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自由の魔獣召喚編
スキルって何だ?
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俺たち魔物にはゲームのようなスキルだのレベルだのといった、ゲームのような概念は存在しない。
魔界はリアルの世界。便利なスキルなど存在せず、感覚と知識、そして培った経験によって使うものである。コンソールやボタンをポチっと押せば使えるような、簡単なものでは決してないのだ。
「……それがこんな簡単に使えるなんてな」
早速覚えたスキルを使ってみて、深いため息をついた。
取得スキルは剣術。アンドリューの剣術を見学した後に実践してみたのだが、見事に覚えることが出来た。
まだ練度が高くないので一般兵止まりなのだが、それでも一時間もしないうちに今働いている兵士たちと同じ働きが出来るんだぜ? 彼らの努力と訓練は何だったんだって話だ。
「……つまりスキルとは成し遂げた活躍や培った技術などが特殊能力として具現化することだな」
「そういうことだ。だから習得するために訓練がいる」
「ふーん」
あ、そこはリアルと同じ何ですね。
けどただスキル発動するだけで使えるのだから便利だ。リアルじゃ覚えても何度も練習してやっと使えるもんだからな。
「しかしスキル封じというのもある。魔法や技能などで相手の力を封殺するものだ。だからスキルにするかどうか」
「はあ!? 魔力や筋力とかじゃなくて、習得した技術を封印する!?どんなインチキだソレ!?」
魔力封じや筋力封じ、あと一部の属性が使えなくなる術などは何度も経験したことがる。
例えば魔力妨害効果のある粉をばら撒いたり、毒によって筋肉を攻撃したり、一部の属性のみを吸う物質を用意したり。いろんな方法で力を阻害することは出来た。
だが、技能だけは違う。そりゃ脳や精神にダメージを与えることで阻害することはあるかもしれないが、それでも技能そのものを使えなくするのは不可能だった。
「……それが出来るようになってるのかこの世界は。理不尽だ」
どういったメカニズムか気になって聞いてみるも、そういったものという答えしか返ってこない。まるでゲームの世界そのものだな。
「じゃあ逆に聞くが、それを無効化したり対策することは出来るか?」
「一応ある。スキル封じ解除の薬がその代表例だ」
「で、それはどういう原理だ?」
「さあ? ポーションとはそういうものだからな。たぶん薬剤師自体知らないんじゃないのか?」
「………」
なんてシンプルで訳の分からない世界なのだろうかここは。本当に誰かがプログラミングしてその通りに動いている世界じゃないのか?
しかし、ここで俺は前世のことを思い出してみる。全てのものが説明できて理に適う世界だったのかと。
答えはノーだ。俺自身材料が何なのか分からないものをよく食べているし、どういった原理で動くのかよく分からない機械を平気に使っている。
そこまで考えると、物理法則そのものが可笑しく感じられる。何故熱は高いところから低いところに流れるのか。それ以上追及して物理法則そのものを変えることは出来ないのか。……そもそも物理法則を超えるものって何だ?
「(……やめだやめだ。これ以上考えたら頭がおかしくなる)」
頭を振って思考を断念する。
そうだ、そんなことを考えているんじゃない。俺はスキルとスキル封じのことを考えているのだ。
スキルもスキル封じも仕組みや原理は今のところ分からない。この世界の人間は前世の便利な機械たちと同じように、何の疑問も抱くことなく使っている。つまりこの世界では一種の日常なのだ。ならば自身で調べるしかないのではないか。
では他のスキルはどうなのか。スキルを取得する過程で何が起こっているのか。そういったものを調べてみるか。
「……じゃあほかの戦士たちの訓練を見てくる。あとスキルについて書かれた本もな。それでいいか?」
「随分勉強熱心だな。それほどの力があるのにまだ求めるか?」
「まあな。情報不足と慢心はどんな世界だろうが死に直結する。どれだけ自信と実力があってもこれだけは忘れちゃいけねえ」
俺がまだ弱かった頃は情報戦や敵の慢心を突くことで勝ってきた。ならば逆の立場にならないよう気を遣うのは当然だ。
「じゃ、行ってきま~す」
魔界はリアルの世界。便利なスキルなど存在せず、感覚と知識、そして培った経験によって使うものである。コンソールやボタンをポチっと押せば使えるような、簡単なものでは決してないのだ。
「……それがこんな簡単に使えるなんてな」
早速覚えたスキルを使ってみて、深いため息をついた。
取得スキルは剣術。アンドリューの剣術を見学した後に実践してみたのだが、見事に覚えることが出来た。
まだ練度が高くないので一般兵止まりなのだが、それでも一時間もしないうちに今働いている兵士たちと同じ働きが出来るんだぜ? 彼らの努力と訓練は何だったんだって話だ。
「……つまりスキルとは成し遂げた活躍や培った技術などが特殊能力として具現化することだな」
「そういうことだ。だから習得するために訓練がいる」
「ふーん」
あ、そこはリアルと同じ何ですね。
けどただスキル発動するだけで使えるのだから便利だ。リアルじゃ覚えても何度も練習してやっと使えるもんだからな。
「しかしスキル封じというのもある。魔法や技能などで相手の力を封殺するものだ。だからスキルにするかどうか」
「はあ!? 魔力や筋力とかじゃなくて、習得した技術を封印する!?どんなインチキだソレ!?」
魔力封じや筋力封じ、あと一部の属性が使えなくなる術などは何度も経験したことがる。
例えば魔力妨害効果のある粉をばら撒いたり、毒によって筋肉を攻撃したり、一部の属性のみを吸う物質を用意したり。いろんな方法で力を阻害することは出来た。
だが、技能だけは違う。そりゃ脳や精神にダメージを与えることで阻害することはあるかもしれないが、それでも技能そのものを使えなくするのは不可能だった。
「……それが出来るようになってるのかこの世界は。理不尽だ」
どういったメカニズムか気になって聞いてみるも、そういったものという答えしか返ってこない。まるでゲームの世界そのものだな。
「じゃあ逆に聞くが、それを無効化したり対策することは出来るか?」
「一応ある。スキル封じ解除の薬がその代表例だ」
「で、それはどういう原理だ?」
「さあ? ポーションとはそういうものだからな。たぶん薬剤師自体知らないんじゃないのか?」
「………」
なんてシンプルで訳の分からない世界なのだろうかここは。本当に誰かがプログラミングしてその通りに動いている世界じゃないのか?
しかし、ここで俺は前世のことを思い出してみる。全てのものが説明できて理に適う世界だったのかと。
答えはノーだ。俺自身材料が何なのか分からないものをよく食べているし、どういった原理で動くのかよく分からない機械を平気に使っている。
そこまで考えると、物理法則そのものが可笑しく感じられる。何故熱は高いところから低いところに流れるのか。それ以上追及して物理法則そのものを変えることは出来ないのか。……そもそも物理法則を超えるものって何だ?
「(……やめだやめだ。これ以上考えたら頭がおかしくなる)」
頭を振って思考を断念する。
そうだ、そんなことを考えているんじゃない。俺はスキルとスキル封じのことを考えているのだ。
スキルもスキル封じも仕組みや原理は今のところ分からない。この世界の人間は前世の便利な機械たちと同じように、何の疑問も抱くことなく使っている。つまりこの世界では一種の日常なのだ。ならば自身で調べるしかないのではないか。
では他のスキルはどうなのか。スキルを取得する過程で何が起こっているのか。そういったものを調べてみるか。
「……じゃあほかの戦士たちの訓練を見てくる。あとスキルについて書かれた本もな。それでいいか?」
「随分勉強熱心だな。それほどの力があるのにまだ求めるか?」
「まあな。情報不足と慢心はどんな世界だろうが死に直結する。どれだけ自信と実力があってもこれだけは忘れちゃいけねえ」
俺がまだ弱かった頃は情報戦や敵の慢心を突くことで勝ってきた。ならば逆の立場にならないよう気を遣うのは当然だ。
「じゃ、行ってきま~す」
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