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14.心通わせ*
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神議り最終日、久しぶりに大国主大神に二人で会いたいと呼ばれた。周囲は……特に天花が警戒していたけれど、もう大丈夫だと思い一人で向かうと思った通り、ごく普通に縁側で茶を飲んだ。
大国主大神は口説くような言葉は言わず、双子と結婚するつもりはあるのかと聞いてきた。
考えても見なかった言葉に出た言葉は、
「双子は俺に親の執着を勘違いしているんです。吐き出せて楽しんでるのでしょう」
というものだった。しかし、それを口にすると何故かズキズキと胸が痛んだ。
そして、大国主大神は大きな大きなため息を吐き、こう言ったのだ。
「そう思っているのか。なぁ、風花。風花は少し己の内を考え無さすぎだ。己の気持ちに素直になれ。心の底の声を聞け。私は縁結びの神でもあるのだぞ? ……気付かぬわけなかろう」
どういう意味だと聞こうとした時、双子が無礼にも庭を駆け抜けやってきてしまった。
「ふーちゃん!!」
「風花さん!!」
大国主大神の御前で何やってんだ、あの馬鹿二人は……。と思ったのだけれど……いつもと違う気持ちが湧き上がる。その不思議なフワフワとして、暖かい風が身体を包むような初めての感覚に、思わず動揺してしまった。
思わず笑い声をあげ、何やってんだと声をかける。
「風花よ。その気持ちを大事にしなさい」
「ふーちゃん、どうしたの?」
「え? あぁ、思い出してたんだ」
「何をですか?」
「今年の神議り。今年はいつもより……なんだか色々あったなって」
大国主大神と会ったあと、無事に神在月を終え、集落に戻って来た。
しかし、ゆっくりしている暇はなく、後片付けや年末年始の準備に追われ、落ち着いたのは師走半ばのことだ。
と言っても、本当に落ち着いたわけではなく、天花達が天狗の里に戻り、銀花達は六花とハルトと共に街に出て、蓮と恭吾は既に深く雪が積もった山で眠る動物達を確認するために一日留守にするとのことで……突然手が空いたのだ。
なので、誘われるまま双子と共に湖のほとりで座って湖面を眺めている。
雪の積もった場所にござを敷いた簡易的で狭い場所に、大人の男三人が身を寄せ合うようにくっついて座っているのは何とも言えない光景だろう。寒さは感じない三人だけれど、こうしていると(暖かいな)なんて呟いてしまいそうだ。
目を閉じてそんなことを考えていると不意に二人に手を取られ、その甲に口付けをされた。
驚きのあまり言葉を喉に詰まらせていると、双子は優しく微笑み、大和が囁くように言葉を紡ぐ。
「私達、双子は蓮様のような力は持てません。神格も今は最下。風花さんより格下と言っても過言ではありません」
「でも、ふーちゃんを愛する気持ちは誰にも負けない。勘違いじゃなくて、オレらはふーちゃんと伴侶になりたいと思ってる。ふーちゃんはまだ分からないかもしれないけど、オレらにふーちゃんを愛させて下さい」
その言葉で、今まで彼らが自分を呼んできたその声が頭を駆け巡った。最初は確かに親のようで、兄弟のようで、友人のように感じていた。けれど……その声に優しさと愛が添えられていると感じ始めたのはいつからだったろうか。
彼らが産まれてからまだ一年も経過していない。本来なら、銀花のようにゆっくりと学びながら成長しても良かったはずだ。蓮の元に産まれたならばそれが可能だった。
なのに、それを辞めて急激な成長をした。それは誰でもない、愛する【風花】という自身のためだったのではないだろうか。
自分だけに向けられた、自分だけの愛情。
胸が苦しくなり、体を丸める。
「ふーちゃん?」
「大丈夫ですか?」
「俺、うるさいよ?」
「知ってる」
「大切なものが多すぎる」
「うん。それは私達も大切なので一緒ですね」
「俺、多分嫉妬深いと思う」
「そりゃ最高だね。オレらもだよ」
自分の気持ちなんて、今もよく分からない。でも、この二人の愛情だけは他の人に向いて欲しくないと思っている。それも愛なのだろうか。
「……あのさ、俺が泣くようなことだけはしないで」
「あ、えー、それは……」
困ったような声に丸めた身体から顔を起こすと、大和と暁は目を合わせ困ったように目元を弛めていた。
「できない?」
そう言うと二人とも何とも言えぬ表情で、大和が目元に、暁は頬に口付けをしてくれた。
「閨で泣かせるのは範囲外ってことでいい?」
「――!? そんなこと誰に教わったんだ!!」
何を言い出すのだと驚き目を瞬かせる。蓮や恭吾が教えるはずがない。もちろん天花も。それならば六花……いや、六花もそんなことはしないだろう。
それ以外で双子から目を離していたのは、神議りだ。
「……はぁ」
思わず出た溜息に、暁は許しを乞うようにもう一度頬に口付けをしてくる。そして、上目遣いでこちらを見た。
「オレらも神様だよ? 色んな人の願いを一ヶ月くらい叶えたり判断してきた。その時に、知らない言葉、知らない物は全て他の神から教わった」
「……」
誰にだ。無言の訴えに、大和はボソリと呟いた。
「特に、七郎神様に」
「あぁぁ……」
七郎神は子孫繁栄や安産を司る。もちろん、他にも沢山の御利益はあるのだけれど、その社に作り物の男根が奉納されているくらい、子孫繁栄とそれにちなむ祈願に積極的に携わっている神だ。そんな神だから子孫繁栄こそ、安泰!! と豪語し、更にせっかくなら気持ち良い方が良いに決まっていると過去から現代にかけての性を積極果敢に学んでいる。……そして、それを他の神に教えている。そんな神だ。
悪い神ではないけれど、産まれたばかりの神には刺激が強い。そう思って少し不安だったけれど、部屋割りでは別であったし、隣部屋でもなく双子とは離れた部屋を割り当てられていたので、安心しきっていた。
七郎神と交流したのであれば、交わりどころか、愛で方から責め方や……あらゆることを雑談のように聞かされ、文献も見せてもらったに違いない。
黙り込んでいると、大和が優しく抱き寄せるように身体で包み込む。それに抵抗せずにいると、頭の頂点に口付けを落とされた。
「七郎神様は、神と鬼では子は成せないはずだけど、四季神と元人間が子を成したから、ヤレばデキるかも!! と意気込んでました」
「実験か」
「でも、子が授かっても授からなくても、オレらは風花が一番だよ」
抱き締めていた腕が緩み、大和に手を取られ優しく立たされ。そして、暁に腰を手を回され湖へ向かう。
着物のまま、湖の水に足を入れる。冷たさは感じたが、それも最初だけで水の中にどんどん進んでいった。
「中でも息できるから、安心して」
「うん」
湖の神の力を借りずとも、自身で呼吸はどうにかなるけれど……今は両脇にいる二人の力を全身で頼り、感じることにした。
まだ日が高く、煌めく湖の中に頭まで浸かりさらに沈む。周囲は微かに暗くなるが、見上げれば揺れる湖面が輝いているのが見えて美しい。
こんなにゆっくりと湖の中を観察するのは初めてだ。
「部屋は無いけど、私達の隠れ家を案内しますね」
「隠れ家?」
「ふーちゃん、こっち!」
湖の底にある真っ暗な穴をしばらく歩く。そして穴をぬけ、浮上すると素晴らしい洞穴に出た。
「こんなところ……この山にあった?」
幼かった鬼の三つ子は蓮が目の届く山々を遊び回り、知らない場所なんて無いはずだ。湖の底もかくれんぼで何度も潜ったが穴を見つけたこともなければ、その先の洞穴だって地上からも見たことがない。
訝しく思っていると、二人は優しく微笑んだ。
「風花さんのために創りました」
「へぇ。つくった……つくった!?」
「うん、神様だからね。空間を創ったんだ」
「え、まって、それ、凄い難しいよな!?」
神の中でも、空間を創り出せるのはかなり高度な技術のはずだ。妖界で頂点を極めている天狗ですら不可能な芸当であり、相当な精神力とそれに対する想いが無ければ欠片の空間すら創り出せないだろう。
「本当は湖の神じゃないんじゃない??」
「お、正解です。私達は風花さんの神ですよ」
「そう、ふーちゃんのためのふーちゃんの神様」
そう言って、二人はそっと頬に口付けをしてそのまま唇を舐めてきた。思わずたじろぐと、大和がそのまま唇に吸い付き、暁は耳朶を舐め始めた。
グチュグチュという水音が口腔と耳に響き、脳が溶けるような甘さを感じる。
「はぐらかすな! お前らなんの神なんだよ」
二人を離すように手で胸を押す。しかし、目の前のにっこりと笑って「風花さん・ふーちゃんの神様だよ」と声を揃えて言うだけだった。
これ以上聞いても、答えないだろう。
それなら、いつか、教えてくれるだろうか。
いつか、この命が尽きる時までに。
そう思った時、ふと不安になった。
「俺は、神様じゃないから絶対に大和と暁より先に死ぬぞ?」
今ですら相当な執着を見せている双子の前から、自身がいなくなったら……どうなるのだろうか。
しかし、二人はニッコリと笑い両頬に口付けをしてきた。
「大丈夫。私達は、風花さんだけを愛しますから」
「は?」
「ふーちゃんが先に死んでも、すぐに追いかけるからね。他を好きになるなんて心配いらないから。考えないで」
……そうじゃない。そういう不安ではないのだが、だんだんと随分と先のことを悩むことがバカバカしく思えてきた。
今は、それで良い。
そもそも、悩みがちで忙しいのだ。目の前のことで精一杯になってもいいじゃないか。
「なら、安心だな」
「――ふーちゃん、愛してる」
「永遠に、あなたの傍に」
「はいはい、ずっと傍に居てくれよ? ふふ、大変な伴侶を二人も持ったなんて、天花と六花の恋愛事情より神議りの噂になりそうだ」
そう言っていると、二人の手が身体を優しく撫で始めた。慈しむように、反応を探るように着物の裾から手を差し込み、太ももを撫でる。
便利だからと六花から貰っていた下着をずらされ、自身以外の誰も触れた事がない下生えまで手を差し込まれる。草花を愛でるようにそれを指先で弄ばれると、まだ秘部に触られていないのに熱が魔羅に集まるのを感じた。
思わず首を逸らすと、背後にまわった暁に寄りかかってしまった。そして、そのまま上から被さるように唇を奪われた。
その角度のせいで開いてしまう唇に、厚く長い舌が差し込まれる。苦しいのに、暁の舌から垂れ流れてくる唾液の甘さに溶かされてしまいそうだ。
「んッ、くっ」
「可愛らしいです」
暁の舌にばかり気を取られていると、いつの間にか下生えに触れていた大和に下着を奪われ、着物が開かれ半勃ちの魔羅を掴まれていた。
暁と口付けをしているため視覚では確認できないが、ゆっくりと手で扱かれているのは分かる。
「ンンっ、ンゥ」
「こちらの初めては私でいいですよね??」
「!? ――ッ!!」
大和の言葉の直後、魔羅がネットリとしたものに包まれ吸いつかれているのを感じた。腰に針でも刺されたかのような、ピリピリとした感覚が何度も訪れる。
ジュルジュルと音を立てているのは、きっと下半身にいる大和なのだろうけれど、そんな卑猥な音を暁ではなく大和が立てているのかと思うと妙な興奮を感じてしまい、魔羅に熱が更に集中してしまう。
唇も、食まれ、吸われ、舌を差し込まれ、上顎から喉奥まで全て舐め回され、苦しいのにそれがとても心地良い。
暁の舌が離れてしまうと、触れている部分が減ったことの寂しさに思わず自ら舌を出す。すると、視線が絡んだ暁は、頬を赤く染めて小さく名前を呼んでくれた。
その声色が欲情を含みつつ愛に溢れていると感じ、幸福感が脳を溶かすように温めてくれる。
「は、ァぁ、んふ、ふっ、んぅゥ」
「ふふ、風花さんの魔羅から出る先走り。美味しい……それに、風花さん。腰が揺れてますよ」
「んフゥ!」
暖かい大和の口に包まれ吸われている魔羅は、本当はあと少しで絶頂を迎えてしまいそうなのだが、それを理解していて大和が直前で刺激を緩める。そのため、分かっているけれど腰を揺らして求めるのを自分の力では止められない。
その時、腰を揺らすために逸らしていた背から腕が伸びてきた。
「――ッッ!! んぅっ!!」
口付けをしながら、暁が丁寧に着物の前を開いてきたのだ。胸を晒し、桃色に突起した乳首を指先で捏ねるように優しく撫でた。
「ン――ッッ、ンんッッ」
自身で触れても何も感じ無かった場所。こんなものかと思ったのに、暁に軽く触れられただけで痺れが止まらない。
更に腰を逸らしてしまうと、今度は魔羅を舐めていた大和が動く。
「ング、んッ」
大和の指先が後孔に触れたのだ。慣らしていないそこは、指先を受け入れまいとキツく締まっている。けれど、少し強引に指先が押し込まれると手淫で濡れそぼっていた指がズプッズプッと沼に埋まっていくように身体の中に埋まっていくのを感じた。
その指がある程度埋まると、今度は二本目の指を挿入しそしてバラバラに動き出す。掻き回すように、押し込むように、何かを探す動きに耐えきれず、身体の快楽を逃がすように腰を揺らす。
「ふふ、ふーちゃん。凄く淫らだなぁ」
「ば、かァ」
「はいはい、もっと口付けしよ? ほら、オレの頭掴んで?」
行き場の無かった手を暁に掴まれ、美しい水色の髪に触れる。サラサラとした毛の感触が何故か胸の奥までくすぐっているようで、何度も撫で、毛を弄るように掴む。
その動きに合わせて暁も舌の動きを変えてくれるので、嬉しくなって何度も欲しがるように頭に触れ続けた。
「ふむ、ちょっと二人で仲良くし過ぎでは?」
不満気な大和の声に、暁から唇を離して顔を向ける。すると何かを企んでいるような笑みを浮かべ、身体を動かし後孔に熱いものを押し付けられた。
それが大和の魔羅だと分かった時には、もう切っ先が入り込みカリ首で孔をコリコリと刺激し始めていた。
「アゥッ、ん、んゥー!!」
「声、我慢しないで。ここは風花さんのための空間ですから」
そんなこと言われても、淫らに声を上げるのは恥ずかしい。
「あー。大和、挿れる時は一緒って言ったのお前だろ?」
「ですが暁が、風花さんの口付けを独占するからです」
そんな会話の最中も大和は腰を揺らし、暁は乳首を優しく押し潰し続けている。どちらも絶頂まではいかない刺激で、もどかしさが魔羅に集中しているようだ。
あーだこーだと言い合う二人に堪らなくなり、そっとそれぞれの着物の袖を掴む。
「? ふーちゃん?」
「……」
「どうかしましたか?」
「――い、」
「い? 痛い? ふーちゃん」
心配そうに手や腰を動かすの止めた二人は、頬や瞼に口付けを落とす。思わずハァと艶めかしく息を吐くと、あからさまに二人の喉元が大きく動く。
こちらはもはやそれだけで、後孔の奥がキュンキュンと欲するように蠢いてしまうのだ。
「痛くない、痛く、ないから。暁も――おいで」
大和の魔羅の先が入っただけのそこは、それだけで引き攣って耐え難い快楽が押し寄せて来るのだけれど、それでも今は自分だけを愛してくれるという二人を同時に受け入れたい気持ちが大きかった。
目の前の大和に寄りかかり、後孔を見せつけるように暁に臀部を向け片手で臀を開く。
「ふ、ふーちゃん、でも」
「二人、と一緒にしたいから」
「しかし、風花さん。少しずつ慣らしてから」
「嫌だ」
あまりにハッキリと言ったので、ビクリと二人の動きが止まったのを感じた。
心配しているのは分かる。なんなら、本当は自分でも自分の身体が耐え切れるのか不安だ。でも、それでも、受け入れたいと思ってしまったのだ。
「どっちが最初とか嫌だから、二人で一緒に奥まで……して?」
自分からこんな台詞が出てくるとは思わなかった。けれど、羞恥を越えてでもそうして欲しかった。
「痛かったら、すぐにやめるからね?」
「うん」
「泣いても、あとで怒らないで下さいよ?」
「うーん……」
「風花さん」
「分かった、分かったよ。ほら、暁も魔羅の先入れて、二人で、ね?」
ゴクリと暁が喉が動く、着物の帯をスルリと解き、前をくつろげ立派な胸板と反り立つ魔羅が現れる。
「ふふ、暁の魔羅を見て風花さんの中がキュンって締まりました」
「まじ? 期待してて、凄く熱くて硬いから」
「太さは私の方があるんですよ?」
「長さはオレだろ?」
顔も形も瓜二つの双子なのに、そんな所で争わなくてもいいだろう。そんな言葉を飲み込んで、小さな声で 早く と伝えると、大和が両手で臀部を思い切り掴む。そうして少し緩んだ後孔に新たな魔羅の切っ先が添えられ、ググッと押し込まれる。
「ングゥッ!!」
「ふーちゃん、大丈夫?」
「へ、いき、だから、もっと挿れ、て」
ハァハァと荒く息をしていると、大和が優しく口付けをしてきた。息を整えるような口付けに合わせ、ゆっくりと、二本の魔羅が埋まる。
目の前に火花が散るような衝撃だけれど、まだまだカリ首が埋まった程度だ。
二人の腰が緩々と動き、少しずつ中を慣らすように開かれてゆくのが分かる。そしてその度に、不思議な痺れが身体の奥底を満たしくのが分かった。
腹の底が熱く、痛みもあるのにそれすら愛おしく感じてしまう。
「ア、んッ」
「風花さん、大丈夫? 抜きますか?」
そう言いつつ腰を揺らしている大和の頭を掴み、額に口付けをする。そして言葉の代わりに首を振って返答すると、首筋に暁が舌を這わせてきた。
「んッッあっ、そこ、舐めるの」
「気持ちいいでしょ? 中だけに意識向けてたらキツイだろうから、他も弄ってあげる」
「なるほど。それは良いですね」
「まっ、待って、そんな、たくさん」
寝転がった大和に引き寄せられ、手は魔羅を握り緩く扱かれ、すっかり勃ちあがった乳首を食まれる。そして後ろから被さる暁は首筋を舐めまわし、空いた手で大和が食んでいない方の乳首を優しく摘む。
触れられていない場所なんてもう無いだろう。その上、身体の前からも後ろからも自身よりも男らしく育った肉体に挟まれ、その多幸感に脳が溶けるようだ。
「あっ、んッんッっングっ」
「ふーちゃん、気持ちいい?」
「き、きもち、い、身体、全部、す、ごい――んッッ!!」
魔羅を扱く大和に、鈴口の柔らかい場所を優しく指の腹で押し込まれ、軽い絶頂と共に口端から涎が溢れてしまう。それを後ろの暁が手で拭ってくれて……その手を舐める音がして振り向く。
「き、たないのに」
「なんで? 汚くないし、甘くて美味しい。それに、ふーちゃん、気付いてる? 舐めてるの見た時に中がギューギューした」
そんなはしたないことはないと否定したいけれど、その暁の手を舐める時の恍惚とした表情とその雄のような視線の鋭さに胸が高なったのは事実だ。きっとそれが中の締め付けに繋がったのだろう。
「こっちも見て下さい」
大和の言葉に顔を向けると、軽い絶頂で溢れた白濁混じりの先走りが絡む指を見せられた。
「ふ、拭かないと」
「本当に、そう思ってますか?」
「え?」
先程から腰を揺らし少しずつ奥を開かれて、だんだんと頭が理性を手放し始めている。それがわかっているからこそ、なるべく冷静に大和を見る。
「な、にが?」
「拭いて欲しいですか? こんなに風花さんの香りがするのに、私は勿体ないと思ってるんです」
どうやら、閨では大和の方が意地悪なようだ。でも、それも可愛くて嬉しくて、また腹の底が疼く。
「……なめて、くれる?」
「ふふ、もちろん。ほら、見てて下さい。少しだけ風花さんの精液が混ざってるから指を開くと、白い水飴のようでしょう?」
何度か指をクパクパと動かし、絡んだ蜜が泡立つ。それを舌を伸ばして下から舐め上げる。指先まできた蜜の塊を口にぱくりと含み、くちゅくちゅとわざとらしく音を立てて吸い付いている。
「あっ、大和、大和ぉ」
「んふふ、美味しいです。もっとしてあげたいけど、ほら、私達の魔羅がここまで入りましたよ?」
中に埋まるために動かしていた時よりも大きく一度だけ腰を動かされ、中の二本の魔羅がゴジュッと鈍い音を立てた。
「んんんんんッ!!」
「気持ち良いでしょ? もっと動いていい?」
「イイッ、いいから、う、ごいてぇッ」
その言葉の直後、二本の魔羅は好き勝手に中を抉り始めた。奥を突いて引いたと思えば、違う魔羅が直ぐに奥を叩く。息付く暇もなく、突き上げ続けられ目からは生理的な涙が溢れ、可愛らしくもない小鳥のように高くもない、男の喘ぎが洞穴に響く。
反響した自身の嬌声と、大和と暁の跳ねる息遣い、そして下半身から絶え間なく溢れる蜜がかき混ぜられる鈍い粘つく水音。
恥ずかしいのに、それらが全部自分を中心に鳴り響いてると理解してより一層の興奮を覚えた。
「やまと、あかつきぃ」
「何、ふーちゃん」
「何ですか? 風花さん」
「ぎもじぃ、奥、しゅごい、のぉ」
その言葉に、二人が喉を鳴らした。その微かな音に下腹部は盛大に反応し柔壁が締まる。
「あぁっ! ふ、風花さん、締めないで――」
「今はダメだよ! ふーちゃん、絞り取られるッ!!」
二人が絶頂を迎えるようで奥を二つの鈴口が押し上げる。
そんなにしたら、更に奥へ進んでしまう。怖いのに、快楽が増して自ら腰を落として二人の魔羅を限界まで飲み込んだ。
「ふ、うかさ、い、イクッ」
「アァッ――でる、出ちゃ――」
「俺も、イク、ぎもちぃ――イクイクッ!! ヒァッ、アッ! アァッッ!!」
中でどちらかが先に爆ぜた。その熱で自身も絶頂を迎え、魔羅から大量の精を吹き出して大和にかけてしまう。そして絶頂による締め付けでもうひとつの魔羅も中で爆ぜ、大量の精をが中に注がれているのを感じた。
フラフラと暁に寄りかかる。
肩を掴まれて支えてもらっただけなのに、それすらも身体がビクビクと反応を示してしまう。
「ふふ、可愛い」
「あー、最後は風花さんにやられた気分ですよ」
「いいじゃん。ふーちゃんがオレらを求めてくれたみたいで幸せだ」
その言葉にまだ息が上がっているけれど、口を開く。
「くれた、みたいじゃ、なくて、求めたんだよ。はぁー体力使うな……」
目を閉じて軽く休んでいたけれど、先程の台詞に双子の反応がない。どうしたのだろうと目を開いた瞬間、唇が覆われた。
「ングっ!?」
その唇はどちらかではなく、どちらも。だ。
二つの厚い舌が唇を食べ尽くすように舐め回す。どちらかが中に入れば、空いた方は耳を。そして交代してまた二つの唇が一つの薄い唇を愛してきた。
長い長い口付けに、腰が砕けて身体の力が入らなくなった。
ようやく離れたと思った時は、中の二本の魔羅はドクドクと脈を打っていて、自身の魔羅もすっかり兆している。
「ふーちゃんが悪い」
「えぇ……休憩しよ」
「風花さんが、あんなこと言うからです」
「オレらはふーちゃんが求めてくれるから存在するんだから」
意味はやっぱりよく分からないけれど、今日はとことん付き合うのも悪くないと思ってしまった。何より、多分、交わることが好き……なのだと思う。
肌を合わせ、求められているという愉悦はなんという甘美なのだろうか。
「……じゃぁ、二人もさ、もっと俺を求めてくれる?」
すると暁が頬に口付けをしてドロドロに甘やかすと囁き、大和は瞼に口付けをしてもっと鳴かせてあげると囁いた。
大国主大神は口説くような言葉は言わず、双子と結婚するつもりはあるのかと聞いてきた。
考えても見なかった言葉に出た言葉は、
「双子は俺に親の執着を勘違いしているんです。吐き出せて楽しんでるのでしょう」
というものだった。しかし、それを口にすると何故かズキズキと胸が痛んだ。
そして、大国主大神は大きな大きなため息を吐き、こう言ったのだ。
「そう思っているのか。なぁ、風花。風花は少し己の内を考え無さすぎだ。己の気持ちに素直になれ。心の底の声を聞け。私は縁結びの神でもあるのだぞ? ……気付かぬわけなかろう」
どういう意味だと聞こうとした時、双子が無礼にも庭を駆け抜けやってきてしまった。
「ふーちゃん!!」
「風花さん!!」
大国主大神の御前で何やってんだ、あの馬鹿二人は……。と思ったのだけれど……いつもと違う気持ちが湧き上がる。その不思議なフワフワとして、暖かい風が身体を包むような初めての感覚に、思わず動揺してしまった。
思わず笑い声をあげ、何やってんだと声をかける。
「風花よ。その気持ちを大事にしなさい」
「ふーちゃん、どうしたの?」
「え? あぁ、思い出してたんだ」
「何をですか?」
「今年の神議り。今年はいつもより……なんだか色々あったなって」
大国主大神と会ったあと、無事に神在月を終え、集落に戻って来た。
しかし、ゆっくりしている暇はなく、後片付けや年末年始の準備に追われ、落ち着いたのは師走半ばのことだ。
と言っても、本当に落ち着いたわけではなく、天花達が天狗の里に戻り、銀花達は六花とハルトと共に街に出て、蓮と恭吾は既に深く雪が積もった山で眠る動物達を確認するために一日留守にするとのことで……突然手が空いたのだ。
なので、誘われるまま双子と共に湖のほとりで座って湖面を眺めている。
雪の積もった場所にござを敷いた簡易的で狭い場所に、大人の男三人が身を寄せ合うようにくっついて座っているのは何とも言えない光景だろう。寒さは感じない三人だけれど、こうしていると(暖かいな)なんて呟いてしまいそうだ。
目を閉じてそんなことを考えていると不意に二人に手を取られ、その甲に口付けをされた。
驚きのあまり言葉を喉に詰まらせていると、双子は優しく微笑み、大和が囁くように言葉を紡ぐ。
「私達、双子は蓮様のような力は持てません。神格も今は最下。風花さんより格下と言っても過言ではありません」
「でも、ふーちゃんを愛する気持ちは誰にも負けない。勘違いじゃなくて、オレらはふーちゃんと伴侶になりたいと思ってる。ふーちゃんはまだ分からないかもしれないけど、オレらにふーちゃんを愛させて下さい」
その言葉で、今まで彼らが自分を呼んできたその声が頭を駆け巡った。最初は確かに親のようで、兄弟のようで、友人のように感じていた。けれど……その声に優しさと愛が添えられていると感じ始めたのはいつからだったろうか。
彼らが産まれてからまだ一年も経過していない。本来なら、銀花のようにゆっくりと学びながら成長しても良かったはずだ。蓮の元に産まれたならばそれが可能だった。
なのに、それを辞めて急激な成長をした。それは誰でもない、愛する【風花】という自身のためだったのではないだろうか。
自分だけに向けられた、自分だけの愛情。
胸が苦しくなり、体を丸める。
「ふーちゃん?」
「大丈夫ですか?」
「俺、うるさいよ?」
「知ってる」
「大切なものが多すぎる」
「うん。それは私達も大切なので一緒ですね」
「俺、多分嫉妬深いと思う」
「そりゃ最高だね。オレらもだよ」
自分の気持ちなんて、今もよく分からない。でも、この二人の愛情だけは他の人に向いて欲しくないと思っている。それも愛なのだろうか。
「……あのさ、俺が泣くようなことだけはしないで」
「あ、えー、それは……」
困ったような声に丸めた身体から顔を起こすと、大和と暁は目を合わせ困ったように目元を弛めていた。
「できない?」
そう言うと二人とも何とも言えぬ表情で、大和が目元に、暁は頬に口付けをしてくれた。
「閨で泣かせるのは範囲外ってことでいい?」
「――!? そんなこと誰に教わったんだ!!」
何を言い出すのだと驚き目を瞬かせる。蓮や恭吾が教えるはずがない。もちろん天花も。それならば六花……いや、六花もそんなことはしないだろう。
それ以外で双子から目を離していたのは、神議りだ。
「……はぁ」
思わず出た溜息に、暁は許しを乞うようにもう一度頬に口付けをしてくる。そして、上目遣いでこちらを見た。
「オレらも神様だよ? 色んな人の願いを一ヶ月くらい叶えたり判断してきた。その時に、知らない言葉、知らない物は全て他の神から教わった」
「……」
誰にだ。無言の訴えに、大和はボソリと呟いた。
「特に、七郎神様に」
「あぁぁ……」
七郎神は子孫繁栄や安産を司る。もちろん、他にも沢山の御利益はあるのだけれど、その社に作り物の男根が奉納されているくらい、子孫繁栄とそれにちなむ祈願に積極的に携わっている神だ。そんな神だから子孫繁栄こそ、安泰!! と豪語し、更にせっかくなら気持ち良い方が良いに決まっていると過去から現代にかけての性を積極果敢に学んでいる。……そして、それを他の神に教えている。そんな神だ。
悪い神ではないけれど、産まれたばかりの神には刺激が強い。そう思って少し不安だったけれど、部屋割りでは別であったし、隣部屋でもなく双子とは離れた部屋を割り当てられていたので、安心しきっていた。
七郎神と交流したのであれば、交わりどころか、愛で方から責め方や……あらゆることを雑談のように聞かされ、文献も見せてもらったに違いない。
黙り込んでいると、大和が優しく抱き寄せるように身体で包み込む。それに抵抗せずにいると、頭の頂点に口付けを落とされた。
「七郎神様は、神と鬼では子は成せないはずだけど、四季神と元人間が子を成したから、ヤレばデキるかも!! と意気込んでました」
「実験か」
「でも、子が授かっても授からなくても、オレらは風花が一番だよ」
抱き締めていた腕が緩み、大和に手を取られ優しく立たされ。そして、暁に腰を手を回され湖へ向かう。
着物のまま、湖の水に足を入れる。冷たさは感じたが、それも最初だけで水の中にどんどん進んでいった。
「中でも息できるから、安心して」
「うん」
湖の神の力を借りずとも、自身で呼吸はどうにかなるけれど……今は両脇にいる二人の力を全身で頼り、感じることにした。
まだ日が高く、煌めく湖の中に頭まで浸かりさらに沈む。周囲は微かに暗くなるが、見上げれば揺れる湖面が輝いているのが見えて美しい。
こんなにゆっくりと湖の中を観察するのは初めてだ。
「部屋は無いけど、私達の隠れ家を案内しますね」
「隠れ家?」
「ふーちゃん、こっち!」
湖の底にある真っ暗な穴をしばらく歩く。そして穴をぬけ、浮上すると素晴らしい洞穴に出た。
「こんなところ……この山にあった?」
幼かった鬼の三つ子は蓮が目の届く山々を遊び回り、知らない場所なんて無いはずだ。湖の底もかくれんぼで何度も潜ったが穴を見つけたこともなければ、その先の洞穴だって地上からも見たことがない。
訝しく思っていると、二人は優しく微笑んだ。
「風花さんのために創りました」
「へぇ。つくった……つくった!?」
「うん、神様だからね。空間を創ったんだ」
「え、まって、それ、凄い難しいよな!?」
神の中でも、空間を創り出せるのはかなり高度な技術のはずだ。妖界で頂点を極めている天狗ですら不可能な芸当であり、相当な精神力とそれに対する想いが無ければ欠片の空間すら創り出せないだろう。
「本当は湖の神じゃないんじゃない??」
「お、正解です。私達は風花さんの神ですよ」
「そう、ふーちゃんのためのふーちゃんの神様」
そう言って、二人はそっと頬に口付けをしてそのまま唇を舐めてきた。思わずたじろぐと、大和がそのまま唇に吸い付き、暁は耳朶を舐め始めた。
グチュグチュという水音が口腔と耳に響き、脳が溶けるような甘さを感じる。
「はぐらかすな! お前らなんの神なんだよ」
二人を離すように手で胸を押す。しかし、目の前のにっこりと笑って「風花さん・ふーちゃんの神様だよ」と声を揃えて言うだけだった。
これ以上聞いても、答えないだろう。
それなら、いつか、教えてくれるだろうか。
いつか、この命が尽きる時までに。
そう思った時、ふと不安になった。
「俺は、神様じゃないから絶対に大和と暁より先に死ぬぞ?」
今ですら相当な執着を見せている双子の前から、自身がいなくなったら……どうなるのだろうか。
しかし、二人はニッコリと笑い両頬に口付けをしてきた。
「大丈夫。私達は、風花さんだけを愛しますから」
「は?」
「ふーちゃんが先に死んでも、すぐに追いかけるからね。他を好きになるなんて心配いらないから。考えないで」
……そうじゃない。そういう不安ではないのだが、だんだんと随分と先のことを悩むことがバカバカしく思えてきた。
今は、それで良い。
そもそも、悩みがちで忙しいのだ。目の前のことで精一杯になってもいいじゃないか。
「なら、安心だな」
「――ふーちゃん、愛してる」
「永遠に、あなたの傍に」
「はいはい、ずっと傍に居てくれよ? ふふ、大変な伴侶を二人も持ったなんて、天花と六花の恋愛事情より神議りの噂になりそうだ」
そう言っていると、二人の手が身体を優しく撫で始めた。慈しむように、反応を探るように着物の裾から手を差し込み、太ももを撫でる。
便利だからと六花から貰っていた下着をずらされ、自身以外の誰も触れた事がない下生えまで手を差し込まれる。草花を愛でるようにそれを指先で弄ばれると、まだ秘部に触られていないのに熱が魔羅に集まるのを感じた。
思わず首を逸らすと、背後にまわった暁に寄りかかってしまった。そして、そのまま上から被さるように唇を奪われた。
その角度のせいで開いてしまう唇に、厚く長い舌が差し込まれる。苦しいのに、暁の舌から垂れ流れてくる唾液の甘さに溶かされてしまいそうだ。
「んッ、くっ」
「可愛らしいです」
暁の舌にばかり気を取られていると、いつの間にか下生えに触れていた大和に下着を奪われ、着物が開かれ半勃ちの魔羅を掴まれていた。
暁と口付けをしているため視覚では確認できないが、ゆっくりと手で扱かれているのは分かる。
「ンンっ、ンゥ」
「こちらの初めては私でいいですよね??」
「!? ――ッ!!」
大和の言葉の直後、魔羅がネットリとしたものに包まれ吸いつかれているのを感じた。腰に針でも刺されたかのような、ピリピリとした感覚が何度も訪れる。
ジュルジュルと音を立てているのは、きっと下半身にいる大和なのだろうけれど、そんな卑猥な音を暁ではなく大和が立てているのかと思うと妙な興奮を感じてしまい、魔羅に熱が更に集中してしまう。
唇も、食まれ、吸われ、舌を差し込まれ、上顎から喉奥まで全て舐め回され、苦しいのにそれがとても心地良い。
暁の舌が離れてしまうと、触れている部分が減ったことの寂しさに思わず自ら舌を出す。すると、視線が絡んだ暁は、頬を赤く染めて小さく名前を呼んでくれた。
その声色が欲情を含みつつ愛に溢れていると感じ、幸福感が脳を溶かすように温めてくれる。
「は、ァぁ、んふ、ふっ、んぅゥ」
「ふふ、風花さんの魔羅から出る先走り。美味しい……それに、風花さん。腰が揺れてますよ」
「んフゥ!」
暖かい大和の口に包まれ吸われている魔羅は、本当はあと少しで絶頂を迎えてしまいそうなのだが、それを理解していて大和が直前で刺激を緩める。そのため、分かっているけれど腰を揺らして求めるのを自分の力では止められない。
その時、腰を揺らすために逸らしていた背から腕が伸びてきた。
「――ッッ!! んぅっ!!」
口付けをしながら、暁が丁寧に着物の前を開いてきたのだ。胸を晒し、桃色に突起した乳首を指先で捏ねるように優しく撫でた。
「ン――ッッ、ンんッッ」
自身で触れても何も感じ無かった場所。こんなものかと思ったのに、暁に軽く触れられただけで痺れが止まらない。
更に腰を逸らしてしまうと、今度は魔羅を舐めていた大和が動く。
「ング、んッ」
大和の指先が後孔に触れたのだ。慣らしていないそこは、指先を受け入れまいとキツく締まっている。けれど、少し強引に指先が押し込まれると手淫で濡れそぼっていた指がズプッズプッと沼に埋まっていくように身体の中に埋まっていくのを感じた。
その指がある程度埋まると、今度は二本目の指を挿入しそしてバラバラに動き出す。掻き回すように、押し込むように、何かを探す動きに耐えきれず、身体の快楽を逃がすように腰を揺らす。
「ふふ、ふーちゃん。凄く淫らだなぁ」
「ば、かァ」
「はいはい、もっと口付けしよ? ほら、オレの頭掴んで?」
行き場の無かった手を暁に掴まれ、美しい水色の髪に触れる。サラサラとした毛の感触が何故か胸の奥までくすぐっているようで、何度も撫で、毛を弄るように掴む。
その動きに合わせて暁も舌の動きを変えてくれるので、嬉しくなって何度も欲しがるように頭に触れ続けた。
「ふむ、ちょっと二人で仲良くし過ぎでは?」
不満気な大和の声に、暁から唇を離して顔を向ける。すると何かを企んでいるような笑みを浮かべ、身体を動かし後孔に熱いものを押し付けられた。
それが大和の魔羅だと分かった時には、もう切っ先が入り込みカリ首で孔をコリコリと刺激し始めていた。
「アゥッ、ん、んゥー!!」
「声、我慢しないで。ここは風花さんのための空間ですから」
そんなこと言われても、淫らに声を上げるのは恥ずかしい。
「あー。大和、挿れる時は一緒って言ったのお前だろ?」
「ですが暁が、風花さんの口付けを独占するからです」
そんな会話の最中も大和は腰を揺らし、暁は乳首を優しく押し潰し続けている。どちらも絶頂まではいかない刺激で、もどかしさが魔羅に集中しているようだ。
あーだこーだと言い合う二人に堪らなくなり、そっとそれぞれの着物の袖を掴む。
「? ふーちゃん?」
「……」
「どうかしましたか?」
「――い、」
「い? 痛い? ふーちゃん」
心配そうに手や腰を動かすの止めた二人は、頬や瞼に口付けを落とす。思わずハァと艶めかしく息を吐くと、あからさまに二人の喉元が大きく動く。
こちらはもはやそれだけで、後孔の奥がキュンキュンと欲するように蠢いてしまうのだ。
「痛くない、痛く、ないから。暁も――おいで」
大和の魔羅の先が入っただけのそこは、それだけで引き攣って耐え難い快楽が押し寄せて来るのだけれど、それでも今は自分だけを愛してくれるという二人を同時に受け入れたい気持ちが大きかった。
目の前の大和に寄りかかり、後孔を見せつけるように暁に臀部を向け片手で臀を開く。
「ふ、ふーちゃん、でも」
「二人、と一緒にしたいから」
「しかし、風花さん。少しずつ慣らしてから」
「嫌だ」
あまりにハッキリと言ったので、ビクリと二人の動きが止まったのを感じた。
心配しているのは分かる。なんなら、本当は自分でも自分の身体が耐え切れるのか不安だ。でも、それでも、受け入れたいと思ってしまったのだ。
「どっちが最初とか嫌だから、二人で一緒に奥まで……して?」
自分からこんな台詞が出てくるとは思わなかった。けれど、羞恥を越えてでもそうして欲しかった。
「痛かったら、すぐにやめるからね?」
「うん」
「泣いても、あとで怒らないで下さいよ?」
「うーん……」
「風花さん」
「分かった、分かったよ。ほら、暁も魔羅の先入れて、二人で、ね?」
ゴクリと暁が喉が動く、着物の帯をスルリと解き、前をくつろげ立派な胸板と反り立つ魔羅が現れる。
「ふふ、暁の魔羅を見て風花さんの中がキュンって締まりました」
「まじ? 期待してて、凄く熱くて硬いから」
「太さは私の方があるんですよ?」
「長さはオレだろ?」
顔も形も瓜二つの双子なのに、そんな所で争わなくてもいいだろう。そんな言葉を飲み込んで、小さな声で 早く と伝えると、大和が両手で臀部を思い切り掴む。そうして少し緩んだ後孔に新たな魔羅の切っ先が添えられ、ググッと押し込まれる。
「ングゥッ!!」
「ふーちゃん、大丈夫?」
「へ、いき、だから、もっと挿れ、て」
ハァハァと荒く息をしていると、大和が優しく口付けをしてきた。息を整えるような口付けに合わせ、ゆっくりと、二本の魔羅が埋まる。
目の前に火花が散るような衝撃だけれど、まだまだカリ首が埋まった程度だ。
二人の腰が緩々と動き、少しずつ中を慣らすように開かれてゆくのが分かる。そしてその度に、不思議な痺れが身体の奥底を満たしくのが分かった。
腹の底が熱く、痛みもあるのにそれすら愛おしく感じてしまう。
「ア、んッ」
「風花さん、大丈夫? 抜きますか?」
そう言いつつ腰を揺らしている大和の頭を掴み、額に口付けをする。そして言葉の代わりに首を振って返答すると、首筋に暁が舌を這わせてきた。
「んッッあっ、そこ、舐めるの」
「気持ちいいでしょ? 中だけに意識向けてたらキツイだろうから、他も弄ってあげる」
「なるほど。それは良いですね」
「まっ、待って、そんな、たくさん」
寝転がった大和に引き寄せられ、手は魔羅を握り緩く扱かれ、すっかり勃ちあがった乳首を食まれる。そして後ろから被さる暁は首筋を舐めまわし、空いた手で大和が食んでいない方の乳首を優しく摘む。
触れられていない場所なんてもう無いだろう。その上、身体の前からも後ろからも自身よりも男らしく育った肉体に挟まれ、その多幸感に脳が溶けるようだ。
「あっ、んッんッっングっ」
「ふーちゃん、気持ちいい?」
「き、きもち、い、身体、全部、す、ごい――んッッ!!」
魔羅を扱く大和に、鈴口の柔らかい場所を優しく指の腹で押し込まれ、軽い絶頂と共に口端から涎が溢れてしまう。それを後ろの暁が手で拭ってくれて……その手を舐める音がして振り向く。
「き、たないのに」
「なんで? 汚くないし、甘くて美味しい。それに、ふーちゃん、気付いてる? 舐めてるの見た時に中がギューギューした」
そんなはしたないことはないと否定したいけれど、その暁の手を舐める時の恍惚とした表情とその雄のような視線の鋭さに胸が高なったのは事実だ。きっとそれが中の締め付けに繋がったのだろう。
「こっちも見て下さい」
大和の言葉に顔を向けると、軽い絶頂で溢れた白濁混じりの先走りが絡む指を見せられた。
「ふ、拭かないと」
「本当に、そう思ってますか?」
「え?」
先程から腰を揺らし少しずつ奥を開かれて、だんだんと頭が理性を手放し始めている。それがわかっているからこそ、なるべく冷静に大和を見る。
「な、にが?」
「拭いて欲しいですか? こんなに風花さんの香りがするのに、私は勿体ないと思ってるんです」
どうやら、閨では大和の方が意地悪なようだ。でも、それも可愛くて嬉しくて、また腹の底が疼く。
「……なめて、くれる?」
「ふふ、もちろん。ほら、見てて下さい。少しだけ風花さんの精液が混ざってるから指を開くと、白い水飴のようでしょう?」
何度か指をクパクパと動かし、絡んだ蜜が泡立つ。それを舌を伸ばして下から舐め上げる。指先まできた蜜の塊を口にぱくりと含み、くちゅくちゅとわざとらしく音を立てて吸い付いている。
「あっ、大和、大和ぉ」
「んふふ、美味しいです。もっとしてあげたいけど、ほら、私達の魔羅がここまで入りましたよ?」
中に埋まるために動かしていた時よりも大きく一度だけ腰を動かされ、中の二本の魔羅がゴジュッと鈍い音を立てた。
「んんんんんッ!!」
「気持ち良いでしょ? もっと動いていい?」
「イイッ、いいから、う、ごいてぇッ」
その言葉の直後、二本の魔羅は好き勝手に中を抉り始めた。奥を突いて引いたと思えば、違う魔羅が直ぐに奥を叩く。息付く暇もなく、突き上げ続けられ目からは生理的な涙が溢れ、可愛らしくもない小鳥のように高くもない、男の喘ぎが洞穴に響く。
反響した自身の嬌声と、大和と暁の跳ねる息遣い、そして下半身から絶え間なく溢れる蜜がかき混ぜられる鈍い粘つく水音。
恥ずかしいのに、それらが全部自分を中心に鳴り響いてると理解してより一層の興奮を覚えた。
「やまと、あかつきぃ」
「何、ふーちゃん」
「何ですか? 風花さん」
「ぎもじぃ、奥、しゅごい、のぉ」
その言葉に、二人が喉を鳴らした。その微かな音に下腹部は盛大に反応し柔壁が締まる。
「あぁっ! ふ、風花さん、締めないで――」
「今はダメだよ! ふーちゃん、絞り取られるッ!!」
二人が絶頂を迎えるようで奥を二つの鈴口が押し上げる。
そんなにしたら、更に奥へ進んでしまう。怖いのに、快楽が増して自ら腰を落として二人の魔羅を限界まで飲み込んだ。
「ふ、うかさ、い、イクッ」
「アァッ――でる、出ちゃ――」
「俺も、イク、ぎもちぃ――イクイクッ!! ヒァッ、アッ! アァッッ!!」
中でどちらかが先に爆ぜた。その熱で自身も絶頂を迎え、魔羅から大量の精を吹き出して大和にかけてしまう。そして絶頂による締め付けでもうひとつの魔羅も中で爆ぜ、大量の精をが中に注がれているのを感じた。
フラフラと暁に寄りかかる。
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「ふふ、可愛い」
「あー、最後は風花さんにやられた気分ですよ」
「いいじゃん。ふーちゃんがオレらを求めてくれたみたいで幸せだ」
その言葉にまだ息が上がっているけれど、口を開く。
「くれた、みたいじゃ、なくて、求めたんだよ。はぁー体力使うな……」
目を閉じて軽く休んでいたけれど、先程の台詞に双子の反応がない。どうしたのだろうと目を開いた瞬間、唇が覆われた。
「ングっ!?」
その唇はどちらかではなく、どちらも。だ。
二つの厚い舌が唇を食べ尽くすように舐め回す。どちらかが中に入れば、空いた方は耳を。そして交代してまた二つの唇が一つの薄い唇を愛してきた。
長い長い口付けに、腰が砕けて身体の力が入らなくなった。
ようやく離れたと思った時は、中の二本の魔羅はドクドクと脈を打っていて、自身の魔羅もすっかり兆している。
「ふーちゃんが悪い」
「えぇ……休憩しよ」
「風花さんが、あんなこと言うからです」
「オレらはふーちゃんが求めてくれるから存在するんだから」
意味はやっぱりよく分からないけれど、今日はとことん付き合うのも悪くないと思ってしまった。何より、多分、交わることが好き……なのだと思う。
肌を合わせ、求められているという愉悦はなんという甘美なのだろうか。
「……じゃぁ、二人もさ、もっと俺を求めてくれる?」
すると暁が頬に口付けをしてドロドロに甘やかすと囁き、大和は瞼に口付けをしてもっと鳴かせてあげると囁いた。
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