絶望人狼ゲーム

福竜キノコ

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第3話 捜査時間を設けます

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萌宮ほむらは死んだ。

それは、あのメールが言っていた。

10分後、全員がそろった。一人は死体だが。
「ど・・・どうなってるの?」「な・・・なんでほむらちゃんが?」東雲も星川も完全に凍りついていた。皆が皆、認めきれずにいた。

と、そのとき。
ヴーーーッ
この流れにも慣れ始めていた。

メールを確かめると、

「フショウジハッセイジノるーる
①不祥事発生時、投票によって、シロが処刑されます。
②その際、学級裁判が行われます。
③その前に、1時間の捜査時間が与えられます。
④もし、シロを外しても、シロが処刑され、生活は継続されます。
⑤以下、ルールは追加されます。」


「つまり、私たちは、最低でも誰か一人はクラスメイトを処刑しないといけないってことね。」そう言ったのは羽ノ下だった。

(こんなルールは嫌だけど、どうせなら、ほむらちゃんを殺した犯人を見つけて・・・そして、クロを処刑する!)

と、いうわけで

捜査開始!

まずは、この部屋についてからだ、

メールで言っていた。「ケンキュウシツ(モエミヤ)」と。

見た感じで、バドミントンの道具がたくさん置いてある。萌宮は将来有望なバドミントン選手だった。

第一発見者となったのは、神嶋さんと野元くんだ。二人曰く、飲み物が必要になり、取りに行った帰りに部屋が開いているのに気づき、入ってみたら、萌宮の死体があったと。
ちなみに、飲み物はもともと結構な数あったが、コーヒーが飲みたい人が予想より多く、それで取りに行くはめになった。

また、残りの8人は一度も出ていくことがなく、2人も特に何もなかったらしかったので、アリバイは証明されたことになる。

さて、避けては通れない。萌宮についても調べなければ・・・
と思い振り返ると、 

「あなたたちには、無理でしょうから、やらせてもらってるわ。」なんと、羽ノ下が調べていた。
「おい!離れろ!お前が一番信用できないんだよ!」鳥八が厳しく言うが、「私を信用するかしないかはあんたたちの自由だけど、私は生き残るための最善を尽くすわ。もし、犯人がクロを狙って間違ったのであっても、生き残ったら、また誰かを殺す。だからここで犯人を殺すわ。」

確かに彼女の言ってることは正しい。
「わかった。じゃあ、とりあえず信じてみるよ。」七瀬はそう答えた。「おい、七瀬!」「死にたいのかよ!」
 全員が反対したが、彼女が犯人だとは限らない。だから、とりあえず信じてみることにした。

「とりあえず、彼女の死因だけど、絞殺ね。おそらく、武器はあそこにあるネットか何かを使ったのでしょう。でも、あそこに包丁が置いてあるのが、不自然だわ。」
よくみると、用具置き場に包丁が置いてある。しかも、血痕つきだ。しかし、
「萌宮ほむらにそんな外傷は存在しなかったわ。」と、このように謎が多い。
「時間がない!そろそろ他の場所も調べないと!」と、出ていこうとしたそのとき、部屋の扉の内側にあるものを見つけた。

「29~>5」

「何の記号だろう?」

調べたいことはいろいろとあった。
それは、研究室だった。なぜ、萌宮だけ研究室が解放されていたのだろう。

(もしかしたら、気づいてないだけで、本当は他の人の研究室も開いているかもしれない。)

というわけで、教室調べを始めた。
スマホには初日に学校の地図が配信されていた。それには、研究室の場所も掲載されている。研究室は番号によって、誰のものか分かるようになっていた。

萌宮の研究室のナンバーは29だった。

・・・・・・・29?

(あれ?)
この数字、何か関係性があるかもしれない。

研究室はほかには開いていなかった。
となると、やはりおかしい。なぜ、萌宮だけ研究室が開いていたのか。

そのときだった。

キーン    コーン    カーン    コーン

チャイムが鳴り響いた。そして、
ヴーーーッ
スマホにメールが届く。
「セイトゼンイン、ショテイノバショニシュウゴウ!」

その所定の場所とは・・・

「8組の教室?」

8組の教室に行くと、
「遅かったね。ガゥゥ。」「お、お疲れ様ですぅ。」「おいおい、これからだろ。」

吉村、津郷、寺井の3人が教室に来ていた。
「あれ?他の人たちは?」
七瀬が聞くと、
「すぐ来ると思うよ。それより、ほら、黒板見て。」

そこには、「自分の席に着席すること」と書かれていた。

その後、次々と生徒たちが到着して、やがて全員が揃った。そのとき、
ドーーン       ガチャリ
突然ドアが閉まり、生徒たちは閉じ込められた。
すると、ヴヴ、ヴヴヴと鈍い音が聞こえたと思ったら、黒板の字が変わった。

「これより、学級裁判を開始します」

そして、これが騙し騙され落とし合う

超絶最悪な

学級裁判の始まりとなった。

次回、学級裁判、そして決着へ

第4話に続く




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