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ようやく馴染んだ高校生活

もう一度編入について話し合ってみよう

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中学の同級生に会ったせいか、無性に中学時代に戻りたくなった。

もう一度中学をやり直せるなら…

何て事を考えても、時は過ぎていく。

光陰矢の如しとはよく言ったものだ。

アイツらが羨ましかった…

同じ高校で一緒に通学するアイツらが心底羨ましく、妬んだ。

それに引き換え、何でオレは1人で満員電車に揺られて、オンボロ学校に通わなきゃなんないんだ、と。

同じ高校というか、兄弟校として特殊な科目の学校に進んだヤツはいた。

だが場所が一緒でも、学校名が違うせいか、顔を合わすことは皆無に等しい。

アイツらのいる学校に移りたいなぁ…

工業高校だろうが何だろうが関係ない。

アイツらと一緒に学校に通えるなら、どんな高校だっていい、そう思った。


ふと自分が独りだという事に気づき、何とも言い様の無い空しさが身を包んだ。

(オレ、何でいつも独りなんだろ…)

決して孤独では無かったが、あんなに仲良さそうな3人を見て、何とも言い様のない孤独感が覆い被さってくる…

いつも独りで学校に通い、独りでウチに帰る。

はぁ…一体何だろ、この憂鬱な気分は。

何もヤル気が起きず、ベッドに入っていつの間にか寝てしまった。

夜中に空腹で目が覚めた。


何かないかと冷蔵庫を漁ったが、これといった物が無い。

コーラをがぶ飲みして空腹の足しにした。

そしてまたベッドに入り、朝まで寝た。

(オレ、やっぱりあの高校に通うのは無理だ!)

姉に泣かれて中退を断念したが、どう考えても、あの高校に3年間通うのがもう耐えられない。

朝はいつも満員電車でギューギュー押し込まれ、やっと学校に着いたと思ったら、通学の疲れがドッと出て眠気に襲われる。

授業は相変わらず、中学時代にやった復習ばかり。

話せる仲間はいるが、何か違和感を感じる。

僕とは違う人種だと感じる。

昼は食堂で飯を食い、午後の授業は満腹で眠くなって寝てしまう。

学校に来ても、寝てるか食ってるかだけの生活だ。

こんな学校を選んだ僕が一番悪いのは解っている。

だが、やり直しは出来ないのだろうか?

もしやり直しが出来るなら、やり直したい!

(やっぱり、オヤジにもう一度頭を下げるしかないか…)

この前は殴られて編入なんて認めんと言われたが、もう一度頼んでみるしかない。


よし、もう一度話をしてみよう!

そして今の心境を率直に伝えれば、何とかなるはず。

その晩、父親が帰って来た時に自分の考えを伝えた。
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