仲村慶彦の憂鬱な日々 社会人編

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どうやったら卒業できるか

何やってんだオヤジ?

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今日は残業で遅くなった。

帰りに牛丼でも食おう。

確か、この通りに唯がバイトしてるキャバクラがあったな。
まだバイトしてるのかな。



…店の前にいるじゃんか。客をお見送してるみたいだ。

だが、客と思しき酔っ払いの中年が何か言ってやがる。

「ちょっと大丈夫、おじさん。真っ直ぐ歩けるのぉ~」



どこかで見たような顔…

あぁ~っ、オヤジじゃねーかっ!


それにしても、唯の服だ。

随分と露出の激しいドレスだな。

知り合いだと思われたくない。

その場を素通りした。

「あっ、お兄ちゃん!
ちょうどいいとこに来た。おじさん酔っ払ってまともに歩けないんだもん、肩かしてよ」

オヤジは泥酔してる。

「ヨシヒコ~、お前もここに来たのか♪$@&\」

呂律が回ってない。

こんなに酔っ払って、何やってんだ!


「おじさんこんな調子だし、1人で帰れない状態だから、お兄ちゃん送ってってくれないかなぁ?」

それはともかく、その谷間は何だ?

πを半分出してるじゃないか!

奈央が見たら何て言うんだろか。

お前の姉ちゃんは貧乳で悩んでいるというのに。

「オヤジ!真っ直ぐ歩けるか?
何でこんなになるまで飲むんだか…おーい、起きろオヤジ!」

店の前でへたりこんでいるオヤジを
無理矢理立たせた。


「お兄ちゃんだって、この前酔っ払ってたじゃんw」

オレもこんな感じだったのか…


「ヨシヒコっ!唯ちゃんはなぁ、留学するためにここでバイトしてんだぞ!だから、父さんは唯ちゃんの為に&\♪$」

ダメだこりゃ!

こんなに酔っ払って家に着いたら、オフクロに怒られるぞ。


「唯、悪いけどタクシー呼んでくんないか?これじゃ歩いて帰れないから」

「はーい、ちょっと待ってね」

唯は一旦店に入り、タクシー会社に連絡を入れた。



「すぐ来るみたいだからそこで待ってくれる?ゴメンね、ワタシ指名入ったから中にもどるね。
おじさん、今日は来てくれてありがとうね。でも、あんまり飲み過ぎたらダメだからね!それじゃ、お兄ちゃん悪いけどヨロシクね」

唯はオヤジに手を振り店に戻った。

「おぅ、悪かったな。んじゃまたな」

オヤジに肩を貸した状態でタクシーを待った。

「オヤジ何やってんだよ、みっともねーな」

「バカヤロ、お父さんらってたまにはカバクラに\♪$@&」


こんなに酔った姿を見るのは初めてだ。


しばらくしてタクシーが到着し、車の中でオフクロに連絡し、酔いが覚めるまで部屋で休ませる事を伝えた。

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