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エルフ王女誘拐事件Ⅱ
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「ウェ……人多すぎ……なんだよこれ」
幼馴染みに言われて来た場所は人という人で溢れかえっていた。
「あ! いたいた! こっちこっち!」
そんな人ごみの中、手を大きく上げぴょんぴょん跳ねている人影を見つけた。
俺は人ごみをかき分け、その人物に近づいていく。
「ったく、なんだこの人はよぉ。聞いてねぇぞ」
「あはは、ごめんごめん。だって、言ったら伊織来てくれないかもって思ったから」
紫紺の髪を持つその女性はコロコロと笑う。
彼女の名は結城紫苑。俺と同い年の幼馴染みである。
「で、この騒ぎは一体何なんだ?」
「それはこれ見れば分かるよ」
紫苑は空中で手を右へスライドする。
すると、俺の目の前に動画の画面が表示される。
ARコンタクトで見ていた動画を俺に送ってきたのだろう。
その動画はどうやら記者会見で画面の中央には綺麗な金髪のエルフの少女が映っていた。
そして、その少女には見覚えがあった。
「エルフヘイムのアンリエッタ王女か?」
紫苑はコクリと頷いた。
エルフヘイム。
それはエルフしか住んでいないとされる異世界の名だ。
アンリエッタとはその世界の第二王女である。
「可愛いでしょ?」
その一言で大体のことを察した。
「つまりお前はこの王女に会いたくてここに来たんだな」
「そゆこと~」
紫苑は可愛い女の子に目がない。
アンリエッタは文句なしの美少女だ。紫苑が会いたがるのも分かる。
会見の場所はアウローラの中で行われている。
この人だかりは今行われている記者会見が終わった後に出てくるであろう王女を一目見ようと集まった野次馬たちなのだろう。
「あ、でもでも、王女様だけじゃないよ。えっと、あほら、今、喋った人見て」
「ん?」
言われて動画に意識を戻すと、メイド服を着た銀髪の女性が、不適切な質問をした記者に対して怒鳴っていた。
「こえぇ……」
やっぱ美人が怒ると怖いってのは本当なんだな。
「この子も可愛くない!? しかも、双子なんだって! もう一人は画面に映ってないけど、きっと可愛いんだろうなぁ!」
紫苑はまだ見ぬ美少女に夢を膨らませていた。
「にしても、なんでアンリエッタはセントラルなんかに来たんだ?」
「DDDの視察だってさ」
DDD。それは政府直下の機関である対界派遣局(Different world Dispatch Department)の略称である。
このDDDは俺たちの世界ではあまりにも有名で、人気のある職業である。
政府管轄の組織であるDDDだが、金銭の報酬を対価に顧客からの依頼をこなす民間企業のような体をなしている。仕事内容は様々で要人警護や諜報活動、魔王討伐から世界征服まで異世界に関することであれば何でも行う。
ちなみに仕事はえり好みできるらしい。歩合制で自分のやりたい仕事を受注してこなしていく。
と、紫苑は言っていた。
言い忘れたが、今、俺の隣にいる彼女もそのDDDの局員だったりする。
「ふ~ん。視察ねぇ……」
アンリエッタがセントラルに来ることは事前に報道されていなかった。
俺も今さっきまで知らなかった。
ということは何かしら裏があるのだろう。
「あ、そうだ。それで俺を呼んだのはなんでだ?」
大事なことを聞くのを忘れていた。
「なんでって、この人ごみ見たらわかるでしょ? このままじゃ、王女様をちゃんと見れない。だから、どうにかして?」
「また、無茶ぶりを……。けど、期待に胸を膨らませているところ悪いが、俺の予想が正しければ多分見れないと思うぞ」
「え!? なんで!?」
「来れば分かる」
そして、数分後、俺の言った通りとなった。
「なにあれ……中、全然見えないじゃん!!!」
俺たちの前にゆっくりとやってきたハイヤーは普通ではなかった。あるはずのところにガラスがなかったのだ。
「窓ガラスもフロントガラスもリアガラスもついてないじゃん!」
紫苑の言う通り、王女を乗せているハイヤーには一枚もガラスが使われておらず、装甲板で固められていた。
その為、外から中の様子を見ることが出来ない。
「あれは厚さ千ミリの超防弾装甲。王女様を乗せるなら当然の配慮だろ」
「でも、あれ外からもだけど、中からも外見えないじゃん! 平気なの!?」
「最近の車はAIによる完全自動運転だからな。運転手があちこち見て確認しなくていいから、中から外が見えなくても何の問題もない」
「え、でも私たちがいつも乗ってる車はガラスじゃん」
「俺たちは車乗っている間に命狙われる危険性ないだろ」
「あ、それもそっか」
「さ、見れないと分かったことだし、とっととかえ……」
帰るぞ、と言おうとした時、俺は言葉を止め、王女が乗っているであろうハイヤーの方をじっと見ていた。
「どうしたの?」
「……紫苑。場所を変えるぞ」
「え? え?」
戸惑う紫苑だったが、俺は何も説明せず、人気の場所へと移動する。
「ここならいいか」
近くの立体駐車場。ここには人の気配はない。
「ねぇねぇ、急にどうしたの?」
「これを見ろ」
俺は生中継中のアンリエッタの動画を開き、シークバーで少し前に戻す。
それはつい今しがた俺たちの目の前を通り過ぎた時の映像である。
「これがどうしたの?」
「微妙にずれたんだ。走行中のハイヤーが、ほんの少しだけ右に」
「ん? ん~それが何か問題なの?」
「AIによって正確に管理された自動運転システムだぞ。多少の誤差が事故に繋がる。そんなシステムを使っているのに、ハイヤーが真っ直ぐではなく、意味もなく少し右にずれたんだぞ」
「え、じゃあ、それってシステムにバグがあったってこと?」
「それはそれで問題ではあるが、俺はもっと事態は深刻だと思っている」
「それって……なに?」
「アンリエッタの誘拐だ」
幼馴染みに言われて来た場所は人という人で溢れかえっていた。
「あ! いたいた! こっちこっち!」
そんな人ごみの中、手を大きく上げぴょんぴょん跳ねている人影を見つけた。
俺は人ごみをかき分け、その人物に近づいていく。
「ったく、なんだこの人はよぉ。聞いてねぇぞ」
「あはは、ごめんごめん。だって、言ったら伊織来てくれないかもって思ったから」
紫紺の髪を持つその女性はコロコロと笑う。
彼女の名は結城紫苑。俺と同い年の幼馴染みである。
「で、この騒ぎは一体何なんだ?」
「それはこれ見れば分かるよ」
紫苑は空中で手を右へスライドする。
すると、俺の目の前に動画の画面が表示される。
ARコンタクトで見ていた動画を俺に送ってきたのだろう。
その動画はどうやら記者会見で画面の中央には綺麗な金髪のエルフの少女が映っていた。
そして、その少女には見覚えがあった。
「エルフヘイムのアンリエッタ王女か?」
紫苑はコクリと頷いた。
エルフヘイム。
それはエルフしか住んでいないとされる異世界の名だ。
アンリエッタとはその世界の第二王女である。
「可愛いでしょ?」
その一言で大体のことを察した。
「つまりお前はこの王女に会いたくてここに来たんだな」
「そゆこと~」
紫苑は可愛い女の子に目がない。
アンリエッタは文句なしの美少女だ。紫苑が会いたがるのも分かる。
会見の場所はアウローラの中で行われている。
この人だかりは今行われている記者会見が終わった後に出てくるであろう王女を一目見ようと集まった野次馬たちなのだろう。
「あ、でもでも、王女様だけじゃないよ。えっと、あほら、今、喋った人見て」
「ん?」
言われて動画に意識を戻すと、メイド服を着た銀髪の女性が、不適切な質問をした記者に対して怒鳴っていた。
「こえぇ……」
やっぱ美人が怒ると怖いってのは本当なんだな。
「この子も可愛くない!? しかも、双子なんだって! もう一人は画面に映ってないけど、きっと可愛いんだろうなぁ!」
紫苑はまだ見ぬ美少女に夢を膨らませていた。
「にしても、なんでアンリエッタはセントラルなんかに来たんだ?」
「DDDの視察だってさ」
DDD。それは政府直下の機関である対界派遣局(Different world Dispatch Department)の略称である。
このDDDは俺たちの世界ではあまりにも有名で、人気のある職業である。
政府管轄の組織であるDDDだが、金銭の報酬を対価に顧客からの依頼をこなす民間企業のような体をなしている。仕事内容は様々で要人警護や諜報活動、魔王討伐から世界征服まで異世界に関することであれば何でも行う。
ちなみに仕事はえり好みできるらしい。歩合制で自分のやりたい仕事を受注してこなしていく。
と、紫苑は言っていた。
言い忘れたが、今、俺の隣にいる彼女もそのDDDの局員だったりする。
「ふ~ん。視察ねぇ……」
アンリエッタがセントラルに来ることは事前に報道されていなかった。
俺も今さっきまで知らなかった。
ということは何かしら裏があるのだろう。
「あ、そうだ。それで俺を呼んだのはなんでだ?」
大事なことを聞くのを忘れていた。
「なんでって、この人ごみ見たらわかるでしょ? このままじゃ、王女様をちゃんと見れない。だから、どうにかして?」
「また、無茶ぶりを……。けど、期待に胸を膨らませているところ悪いが、俺の予想が正しければ多分見れないと思うぞ」
「え!? なんで!?」
「来れば分かる」
そして、数分後、俺の言った通りとなった。
「なにあれ……中、全然見えないじゃん!!!」
俺たちの前にゆっくりとやってきたハイヤーは普通ではなかった。あるはずのところにガラスがなかったのだ。
「窓ガラスもフロントガラスもリアガラスもついてないじゃん!」
紫苑の言う通り、王女を乗せているハイヤーには一枚もガラスが使われておらず、装甲板で固められていた。
その為、外から中の様子を見ることが出来ない。
「あれは厚さ千ミリの超防弾装甲。王女様を乗せるなら当然の配慮だろ」
「でも、あれ外からもだけど、中からも外見えないじゃん! 平気なの!?」
「最近の車はAIによる完全自動運転だからな。運転手があちこち見て確認しなくていいから、中から外が見えなくても何の問題もない」
「え、でも私たちがいつも乗ってる車はガラスじゃん」
「俺たちは車乗っている間に命狙われる危険性ないだろ」
「あ、それもそっか」
「さ、見れないと分かったことだし、とっととかえ……」
帰るぞ、と言おうとした時、俺は言葉を止め、王女が乗っているであろうハイヤーの方をじっと見ていた。
「どうしたの?」
「……紫苑。場所を変えるぞ」
「え? え?」
戸惑う紫苑だったが、俺は何も説明せず、人気の場所へと移動する。
「ここならいいか」
近くの立体駐車場。ここには人の気配はない。
「ねぇねぇ、急にどうしたの?」
「これを見ろ」
俺は生中継中のアンリエッタの動画を開き、シークバーで少し前に戻す。
それはつい今しがた俺たちの目の前を通り過ぎた時の映像である。
「これがどうしたの?」
「微妙にずれたんだ。走行中のハイヤーが、ほんの少しだけ右に」
「ん? ん~それが何か問題なの?」
「AIによって正確に管理された自動運転システムだぞ。多少の誤差が事故に繋がる。そんなシステムを使っているのに、ハイヤーが真っ直ぐではなく、意味もなく少し右にずれたんだぞ」
「え、じゃあ、それってシステムにバグがあったってこと?」
「それはそれで問題ではあるが、俺はもっと事態は深刻だと思っている」
「それって……なに?」
「アンリエッタの誘拐だ」
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