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プロローグそして、コンビ誕生
第1話 青春とは何か
しおりを挟むビッグなことをやりたい。
俺はビッグなことに憧れている。
たとえば、ヒーローが悪者を倒して、世界の平和を守ったり。
たとえば、科学者が偉大な発見をして、世界から評価されたり。
そんな感じの希望をもって、俺は、都内でも有名な環状ヶ原高校(かんじょうがはらこうこう)に入学したのだが・・・
俺、大崎宏太郎(おおさきこうたろう)の高校生活は・・・実に平凡でつまらないものだった。
「青春とはなんなのか」
この問の答えを探すべく、俺は、部活の空手を辞め、青春というものを探す新しい学園生活を営むことにした。
のだが・・・
いっこうに問の答えが見つからず、季節は流れ、いつの間にか2年生になっていた。
「はぁ・・・」
「元気だせよ大崎!」
「そうだぜ!もっと楽しまねーと!」
思わずため息をついた俺を、親友の高田健士(たかたけんし)と馬場悠輔(ばばゆうすけ)が励ます。もはや、これも日常的になっていた。
「そうだ!こういう時はカラオケでも行こうぜ!」
「お、いいねえ!」
高田が提案して馬場が乗っかる。いつもどおりだ。だが、
「悪い。今日はやめとく。」
気分が乗らない。これは、いつもどおりじゃなかった。その理由はもうわかってた。
俺は・・・もう青春することを諦めていたんだ。だから、もう俺の人生に青春なんていらない。高田と馬場には悪いけど、あまり俺はついていけないや。
と、そこに
「アイルちゃんだ。」
「今日も清楚で美しいねぇ。」
彼女が道を歩くと、人々が彼女の噂をする。もともとは憧れてたけど、今となってはどうでもいいや。
「アイルちゃんと一度でいいから話してえなあ。」
「バカ。お前なんかにアイルちゃんが話してくれるわけねえだろ。」
「まあ、それを言われるとそうか。」
正直、彼女の何があんなに生徒たちの目を引き付けているのか。俺には分かる。
1つは彼女はハーフだ。確か・・・母親がアメリカ人だったっけ。
そして、もう1つは彼女の父親(日本人)が探偵でそして彼女自身も高校生探偵として名が知られている。
完全に反則だ。だから、俺は彼女に憧れているが、好きにはなれない。
結局、高田と馬場の誘いは断った。二人は他のやつを連れてくといっていたから大丈夫だろう。
俺は、特に意味のない散歩として、校内を歩き回っていた。その中で俺は俺に対して、自問自答を繰り返す。その内容は全て同じということに俺はすぐに気づいた。
(なぜ、諦めたはずの青春を探している?)
(俺は、まだ諦めていないのかもしれない)
しばらくたって、
「あ、あれ?俺道に迷った?」
俺は、校内で迷子になっていた。
「クソ、この学校広すぎだろ。」
と、そのとき教室を見つけた。
「あれ?あんなところに?まあ、いいや。道教えてもらおう。」
俺は、そう思ってドアを開けた。すると、中にいたのは、
「迷える生徒よ・・・ようこそ、秘密生徒相談所へ。」
なんと、
「て、天王洲・・・さん?」
「そのとおり、私の名前は天王洲アイル。ここでは生徒たちの悩みをきき、その解決の手助けをさせてもらっているわ。」
「え?え?え?」
「・・・私のことは後で話すわ。それより、あなたの話を聞かせなさい。」
と、いうわけで俺は、半強制の形で自分のことを話すことになった。
「あらかじめいっておくけど、私これがはじめてなの。」
「ええ!?口ぶりからして何回もやっているのかと・・・。」
「ここ秘密裏の相談所だから、生徒たち、一人も見つけられなかったのよ。」
そういえば、思い出した。今年に入ってからそんな噂を皆してたっけ。
「まあ、ともかく。大崎宏太郎、2A所属。あなた私と同じクラスなのね。気づかなかったわ。」
「まあ、クラスでも全くめだってないからな。」
「じゃあ、大崎。単刀直入にきくわ。あなた今、結構大きい悩みを抱えているでしょ。」
「あ、ああ。実は・・・」
「青春したい・・・とか?」
「なんで分かるの!?」
「なんとなくよ。まあ、そういう歳だしね。」
何だろう。相談したとたんに心の負担が軽くなった。アイツもいいやつじゃないか。しかし、その思いは一瞬で壊れる。
「私の助手として相談所で働かない?」
「・・・・・・・へ?」
「だから!私の・・・」
「内容は分かってるんだよ!却下だ!却下!だいたい、人が一人も来ない相談所居たって暇なだけだわ!」
「来るっちゃ来るわよ。」
と、そこに。
「アイル先輩!」
女子が駆け込んできた。とても背が低い。おそらく1年生だろう。その子は俺を見てびっくりしていた。おそらく、客がいるなんて思ってなかったのだろう。
「この子は神田唯(かんだゆい)、仲のいい後輩で・・・」
「そんな事いってる場合じゃありません!事件ですよ!事件!!」
神田ちゃん?だっけかも気になるが、もっと気になる単語が出てきた。「事件」・・・そうだ忘れてた。
アイツ探偵だわ!っていうか事件って何!?
俺はもうパニックになっていた。すると、アイルは
「いくわよ。大崎、あんたも来なさい。」
「え?は?な、なぜに?」
「来てくれた礼よ。あんたに面白いもの見せてあげる。」
こうして、俺は彼女とともに事件現場に向かうことになった。
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