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レンタルボーイ、金持ちの玩具
母親譲りのテクニック
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「千尋ちゃんは卒業して、大学に進んだけど、私は頭良くなかったから、就職してそれっきり会ってなかったんだけどね」
オーナーは、ひたすら乳首を吸い続けてるオレの背中をポンポンと、まるで赤ちゃんをあやすかのようにして続きを話した。
「…あぁん、亮輔くん、段々気持ちよくなっちゃった…」
乳首を舌で転がしたり吸ったり、軽く噛んでるうちに、オーナーは感じてきたみたいだ。
「オーナーは高校卒業して、何をしてたんですか?」
「あ、途中で止めたな…私はね、大学行く頭が無かったから就職したの。しかも整備士の仕事!笑っちゃうでしょ?今の姿からは想像出来ないからね」
整備士にまでなって、何故ニューハーフになったんだろう、分からないものだ。
「整備士の仕事しながら、アームレスリングは趣味で続けて、よく大会に出てたのよ。これだけ聞くとかなり男臭い話でしょ」
自虐的に笑いながら、オーナーは社会人時代の話をオレにしてくれた。
「これでもアームレスリングの大会では、結構いいとこまで勝ち進んだのよ。ほら、まだここに筋肉があるでしょ?」
オーナーは力こぶを作って見せた。
改めて見ると、腕の太さと筋肉がカチカチだ。
「ほら、筋肉はいいから、ちゃんとオッパイ吸って!でもね、このままでいいのかなぁって、色々と考え出してね」
…乳首を吸いながら話を聞いて、質問するのって難しいな。
「何がきっかけで、ニューハーフになったんですか?」
こんな華奢でメリハリのある美しいボディラインが、昔はガチガチのマッチョだなんて誰が聞いても信じないだろう。
「就職して10年ぐらい経った頃に、同僚と一緒に入ったスナックに偶然、千尋ちゃんがホステスになっててね。【千尋ちゃん!】て言ったら、彼女も私の事覚えてくれて嬉しかったなぁ…それから、ずっとそのスナックに通ってたのよ」
母はオレが小さい頃、水商売をやっていた。
オレは夜間の託児所に預けられてたから、その頃に母と会ったのだろう。
「そうそう!私、亮輔くんが小さい時に何度か会ってるのよ、多分覚えてないだろうなぁ」
…え?確かに何人かの客にお小遣い貰ったり、ご馳走して貰った記憶はあるけど…
そのうちの一人がオーナーだったとは。
「確か亮輔くんが幼稚園ぐらいの頃かな。千尋ちゃん離婚して、シングルマザーで亮輔くん育てて大変だったから、よく遊び相手になってたんだけど、覚えてる?」
幼稚園の頃を思い出してみた。
何となく、客らしき人がオレと一緒にゲームをして遊んだ事はあるけど、顔は思い出せない。
母は仕事が終わると、色んな男を連れ込んで、薄い壁の向こう側から喘ぎ声がしょっちゅう聞こえてた。
「…今思い出してみても、色んな人がいたからよく覚えてません。
ただ、毎日のように違う男を家に上げて素っ裸になって何やってるんだろう、と不思議に思ってましたから」
「…あの頃は、千尋ちゃんも苦しい時期だったのよ…だから営業が終わった後に、今でいう援助交際みたいな事をしてアナタを育ててきたの」
売春じゃないか。
しかし、その得た金でオレは育ってきたから何も言える立場じゃないんだが…
「千尋ちゃんは随分と色っぽくなって、ますます彼女のようになりたい。
彼女みたいな女になって、これが本当の私よ!ってカミングアウトしたかったんだけど…現実はそうもいなかくてね」
「その頃の写真とかって無いんですか?」
男だった頃のオーナーの姿を見てみたくなった。
「もう、全部処分したわ。だって、その頃の私は本当の私じゃないから。偽りの姿を残してもしょうがないでしょ?」
…言われてみれば、そうかもしれないけど。
「でね…何度か店に通って、亮輔くんの遊び相手してるうちに、何でも話せるような仲になって、千尋ちゃんに打ち明けたの。実は私、女になりたいって」
母がオーナーの相談相手?
「母は何て言ったんですか?」
オーナーは目を潤ませながら、母のアドバイスを話した。
「千尋ちゃんは【いいじゃん、本当に女になりたいなら、今がチャンスよ!だって一度しかないんだから人生は】って賛成してくれたの…それで私の心が解放されたみたいになって。憧れの人にそこまで言われて、ようやく女になる決心がついたって事ね…」
ニューハーフになれって言ったのは、母の勧めからか。
「でも、確か性転換するのって、かなりの金額かかりますよね?そのお金ってどうしたんですか?」
性転換するには、身体を改造するから費用がハンパじゃない、というのを聞いた事がある。
とてもじゃないが、整備士の給料じゃ性転換なんて無理だ。
「その頃、仕事と副業で株をやっていて、その株がかなり値がついて、整備士を辞めたの。それで、退職金と株を売って性転換したってワケ」
「株で儲けるなんて、スゴいじゃないすか」
「そうねえ、今思えば運も味方してくれたのかしらね…それ以来、株はやってないけどね。だから、タイミング良く性転換出来たの」
しかし、よく母も女になれ、なんて言えるな。
「だから、どうせ性転換するなら、千尋ちゃんみたいになりたいって思って、顔も千尋ちゃんぽく整形したの」
なる程、だから母に似てるのか。
「それとね。
千尋ちゃんから、男を悦ばせるテクニックも伝授されて、色々と勉強になったわ。お陰で、ニューハーフ専門のヘルスで働いて、ナンバーワンになった時に、色んな有名人から指名されて【どうせなら独立してみたら?】って言って援助してくれたお客さんが、大企業の社長さんなんだけど、その人のバックアップで今のレンタル業を始めたの。
ヘルスの頃に指名してくれたお客さん達との人脈を築いて、今の私がいるって事ね。だから千尋ちゃんは私の恩人なの」
母譲りのテクニック…だからオレのツボを知っていたのか。
オーナーは、ひたすら乳首を吸い続けてるオレの背中をポンポンと、まるで赤ちゃんをあやすかのようにして続きを話した。
「…あぁん、亮輔くん、段々気持ちよくなっちゃった…」
乳首を舌で転がしたり吸ったり、軽く噛んでるうちに、オーナーは感じてきたみたいだ。
「オーナーは高校卒業して、何をしてたんですか?」
「あ、途中で止めたな…私はね、大学行く頭が無かったから就職したの。しかも整備士の仕事!笑っちゃうでしょ?今の姿からは想像出来ないからね」
整備士にまでなって、何故ニューハーフになったんだろう、分からないものだ。
「整備士の仕事しながら、アームレスリングは趣味で続けて、よく大会に出てたのよ。これだけ聞くとかなり男臭い話でしょ」
自虐的に笑いながら、オーナーは社会人時代の話をオレにしてくれた。
「これでもアームレスリングの大会では、結構いいとこまで勝ち進んだのよ。ほら、まだここに筋肉があるでしょ?」
オーナーは力こぶを作って見せた。
改めて見ると、腕の太さと筋肉がカチカチだ。
「ほら、筋肉はいいから、ちゃんとオッパイ吸って!でもね、このままでいいのかなぁって、色々と考え出してね」
…乳首を吸いながら話を聞いて、質問するのって難しいな。
「何がきっかけで、ニューハーフになったんですか?」
こんな華奢でメリハリのある美しいボディラインが、昔はガチガチのマッチョだなんて誰が聞いても信じないだろう。
「就職して10年ぐらい経った頃に、同僚と一緒に入ったスナックに偶然、千尋ちゃんがホステスになっててね。【千尋ちゃん!】て言ったら、彼女も私の事覚えてくれて嬉しかったなぁ…それから、ずっとそのスナックに通ってたのよ」
母はオレが小さい頃、水商売をやっていた。
オレは夜間の託児所に預けられてたから、その頃に母と会ったのだろう。
「そうそう!私、亮輔くんが小さい時に何度か会ってるのよ、多分覚えてないだろうなぁ」
…え?確かに何人かの客にお小遣い貰ったり、ご馳走して貰った記憶はあるけど…
そのうちの一人がオーナーだったとは。
「確か亮輔くんが幼稚園ぐらいの頃かな。千尋ちゃん離婚して、シングルマザーで亮輔くん育てて大変だったから、よく遊び相手になってたんだけど、覚えてる?」
幼稚園の頃を思い出してみた。
何となく、客らしき人がオレと一緒にゲームをして遊んだ事はあるけど、顔は思い出せない。
母は仕事が終わると、色んな男を連れ込んで、薄い壁の向こう側から喘ぎ声がしょっちゅう聞こえてた。
「…今思い出してみても、色んな人がいたからよく覚えてません。
ただ、毎日のように違う男を家に上げて素っ裸になって何やってるんだろう、と不思議に思ってましたから」
「…あの頃は、千尋ちゃんも苦しい時期だったのよ…だから営業が終わった後に、今でいう援助交際みたいな事をしてアナタを育ててきたの」
売春じゃないか。
しかし、その得た金でオレは育ってきたから何も言える立場じゃないんだが…
「千尋ちゃんは随分と色っぽくなって、ますます彼女のようになりたい。
彼女みたいな女になって、これが本当の私よ!ってカミングアウトしたかったんだけど…現実はそうもいなかくてね」
「その頃の写真とかって無いんですか?」
男だった頃のオーナーの姿を見てみたくなった。
「もう、全部処分したわ。だって、その頃の私は本当の私じゃないから。偽りの姿を残してもしょうがないでしょ?」
…言われてみれば、そうかもしれないけど。
「でね…何度か店に通って、亮輔くんの遊び相手してるうちに、何でも話せるような仲になって、千尋ちゃんに打ち明けたの。実は私、女になりたいって」
母がオーナーの相談相手?
「母は何て言ったんですか?」
オーナーは目を潤ませながら、母のアドバイスを話した。
「千尋ちゃんは【いいじゃん、本当に女になりたいなら、今がチャンスよ!だって一度しかないんだから人生は】って賛成してくれたの…それで私の心が解放されたみたいになって。憧れの人にそこまで言われて、ようやく女になる決心がついたって事ね…」
ニューハーフになれって言ったのは、母の勧めからか。
「でも、確か性転換するのって、かなりの金額かかりますよね?そのお金ってどうしたんですか?」
性転換するには、身体を改造するから費用がハンパじゃない、というのを聞いた事がある。
とてもじゃないが、整備士の給料じゃ性転換なんて無理だ。
「その頃、仕事と副業で株をやっていて、その株がかなり値がついて、整備士を辞めたの。それで、退職金と株を売って性転換したってワケ」
「株で儲けるなんて、スゴいじゃないすか」
「そうねえ、今思えば運も味方してくれたのかしらね…それ以来、株はやってないけどね。だから、タイミング良く性転換出来たの」
しかし、よく母も女になれ、なんて言えるな。
「だから、どうせ性転換するなら、千尋ちゃんみたいになりたいって思って、顔も千尋ちゃんぽく整形したの」
なる程、だから母に似てるのか。
「それとね。
千尋ちゃんから、男を悦ばせるテクニックも伝授されて、色々と勉強になったわ。お陰で、ニューハーフ専門のヘルスで働いて、ナンバーワンになった時に、色んな有名人から指名されて【どうせなら独立してみたら?】って言って援助してくれたお客さんが、大企業の社長さんなんだけど、その人のバックアップで今のレンタル業を始めたの。
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