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邪神の最後

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背中から3本の剣が突き出された。

「ぐがっ………き、キサマら!!!!!」

よろけながらも後ろの人間達に睨みを効かせるが───

「流石の邪神も心臓を貫けば死ぬのかな?」

ライト、ジーク、メリッサの剣は綺麗に背中を右、中央、左と貫いていた。

他のマンガみたいに、心臓が左右に2つ合ったとしても両方潰されているのだ。

「人間に殺される気持ちはどうだ!二度とシオンを狙う事のできないように、しっかり殺してやるからな!」

3人は剣を抜くと、ライトとジークが蟹のような腕を切り飛ばし、メリッサが邪神の首をハネた。邪神は首を飛ばられても恨みの言葉を発した。

「ユ、ル……ザン…ゾ……………」

「いや、これで終わりにしよう」

紅さん達が大規模な魔法を構成していた。

「さぁ!裁きの時間よ!!!」

蒼さんとアクアのユニゾン魔法が炸裂した!

「「聖なる水よ。生命の雫よ。今こそ清純なる恵みをもたらしたまえ」」

「「目の前の不純な者に浄化の慈悲を与えん」」


古代魔法
【世界樹の雫】

蒼さんとアクアは手を繋ぎ、空いている方の腕を前に出して呪文を放った。

二人の魔法は飛ばされた首も含めて大きな水の球体に包まれた。その聖なる水の中で、邪神の身体から真っ黒いモヤのような物が溢れ出し、墨汁を水の中に溢したような感じに見えた。

しかし、黒いモヤは染まることなく、浄化され水の球体の中はどんどん綺麗になっていった。

『あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ………………力が抜けていく……………我が消え……………てく………』


しばらくすると水の球体の中には、小さな真っ黒な玉が残った。

「あれが邪神の呪いの本体よ!」

『待っていたぞ!』

紅さんがドラゴン形態になり、口の中で超高濃度の火炎のブレスを溜めていた。

「あなた達、はやくシオンの側へ!巻き添えをくうわよ!」

!?

王子達は慌ててシオンの結界の中へ退避した。

『これで終わりだ。魂さえも消滅させる我が最大のブレス!』


【メギド・ブレイズ】


紅さんの放ったブレスはもう光線のようであった。邪神の闇の空間すらぶち破り、現実世界の王城の壁を貫いて空へと消えていった。

「…………終わったのか?」
「そのようですな」

国王様と宰相さんは余りの現実離れした戦いに呆然としていた。

「凄かったですね~」

我らの主人公シオンも余りの凄さに呆然としていた。

おいっ!
主人公のあなたがそれでいいのかな!?かな!?

こうしてシオンの呪いにまつわる出来事は終結したのだった。


【完】















「てっ、終わらないからね!まだまだ後始末が残ってるから!」

「シオン、誰と話してるの?」



もう少し続きます!






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