悪徳領主の娘に転生しました。『魔法学園恋愛編!』たぶん!

naturalsoft

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ヒロインでも頭を抱えるものである。

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『ねんどろいど』の姿になった上位ヴァンパイアのカーミラはその可愛さからミレイユに抱き付かれた。

「可愛い♪」

ぎゅーーーっと抱き締めるミレイユに、定番化した流れで、ギブギブッと手を叩くカーミラがいた。

「それで、ナニがドウなったの?」

首を傾げるシオンにフレイが言った。

「なんか、セリスがカーミラに謝ったら契約が成立してあんな姿になったみたい」

うん、そこまでは私でも分かるよ?問題はどうして『ねんどろいど』のプリティな姿になったってことよ?シオンはカーミラをジーと見るとカーミラは慌てて話した。

「すみません!御主人様は私の姿に嫌悪感をお持ちでしたので、なるべく違う姿にと思いながらいたらこんな姿になりました」

うん、可愛い美少女系のぬいぐるみみたいでメチャクチャ抱き締めたいよ!
はっ!?

違う違う!しっかりするのよシオン!
シオンもこの世界では見掛けない2Dキャラに心を奪われてしまった。

「でもどうして契約する事になったの?」
「お互いの名前がわかったので………私はすでに御主人様に屈していましたから……そのまま契約させて頂きました」

悲しそうな顔で遠くを見つめるカーミラであった。

「ひっ!?」

目の前にカーミラがきた事で後ずさるセリスをミレイユとフレイが両方で腕を掴んだ。

「セリスも良く見なさい。アレのどこが怖いのよ?」
「そうよ?あんなに可愛いのに!どこに嫌悪感を抱く要素があるのよ?」

両腕を掴まれて動けない所にカーミラが羽根をパタパタして目の前にやってきた。

「御主人様、誠心誠意仕えさせて頂きますので、どうかお側にいさせて下さい!」

目をウルウルさせて懇願するカーミラに、流石のセリスも罪悪感を覚えた。

セリスは恐る恐る2Dキャラのカーミラを撫でた。カーミラは嬉しそうに身を任せた。

「………これなら大丈夫かも」

こうして光の魔力を持つ聖女候補のセリスは、対極とも言える、上位ヴァンパイアを使役する事になるのだった。

「どうしてこうなったのよーーーー!?」

セリスは諦めて頭を抱えた。
その事にシオンは─

「う~む?聖女がヴァンパイアと契約して使役するなんて………………面白いわ!」

楽天家のシオンは面白く思った。だが周囲は違った。

「えっ?あ、そういえばヤバいかも知れない………」
「そうよね。光の魔力を持つ者が闇の眷属のヴァンパイアと契約するなんて教会から何を言われるか…………」

う~ん?と頭を悩ませたがシオンは簡単に言った。

「まっ、四大精霊の誰かに言えば良いでしょう?無駄に権力のあるアイツらにいえば許してくれるわ♪」
「そうあっけらかんに言われてもね?」

ともあれもう契約してしまったのだから事後承諾になるけどね。

こうして、しばらく経ち銅のメダルを交換しつつクラス対抗戦は時間がきて終了したのだった。時間が来ると身体中が光だして気付けば学園のグランド(演習場)に転移していた。

辺りを見渡すとシオン達以外は服装がボロボロだったり、服装が泥だらけだったりと大変そうだった。ほぼ全員が疲れきっていた。
少し雑談しているとウンディーネがみんなに語り掛けた。

「皆の者、お疲れ様であった。すでにメダルの回収を終えておる。結果発表といこうかのぅ!」


ダダダダダダダッン!!!!
太鼓の音が響いた。

「第1回1年生クラス対抗戦の優勝者は─シオンのチームじゃ!」

おおっ!!!!
歓声が上がった。

「今回はハンデを与えたのじゃが、遺跡ダンジョンの最奥にいるS級ボスモンスターを狩りまくったのが勝敗を決めたのぅ?少々、予想外であった」

ウンディーネが腕を組み答えた。そしてセリスに抱き抱えている2Dキャラのカーミラをジーと見つめた。

「なんじゃ?それは?なにやら闇属性の魔力を感じるのじゃが………?」

セリスの前にきたウンディーネが手を伸ばすと突然、カーミラが噛み付いてきた。

!?

「なんじゃ???」

全然痛くなさそうであった。セリスはオロオロしていたのでシオンがウンディーネに耳打ちした。

!???

「なんじゃと!?まさかそんなことが………ゴホンッ、それについては後から詳しく聞くのじゃ」

ウンディーネは噛み付いていたカーミラをペリッと剥がして、次のポイントの高いクラスを発表していき、ようやくクラス対抗戦は幕を降ろしたのだった。

たった1日だけではあったが、何日も動いていたような疲れがあり一年生はみな部屋に戻ると倒れるように眠るのだった。

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