Intense Preference《インテンス・プレファレンス》

DHM(ダフマ)

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1.性愛の種

遊ばれていた

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女性とシトは管理資料室の扉を開けて中に入った。中はまるで図書館の様に本棚にぎっしりと本が入っていた。扉を閉める前に廊下を見たが、追っては来てないようだ。

「何か手がかりがあれば‥‥いいんだけど」

『その前に主人、服を着たらどうだ。さっき盗っておけば良かったなぁ』

「それも‥‥そうね。服も探さないと」

そう言いながら96番は机の上にあったファイルに目がいった。そのファイルの名前を見た時、96番は目を見開いた。

「適合者リスト‥‥!」

そこに書かれていたのは、私と同じ症状になった女性の名前がリストアップされていた。そこにはある情報がいくつか書いてあった。

性愛の種フィリアシード‥‥。女性の体にしか適合しない種。バンショー・ハトによる研究によって作られた、性を糧にして力を発揮する代物」

96番は目を離さずに読み進んで行った。そして最後の言葉に96番は怒りという感情が沸いた。

「なお、この実験は‥‥バンショー・ハトの個人的な遊戯である‥‥」

その瞬間、96番は思いっきり机を叩いた。その感情はシトにも伝わっている、その怒りは相当な物であった。

「私は‥‥!私達は‥‥!こいつの玩具にされていた‥‥!遊ばれていた‥‥!」

その事を思い知った96番の憤怒の感情は膨れていった。自分の事を知る前に、奴を殺したいという気持ちが先行し始めていた。96番はのそのそと歩くと扉の方へ向かった。

『おい、どこ行くんだよ。まだ見つかってねぇだろ自分の情報』

「それは‥‥本人に直接聞けばいいわ。協力して、シト」

『合点承知‥‥と言いたいところだが、バッテリー切れだ。なにか食って嗜好プレファレンスしてくれ。頼んだぜ』

そう言うとシトは煙になって消えた。96番は扉を開けると、先程シトが戦った場所に行き人間の肉塊に96番は齧り付いた。そして咀嚼すると、またあの時の感覚が蘇る。興奮、なんて気持ちいいのだろう。熱が上がり、足と足の間がキュンキュンする感じがとてつもなく最高な気分にさせてくれた。数分経って立ち上がった時、首だけになった警備隊を見つけた、服は一切傷がない。その服を脱がし、上下着替えると歩き出した。バンショー・ハトを探すために。シトを呼び出す方法は体が覚えていた。すると口から煙が溢れ出てきて、その煙はシトの姿に変わった。

『主人、もう少し休ませて欲しいんだが』

「行くよ、シト」

『‥‥合点承知』
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