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免疫ないよ?
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笑顔のジーク王子とは対象的に兄ルークなどは不機嫌そうであった。
「ファーランド王国の王子、ジークレスト様に申し上げます。幾ら王族の御方でも事前予約も無しに伺うのは如何なものでしょうか?」
丁寧な口調で兄レインが意見してきた。
「ふははは!それはすまなかったな。しかし、それを言うならそちらにも過失があるのではないか?こちらが毎日の様にシオンに会いたいと文(ふみ)を送っても、いつも忙しいや予定があると言って会わせてくれなかったではないか?」
「えっ、そうなの?」
驚くシオンにルークとレインは不快そうな顔をしてシオンから目を逸らした。
その様子を見たジーク王子はニヤリとすると、シオンの前に歩いて行き、片膝を付いてシオンの手を取った。
チュッ
!?
「本日はシオン・バーニングハート公爵令嬢に婚約の申込に来ました」
シオンの手の甲にキスをして言った。
「「貴様!!!!!」」
動揺した僅かなスキにシオンに婚約を申込まれた事で、シオンの兄達はすぐに引き離そうとしたが──
「はっ、はわわわわわわ!!!!!?」
シオンは顔を真っ赤にして、アワアワしながらジリジリと後ろへ下がると、一気に逃げ出した。
なんと!
シオンはこんな乙女展開に免疫が無かったのである!
シオンはこんな乙女展開に免疫が無かったのである!
大事な事なので二回言いました。
「し、シオーーーーーン!!!!!!」
猛ダッシュで屋敷に逃げて行ったシオンを止めることが出来ず、叫ぶしかなかった。
しかし、この展開に1番面を喰らったのはジーク王子であった。
『あれ?顔を真っ赤にして逃げて行った?可愛かったなぁ~…………じゃない!もしかして、免疫がないのか?それとも脈ありなのか?マジで???』
ジーク王子は意外な展開に1番動揺していた。
ガシッ
!?
「オレ達がどうして手紙を断っていたかわかるか?」
「わかるよね?君みたいな不埒な輩をシオンに近付けさせない為だよ」
ギリギリッとジークの肩に力を入れて詰め寄った。王子の護衛が慌てて駆け付けようとしたが、ジーク王子は痛みを我慢して手を上げて止めた。
「ぐっ、妹が可愛いのはわかるが、いつまでも家に閉じ込めておくのか!私は美術館でシオンに出逢い一目惚れしたんだ!これくらいでは諦めないぞ!」
!?
ルークとレインはジークの言葉に同時に手を離した。
「…………口だけは達者だな。仕方がない。屋敷には入れてやる」
「はぁ、シオンには知られたくなかったのにね」
手紙の件、どうやって誤魔化そうか頭の痛い事案であった。
遠くからその様子をみていた仲間達は………
「まぁまぁ♪あの王子様、やりますわね♪」
リリィは顔を赤めて羨ましそうにし、
メリッサは今にも射殺さんと殺気を王子に放ち、
ライト王子は自分の不甲斐なさを悔しがり、拳を血がでるほど握り締めた。
三者三様の反応であった。
『くそ!俺が夢見ていたシチュエーションじゃないか!』
『私の純粋無垢なシオンになんて事をするのよ!』
『あらあら♪私も何れはルーク様にやって欲しいですわ♪ポッ』
本当に三者三様の反応であった。
「ファーランド王国の王子、ジークレスト様に申し上げます。幾ら王族の御方でも事前予約も無しに伺うのは如何なものでしょうか?」
丁寧な口調で兄レインが意見してきた。
「ふははは!それはすまなかったな。しかし、それを言うならそちらにも過失があるのではないか?こちらが毎日の様にシオンに会いたいと文(ふみ)を送っても、いつも忙しいや予定があると言って会わせてくれなかったではないか?」
「えっ、そうなの?」
驚くシオンにルークとレインは不快そうな顔をしてシオンから目を逸らした。
その様子を見たジーク王子はニヤリとすると、シオンの前に歩いて行き、片膝を付いてシオンの手を取った。
チュッ
!?
「本日はシオン・バーニングハート公爵令嬢に婚約の申込に来ました」
シオンの手の甲にキスをして言った。
「「貴様!!!!!」」
動揺した僅かなスキにシオンに婚約を申込まれた事で、シオンの兄達はすぐに引き離そうとしたが──
「はっ、はわわわわわわ!!!!!?」
シオンは顔を真っ赤にして、アワアワしながらジリジリと後ろへ下がると、一気に逃げ出した。
なんと!
シオンはこんな乙女展開に免疫が無かったのである!
シオンはこんな乙女展開に免疫が無かったのである!
大事な事なので二回言いました。
「し、シオーーーーーン!!!!!!」
猛ダッシュで屋敷に逃げて行ったシオンを止めることが出来ず、叫ぶしかなかった。
しかし、この展開に1番面を喰らったのはジーク王子であった。
『あれ?顔を真っ赤にして逃げて行った?可愛かったなぁ~…………じゃない!もしかして、免疫がないのか?それとも脈ありなのか?マジで???』
ジーク王子は意外な展開に1番動揺していた。
ガシッ
!?
「オレ達がどうして手紙を断っていたかわかるか?」
「わかるよね?君みたいな不埒な輩をシオンに近付けさせない為だよ」
ギリギリッとジークの肩に力を入れて詰め寄った。王子の護衛が慌てて駆け付けようとしたが、ジーク王子は痛みを我慢して手を上げて止めた。
「ぐっ、妹が可愛いのはわかるが、いつまでも家に閉じ込めておくのか!私は美術館でシオンに出逢い一目惚れしたんだ!これくらいでは諦めないぞ!」
!?
ルークとレインはジークの言葉に同時に手を離した。
「…………口だけは達者だな。仕方がない。屋敷には入れてやる」
「はぁ、シオンには知られたくなかったのにね」
手紙の件、どうやって誤魔化そうか頭の痛い事案であった。
遠くからその様子をみていた仲間達は………
「まぁまぁ♪あの王子様、やりますわね♪」
リリィは顔を赤めて羨ましそうにし、
メリッサは今にも射殺さんと殺気を王子に放ち、
ライト王子は自分の不甲斐なさを悔しがり、拳を血がでるほど握り締めた。
三者三様の反応であった。
『くそ!俺が夢見ていたシチュエーションじゃないか!』
『私の純粋無垢なシオンになんて事をするのよ!』
『あらあら♪私も何れはルーク様にやって欲しいですわ♪ポッ』
本当に三者三様の反応であった。
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