転生雑魚モンスター~我、チートのペットぞ?~

ポテチ牧場

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第一章

最弱のおっさん

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兎に色々聞いてみてわかった事は、ここは俺にとって異世界である事。当たり前にモンスターがいて、剣と魔法がある世界。俺が転生してしまったファンシアラビットという種族は、スライムと同等の雑魚モンスターだという事。

モンスターにはランクがある事。Dは弱く、Cは普通、Bは強く、Aは魔王級。更にS ランクは神級で、天候操ったり人の生死を操るそうな…恐ろしいわ。

その弱さから他モンスターの餌にされる事も多いファンシアラビットは、少しでも生き残る確率を上げる為、基本的に群れで行動するらしい。草食で食事は果実と草花しか食べず、肉は食べないので他種族や人間を襲う事はしない。

つまり、戦闘なんぞ出来ない最弱雑魚モンスター(他種族の餌)なのだ。この角は何の為にあるんだよ、完全に飾りじゃねぇか。

「今更この世の常識聞いてくるなんて、本気で頭大丈夫か?打ったんじゃないか?」
「あー…打ったって事にしといてくれ。そういえば、お前の名前は?」

「ゾラだ、兄弟は?」
「アキラ。」

やたらとフレンドリーで、この世界の事を教えてくれた兎はゾラと名乗った。名前の概念はあるのか、良かった…名前が無かったら呼ぶ時に面倒だ。

と、思ったがファンシアラビットは全員外見に個性が無くて、見分けが付かず名前はあっても意味がない。親しくなった奴に何か目印のような物を付けられたら良いんだが…。

「お前ら、どうやって友達と他人の見分けつけてんの?」
「匂いに決まってるだろ、何言ってんだよ本当に。」

匂いって、そんな物でわかるわけが…いや待て。今の俺はこいつらと同じファンシアラビットだ、それなら匂いで分かるようになっているのでは?

「ちょっとお兄ちゃん!こんな所にいたの?」
「あ、ミラ。」

「…ミラ?」
「俺の妹だよ。」

「お兄ちゃんのお友達?初めまして、ミラです。」
「俺はアキラ、よろしく。」

丁度良い所にもう一匹来てくれたな。ゾラの匂いとミラの匂いを交互に嗅いでみると、ゾラは草と太陽の匂いが強く、ミラは果実のような甘い匂いが強かった。…確かに嗅覚は鋭くなっているが、正直言って匂いだけで見分けるのは元人間の俺には難しそうだ。
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