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集落へご招待~
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守護精霊の名前の効果は凄まじいものだった。
集落に着くと、見張りのエルフが声を掛けてきた。
「止まれ!!!スピカ、そちらの女性は?」
どうやら隣にいたエルフの女性はスピカと言うらしい。
「こちらはあの修道院の新しい管理者様だそうで、我々と交流を計りたいとお連れしたのよ」
「なっ………!?しかし、人間をここに連れてくるなど!」
案の定、見張りのエルフが否定しようとしたが………
「こちらのシオン様は精霊様の契約者です!失礼のないように!!!」
!?
「えっ!?」
呆気に取られていた見張りを無視して入口へ入った。
「みんな!聞いて!この地の守護精霊様とその契約者様をお連れしました!」
ざわざわ
ざわざわ
集落の外で作業していたエルフ達が集まってきました。
「おい!スピカ!さっきの言葉は本当なのか?」
「ええ、こちらのシオン様と守護精霊のスフィア様です!」
スピカに紹介されて私は挨拶をした。
「突然の訪問、失礼致します。先日から東の修道院でお世話になっていますシオン・アクエリアスと申します」
「貴女が………」
エルフ達の視線を浴びて少し恥ずかしかったが、そのまま長老と呼ばれる御方の家へ通された。
「御初にお目にかかる。私がこのエルフの隠れ家の長老を務めているイルミナです」
長老と呼ばれた彼女はどう見ても20歳ぐらいの若さであった。もっとしわくちゃなお爺さんをイメージしたのだけれど………
「突然の訪問失礼致しました」
私は気になっていた事を聞いてみた。過去にあの最果ての修道院と交流があったのかと
「何度か鉢合わせした事がありましたが、お互いに不干渉を貫いておりました。当時は私達も西を開拓し、滅多に東の方へは行かないようにしておりました。我々エルフが人間達の奴隷として高値で売られることを知っていたようでしたので、向こうも理解を示してくれていました」
そうか、修道院の高齢化と人口減少に近くにあったエルフの集落に助けを求め無かったのは、エルフの事を外部に知られないためだったのね。
本当に前の院長さんは優しい人だったんだ。
「実は今の修道院には私以外に誰もいないのです。人手が足りないので偶然出逢ったエルフの方々と交流を持とうとしたのですが、あなた方を危険に晒す訳にはいけないようですね」
「………確かに我々の存在が外部の人間達に知られるとエルフ狩りが行われるかも知れません。しかし、今のエルフの集落は問題を抱えています。精霊様のお力添えをお願いしたく……」
「そう言えばスピカさんが魔物に田畑を荒らされて困窮していると………」
長老のイルミナさんが悲痛な顔で頭を下げてきた。
「我々も抵抗はして、追い払ってはいるのですが、しばらくは荒らされ田畑は使い物になりません」
どうやらその魔物は毒素を持っており、その血などが地面に染み込み田畑をダメにするそうなのだ。
「もしよろしければ、田畑の毒素を取り除いては頂けないでしょうか?」
う~む。困っているエルフを助けることに躊躇いはないし、恩を売っておいて損はないかな?
「良いですよ。取り敢えずその田畑を見せてもらえますか?」
長老さんは感謝を述べると、西の田畑へ向かった。そしてその悲惨な状態をみて絶句した。
「これは…………酷い!」
RPGゲームで良くある紫色になって毒の沼地状態になっていた。
「彼の魔物は数が多く、1匹2匹倒した所で意味はないのです。そして倒した後は猛毒の体液によって地面はこの有り様です」
いったいどんな魔物なのよ!?
「一つ気になるのは、どうしてエルフの集落ばかりを狙うようになったのかと言う事なんだけど?」
村長のイルミナさんはばつの悪そうな顔で話し始めた
「実は、田畑を拡げる為に周辺の森を開拓して土を耕した所まで良かったのですが、そこに虫除けの薬剤をまいた所、彼の魔物が襲ってくるようになったのです」
開拓までは大丈夫だったって事は地中に潜んでいた魔物!?
「そろそろどんな魔物か教えてもらえますか?」
「それは………」
ゴゴゴゴッ!!!?
「いかん!奴が出てくるぞ!!!?」
これは地面の下を移動している?
シオンが分析しているぞ、【ソレ】は地中から飛び出してきた。
「ワーム!?」
その魔物はミミズに良く似た魔物で、大きさは人と同じぐらいもあった。
「薬剤を投入するのじゃ!」
エルフ達はワームに薬剤のビンを投げて掛けると、ワームは全身から気持ち悪い体液を出しながら生き絶えた。
「こやつは決して強い魔物ではありません。地中からの不意打ちさえ気を付ければ、魔法や薬剤で比較的簡単に倒せるのです。ただ、その場所が汚染されてしまうのが問題で………」
う~ん、マジか!?意外と安請け合いしたかも知れないですわね。でも、依頼を受けた以上はちゃんとやり遂げないとね。
「田畑を治す事は可能ですが、魔物をどうにかしないとダメですね」
シオンはイルミナとスフィアを見て対策を練るのだった。
よーし!この気持ち悪い魔物を殲滅して田畑を復活させるよ!
えいえいおー!
頑張るぞぉ~!!!
集落に着くと、見張りのエルフが声を掛けてきた。
「止まれ!!!スピカ、そちらの女性は?」
どうやら隣にいたエルフの女性はスピカと言うらしい。
「こちらはあの修道院の新しい管理者様だそうで、我々と交流を計りたいとお連れしたのよ」
「なっ………!?しかし、人間をここに連れてくるなど!」
案の定、見張りのエルフが否定しようとしたが………
「こちらのシオン様は精霊様の契約者です!失礼のないように!!!」
!?
「えっ!?」
呆気に取られていた見張りを無視して入口へ入った。
「みんな!聞いて!この地の守護精霊様とその契約者様をお連れしました!」
ざわざわ
ざわざわ
集落の外で作業していたエルフ達が集まってきました。
「おい!スピカ!さっきの言葉は本当なのか?」
「ええ、こちらのシオン様と守護精霊のスフィア様です!」
スピカに紹介されて私は挨拶をした。
「突然の訪問、失礼致します。先日から東の修道院でお世話になっていますシオン・アクエリアスと申します」
「貴女が………」
エルフ達の視線を浴びて少し恥ずかしかったが、そのまま長老と呼ばれる御方の家へ通された。
「御初にお目にかかる。私がこのエルフの隠れ家の長老を務めているイルミナです」
長老と呼ばれた彼女はどう見ても20歳ぐらいの若さであった。もっとしわくちゃなお爺さんをイメージしたのだけれど………
「突然の訪問失礼致しました」
私は気になっていた事を聞いてみた。過去にあの最果ての修道院と交流があったのかと
「何度か鉢合わせした事がありましたが、お互いに不干渉を貫いておりました。当時は私達も西を開拓し、滅多に東の方へは行かないようにしておりました。我々エルフが人間達の奴隷として高値で売られることを知っていたようでしたので、向こうも理解を示してくれていました」
そうか、修道院の高齢化と人口減少に近くにあったエルフの集落に助けを求め無かったのは、エルフの事を外部に知られないためだったのね。
本当に前の院長さんは優しい人だったんだ。
「実は今の修道院には私以外に誰もいないのです。人手が足りないので偶然出逢ったエルフの方々と交流を持とうとしたのですが、あなた方を危険に晒す訳にはいけないようですね」
「………確かに我々の存在が外部の人間達に知られるとエルフ狩りが行われるかも知れません。しかし、今のエルフの集落は問題を抱えています。精霊様のお力添えをお願いしたく……」
「そう言えばスピカさんが魔物に田畑を荒らされて困窮していると………」
長老のイルミナさんが悲痛な顔で頭を下げてきた。
「我々も抵抗はして、追い払ってはいるのですが、しばらくは荒らされ田畑は使い物になりません」
どうやらその魔物は毒素を持っており、その血などが地面に染み込み田畑をダメにするそうなのだ。
「もしよろしければ、田畑の毒素を取り除いては頂けないでしょうか?」
う~む。困っているエルフを助けることに躊躇いはないし、恩を売っておいて損はないかな?
「良いですよ。取り敢えずその田畑を見せてもらえますか?」
長老さんは感謝を述べると、西の田畑へ向かった。そしてその悲惨な状態をみて絶句した。
「これは…………酷い!」
RPGゲームで良くある紫色になって毒の沼地状態になっていた。
「彼の魔物は数が多く、1匹2匹倒した所で意味はないのです。そして倒した後は猛毒の体液によって地面はこの有り様です」
いったいどんな魔物なのよ!?
「一つ気になるのは、どうしてエルフの集落ばかりを狙うようになったのかと言う事なんだけど?」
村長のイルミナさんはばつの悪そうな顔で話し始めた
「実は、田畑を拡げる為に周辺の森を開拓して土を耕した所まで良かったのですが、そこに虫除けの薬剤をまいた所、彼の魔物が襲ってくるようになったのです」
開拓までは大丈夫だったって事は地中に潜んでいた魔物!?
「そろそろどんな魔物か教えてもらえますか?」
「それは………」
ゴゴゴゴッ!!!?
「いかん!奴が出てくるぞ!!!?」
これは地面の下を移動している?
シオンが分析しているぞ、【ソレ】は地中から飛び出してきた。
「ワーム!?」
その魔物はミミズに良く似た魔物で、大きさは人と同じぐらいもあった。
「薬剤を投入するのじゃ!」
エルフ達はワームに薬剤のビンを投げて掛けると、ワームは全身から気持ち悪い体液を出しながら生き絶えた。
「こやつは決して強い魔物ではありません。地中からの不意打ちさえ気を付ければ、魔法や薬剤で比較的簡単に倒せるのです。ただ、その場所が汚染されてしまうのが問題で………」
う~ん、マジか!?意外と安請け合いしたかも知れないですわね。でも、依頼を受けた以上はちゃんとやり遂げないとね。
「田畑を治す事は可能ですが、魔物をどうにかしないとダメですね」
シオンはイルミナとスフィアを見て対策を練るのだった。
よーし!この気持ち悪い魔物を殲滅して田畑を復活させるよ!
えいえいおー!
頑張るぞぉ~!!!
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