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のどかな村は一晩で城塞都市へと生まれ変わりました。
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「いでよ!我が忠実なる僕にして勇敢なる猛者よ!緑聖魔術!ウッドゴーレム!×100体!」
シオンの無駄にカッコいい掛け声に、この主役であるウッド君達が現れた。
「おおっ!ウッドゴーレムを100体も召喚出来るようになったのかい!?」
兄のクオンが驚いて見ていた。
「ええ、疲れの知らない素晴らしい労働者ウッド君達よ!この設計図通りに、城壁を作るわよ!」
シオンは建設用のヘルメットを着用していた。設計図を手に持ち、現場監督の様に指示を出していた。何故かウッドゴーレム達も頭に手ぬぐいを巻いている者やヘルメットを着けている者など、土木作業員の感じであった。
「さぁさぁ!今日の朝には大量の石灰が送られてきたわ!これを加熱して、砂利と一緒に水でかき混ぜればコンクリートの出来上がりよ!」
ちなみに砂利を混ぜなければ、接着剤のようにひび割れなどの修復に使えます!
「なるほど…………水を混ぜると固まる性質があるのか?」
クオンはその様子をみまもりながら、冷静に分析していた。『村』であった子爵家の治める村はたった1日で変貌を遂げようとしていた。
まず、シオンが設計図通りに城壁を植物(木)で骨組みを作り、それからウッド君達がせっせとコンクリートを流し込み城壁を作っていった。強度を増すために、太い鉄の棒もしっかりと入れてある。
「凄いな………極端にいえば水のように木の箱にコンクリートを入れて固まったら木の箱組を外せば、巨大な石が出来上がるのか!?これは強度よりも利便性の方がメリットがあるぞ!?」
今までの遠方から石を運んでくるより、簡単に石を作れる事にクオンは興奮していた。
大まかな城壁が出来てきた頃─
「よし!住民達の住宅を作りますか!」
移住者が大量にくるからマンションを作ろう!最初から住んでいた住民には、一戸建ての少し良い家を建てよう!
がんばるぞぉ~!!!!
カン!カン!カン!
カン!カン!カン!
村の………否、【元村】の外から変貌していく住み慣れた村が変わっていく瞬間を間の当たりにしていた住人は恐怖していた。わけのわからない緑色の怪物がどんどん高い城壁を作っていき、今までの領主に搾取されていた貧しい村の住人は、信じられない速さでボロボロな小屋のような家が、ピカピカの貴族の屋敷のような家が出来上がる瞬間を目撃していたのだ。
「お待たせしました!勝手な事とは思いますが、村の住人の方々には新しい家を提供致します!これからこの家で暮らして下さい」
公爵家の美しい御令嬢が自分達の為に魔法で建ててくれたのだ。確かに一部の老人はボロボロでも住み慣れた家を潰されて憤りを感じたが、バリアフリーの素晴らしい家を無償で提供されて何も言えなかった。いや、すごく喜び感謝してきました。
突然の子爵家のお取り潰しで、代わりに公爵家の方々がやってきて、税を軽くしてくれた。それだけではなく、しばらくの間の食料や医療物資の無償提供に村人は感謝した。
しかし、龍の襲来に村の開拓に村人達は戸惑いを隠せなかった。だが、公爵家の伝達では今まで以上の豊かな生活を約束するという言葉に、これほどの家を用意して貰っては従うしか無かった。龍も公爵家の令嬢を運んできたと言うから、実質的に公爵家が龍を使役していると見えるのだ。
戸惑う住民を余所に、一夜明けるとそれはそれは素晴らしい城塞都市が出来上がっていました。
住民達はアクエリアス公爵家を神様の様に崇めて、生涯の忠誠を誓うのでした。
『『『この方々に逆らってはならない!』』』
元住民達の心が1つになる瞬間でした。そして、すぐにアクエリアス家の異常性に感覚が麻痺していき、またシオン様がやってるな~と、達観するようになるのでした。
遠くからその様子を見ていた密偵達も、自分の目が信じられなかった。
「俺は夢でも見ているのか?同胞が捕まったと聞いたが………村だったよな?」
「あ、ああ………確かに寂れた村だったはずだが………あれはどう見ても城塞都市だぞ!!!!?」
遠くからでも見えるように、20メートルはある城壁に、中央には一際大きな領主の屋敷があり、左右には3階建てのマンションが建っており、大通りには商店街がならんでいた。南側には住宅街が広がり、多くの新築の家が並んでいた。
「取り敢えず作ってみたけれど、人が少ないと寂しいわね?」
「シオン~手加減って知ってます?」
「いやいや、これから増えていくからこれでも足りないくらいだよ」
巨大な都市を作ったは良いが、如何せんまだまだ人が少なく寂しい状態であった。
「ほっほっほっ!流石はお嬢様ですな!見事な召喚術でしたぞ?」
セバスがシオンを褒め称えた。
「ここまでだと思わなかったぞ!これなら、修道院近くに建てるアクエリアス領の『首都』建設も問題なさそうだな?」
コンクリートの利便性と効能を見て父デルタ公爵も絶賛していた。
「そうだねー!これで、安心して高層ビルを建てれるかな?」
おや?また不穏な単語が聞こえたぞ?
シオンの無駄にカッコいい掛け声に、この主役であるウッド君達が現れた。
「おおっ!ウッドゴーレムを100体も召喚出来るようになったのかい!?」
兄のクオンが驚いて見ていた。
「ええ、疲れの知らない素晴らしい労働者ウッド君達よ!この設計図通りに、城壁を作るわよ!」
シオンは建設用のヘルメットを着用していた。設計図を手に持ち、現場監督の様に指示を出していた。何故かウッドゴーレム達も頭に手ぬぐいを巻いている者やヘルメットを着けている者など、土木作業員の感じであった。
「さぁさぁ!今日の朝には大量の石灰が送られてきたわ!これを加熱して、砂利と一緒に水でかき混ぜればコンクリートの出来上がりよ!」
ちなみに砂利を混ぜなければ、接着剤のようにひび割れなどの修復に使えます!
「なるほど…………水を混ぜると固まる性質があるのか?」
クオンはその様子をみまもりながら、冷静に分析していた。『村』であった子爵家の治める村はたった1日で変貌を遂げようとしていた。
まず、シオンが設計図通りに城壁を植物(木)で骨組みを作り、それからウッド君達がせっせとコンクリートを流し込み城壁を作っていった。強度を増すために、太い鉄の棒もしっかりと入れてある。
「凄いな………極端にいえば水のように木の箱にコンクリートを入れて固まったら木の箱組を外せば、巨大な石が出来上がるのか!?これは強度よりも利便性の方がメリットがあるぞ!?」
今までの遠方から石を運んでくるより、簡単に石を作れる事にクオンは興奮していた。
大まかな城壁が出来てきた頃─
「よし!住民達の住宅を作りますか!」
移住者が大量にくるからマンションを作ろう!最初から住んでいた住民には、一戸建ての少し良い家を建てよう!
がんばるぞぉ~!!!!
カン!カン!カン!
カン!カン!カン!
村の………否、【元村】の外から変貌していく住み慣れた村が変わっていく瞬間を間の当たりにしていた住人は恐怖していた。わけのわからない緑色の怪物がどんどん高い城壁を作っていき、今までの領主に搾取されていた貧しい村の住人は、信じられない速さでボロボロな小屋のような家が、ピカピカの貴族の屋敷のような家が出来上がる瞬間を目撃していたのだ。
「お待たせしました!勝手な事とは思いますが、村の住人の方々には新しい家を提供致します!これからこの家で暮らして下さい」
公爵家の美しい御令嬢が自分達の為に魔法で建ててくれたのだ。確かに一部の老人はボロボロでも住み慣れた家を潰されて憤りを感じたが、バリアフリーの素晴らしい家を無償で提供されて何も言えなかった。いや、すごく喜び感謝してきました。
突然の子爵家のお取り潰しで、代わりに公爵家の方々がやってきて、税を軽くしてくれた。それだけではなく、しばらくの間の食料や医療物資の無償提供に村人は感謝した。
しかし、龍の襲来に村の開拓に村人達は戸惑いを隠せなかった。だが、公爵家の伝達では今まで以上の豊かな生活を約束するという言葉に、これほどの家を用意して貰っては従うしか無かった。龍も公爵家の令嬢を運んできたと言うから、実質的に公爵家が龍を使役していると見えるのだ。
戸惑う住民を余所に、一夜明けるとそれはそれは素晴らしい城塞都市が出来上がっていました。
住民達はアクエリアス公爵家を神様の様に崇めて、生涯の忠誠を誓うのでした。
『『『この方々に逆らってはならない!』』』
元住民達の心が1つになる瞬間でした。そして、すぐにアクエリアス家の異常性に感覚が麻痺していき、またシオン様がやってるな~と、達観するようになるのでした。
遠くからその様子を見ていた密偵達も、自分の目が信じられなかった。
「俺は夢でも見ているのか?同胞が捕まったと聞いたが………村だったよな?」
「あ、ああ………確かに寂れた村だったはずだが………あれはどう見ても城塞都市だぞ!!!!?」
遠くからでも見えるように、20メートルはある城壁に、中央には一際大きな領主の屋敷があり、左右には3階建てのマンションが建っており、大通りには商店街がならんでいた。南側には住宅街が広がり、多くの新築の家が並んでいた。
「取り敢えず作ってみたけれど、人が少ないと寂しいわね?」
「シオン~手加減って知ってます?」
「いやいや、これから増えていくからこれでも足りないくらいだよ」
巨大な都市を作ったは良いが、如何せんまだまだ人が少なく寂しい状態であった。
「ほっほっほっ!流石はお嬢様ですな!見事な召喚術でしたぞ?」
セバスがシオンを褒め称えた。
「ここまでだと思わなかったぞ!これなら、修道院近くに建てるアクエリアス領の『首都』建設も問題なさそうだな?」
コンクリートの利便性と効能を見て父デルタ公爵も絶賛していた。
「そうだねー!これで、安心して高層ビルを建てれるかな?」
おや?また不穏な単語が聞こえたぞ?
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