異世界、肺だけ生活

魔万寿

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第2ピース目

肺ターン【2-6】♀の鼾

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「元の世界では…… 大学生で就活中だったわ……
新型のウイルスのせいで結果はダメダメよ……

ある日、家に帰ってる時よ……
いきなり黒い車が横に停まって拉致されて、
ずっと監禁されてるの…… 」

生きてるんだな?

「分からない…… 
私の願いは…… 誘拐した男を呪い殺すことよ。

毎日毎日…… 酷いことをされた…… 

もう耐えられないと神に願った……
そしたら、女神様が転生させてくれたのよ」

男を呪う理由か……

「女神様からもらったスキル呪縛(怨)と追跡(怨)の力で、誘拐した男を見つけ出して呪い殺そうとしたけど…… 失敗してダメだったの……

だから、この大地にいる男を呪ってやるのよ」

それで、ハルは救われるのか?

「元の世界の男に力が使えないから、仕方ないじゃない」

ハルが呪った男の人達には、家族がいるんじゃないか?

「それは…… 」

さっきまで、東にある孤児院にいたんだ……
村長が呪われて、子供達は餓死寸前だったよ……

「そんな…… 」

ハルを誘拐した男には、必ず罰を与えてやる!
俺も、その男は絶対に許さない!
頼む…… 俺達に協力させてくれ!

「肺灰さん、俺丸出しですよ」

「心配しないで…… スキル慧眼の力で、嘘はすぐ分かってたから」

ゴメンな……
男と言ったら呪われると思ってさ……
もう隠さないよ…… 俺はハルを助けたい!

「あなたみたいな人…… じゃないわね…… 肺は初めてだわ…… 」

「ボクのママはスゴいんだから」

「そうね…… 分かったわ…… 
よろしくお願いします」

ハル、よろしくな!
「ハルさん、よろしくお願いします」
「ハルお姉ちゃん、よろしくね」

「マシロ、ちょっとお願いなんだけど…… 」

何でも来い! 

「モフモフさせて…… 」

「ハルさん、そんな事言ったら…… 調子に…… 」

ドンと来い!

「やった!…… ワ~ィ…… モフモフ最高~」

あ~…… ハルも柔くてキモチィ~……

「肺灰さんのスケベ!」

「温かい…… グスン…… 」

「ニャ? ハルお姉ちゃん…… どこかイタイの?」

俺の毛皮は汚れないから涙を拭いて……

「ありがと…… プーンジュルジュルジュル…… 
タマちゃん、違うの…… 安心したら涙が…… 」

ずっと怖い思いをしてきたんだ……
これからは俺達が守るからな。

「ありがとぅ…… ス~ …… ピ~…… 」

「ハルさん寝ちゃいましたね…… 」

ずっと一人で気をはってたんだな……
今日はゆっくり寝させてあげよう。

「ママ~、ボクも~」

はいはい、タマもおやすみ……

「肺灰さん、本当のママみたいです……クスッ」

グ~…… ガ~……

「寝てる!? 守ってくださいよ!」

あ~…… スマンスマン……

「全く……」

続く……
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