悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!

naturalsoft

文字の大きさ
100 / 109

対面!

しおりを挟む
火炎魔法が着弾し、王城は大理石でできているため燃え広がらなかったが、周囲の絨毯や調度品を焼いた。

「大丈夫!紅さん!!!」

シオンの叫び声に煙から姿を現した紅さんは明るい声で大丈夫だと言った。

「…………いきなり、随分な挨拶じゃない?」

不敵に笑いながら部屋に居る人物に話し掛けた。

「いえいえ、お礼には及びませんよ。これからもっと『おもてなし』をさせて頂きますので」

悪びれる訳でもなく嫌味で言い返すクロウが居た。

「クロウ!これはどういうつもりだ!」

激怒した国王様が大声で怒鳴った。

「父上、これは処刑ですよ。私の敵を殺して当然でしょう?」

やれやれと言った感じでため息を付いた。
そしてクロウは手の平をこちらに向けた。

「クロウ!血迷ったか!?」
「私は至って正気ですよ。父上こそ、この得体の知らない者達に頭を下げて、情けなくないのですか?」

国王はクロウを見据えながら反論した。

「ここにいらっしゃる方々は──」
「知っていますよ。古龍と大精霊ですよね?ここは人間の治める国だ!部外者は国から出ていって貰おうか!!!」

紅さんは腕を組んで言った。

「クククッ、なかなか骨のある小僧じゃないか?確かにお前の言う事は正論だ。私達が表にでるのは好ましい事ではない。だが──」

紅さんや蒼さんはクロウの後ろにいる黒い影を見て続けた。

「お前はどうなんだ?得体の知れない者が取り憑いているようだがなっ!」

紅さんは、さっきのお返しとばかりにノーモーションで火炎魔法を放った。

ドーーーーーン!!!!!

クロウ王子はまともに喰らい反対側の窓際まで吹き飛んだ。

「紅さん!やり過ぎ!?」

王子を殺っちゃったら牢屋行きだよーーー!!!!

シオンは自分の未来を想像して青くなった。
うん、何処かズレているシオンである。

「大丈夫よ。さっ、部屋に入りましょう」

流石に王子の自室と言う事で、かなり広い部屋であった。

パンパンッ

クロウは埃を払いながら起き上がった。
全然、ダメージがないようである。

「まったく、これだから野蛮な獣は嫌いなんだ」

クロウは憎しみのこもった目で睨み付けた。

「ふっ、私を獣とは言うではないか小僧」

クロウの身体から黒いオーラのようなものが膨れ上がった。

「ちょうどいい!貴様らを殺して私が王位に着くとしよう!お前達に古龍や大精霊が付いてるとしても、私には【神】が付いているのだからな!」

クロウが手を振ると部屋の中が真っ暗な空間に変わった。

「えっ!?」
「なんだこれは!?」

明らかに元の部屋以上の広い空間に変わっていた。

「これは空間魔法?でもこれは──」

魔術に長けた蒼さんは冷静に分析していた。

「ここは私が創り出した空間だ。ここなら思う存分に戦えるだろう?」

いつの間にか空中に浮いていたクロウが襲い掛かってきた。





しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~

にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。 「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。 主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから―― ※ 他サイトでも投稿中

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます

里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。 だが実は、誰にも言えない理由があり…。 ※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。 全28話で完結。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?

せいめ
恋愛
 政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。  喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。  そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。  その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。  閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。  でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。  家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。  その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。    まずは亡くなったはずの旦那様との話から。      ご都合主義です。  設定は緩いです。  誤字脱字申し訳ありません。  主人公の名前を途中から間違えていました。  アメリアです。すみません。    

封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する

鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。 突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。 しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。 魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。 英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。

処理中です...