103 / 189
レンタルボーイ、金持ちの玩具
悪銭身に付かず
しおりを挟む
レンタル会員となってからは、金に不自由せず、オーナーの寵愛を受けて一緒にマンションに住んでいる事もあってか、不便な事は何一つ無かった。
母の治療費を稼ぐ為に、この世界に身を投じたが、今では、レンタル会員の中でも一番の稼ぎ頭となった。
金をもて余したセレブ達の性欲を満たし、オレ自身も楽しんで、尚且つ性欲が満たされているせいか、仕事が無い日はこれといってやることが無い。
この頃、オレは財布の中は常に数十万という大金が入っていた。
母の治療費を払っても、十分過ぎる程の金額を持っていた。
母は衰弱しきった時と比べて、若干回復の兆しを見せたが、ドラッグの影響で禁断症状が続いてるせいか、まともな会話すら出来ない。
麻薬中毒者を更正させる施設があるという。
近々、そこに入居して、ドラッグを二度と使用しないよう、様々なプログラムで母の脳を侵した後遺症を少しでも回復させる事が出来るみたいだが、一度ドラッグに手を出した者はまたドラッグを使用する危険性が高く、暫くはその施設で面倒をみてもらおうと思う。
以前のような、妖しくオレに性のテクニックを教えてくれた頃の母には戻る事は無いだろう。
それでも、オレはいくら時間がかかっても、元の状態に戻ってくれるだろうと期待していた。
当時のオレは、人間の三大欲である、食欲、睡眠欲、性欲全てが満たされていた。
余った金は、休日になると繁華街を彷徨き、気に入った物があれば、どんなに高い値段でも、躊躇無く買った。
値段なんて最初から見てない。
買いたい物があったら、即購入した。
気がつけば、頭の先から爪先までブランド物でかため、高価なシルバーアクセサリーを身に付け、そこら辺のチャラいヤツらと、何ら変わりの無い格好をするようになった。
とにかく、金が余って余って仕方がない。
この仕事のお陰で、元々物欲に執着心の無かったオレが、今では全身ブランド物の服装を買い占め、贅沢三昧の日々を送った。
仕事はバンバン入ってくる。
そして、客は悦んでくれる。
その見返りとして、高額の小遣いを渡してくれる。
休日に外出すると、額に汗を流して働いている人を見て、そんなに身体を酷使しないでもっと楽に稼げる仕事があるのに…なんて、蔑んだ視線で眺めていた。
もう、そんな仕事には戻れないな…
気が付くと、物欲にまみれた人間になっていた。
これじゃ、兄や鴨志田と同じじゃないか。
そう思ったが、大金を手にすると、金の魔力には敵わない。
確かに働いて得た金だが、余りにも額が大きすぎる。
16のガキがそんな大金持てば、人生が狂うのは当たり前なのだろうか。
だが、所詮は悪銭身に付かず。
次から次へと高価な物を買い漁り、部屋はギッシリとブランド物で埋め尽くされていた。
「亮輔くん。買い物もいいけど、少しは蓄えておきなさい。もし、何があった時、お金が無いじゃ、何も出来ないからね」
オーナーはそう言うが、オレが働いて得た金だ。
しかも指名はナンバーワン。
稼ぎ頭のオレが何をしようと勝手じゃないか、と。
オレは天狗になっていた。誰もオレを咎める者はいない。
オーナーでさえ、稼ぎ頭のオレに小言を言う事なんて無いと思っていた。
そう言えば、オーナーに、何故名前を名乗らないのか聞いたことがあるが、頑なに名を名乗らない。
「そんな事聞いて何になるの?私はオーナー、貴方はレンタル会員。それでいいじゃない」
名乗れない理由でもあるのだろうか。
でも、オレには関係無い事だ。
オレはこれからもセレブ相手に性の相手をして悦ばせ、大金を得るだけだ。
だが、こんな事も長くは続かなかった…
母の治療費を稼ぐ為に、この世界に身を投じたが、今では、レンタル会員の中でも一番の稼ぎ頭となった。
金をもて余したセレブ達の性欲を満たし、オレ自身も楽しんで、尚且つ性欲が満たされているせいか、仕事が無い日はこれといってやることが無い。
この頃、オレは財布の中は常に数十万という大金が入っていた。
母の治療費を払っても、十分過ぎる程の金額を持っていた。
母は衰弱しきった時と比べて、若干回復の兆しを見せたが、ドラッグの影響で禁断症状が続いてるせいか、まともな会話すら出来ない。
麻薬中毒者を更正させる施設があるという。
近々、そこに入居して、ドラッグを二度と使用しないよう、様々なプログラムで母の脳を侵した後遺症を少しでも回復させる事が出来るみたいだが、一度ドラッグに手を出した者はまたドラッグを使用する危険性が高く、暫くはその施設で面倒をみてもらおうと思う。
以前のような、妖しくオレに性のテクニックを教えてくれた頃の母には戻る事は無いだろう。
それでも、オレはいくら時間がかかっても、元の状態に戻ってくれるだろうと期待していた。
当時のオレは、人間の三大欲である、食欲、睡眠欲、性欲全てが満たされていた。
余った金は、休日になると繁華街を彷徨き、気に入った物があれば、どんなに高い値段でも、躊躇無く買った。
値段なんて最初から見てない。
買いたい物があったら、即購入した。
気がつけば、頭の先から爪先までブランド物でかため、高価なシルバーアクセサリーを身に付け、そこら辺のチャラいヤツらと、何ら変わりの無い格好をするようになった。
とにかく、金が余って余って仕方がない。
この仕事のお陰で、元々物欲に執着心の無かったオレが、今では全身ブランド物の服装を買い占め、贅沢三昧の日々を送った。
仕事はバンバン入ってくる。
そして、客は悦んでくれる。
その見返りとして、高額の小遣いを渡してくれる。
休日に外出すると、額に汗を流して働いている人を見て、そんなに身体を酷使しないでもっと楽に稼げる仕事があるのに…なんて、蔑んだ視線で眺めていた。
もう、そんな仕事には戻れないな…
気が付くと、物欲にまみれた人間になっていた。
これじゃ、兄や鴨志田と同じじゃないか。
そう思ったが、大金を手にすると、金の魔力には敵わない。
確かに働いて得た金だが、余りにも額が大きすぎる。
16のガキがそんな大金持てば、人生が狂うのは当たり前なのだろうか。
だが、所詮は悪銭身に付かず。
次から次へと高価な物を買い漁り、部屋はギッシリとブランド物で埋め尽くされていた。
「亮輔くん。買い物もいいけど、少しは蓄えておきなさい。もし、何があった時、お金が無いじゃ、何も出来ないからね」
オーナーはそう言うが、オレが働いて得た金だ。
しかも指名はナンバーワン。
稼ぎ頭のオレが何をしようと勝手じゃないか、と。
オレは天狗になっていた。誰もオレを咎める者はいない。
オーナーでさえ、稼ぎ頭のオレに小言を言う事なんて無いと思っていた。
そう言えば、オーナーに、何故名前を名乗らないのか聞いたことがあるが、頑なに名を名乗らない。
「そんな事聞いて何になるの?私はオーナー、貴方はレンタル会員。それでいいじゃない」
名乗れない理由でもあるのだろうか。
でも、オレには関係無い事だ。
オレはこれからもセレブ相手に性の相手をして悦ばせ、大金を得るだけだ。
だが、こんな事も長くは続かなかった…
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる