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芸術は爆発である!
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ついに開館の時間になりました。
王妃様も少し前にきて、私の個展を祝ってくれました。でも──
ざわざわ
ざわざわ
「皆様、お忙しい中集まって頂きありがとうございます!この度は若き天才画家であるシオン・バーニングハート公爵令嬢の初個展となります!」
ええっと………?
これって挨拶しないとダメな感じなの!?
こんなに大勢の前で挨拶なんてプレッシャーがパっないんですけど!?
流石は王妃様!
スラスラ~~と、挨拶をしてくれました。
「さぁ、シオン!貴女の出番よ♪」
母に連れられて王妃様の隣に来ました。
ざわざわ
ざわざわ
「美しい!」
「可愛いわ♪」
「本当にあの子が画家なのか?」
「シオンたん。はぁはぁ………」
『よし!あの豚は殺そう!』
シオンの兄ルークとレインは離れた場所から、怪しい動きをする者がいないか見張っていた。
「えっと……私の作品を見にきて頂きありがとうございます!変わった作品が多いですが楽しんで頂ければと思います!」
シオンの挨拶が終わると王妃様がシオンの前でて話した。
「これから天才画家シオンの作品を見られる方へお伝いしておきます。本当に10歳にも満たない少女が描いたのか疑問に思う人もいるでしょう。ここにいるシオンはお城へ呼ばれた時に、国王様の目の前で絵を描いています。国王様も認める作品をお楽しみ下さい!」
王妃様の言葉に一部の観客が驚いた顔をした。
貴族には見栄を張る事もあるのだ。それを実力であり、本物だと国王が認めたと王妃様は言っているのだ。
ここに来た貴族の者は、付き合いで来た者もいるだろう。それがシオンの作品をみてどんな顔をするのか楽しみである。
美術館の扉が開き、次々にお客様が中に入っていった。
「うわぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!」
入ってすぐに悲鳴が上がった。
うん♪大成功だね!
お母様とシオンは顔を合わせて笑った。
美術館へ入るとすぐに出迎えたのは、紅(あか)と蒼(あお)さんの迫力ある龍の絵であった。
いきなり、絵から飛び出て襲い掛かってきそうな3Dアートを初めて目にした来場者はさぞ驚いたであろう。
「ふふふっ、流石はあたいの絵だな。お客の驚く声が心地いいぜ!」
「あら?私の威厳ある凛々しい姿に驚いているのよ?」
二人はバチバチっと自分の方が反応が良いと言い合っていた。
「王妃様、今日は手伝って頂きありがとう♪」
王妃様に御礼を言いました。
「いいのよ♪こちらこそ愚息のせいで申し訳ありませんでした。今回は全力でお手伝いさせて頂きますわ!」
王妃様と硬い握手を交わしました。
それから来場者の相手をしながら美術館の館内で、それぞれの絵の解説をしながらその日を過ごしました。
私も疲れたけど、それなりに楽しい時間を過ごしました。
でも、シオンは気付いていませんでした。
この一週間、毎日同じ事をしないといけないことに。
そして、日に日に来場者が増えていくことに気付いていなかった。
王妃様も少し前にきて、私の個展を祝ってくれました。でも──
ざわざわ
ざわざわ
「皆様、お忙しい中集まって頂きありがとうございます!この度は若き天才画家であるシオン・バーニングハート公爵令嬢の初個展となります!」
ええっと………?
これって挨拶しないとダメな感じなの!?
こんなに大勢の前で挨拶なんてプレッシャーがパっないんですけど!?
流石は王妃様!
スラスラ~~と、挨拶をしてくれました。
「さぁ、シオン!貴女の出番よ♪」
母に連れられて王妃様の隣に来ました。
ざわざわ
ざわざわ
「美しい!」
「可愛いわ♪」
「本当にあの子が画家なのか?」
「シオンたん。はぁはぁ………」
『よし!あの豚は殺そう!』
シオンの兄ルークとレインは離れた場所から、怪しい動きをする者がいないか見張っていた。
「えっと……私の作品を見にきて頂きありがとうございます!変わった作品が多いですが楽しんで頂ければと思います!」
シオンの挨拶が終わると王妃様がシオンの前でて話した。
「これから天才画家シオンの作品を見られる方へお伝いしておきます。本当に10歳にも満たない少女が描いたのか疑問に思う人もいるでしょう。ここにいるシオンはお城へ呼ばれた時に、国王様の目の前で絵を描いています。国王様も認める作品をお楽しみ下さい!」
王妃様の言葉に一部の観客が驚いた顔をした。
貴族には見栄を張る事もあるのだ。それを実力であり、本物だと国王が認めたと王妃様は言っているのだ。
ここに来た貴族の者は、付き合いで来た者もいるだろう。それがシオンの作品をみてどんな顔をするのか楽しみである。
美術館の扉が開き、次々にお客様が中に入っていった。
「うわぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!」
入ってすぐに悲鳴が上がった。
うん♪大成功だね!
お母様とシオンは顔を合わせて笑った。
美術館へ入るとすぐに出迎えたのは、紅(あか)と蒼(あお)さんの迫力ある龍の絵であった。
いきなり、絵から飛び出て襲い掛かってきそうな3Dアートを初めて目にした来場者はさぞ驚いたであろう。
「ふふふっ、流石はあたいの絵だな。お客の驚く声が心地いいぜ!」
「あら?私の威厳ある凛々しい姿に驚いているのよ?」
二人はバチバチっと自分の方が反応が良いと言い合っていた。
「王妃様、今日は手伝って頂きありがとう♪」
王妃様に御礼を言いました。
「いいのよ♪こちらこそ愚息のせいで申し訳ありませんでした。今回は全力でお手伝いさせて頂きますわ!」
王妃様と硬い握手を交わしました。
それから来場者の相手をしながら美術館の館内で、それぞれの絵の解説をしながらその日を過ごしました。
私も疲れたけど、それなりに楽しい時間を過ごしました。
でも、シオンは気付いていませんでした。
この一週間、毎日同じ事をしないといけないことに。
そして、日に日に来場者が増えていくことに気付いていなかった。
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