異世界、肺だけ生活

魔万寿

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肺ターン【48】畢竟 儚くなる。

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日が暮れたぞ~…… 念願の水着回きた~!!
けども…… 肺じゃ何も見えないじゃん……

メリー…… ご褒美の水着は?

「着てますよ…… 恥ずかしいですが、肺灰さんの前にいますよ?」

悔しい!
何も見えない…… 誰か俺を食ってくれ~……

「肺灰さん…… あっ! 私にいい考えがあります」

おっ! 何々?

「タエさん、ローズさん、そのバーベキューで肺灰さんを焼いてください」

ちょ! ストップ!

「白、焼いてほしいの?」
「ラングにそんな性癖まであるとは……」

焼いて誰か食べてくれるなら焼かれたいけど……
焼かれて食べられなかったら…… 恐ろしい……

「いい薫りに釣られて、ネズミンが食べに来るかと
思ったのですが……」

ネズミン…… 目が悪いから……

他に誰かいるのか?

「リサさんと、王子様が今来ましたよ」

おい!王子だけズルいぞ!

「肺の勇者、許せ…… ローズさん!その格好は……」
バタン……

「お兄様~……」

どうした!

「王子様が…… 鼻血を吹き出して倒れました……」

ナ~ム~……

「私、お兄様を連れて帰ってからまた来ます」

リサ、大変だな……

「いえいえ…… このような平凡な日常を家族と過ごせることは、とても幸せです」

リサが苦しんだ分…… 今から幸せで溢れるよ。

「ありがとうございます…… ではまた後程……」

「家族か……」

タエ…… どうかしたか?

「なんでもないよ…… メリーちゃん、ローズちゃん
ちょっとこっちに来てくれる?」

俺だけ仲間外れかよ!

「白はちょっと待ってて、女の子の話なの」

分かったよ…… 暇だから念でモンスターを呼んでみる……

……

「お待たせ白…… モンスター来た?」

ダメだった……
メリーとローズは?

「向こうで遊んでるよ…… 白、抱っこさせて……
ヨイショっと……」

水着でそんなに密着したら…… 
当たってる……

「当ててるの……」

積極的だなタエ…… どうした?話してみ……

「白と初めて会った日もこんな感じの夜空だったね…… 魔王を倒したら晴れ渡るかと思ってたけど……」

え…… まだそんな空模様なの……

「白に会えなかったらさ…… こんな状況にはならなかったと思うの」

いつもタエに助けてもらってたけどな……

「そうかもね…… クスッ」

ちょ…… そこは俺を持ち上げてよ!

「冗談よ…… 白に会う前は帰ることだけ考えてた……
その時はこんなに楽しくなるなんて想像もしてなかった…… 」

俺もタエと会えて毎日が楽しかったな~……
これからも、どんな事があるか楽しみだな!

「ケバブもいっぱい食べて…… いっぱい遊んでさ……
たくさん思い出作って…… 絶対楽しいだろうな~……
グスン……」

楽しいのに泣くのかよ!
俺で涙を拭いて……

「ありがとね…… プーンジュルジュルジュル」

落ち着いたか?

「うん…… 最後に…… 白に伝えたい事があるの……」

なんだよ最後って……

「魔王倒すために…… ローズちゃんに血を吸ってもらったの…… 」

え…… 力を吸うと…… 寿命も……
大丈夫だ!俺が特殊スキルで……

「ダメ!」

なんでだ……

「お願いだから話を聞いて」

分かった……

「私ね…… メリーちゃんが居て…… ローズちゃんが居て…… 白がいるこの世界が大好き…… 
あとね…… 一番伝えたい事が…… 」ドクン!

バサッ…… 

タエ?…… タエ!…… タエ~!!

(白…… 聞こえてるよ…… また伝えられないまま終わっちゃうの…… )

タエ…… 許してくれ……
魔王のスキルを使う!

(ダメよ白…… ローズちゃんを助けないと…… )

スキル奇跡を発動する…… タエを現実世界へ…… 
健康な体になって目覚め…… 幸せにしてあげてくれ~!!

《スキル発動! 奇跡(使い捨て)》

(このまま終わらせない!
お願い!白との繋がりを切らないで!)

《スキル発動!
夢見る力(確率)…… 10  ×  叶える力(確率)…… 5 = 50% スキル発動に……》

続く……
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