仲村慶彦の憂鬱な日々 社会人編

どうやったら卒業できるか

風俗は無理っ！

「マジで、マジで言ってるのか、ジョニー？」

「まさか、酔った勢いとかじゃないですよね？」

2人とも困惑してる。

「オレは皆が行っても構わないというなら行く」

さぁ、どうする？

「わ、私も皆さんがいいと言うならば」

「マジで？wwんじゃ、皆がいいってんなら行くよ」


行く気はあるらしい。

「となると、この辺りにあるのか調べてみないとな」

って言ってる間、ストライカーはお得意のスマホで検索ww 

「いくらするんだろ…」

予算もあるし…

「ここから2駅先に、それらしき店がちらほらありますね」


ここから移動か。

「どうする？行くか？」

再度確認した。

「ここでグチグチ言ってもしょうがないから、行くだけ行ってみようぜ」

「ですね」

よし！今日オレは男になる！

「じゃあ行こう！」

決意新たに居酒屋を出て電車に乗り、2駅先で降りた。

「この通りの先は風俗街になってますね」

ストライカーの言う、そこは風俗店の専用の道とでも言うのか、風俗店しかない通りだった。

「こりゃハードル高ぇな！
どうするよ、ジョニー？」

「なんか圧倒されちゃいますね…」

確かに！これだけ風俗店が並ぶと圧倒される。

そう思うと、心臓がバクバクしてきた！

「じゃあ、1度素通りしてどこの店にするか決めてからまた来よう！」

「そ、そうだな。飛び込みで地雷に当たったら、トラウマになりそうだからな」

「解りました…」



ド緊張のオレたちは風俗店の通りを過ぎ、その先にあるファミレスに入ってどこの店に決めるか探した。

「あ、ドリンクコーナー3人分で」

コーヒーを飲みながらどこにするか決めかねていた。

「あの中間辺りにあった店なんて名前だっけ？あそこは良さげだったような…」

「いや、おれは入り口の最初辺りの店が雰囲気良さそうな感じがした」

「とにかく調べてみましょう」

スマホで入念に下調べした。

「これ写真さぁ、ホンモノかな？なんかウソ臭くね？」

オレは店のHPに載っている女の写真を2人に見せた。

「修正？顔もボカシ入ってるし」

「見るからに怪しいですね」


どう見ても加工してるような顔だ。


サイボーグの様な女性がああいう店にいるとは信じがたい。


ドリンクバーで何度もお代わりをしながらあれこれと検索した。



その結果…


「ダメだ、止めよう！いつまで経っても決まらん！」

「wwジョニー、オレら何しにここに来たんだよwww」

そう言いつつ、弾丸はホッとした顔をした。


「もう営業時間終了しちゃいますからね」

ファミレスで2時間半もの間、あーだこーだと言いながら、結局はビビって行動に移せなかった。


結論、オレたちは風俗は無理！