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鬼
004
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文弘は理緒に「あんがと」と携帯を渡す。
「んで、黒須三丁目の十二に行ってくる」
「え? あの?」
「うん? そんな驚いた顔をしてどうしたんだ?」
「いや、間野警部補にこの取調室で起きた事件について教えるって……」
「俺は別に彼に教えるとは言っていないだろう。出世にしか興味ない、現場慣れしていない警察関係者は嫌いなんだよ」
「え……。じゃあ、騙したってことですか?」
「騙していない。向こうが勝手に騙されただけ」
文弘は取調室から出て、理緒に言う。
「んで、今回も前回も一つの宗教が関わっている」
「宗教?」
「『S教』っていうやつだな。どんな宗教かは知らん。俺は宗教については全く知識がないからな」
「は、はあ……」
「知り合いには、宗教関係の事件を専門に取り扱う奴がいるけど。そいつとは、あまり関わりたくないというか……」
「先生にも苦手なものってあるんですね」
「俺が苦手というか、向こうが苦手なんだよ。俺のこと」
文弘はそう言って、煙草を咥える。
「何度か事件のことで揉めたし」
「揉めた?」
「向こうは宗教絡みと言って、俺はそれを否定した。その事件には、宗教なんて絡んでいなかったし」
「そうなんですか」
「何でもかんでも自分の良いようにしか考えていない。そんな奴」
大嫌い、と呟いて文弘は煙草に火をつけ、吹かす。
「んなことより、俺と瀧代は黒須三丁目の十二に行くから」
「いや、僕も行きますよ」
「パートナー死にかけてんだろ? 放るな」
じゃ、と文弘は一を連れて黒須三丁目の十二に向かった。
「んで、黒須三丁目の十二に行ってくる」
「え? あの?」
「うん? そんな驚いた顔をしてどうしたんだ?」
「いや、間野警部補にこの取調室で起きた事件について教えるって……」
「俺は別に彼に教えるとは言っていないだろう。出世にしか興味ない、現場慣れしていない警察関係者は嫌いなんだよ」
「え……。じゃあ、騙したってことですか?」
「騙していない。向こうが勝手に騙されただけ」
文弘は取調室から出て、理緒に言う。
「んで、今回も前回も一つの宗教が関わっている」
「宗教?」
「『S教』っていうやつだな。どんな宗教かは知らん。俺は宗教については全く知識がないからな」
「は、はあ……」
「知り合いには、宗教関係の事件を専門に取り扱う奴がいるけど。そいつとは、あまり関わりたくないというか……」
「先生にも苦手なものってあるんですね」
「俺が苦手というか、向こうが苦手なんだよ。俺のこと」
文弘はそう言って、煙草を咥える。
「何度か事件のことで揉めたし」
「揉めた?」
「向こうは宗教絡みと言って、俺はそれを否定した。その事件には、宗教なんて絡んでいなかったし」
「そうなんですか」
「何でもかんでも自分の良いようにしか考えていない。そんな奴」
大嫌い、と呟いて文弘は煙草に火をつけ、吹かす。
「んなことより、俺と瀧代は黒須三丁目の十二に行くから」
「いや、僕も行きますよ」
「パートナー死にかけてんだろ? 放るな」
じゃ、と文弘は一を連れて黒須三丁目の十二に向かった。
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