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表裏シリーズ
生贄はいなかった【表編】(約5分 男女不問1人読み)
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ジャンル【ミステリー】
配役 1名
語り手(不思議な雰囲気を持つ謎の人物。キャラ付け自由)
《概要》
ある村に伝わる不可解な話。
真相は近々投稿予定の【裏編】でわかるようになっています。
====================
○静かな場所(演者が自由に想像・設定してください)
「おや、あなたですか。お久しぶりですね。ここが通り道なはずはないでしょうから、…もしかして、私に会いに来てくれたのかな? そうだったら嬉しいのですけれどね」
「確かあなたは、ミステリーがお好きでしたね? それなら今日は……うん。短いけれど、ちょうどいいでしょう。どうせここでそんなにゆっくりしている時間はないでしょうからね。…今日はあなたに、私の知る少し不思議な話をお聞かせしましょう」
「遠い昔、遠い国の小さな村で語り継がれた、『生贄はいなかった』というお話です」
その村では、20年に一度、10月31日の0時13分に、【悪魔】への生贄として若い娘を一人差し出す習わしがありました。
村一番の美女と言われていた【エミリー】は、その年の生贄候補とされ、何日も眠れぬ夜を過ごしていましたが………儀式の前日、村から忽然と姿を消したのです。
エミリーがいなくなったことにより、同じ年頃の【アリス】が急遽生贄に決定し、悪魔が棲むといわれる谷底に突き落とされたのでした。
以来、その村では夜な夜な谷底から『エミリーのせいなのよ』という怨念のこもった女性の声が聴かれるようになりました。
しかし村の人々は、悪魔の存在は信じてもアリスの死霊の存在は信じようとせず、その声は気のせいで片付けられてしまうことが多かったようです。
…そして20年後。10月31日、深夜0時13分。
一人の女性が、谷底へ突き落とされました。
その日から、20年続いた谷底からの怨念の声は、『エミリーのせいなのよ』から………『エミリーのためなのよ』に変わったのです。
この20年の間に村の在り方はすっかり変わっていて、悪魔へ生贄を捧げるなどという古い慣習は消滅していました。
…だからその日、………生贄はいませんでした。
そしてその村には、確かに【死霊】は存在していたのでした。
「以上です。どうです? お楽しみ頂けましたか? ………意味がわからないって? ふふふ、そりゃそうでしょうね。だって…これは【表編】ですから」
「あなたがもし、この話の真相を知りたいと思ってくれたのなら……また会いに来てください。その時私は、変わらずここにいます。またお会いできることを、願っていますよ」
『表編』終
配役 1名
語り手(不思議な雰囲気を持つ謎の人物。キャラ付け自由)
《概要》
ある村に伝わる不可解な話。
真相は近々投稿予定の【裏編】でわかるようになっています。
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○静かな場所(演者が自由に想像・設定してください)
「おや、あなたですか。お久しぶりですね。ここが通り道なはずはないでしょうから、…もしかして、私に会いに来てくれたのかな? そうだったら嬉しいのですけれどね」
「確かあなたは、ミステリーがお好きでしたね? それなら今日は……うん。短いけれど、ちょうどいいでしょう。どうせここでそんなにゆっくりしている時間はないでしょうからね。…今日はあなたに、私の知る少し不思議な話をお聞かせしましょう」
「遠い昔、遠い国の小さな村で語り継がれた、『生贄はいなかった』というお話です」
その村では、20年に一度、10月31日の0時13分に、【悪魔】への生贄として若い娘を一人差し出す習わしがありました。
村一番の美女と言われていた【エミリー】は、その年の生贄候補とされ、何日も眠れぬ夜を過ごしていましたが………儀式の前日、村から忽然と姿を消したのです。
エミリーがいなくなったことにより、同じ年頃の【アリス】が急遽生贄に決定し、悪魔が棲むといわれる谷底に突き落とされたのでした。
以来、その村では夜な夜な谷底から『エミリーのせいなのよ』という怨念のこもった女性の声が聴かれるようになりました。
しかし村の人々は、悪魔の存在は信じてもアリスの死霊の存在は信じようとせず、その声は気のせいで片付けられてしまうことが多かったようです。
…そして20年後。10月31日、深夜0時13分。
一人の女性が、谷底へ突き落とされました。
その日から、20年続いた谷底からの怨念の声は、『エミリーのせいなのよ』から………『エミリーのためなのよ』に変わったのです。
この20年の間に村の在り方はすっかり変わっていて、悪魔へ生贄を捧げるなどという古い慣習は消滅していました。
…だからその日、………生贄はいませんでした。
そしてその村には、確かに【死霊】は存在していたのでした。
「以上です。どうです? お楽しみ頂けましたか? ………意味がわからないって? ふふふ、そりゃそうでしょうね。だって…これは【表編】ですから」
「あなたがもし、この話の真相を知りたいと思ってくれたのなら……また会いに来てください。その時私は、変わらずここにいます。またお会いできることを、願っていますよ」
『表編』終
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