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153,組手
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「…………んー……あぁ」
眩しい光が目に飛び込んでくる。
「今度こそ朝か」
布団からもぞもぞと這い出て、伸びをする。
「あー、よく寝たぜ」
一度起きたものの、頭はスッキリ。気分爽快である。
「おはようございます、ご主人様」
「おう、おはよう」
リーヴァはもう起きていたらしく、服を着替えていた。ほら、あのいつものドレスみたいな服。
「きのうはおたのしみでしたね」
リーヴァがニッコリと微笑みながら、とんでもないことを口にした。
「いやそんなことしてないからね!?」
たった今含んだ水を吹いた。
「いや、冗談です。この前ナナカさんに、起き抜けにはこう言ってあげると良いとお聞きしましたので」
「あ、あのヤロウ……」
朝から驚かせやがって!
「あれ? そう言えば梨沙は?」
布団が畳んであって、姿も見当たらないが……
「ああ、そういえば、チェックアウトの手続きをしてくるとのことでした」
「ほー」
相変わらず、そういうところはアクションが早いねぇ。
「朝ごはんはバイキングらしいので、楽しみです!」
フェイウにも劣らない胃袋魔神であるリーヴァさんは、うきうきと食堂に下りる準備をする。
「バイキングねぇ」
昨日あんなにガッツリ食ったから、あんまり腹が減ってないんだよなぁ。
その旨をリーヴァに伝えると――
「そうなんですか……残念です」
がっくりと肩を落とし、悲しそうな表情のリーヴァ。
「ひ、一人で行ってきていいからな?」
「いやです」
きっぱり俺の提案は拒否された。
「従者が主人を差し置いて食事など、あってはいけないのです。……はぁ」
くるるるとリーヴァのお腹が悲しげに、可愛らしく鳴る。
「あー、んー、そうだ! リーヴァ、俺と組手しよう! そうすれば俺の腹も減るし!」
素晴らしいアイディアを思いついたぞ!
最近相手がいないのでできなかった組手を、Sランク魔獣であるリーヴァとやる。これ、いいアイディアじゃね?
「え? 組手、ですか?」
「おう。ほら、俺も強くなれて、腹も減って、一石二鳥だろ?」
「ですが……」
「そうしないと、バイキングには行けないな」
「やりましょう」
少し姑息な気もしたが、本気のリーヴァと手合わせしてみたいという気持ちが勝り、意地悪なことを言い、乗り気にさせた俺。
「よし! そうと決まれば!」
移動!
「隠者の法、見えざる世界『隠密の結界』」
俺達は近くの公園に移動した。そして、人に見られないように、俺達の半径五十メートルに隠密の結界をリーヴァに張ってもらった。
「制限時間は十分、気絶、もしくは戦闘不能で終了。魔法の使用は禁止。で、ルールはいいか?」
「はい。ですが、その」
「ん?」
「私は何割でお相手すれば良いでしょうか?」
心配そうにたずねてくるリーヴァ。
「あー、五割ぐらいだと?」
「一秒もいらず、ご主人様は気絶します」
「二割ぐらいで頼むわ」
五割で一秒もいらないのかよ……やっぱバケモンだわ、ハイダーフィ。
「それぐらいなら大丈夫だと思います」
リーヴァもうなずき、大体のルールが決定した。
「っし。やるか」
ストレッチを入念にし、緊張をほぐす。
「そんじゃ始めるぜ!」
眩しい光が目に飛び込んでくる。
「今度こそ朝か」
布団からもぞもぞと這い出て、伸びをする。
「あー、よく寝たぜ」
一度起きたものの、頭はスッキリ。気分爽快である。
「おはようございます、ご主人様」
「おう、おはよう」
リーヴァはもう起きていたらしく、服を着替えていた。ほら、あのいつものドレスみたいな服。
「きのうはおたのしみでしたね」
リーヴァがニッコリと微笑みながら、とんでもないことを口にした。
「いやそんなことしてないからね!?」
たった今含んだ水を吹いた。
「いや、冗談です。この前ナナカさんに、起き抜けにはこう言ってあげると良いとお聞きしましたので」
「あ、あのヤロウ……」
朝から驚かせやがって!
「あれ? そう言えば梨沙は?」
布団が畳んであって、姿も見当たらないが……
「ああ、そういえば、チェックアウトの手続きをしてくるとのことでした」
「ほー」
相変わらず、そういうところはアクションが早いねぇ。
「朝ごはんはバイキングらしいので、楽しみです!」
フェイウにも劣らない胃袋魔神であるリーヴァさんは、うきうきと食堂に下りる準備をする。
「バイキングねぇ」
昨日あんなにガッツリ食ったから、あんまり腹が減ってないんだよなぁ。
その旨をリーヴァに伝えると――
「そうなんですか……残念です」
がっくりと肩を落とし、悲しそうな表情のリーヴァ。
「ひ、一人で行ってきていいからな?」
「いやです」
きっぱり俺の提案は拒否された。
「従者が主人を差し置いて食事など、あってはいけないのです。……はぁ」
くるるるとリーヴァのお腹が悲しげに、可愛らしく鳴る。
「あー、んー、そうだ! リーヴァ、俺と組手しよう! そうすれば俺の腹も減るし!」
素晴らしいアイディアを思いついたぞ!
最近相手がいないのでできなかった組手を、Sランク魔獣であるリーヴァとやる。これ、いいアイディアじゃね?
「え? 組手、ですか?」
「おう。ほら、俺も強くなれて、腹も減って、一石二鳥だろ?」
「ですが……」
「そうしないと、バイキングには行けないな」
「やりましょう」
少し姑息な気もしたが、本気のリーヴァと手合わせしてみたいという気持ちが勝り、意地悪なことを言い、乗り気にさせた俺。
「よし! そうと決まれば!」
移動!
「隠者の法、見えざる世界『隠密の結界』」
俺達は近くの公園に移動した。そして、人に見られないように、俺達の半径五十メートルに隠密の結界をリーヴァに張ってもらった。
「制限時間は十分、気絶、もしくは戦闘不能で終了。魔法の使用は禁止。で、ルールはいいか?」
「はい。ですが、その」
「ん?」
「私は何割でお相手すれば良いでしょうか?」
心配そうにたずねてくるリーヴァ。
「あー、五割ぐらいだと?」
「一秒もいらず、ご主人様は気絶します」
「二割ぐらいで頼むわ」
五割で一秒もいらないのかよ……やっぱバケモンだわ、ハイダーフィ。
「それぐらいなら大丈夫だと思います」
リーヴァもうなずき、大体のルールが決定した。
「っし。やるか」
ストレッチを入念にし、緊張をほぐす。
「そんじゃ始めるぜ!」
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