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1984年、中3

過激だった深夜のテレビ番組

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深夜放送といえば、この頃のテレビの深夜番組もかなり過激だった。

日本テレビでは、海賊チャンネル

フジテレビでは、オールナイトフジ

テレビ朝日では、ミッドナイト in 六本木(確かそんなタイトルだった気がする)

どれもこれも、中学生には刺激が強い番組で、そりゃもう、随分とオカズにさせてもらった…いや、お世話になりました…

どの番組も、土曜の深夜に放送していたが、チャンネルを変えながら、あちこちと観ていたような気がした覚えはある。

特にオールナイトフジは、とんねるずがブレイクしたての頃で、歌いながらカメラを壊したり、ハチャメチャな事をして番組を盛り上げていた。

翌週学校に行くと、深夜番組の話題で持ちきりだったし、観てないヤツはいないんじゃないかってぐらい、盛り上がっていた。

今では考えられない程、過激で下品で面白かった。

もう、あんな番組は放送出来ないだろうね。

まだ、アダルトビデオというコンテンツが普及する前だったし。

僕らは親に隠れながら深夜放送を観ていた。

テレビの画面に釘付けになりながら、オナニーをしていたヤツもいた。

絶対にいたはずだ。

僕の部屋にはテレビが無かった為、父親が観ているのを横目でチラッと観るだけで、オナニーなんて出来なかったし、見つかるのがバレたら自殺モンだよ。

まぁこればっかりは、男としては正常な証拠であるし、女の裸を見て興奮しない中学生なんていない。

僕らは多感な時期を、テレビ番組という媒体で興奮していたんだから、まだテレビが重要視されてた時代の証拠だったんだろうね。

性に関する事には敏感だった。

その反面、性ばかりの頭の中を否定する自分がいたりと、よくわかんないヤツだった。

性と聖の間で、もやもやしていたような…

おまけに進路について考えなきゃならないし、悩んでばかりの時期でもある。


中1の時に、精通してからはオナニーはよくやっていた。

だからと言って「昨日ヤッたのか?」とか聞いてくるようなヤツはいなかった。

むしろ、暗黙の了解というヤツで、オナニーしない男子などいるワケがないしね。

当時の僕は、オナニーというものは煩悩を消し去る為の手段だと思っていた。

好きでオナニーをするんじゃなく、早く正常に戻す為の作業にさえ思えていたような。

今でいう、賢者タイムになる為に自家発電していたんだから、今考えるとホントにバカだなぁって思う。


オナニーで思い出したのは、花山が笑顔を浮かべたアイドルのポスターに、口の部分を切り取り、そこに自分をアソコを突っ込んでオナニーしていたらしく…

それを見ていた原田という同級生が、翌日教室で皆にバラし、大笑いした事があった、あれはホントに笑えた。

以来、花山は卒業するまで「ポスター」と呼ばれていたし、アイツも開き直って「ポスターベーション」とか言ってたからなぁ。

そう考えると、男は女に比べると幼稚なんだなぁってつくづく思ったし、敵わないとも思った。

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