異世界、肺だけ生活

魔万寿

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第1ピース目

肺ターン【49】旅の果てに

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「ラング…… タエは?」

無事に元の世界に戻ったよ……

「タエに呼ばれた時に、この腕輪をもらったのじゃが…… 辛いのを我慢して…… いつもの笑顔で……
ラングのことをお願いされた……グスン」

そんなことを…… 俺で涙を拭いて……

「ありがとの…… プーンジュルジュルジュル」

ローズ、大丈夫だぞ!
向こうには俺がいるから、タエは一人じゃないよ。

「あと…… 今日の夜はラングを一人占めしていいって……」

メリーに怒られる……

……

朝か……
あ~…… メリーに怒られ続けて気持ちよかった……

他のみんなにもタエの事を伝えた時は、
さすがの俺もびちょびちょになったぞ……

あれ?
一緒にくっついて寝てたローズは何処へ……

「ここじゃ…… ちょっと日がきつくての……」

この部屋、陽当たり良すぎかは分からないけど…… 
確かに肺が温かいな。

願い事を使ってしまって申し訳ない……
暗闇スキルまで無くなってしまったな……
必ず、ローズも呪縛から解放してみせるからな。

「妾は、ラングが居てくれればそれでよい……
今夜、トレントを元の森に連れて帰りたいのじゃが…… 手伝ってくれるかの?」

あっ…… 忘れてた……
約束は守らないとな!

ガチャ……

「ローズさん、その話…… 私もご同行させてください」

おい、ロリコン王子!盗み聞きは止めろ……

「よいが…… 妾とラングは飛んで行くから、王子は日が昇る帰りに馬車をお願いできるかの?」

「お任せください! あと、肺の勇者よ…… 明日、私のマイクを使い…… 民へ説明する場を設ける…… そこで肺の勇者もスピーチをお願いしたい……」

待て!俺は肺だから話せないぞ……
ローズ頼む!

「分かったが…… 近くに居てほしい……」

おぅ!メリーもいるから大丈夫さ。

「ローズさん、頑張ってください」

……

「日が暮れたな……
タエが選んでくれた服を来てると、
タエも近くにいる気がするの……」

また、その姿を見たいな…
ではでは、ローズよろしく!
トレントも忘れるなよ……

「ちゃんと持ったぞ…… よし、出発じゃ」
「行きましょう!」

肺の姿だと、酔わないな…… よかった~……

「肺灰さんの満開スキルを楽しみにしてたのに」
「妾も楽しみにしておったぞ……」

スキルじゃないからな……

「あそこは、鶏の石像ですよ…… お花がスゴいキレイ…… 犯人の名前も……」
「ラングよ…… 今度、ラングの名前も追加するのじゃ……」

いつかな……

「アースの街…… バラと桜が満開のままですよ」

「あっちの海も睡蓮の花が満開じゃ……」

タワシ効果は長持ちだな……

「妾の家……ゴーストに会いに行きたいの……」

その約束も守らないとな…… 本当に呪われる……

「お世話になったマーズ平原の村も…… 作物が生い茂ってますよ」

また、村長と飲みたいな~……

「もうすぐ到着じゃ」

長いようで、とても短い旅だったな……
大事な思い出がいっぱい出来た……

「あそこです」
「降りるぞ」

俺、手が無いから……
ローズ頼む……

……

「これでよし、トレントよ…… お主の森に戻ったぞ…… 子供達と仲良くするのだぞ」

パ~……

「肺灰さん、ローズさん、光が降りてきます……」

「肺の勇者…… メリー…… ローズ…… ありがとう……
あなた達のおかげで、この大地に降り立つことができました……」

その声は…… 女神様?
あなたが、虹の女神イーリス……

「私がイーリスです…… このトレントは私の憑代なのです…… 魔王が去り、この神聖な地に憑代が戻ることで大地に降り立つことができるのです」

ローズが覚えてなかったら、女神様が降臨できなかったな……
「ラングが忘れても、妾は忘れんぞ」

「これで、この大地の闇を完全に取り除くことができます…… ローズちゃんはそこの木の陰に隠れてて……」

「隠れたぞ……」

「では、闇を払い…… 光で満たしたまえ~……」

ピカ~ン……

「眩しいです」

「終わりましたよ」

女神様、お疲れのとこ申し訳ないけど……
ローズを呪縛から解放する方法はないかな?

「願いは、2つだったはずですが?」

はい?

「サイコロで、2が出ましたので願いは2つのはずですよ?」

いつもの説明不足が出たよ……
ということは、願いはあと一つある!

「肺灰さん、現実の俺を呼びます?」

それは…… 今じゃないな……

願いは決まってる……
スキル奇跡を発動する…… ローズを時と血の呪縛から解放して…… 幸せにしてあげてくれ~!!

《スキル発動! 奇跡(使い捨て)》

「ローズさん、羽の色が…… 黒から白に……」

俺も見せて~!

「今回は、この大地を救ったご褒美です…… 私が見ている姿をあなたにも見せてあげましょう」

女神様、ありがとう!

日が昇る……
ローズ…… 本当の天使だ…… とても美しい、じゃなくて…… やっぱり可愛いな。

「恥ずかしいから止めい!血を吸うぞ……」

もう、血を吸わなくてもいいんだよ……
日の光も平気か?

「平気じゃ…… ラング…… この大きな恩を…… 妾はどう返せばいいのじゃ……」

最高のスマイルだけあればOKかな……

「優しすぎるぞ…… でも、恥ずかしいから一回だけじゃからな……」

…… 最高の天使スマイルいただきました!
王子居たら、昇天してるぞ……

バタン……
「肺灰さん、ちょうど王子が到着して昇天しました……」

王子、強くなれ……

ローズ、目があったら涙が止まらないくらい嬉しいよ…… 最高の笑顔をありがとな。

あと、もう一つお願いが……

「なんじゃ?」

メリーの水着姿を見たいから、タエのスキルで……

「ダメじゃ!妾だけを見ておれ…… 行くぞ」

あ~飛んで行く~……
あ~見えなくなっちゃった……

「スゴい晴れ渡っておるぞ!
こんな青空の下を飛べるなんて……」

女神様の力、スゴいな…… 

「ちょっとスピード出すぞ……」

ほどほどに……
ビューン!
肺が千切れる~…… 速い!速い!

「妾は、ラングが好きじゃ~」

風の音が凄くて聞こえない~……

「ラングが大好きじゃ~」

俺も好きだ~……

「聞こえておるじゃないか…… クスッ
でも意味が違うのじゃろ……」

それ、タエにも言われたぞ……

「ウフフ…… ハハハ…… 」
ハハハ……

続く……
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