8 / 43
アルケ村防衛戦Ⅰ
しおりを挟む
アルケ村。
そこはお世辞にも栄えているとは言い難い小さな集落。
貴族は住んでおらず、村人の全員が下民という貧しい村である。
そんなアルケ村に危機が訪れていた。
「お、おやめください!」
アルケ村の村長は翡翠色のローブを着た男の足元に縋りつく。
「うっせぇな! やめてほしけりゃ、魔導書(グリモワール)を持ってこい!」
男は村長の制止を無視して、炎の魔法で村を焼き払う。
「で、ですから、ここにそのような高価なものはありません……」
「とぼけてんじゃねぇぞ、じじい。この村にあることは分かってんだ。でも、そうだな、どうしてもって言うなら……」
男は村の中央に集められた村人たちに視線を向ける。
「一人ずつ殺していくしかねぇよなぁ?」
その悪意に満ちた目に、子供たちは泣き叫び、大人たちは震えあがった。
「どうか! どうか! それだけはご容赦を!」
村長は頭を地面につけ、泣きながら懇願する。
「っち。そればっかじゃねぇか。しゃらくせぇ。やっぱ殺そう」
しびれを切らした男が民家ではなく、村人に向かって炎の魔法を放とうとする。
「メデス様」
だが、その寸前で同じく翡翠色のローブを着た者が四人、その男の元に駆け寄ってきた。
「なんだ? 見つかったのか?」
「いいえ、くまなく探したのですが、どうやらここにはなさそうです」
部下の報告を聞いて、メデスと呼ばれた男は舌打ちをした。
「っち、またデマ情報か。仕方がない」
そうして、メデスは改めて村人たちの方へと向き直った。
「お前らの言う通り目的のものはここにはないらしい」
それを聞いて村人たちは安堵した。
これでこの悪夢から逃れられると。
しかし……。
「俺たちのことを見られたからにはこいつらを生かしておく理由はない。殺せ」
「はっ」
メデスは配下にそう命令を下した。
配下たちもそれを受け、村人たちの前に立ち、魔法発動の準備を始める。
「運が悪かったと諦めな」
メデスは最後に「じゃあな」とだけ告げ、くるりと背中を向けた。
村人たちは助けてくれと泣き叫ぶ。
だが、メデスは聞く耳を持たなかった。
そして、今まさにメデスの配下たちの魔法が放たれようとした。
その瞬間。
「てめぇら! 何してんだ!」
その叫び声と共に、村人とメデスの配下たちの間に何かが落下してきた。
「なんだ?」
アルケ村から去ろうとしていたメデスは足を止め、振り返る。
「あれは……」
土煙が晴れ、そこに現れたのは……。
「ゴブリン、だと?」
「ああ、もう! 勝手に飛び降りちゃったよ」
アルケ村の上空まで来て、村人たちが襲われているのを見た瞬間、ゼルとヘイヴィアは箒から飛び降りてしまった。
「私も早く行かなきゃ」
ゼルたちの後を追うように、私は箒の高度を落として村人の前に着地する。
「大丈夫ですか?」
私は村人たちに声をかける。
「あなた方は一体……」
突如現れた私たちを村の人たちは訝しげな眼で見ていた。
「私たちは帝国騎士です」
「騎士? 君たちが……?」
村人の一人である老人は騎士と聞いて、不安そうにゼルの方を見る。
「か、彼も騎士なのですか?」
ああ、そうか。この人たちはゴブリンが騎士って言うことが信じられないのだ。
それだけじゃない。
もし、ゼルが本当の騎士だったとしても、彼の力を疑っているのだ。
ゴブリンが戦えるのかと。
「はっ! 騎士だと? いっちょ前に騎士団のローブを羽織りやがって。ごっこ遊びはよそでやりな。ゴブリン風情が」
そして、それは村人だけではない。
相手の男もそうだ。
ゼルの力を見くびっている。
正直、私もそうだ。ゴブリンが戦えるのだろうか。
けど、レミリアさんの話が本当だとしたら……。
「おいおい、俺もいるんだけどなぁ。なんであいつばっか注目されてるんだ?」
ヘイヴィアが愚痴をこぼしていたが、今はそれどころではない。空気を読んでほしい。
「別に騎士団かどうかは関係ねぇよ。あんたらがこの人たちに危害を加えるというなら、戦って守るだけだ」
「ふん、戦うだと? 魔法もろくに使えない劣等種族が。時間の無駄だ。おい、お前ら、そこのゴミどもをさっさと殺せ」
「はっ!」
後ろの太っている男が彼らのリーダーなのだろう。
そのリーダーに命令された四人の配下たちは私たちに向かって、魔法を発動させようとする。
だが……。
「なに!?」
一瞬にしてゼルの姿が消える。
そのせいでゼルに狙いをつけていた彼らは標的を失い戸惑う。
「うらぁ!」
そして、その隙をついて、背後に周ったゼルは背中の剣を振り抜き、四人纏めてなぎ倒す。
「ぐぁ!」
翡翠色のローブを着た連中はゼルにあっけなく倒されてしまった。
「後はてめぇだけだ」
ゼルはディスガイナを敵のリーダーに向けて挑発する。
「なんだ、今のは……。速さだけなら、ビーストと大差ないぞ……」
そのリーダーはゼルの予想外の強さに戦慄していた。
いや、彼だけではない。
私もヘイヴィアも村の人たちもゼルの予想外の強さに唖然としていた。
レミリアさんの言っていたことは本当だったんだ。
「お前、何者だ? ただのゴブリンではないな?」
「よく分かってんじゃねぇか。俺はいずれ勇者になる男だ」
「く、くははははははは!!!!」
それを聞いて敵のリーダーはお腹を抱えて笑い出した。
「ただ者ではないと思ったが、どうやら見当違いだったようだ。お前はただの愚か者だ。劣等種族ごときが勇者になれるわけがない」
「いいや、俺はなると言ったらなる! 今ここでお前を倒してそれを証明してやる!」
「やれるものな、やってみろ!」
敵のリーダーが右手を大きく振り上げる。
すると、村のあちこちから翡翠色のローブを来た人たちがぞろぞろと出てきた。
「嘘、敵はさっきの四人以外にもいたの……?」
いつの間にか周囲を取り囲まれていた。
その数はおおよそ三十人。
ゼルがいくら早く動けても全方位から一斉に攻撃を受けたら、村の人たちを守り切れない。
「っち」
ゼルは急いで周りを取り囲んでいる連中を倒そうと動き出すが、もう間に合わない。
「死ね」
敵のリーダー合図を送った瞬間、一斉に魔法が放たれる。
「ダメ……」
終わった……。そう思って私は目を閉じた。
「…………」
けど、いつまで経っても敵の魔法がやってこない。
「え?」
私はゆっくりと目を開ける。すると……。
「アースシールド」
私たちを守るように土で出来た壁が出現していた。
「ミドリムシばっかにいいカッコさせられねぇよ」
ヘイヴィアが右手を振ると、それに合わせて土の壁が崩れ落ちた。
「バカな! 三十人の攻撃をたった一人で防いだというのか!?」
「逆だ、豚野郎。たった三十人でこの程度か?」
「っく!」
敵のリーダーは悔やしそうに歯噛みした。
「だが、数が多いのは鬱陶しいな」
そう言って、ヘイヴィアは人差し指をクイっと上げる。
それに反応して、先ほど崩れた壁の残骸が浮き上がる。
「アースガトリング」
そして、その土塊は私たちを囲む敵に向かって放たれる。
「す、すごい……」
そのたった一撃で敵の半数を倒していた。
「思ったより残ったが、まぁいいか」
ゼルもそうだけど、ヘイヴィアも強い!
そこはお世辞にも栄えているとは言い難い小さな集落。
貴族は住んでおらず、村人の全員が下民という貧しい村である。
そんなアルケ村に危機が訪れていた。
「お、おやめください!」
アルケ村の村長は翡翠色のローブを着た男の足元に縋りつく。
「うっせぇな! やめてほしけりゃ、魔導書(グリモワール)を持ってこい!」
男は村長の制止を無視して、炎の魔法で村を焼き払う。
「で、ですから、ここにそのような高価なものはありません……」
「とぼけてんじゃねぇぞ、じじい。この村にあることは分かってんだ。でも、そうだな、どうしてもって言うなら……」
男は村の中央に集められた村人たちに視線を向ける。
「一人ずつ殺していくしかねぇよなぁ?」
その悪意に満ちた目に、子供たちは泣き叫び、大人たちは震えあがった。
「どうか! どうか! それだけはご容赦を!」
村長は頭を地面につけ、泣きながら懇願する。
「っち。そればっかじゃねぇか。しゃらくせぇ。やっぱ殺そう」
しびれを切らした男が民家ではなく、村人に向かって炎の魔法を放とうとする。
「メデス様」
だが、その寸前で同じく翡翠色のローブを着た者が四人、その男の元に駆け寄ってきた。
「なんだ? 見つかったのか?」
「いいえ、くまなく探したのですが、どうやらここにはなさそうです」
部下の報告を聞いて、メデスと呼ばれた男は舌打ちをした。
「っち、またデマ情報か。仕方がない」
そうして、メデスは改めて村人たちの方へと向き直った。
「お前らの言う通り目的のものはここにはないらしい」
それを聞いて村人たちは安堵した。
これでこの悪夢から逃れられると。
しかし……。
「俺たちのことを見られたからにはこいつらを生かしておく理由はない。殺せ」
「はっ」
メデスは配下にそう命令を下した。
配下たちもそれを受け、村人たちの前に立ち、魔法発動の準備を始める。
「運が悪かったと諦めな」
メデスは最後に「じゃあな」とだけ告げ、くるりと背中を向けた。
村人たちは助けてくれと泣き叫ぶ。
だが、メデスは聞く耳を持たなかった。
そして、今まさにメデスの配下たちの魔法が放たれようとした。
その瞬間。
「てめぇら! 何してんだ!」
その叫び声と共に、村人とメデスの配下たちの間に何かが落下してきた。
「なんだ?」
アルケ村から去ろうとしていたメデスは足を止め、振り返る。
「あれは……」
土煙が晴れ、そこに現れたのは……。
「ゴブリン、だと?」
「ああ、もう! 勝手に飛び降りちゃったよ」
アルケ村の上空まで来て、村人たちが襲われているのを見た瞬間、ゼルとヘイヴィアは箒から飛び降りてしまった。
「私も早く行かなきゃ」
ゼルたちの後を追うように、私は箒の高度を落として村人の前に着地する。
「大丈夫ですか?」
私は村人たちに声をかける。
「あなた方は一体……」
突如現れた私たちを村の人たちは訝しげな眼で見ていた。
「私たちは帝国騎士です」
「騎士? 君たちが……?」
村人の一人である老人は騎士と聞いて、不安そうにゼルの方を見る。
「か、彼も騎士なのですか?」
ああ、そうか。この人たちはゴブリンが騎士って言うことが信じられないのだ。
それだけじゃない。
もし、ゼルが本当の騎士だったとしても、彼の力を疑っているのだ。
ゴブリンが戦えるのかと。
「はっ! 騎士だと? いっちょ前に騎士団のローブを羽織りやがって。ごっこ遊びはよそでやりな。ゴブリン風情が」
そして、それは村人だけではない。
相手の男もそうだ。
ゼルの力を見くびっている。
正直、私もそうだ。ゴブリンが戦えるのだろうか。
けど、レミリアさんの話が本当だとしたら……。
「おいおい、俺もいるんだけどなぁ。なんであいつばっか注目されてるんだ?」
ヘイヴィアが愚痴をこぼしていたが、今はそれどころではない。空気を読んでほしい。
「別に騎士団かどうかは関係ねぇよ。あんたらがこの人たちに危害を加えるというなら、戦って守るだけだ」
「ふん、戦うだと? 魔法もろくに使えない劣等種族が。時間の無駄だ。おい、お前ら、そこのゴミどもをさっさと殺せ」
「はっ!」
後ろの太っている男が彼らのリーダーなのだろう。
そのリーダーに命令された四人の配下たちは私たちに向かって、魔法を発動させようとする。
だが……。
「なに!?」
一瞬にしてゼルの姿が消える。
そのせいでゼルに狙いをつけていた彼らは標的を失い戸惑う。
「うらぁ!」
そして、その隙をついて、背後に周ったゼルは背中の剣を振り抜き、四人纏めてなぎ倒す。
「ぐぁ!」
翡翠色のローブを着た連中はゼルにあっけなく倒されてしまった。
「後はてめぇだけだ」
ゼルはディスガイナを敵のリーダーに向けて挑発する。
「なんだ、今のは……。速さだけなら、ビーストと大差ないぞ……」
そのリーダーはゼルの予想外の強さに戦慄していた。
いや、彼だけではない。
私もヘイヴィアも村の人たちもゼルの予想外の強さに唖然としていた。
レミリアさんの言っていたことは本当だったんだ。
「お前、何者だ? ただのゴブリンではないな?」
「よく分かってんじゃねぇか。俺はいずれ勇者になる男だ」
「く、くははははははは!!!!」
それを聞いて敵のリーダーはお腹を抱えて笑い出した。
「ただ者ではないと思ったが、どうやら見当違いだったようだ。お前はただの愚か者だ。劣等種族ごときが勇者になれるわけがない」
「いいや、俺はなると言ったらなる! 今ここでお前を倒してそれを証明してやる!」
「やれるものな、やってみろ!」
敵のリーダーが右手を大きく振り上げる。
すると、村のあちこちから翡翠色のローブを来た人たちがぞろぞろと出てきた。
「嘘、敵はさっきの四人以外にもいたの……?」
いつの間にか周囲を取り囲まれていた。
その数はおおよそ三十人。
ゼルがいくら早く動けても全方位から一斉に攻撃を受けたら、村の人たちを守り切れない。
「っち」
ゼルは急いで周りを取り囲んでいる連中を倒そうと動き出すが、もう間に合わない。
「死ね」
敵のリーダー合図を送った瞬間、一斉に魔法が放たれる。
「ダメ……」
終わった……。そう思って私は目を閉じた。
「…………」
けど、いつまで経っても敵の魔法がやってこない。
「え?」
私はゆっくりと目を開ける。すると……。
「アースシールド」
私たちを守るように土で出来た壁が出現していた。
「ミドリムシばっかにいいカッコさせられねぇよ」
ヘイヴィアが右手を振ると、それに合わせて土の壁が崩れ落ちた。
「バカな! 三十人の攻撃をたった一人で防いだというのか!?」
「逆だ、豚野郎。たった三十人でこの程度か?」
「っく!」
敵のリーダーは悔やしそうに歯噛みした。
「だが、数が多いのは鬱陶しいな」
そう言って、ヘイヴィアは人差し指をクイっと上げる。
それに反応して、先ほど崩れた壁の残骸が浮き上がる。
「アースガトリング」
そして、その土塊は私たちを囲む敵に向かって放たれる。
「す、すごい……」
そのたった一撃で敵の半数を倒していた。
「思ったより残ったが、まぁいいか」
ゼルもそうだけど、ヘイヴィアも強い!
0
あなたにおすすめの小説
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
なぜ、最強の勇者は無一文で山に消えたのか? ──世界に忘れられ、ひび割れた心のまま始めたダークスローライフ。 そして、虹の種は静かに育ち始め
イニシ原
ファンタジー
ダークスローライフで癒しに耐えろ。
孤独になった勇者。
人と出会わないことで進む時間がスローになるのがダークスローライフ。
ベストな組み合わせだった。
たまに来る行商人が、唯一の接点だった。
言葉は少なく、距離はここちよかった。
でも、ある日、虹の種で作ったお茶を飲んだ。
それが、すべての始まりだった。
若者が来た。
食料を抱えて、笑顔で扉を叩く。
断っても、また来る。
石を渡せば帰るが、次はもっと持ってくる。
優しさは、静けさを壊す。
逃げても、追いつかれる。
それでも、ほんの少しだけ、
誰かと生きたいと思ってしまう。
これは、癒しに耐える者の物語。
***
登場人物の紹介
■ アセル
元勇者。年齢は40に近いが、見た目は16歳。森の奥でひとり暮らしている。
■ アーサー
初老の男性。アセルが唯一接点を持つ人物。たまに森を訪れる。
■ トリス
若者。20代前半。アーサー行方不明後、食料を抱えて森の家を訪れる。
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
異世界に無一文投下!?鑑定士ナギの至福拠点作り
花垣 雷
ファンタジー
「何もないなら、創ればいい。等価交換(ルール)は俺が書き換える!」
一文無しで異世界へ放り出された日本人・ナギ。
彼が持つ唯一の武器は、万物を解析し組み替える【鑑定】と【等価交換】のスキルだった。
ナギは行き倒れ寸前で出会った、最強の女騎士エリスと出会う。現代知識とチート能力を駆使して愛する家族と仲間たちのために「至福の居場所」を築き上げる、異世界拠点ファンタジーストーリー!
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる