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ようやく馴染んだ高校生活
旧友達との再会2
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「あっ、オレちょっとトイレ行ってくる」
花山はトイレに行こうとしていた。
「花っぺ~、帰りに店員からコーヒーもらってきて!」
ここのゲーセンは、サービスでコーヒーを一杯飲ませてくれる。
井上はコーヒーを持ってくるように頼んだ。
「バカヤロー!オレは吉川だって言ってるだろ!」
「いつまで言ってんだよアホ!」
花山はおどけながらトイレに入った。
「アイツ、高校でもあんな感じなの?」
花山の事を二人に聞いてみた。
「アイツのクラスさぁ…どういうワケか、アイツとおんなじようなヤツラばっかなんだよ」
気がつけば、皆タバコを吸っている。
その周辺だけが、白い煙に包まれている。
「花みたいなヤツばっかのクラスって、何かキツそうだな。
オレが先生だったら、絶対に担任になんかなりたくねえよ」
「ワハハハハ!そうだな、アイツ中学ん時と何も変わってないよな」
「えー、皆もそう大して変わってないぜ」
僕は皆が変わってないのが嬉しかった。
「まだ卒業して半年ちょいだからな」
「そういやさぁ、中学ん時
【高校は絶対に共学じゃなきゃダメだ】
とか
【制服は学ランのとこなんて行きたくねぇよ】
なんて言いながら、結局は男子校で学ランのとこ通ってんのな、オレら」
そう!
あの時は何がなんでも共学に行く!
なんて息巻いてたが、結局はこんな感じだ。
「だよなぁ~?これじゃ、中学の時の方が断然良いよ」
…そうだな、太田の言うとおり中学の方が良かった気がする。
その後中学時代の話に変わる。
あぁ、そんな事もあったっけ…なんて言って、バカ話をして笑った。
「ほら、吉川様が持ってきたコーヒーだぞ」
花山が人数分のコーヒーをトレイに乗せて来た。
「いつまで言ってんだよ!
そういやお前、中学ん時
【オレはトシちゃん】て言ってたじゃないかよ!」
ホント、コイツはしょうもないヤツだ…
でも、そこが変わってなくていいんだよな。
花山は天然パーマで、顔の作りはどことなくトシちゃんこと、田原俊彦に似ているような気がする。
…あくまでも、気がするだけだが。
「お前、アイドルなら誰でもいいのかよ!」
「そのうちフミヤとか、モックンとか言いそうだぞ!」
「ダハハハハ!」
僕たちは大笑いした。
すると、太田が思い出したかのように
「あ、そういや小野っち」
「ん?」
「お前、波多野と付き合ってんの?」
「何~っ?お前波多野と付き合ってのか?」
花山が食い気味に身を乗り出す。
「で、ヤッたのか?もうヤッたのか?」
花山…お前、ホント中学の時から全く変わってないな…ったく。
「ヤッてねえよ!っていうか付き合ってるっつうか、たまに会って遊ぶぐらいだよ」
「ホントかよ?付き合ってねぇのかよ」
「て事は、今度ヤルつもりだな?おい、ヤルんだろ?」
しつけーな、花は…
「何ですぐそうなるんだよ?吉川!お前はどうなんだよ?」
「バカヤロ、オレはアイドルだぜ!皆のものに決まってるじゃねーか!」
「やかましい、このチリチリ頭が!」
一斉にツッコミをいれる。
「じゃあ、波多野とは何もないのか?」
井上も太田もしつこく聞いてくるし…
「ないない、何にもないよ」
「出かけるって、何処へ行ってんだ?」
「ん~、渋谷とか原宿とか」
「スゲーな、オレらそんなとこに行く機会なんて無いぜ!
さすが池袋が学校だと、遊ぶ場所も都会だなぁ」
花、お前オレの代わりに学校行ってくれよ。
オレがそっちの高校に行きたいぐらいだ。
「いや、でもただプラプラしてるぐらいだよ。
あっ、波多野って酒飲むんだぜ!」
「マジで?アイツ酒飲むのかよ!」
3人共、驚いていた。
あの波多野が飲酒とはって。
「オレらタバコだけど、アイツはケッコー飲むんだぜ!」
「大酒飲みかよ」
井上はタバコは吸うが、まだ1滴も飲んだ事がないらしい。
「うん、かなり飲めるって言ってたぜ」
「そんなに飲めるのかよ!」
「アル中じゃねーの?」
花山、今度波多野に会ったら直接言ってみてくれ。
コイツなら言いそうだ。
「ギャハハハハ!」
それから波多野=酒飲み。
更に話が大きくなって、波多野=アル中という事になってしまった。
まぁそれも数年後のクラス会で、僕がおニャン子クラブのオーディションを受けた事と一緒にバラしてしまったんだけどね…
いつしか外は暗くなり、話が盛り上がり過ぎて時間が経つのを忘れていた。
「じゃあ、小野っち!もし編入するなら、絶対こっちに来いよ」
「わかった!じゃあ、またな!」
「じゃあね、バイバーい!」
「小野っち、またなぁ!」
3人はチャリに乗って帰った。
編入したいなぁ…もう1度、オヤジに頼むしかないか。
1人でぼんやりと編入の事を考えながら、歩いて帰った。
花山はトイレに行こうとしていた。
「花っぺ~、帰りに店員からコーヒーもらってきて!」
ここのゲーセンは、サービスでコーヒーを一杯飲ませてくれる。
井上はコーヒーを持ってくるように頼んだ。
「バカヤロー!オレは吉川だって言ってるだろ!」
「いつまで言ってんだよアホ!」
花山はおどけながらトイレに入った。
「アイツ、高校でもあんな感じなの?」
花山の事を二人に聞いてみた。
「アイツのクラスさぁ…どういうワケか、アイツとおんなじようなヤツラばっかなんだよ」
気がつけば、皆タバコを吸っている。
その周辺だけが、白い煙に包まれている。
「花みたいなヤツばっかのクラスって、何かキツそうだな。
オレが先生だったら、絶対に担任になんかなりたくねえよ」
「ワハハハハ!そうだな、アイツ中学ん時と何も変わってないよな」
「えー、皆もそう大して変わってないぜ」
僕は皆が変わってないのが嬉しかった。
「まだ卒業して半年ちょいだからな」
「そういやさぁ、中学ん時
【高校は絶対に共学じゃなきゃダメだ】
とか
【制服は学ランのとこなんて行きたくねぇよ】
なんて言いながら、結局は男子校で学ランのとこ通ってんのな、オレら」
そう!
あの時は何がなんでも共学に行く!
なんて息巻いてたが、結局はこんな感じだ。
「だよなぁ~?これじゃ、中学の時の方が断然良いよ」
…そうだな、太田の言うとおり中学の方が良かった気がする。
その後中学時代の話に変わる。
あぁ、そんな事もあったっけ…なんて言って、バカ話をして笑った。
「ほら、吉川様が持ってきたコーヒーだぞ」
花山が人数分のコーヒーをトレイに乗せて来た。
「いつまで言ってんだよ!
そういやお前、中学ん時
【オレはトシちゃん】て言ってたじゃないかよ!」
ホント、コイツはしょうもないヤツだ…
でも、そこが変わってなくていいんだよな。
花山は天然パーマで、顔の作りはどことなくトシちゃんこと、田原俊彦に似ているような気がする。
…あくまでも、気がするだけだが。
「お前、アイドルなら誰でもいいのかよ!」
「そのうちフミヤとか、モックンとか言いそうだぞ!」
「ダハハハハ!」
僕たちは大笑いした。
すると、太田が思い出したかのように
「あ、そういや小野っち」
「ん?」
「お前、波多野と付き合ってんの?」
「何~っ?お前波多野と付き合ってのか?」
花山が食い気味に身を乗り出す。
「で、ヤッたのか?もうヤッたのか?」
花山…お前、ホント中学の時から全く変わってないな…ったく。
「ヤッてねえよ!っていうか付き合ってるっつうか、たまに会って遊ぶぐらいだよ」
「ホントかよ?付き合ってねぇのかよ」
「て事は、今度ヤルつもりだな?おい、ヤルんだろ?」
しつけーな、花は…
「何ですぐそうなるんだよ?吉川!お前はどうなんだよ?」
「バカヤロ、オレはアイドルだぜ!皆のものに決まってるじゃねーか!」
「やかましい、このチリチリ頭が!」
一斉にツッコミをいれる。
「じゃあ、波多野とは何もないのか?」
井上も太田もしつこく聞いてくるし…
「ないない、何にもないよ」
「出かけるって、何処へ行ってんだ?」
「ん~、渋谷とか原宿とか」
「スゲーな、オレらそんなとこに行く機会なんて無いぜ!
さすが池袋が学校だと、遊ぶ場所も都会だなぁ」
花、お前オレの代わりに学校行ってくれよ。
オレがそっちの高校に行きたいぐらいだ。
「いや、でもただプラプラしてるぐらいだよ。
あっ、波多野って酒飲むんだぜ!」
「マジで?アイツ酒飲むのかよ!」
3人共、驚いていた。
あの波多野が飲酒とはって。
「オレらタバコだけど、アイツはケッコー飲むんだぜ!」
「大酒飲みかよ」
井上はタバコは吸うが、まだ1滴も飲んだ事がないらしい。
「うん、かなり飲めるって言ってたぜ」
「そんなに飲めるのかよ!」
「アル中じゃねーの?」
花山、今度波多野に会ったら直接言ってみてくれ。
コイツなら言いそうだ。
「ギャハハハハ!」
それから波多野=酒飲み。
更に話が大きくなって、波多野=アル中という事になってしまった。
まぁそれも数年後のクラス会で、僕がおニャン子クラブのオーディションを受けた事と一緒にバラしてしまったんだけどね…
いつしか外は暗くなり、話が盛り上がり過ぎて時間が経つのを忘れていた。
「じゃあ、小野っち!もし編入するなら、絶対こっちに来いよ」
「わかった!じゃあ、またな!」
「じゃあね、バイバーい!」
「小野っち、またなぁ!」
3人はチャリに乗って帰った。
編入したいなぁ…もう1度、オヤジに頼むしかないか。
1人でぼんやりと編入の事を考えながら、歩いて帰った。
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