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悩める国王と宰相
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物語は終盤に差し掛かっております。
来月、アルファさんで開催されるファンタジー小説大賞に向けて次回作を書いております。
どうか最後までお付き合い下さい!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
あれから丸一日経った。
シオン達はお城へ泊まった。
国王と宰相は一睡もせずに民衆への説明を考えていたが一向に良い案が出なかった。
「はぁ、クロウが邪神と手を組み反逆を画策していたとは………」
「そのクロウ王子の死亡も公開せねばなりませぬ」
実の息子の死をいたわる時間もないまま、宰相と議論していた。
「どうしたらいいものか………」
「決まっている事と言えば、ライト王子が王太子に確定した事でしょうか?」
宰相の言葉に、息子ライトの邪神との戦いを思い出した。バーニングハート家で鍛えられたとはいえ、あそこまで強くなっていたとは思っても見なかった。
肉体的強さだけではなく、あの強大な邪神に向かっていく精神も大きく成長していた。
「確かに今のライトであれば十分過ぎるほど王位を継げるであろうな。今になって問題になっておるのはシオン嬢に惚れている所か…………」
シオン令嬢自身には、その天才的画才を後世へ残してもらいたいが、シオン令嬢の背後にいらしゃる方々が問題なのである。
「それと、クロウ王子の婚約者候補だった者達への対応も必要でしょうな」
「あ゛~そちらの問題もあったな!」
国王はさらに頭を抱えた。
「あら~やっぱり頭を抱えているわね」
!?
突然やってきたのはアクアと蒼さんであった。
ちなみに紅さんは久しぶりに本気をだせて、ぐっすり睡眠中である。
「実は良い案があるんだけど乗らないかしら?」
「「はい?」」
目を丸くして聞き返した。
「名前だけでも、シオンは王子の婚約者候補に連ねているのよね?」
「え、あ、はい。公爵家からは辞退する旨がありましたが、後ろ盾や……その、古龍様の繋がりがある以上、完全に除外するのは難しく………」
ニヤリと蒼さんは微笑むと考えてあった案を話した。
・
・
・
・
・
・
・
「って、訳なんだけど──どうかしら?」
蒼さんの案に国王様と宰相は唸った。
「本当にそんな事が可能なのでしょうか?」
「シオン令嬢の同意が必要ですが大丈夫だろうか?」
「シオンは大丈夫よ。すでに同意しているわ。問題はライト王子の方なのよね~」
国王は腕を組んで悩んだ。
「アイツなら絶対に頷かないだろう。それが嘘でもな………」
「しかし、もっともらしい理由を作るにはこれしかありませんよ。一国の王子が邪神に組していたなど、絶対に秘密にしなければなりません」
宰相に言われて国王は折れることになった。他に良い案が無いことも事実であったからだ。
そして、早朝にライト王子作戦を話したが、予想通りにライトはおおいに嫌がったが、シオンのお・ね・が・い♪(ハート)攻撃に首を縦に振るのだった。
来月、アルファさんで開催されるファンタジー小説大賞に向けて次回作を書いております。
どうか最後までお付き合い下さい!
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あれから丸一日経った。
シオン達はお城へ泊まった。
国王と宰相は一睡もせずに民衆への説明を考えていたが一向に良い案が出なかった。
「はぁ、クロウが邪神と手を組み反逆を画策していたとは………」
「そのクロウ王子の死亡も公開せねばなりませぬ」
実の息子の死をいたわる時間もないまま、宰相と議論していた。
「どうしたらいいものか………」
「決まっている事と言えば、ライト王子が王太子に確定した事でしょうか?」
宰相の言葉に、息子ライトの邪神との戦いを思い出した。バーニングハート家で鍛えられたとはいえ、あそこまで強くなっていたとは思っても見なかった。
肉体的強さだけではなく、あの強大な邪神に向かっていく精神も大きく成長していた。
「確かに今のライトであれば十分過ぎるほど王位を継げるであろうな。今になって問題になっておるのはシオン嬢に惚れている所か…………」
シオン令嬢自身には、その天才的画才を後世へ残してもらいたいが、シオン令嬢の背後にいらしゃる方々が問題なのである。
「それと、クロウ王子の婚約者候補だった者達への対応も必要でしょうな」
「あ゛~そちらの問題もあったな!」
国王はさらに頭を抱えた。
「あら~やっぱり頭を抱えているわね」
!?
突然やってきたのはアクアと蒼さんであった。
ちなみに紅さんは久しぶりに本気をだせて、ぐっすり睡眠中である。
「実は良い案があるんだけど乗らないかしら?」
「「はい?」」
目を丸くして聞き返した。
「名前だけでも、シオンは王子の婚約者候補に連ねているのよね?」
「え、あ、はい。公爵家からは辞退する旨がありましたが、後ろ盾や……その、古龍様の繋がりがある以上、完全に除外するのは難しく………」
ニヤリと蒼さんは微笑むと考えてあった案を話した。
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「って、訳なんだけど──どうかしら?」
蒼さんの案に国王様と宰相は唸った。
「本当にそんな事が可能なのでしょうか?」
「シオン令嬢の同意が必要ですが大丈夫だろうか?」
「シオンは大丈夫よ。すでに同意しているわ。問題はライト王子の方なのよね~」
国王は腕を組んで悩んだ。
「アイツなら絶対に頷かないだろう。それが嘘でもな………」
「しかし、もっともらしい理由を作るにはこれしかありませんよ。一国の王子が邪神に組していたなど、絶対に秘密にしなければなりません」
宰相に言われて国王は折れることになった。他に良い案が無いことも事実であったからだ。
そして、早朝にライト王子作戦を話したが、予想通りにライトはおおいに嫌がったが、シオンのお・ね・が・い♪(ハート)攻撃に首を縦に振るのだった。
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