかるくらい圧倒的だった。
「いらっしゃいませ。王妃様。いかがですか?」
「ご無沙汰しております公爵夫人。素晴らしい絵画ですわね。今度、王宮にお呼びして私達も描いて貰いたいですわ。ねっ、ライト」
ライトも素直に頷いた。
「はい、素晴らしい絵だと若輩者である私でもわかるくらいです。さぞ、名の通った画家をお呼びしたのでしょう。ぜひ、この絵を描いた御方に会いたいです」
腐ってもライト王子は、それなりに優秀である。他家での猫を被るのが上手かった。
シオンの母リーゼ公爵夫人も笑顔で答えた。
「ウフフ♪嬉しいですわ。でも、王宮にお呼びするのは無理ですわね。本当に残念ですわ」
すでに言葉と言葉の応酬が始まっていた。
「それは、この絵を描いた画家はこの国に居ないと言う事ですか?」
リーゼ夫人は困ったわというポーズを取りながらいった。
「いえ、この国には居るのです。しかし、『とある人物』に理不尽にも、いきなり殴られてしまい大変ショックを受けてしまったの。流石に、その人物の絵を描きたいとは思いませんわよね?」
!?
『ま、まさかこの絵画を描いたのはシオン令嬢!?確かに国王様に画家になるので婚約者候補を辞退すると言ったそうだけど………まさか、10歳にもならない令嬢がここまでの才能を?』
王妃は話でしか聞いていなく、いつもの貴族特有の話を誇張して言っているものかと思っていた。
「そ、そうですわね。オホホッ………」
やられた!
より謝罪の難度が上がったと感じた王妃であった。そして、ライトもこの絵を描いたのがシオンとわかり、内心動揺した。
『バカな!あんな野蛮な令嬢がこのような絵を素晴らしい描いたというのか!?』
その絵を見ながら少し呆然とする二人であった。
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