世界最強の幼馴染に養われている。

結生

文字の大きさ
30 / 43

ヴェスパー

しおりを挟む
 一方そのころ、アウローラの1階付近では。


「その情報、本当なんだろうな? フラン」


 100人以上の人数を引き連れている双子の大男。そのうちの一人、茶色い髪の男が隣を歩くやせ細った男、フランに尋ねた。


「ええ、間違いないかと。ここにヴィーナス様がいらっしゃいます」
「これが本当ならついに会えるな、ダグラスの兄貴」
「ああ、そうだな。ついでにこの鬱陶しい塔も破壊していこう」
「ヴィーナス様直々の命令ですしね」
「で、あの塔をぶち壊す方法があるって言うが、どうすんだ?」
「アウローラには塔全体を支える支柱が3本あります」
「それを全部ぶっ壊せばいいんだな!」
「相変わらず単細胞ですね、グレオンさん。あの支柱は特殊な魔法がかけられており、武器や魔法、異能力ですら破壊不可能です」
「んじゃどうすんだよ」
「地下に行きます。そこには支柱にかかっている魔法の起動式があります。それを止めてしまえば、3本の支柱はただの石柱になります」
「その軌道式ってのはどうやって止めんだよ」
「起動式はセントラルの技術、つまり機械で制御しています。なので、こちらはあなた方の特異な破壊、で大丈夫ですよ」
「よし! なら、俺は第一支柱のある場所へ向かう。行くぞ、おめぇら!」
「「「「「おおおお!!!!」」」」」


 グレオンはそう息まき、アウローラの中へと入っていった。数十人の部下たちも彼の後に続くように中へと入っていこうとした。
 だが……。


「うわあああああああ!!!」


 アウローラの中に入ろうとした部下たちは何者かの攻撃によって倒されてしまう。


「攻撃? どっからだ?」


 グレオンは周囲を見渡し、敵の姿を見つけようとする。
 が、それはあまり意味のないことだった。


「こりゃまた、ずらずらと」


 ダグラス達、ヴェスパーの一味を取り囲むようにDDD局員が集まってきた。


「ここから先は関係者以外立ち入り禁止だ」
「貴様ら、何者だ? 明らかに一般人ってなりではなさそうだが?」


 DDD局員が問うが誰も言葉を返さない。


「えっと……1、2、3………10、11……」


 それどころかグレオンは敵の人数を一人一人数えていた。


「30! 30人いた! あの程度の人数なら俺一人でいいよな。いいよな!」
「好きにしろ」
「お任せします」


 どうやら、ダグラスとフランは何もせず、グレオン一人だけで戦うようだ。


「一人だけだと? あまりDDDを舐めてもらっては困るぞ」


 DDD局員の集団から一歩前に出たのは30代の男性。


「私はDDD序列18位、絶海の神域者と謳われた西宮権蔵。ここで、貴様らを止め……ぶがっ!」


 西宮が話している隙をついてグレオンが腹部に一発拳を叩き込み、そのまま吹き飛ばした。


「なああああ!!!! 西宮様が!!!! 貴様、不意打ちとは汚い真似を!」


 それを見ていた、DDD局員たちは激怒し、グレオンに襲い掛かる。


「ふん、雑魚どもが」


 グレオンは敵の攻撃をものともせず、避けては一発叩き込み、避けては一発叩き込み、を繰り返し、一人、また一人と倒していく。
 そして、僅か2分でDDD局員を全滅させた。


「DDD弱すぎ。じゃ、さっさと行こうぜ」


 見張りのDDD局員がいなくなったことでヴェスパーの連中は堂々とアウローラの中に入ることが出来た。


「じゃ、こっからは別々なんだよな?」
「はい。それぞれ3本の支柱の地下へは地上から別々のルートでしか行けないようになっていますので」
「じゃ、俺はさっき言ったように1番支柱に行くから。後はよろ」


 それだけ言い残し、グレオンは部下を数十人連れて行ってしまった。


「ダグラスさんはどうします?」
「なら、俺は3番に行こう」
「では、私は残りの2番へ」


 ヴェスパーたちはそれぞれ3方向へと別れ、地下を目指す。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』

チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。 その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。 「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」 そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!? のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。

現代ダンジョンの苦情係 〜元クレーム処理担当の俺、魔物の言葉がわかるので菓子折り一つで世界を救う〜

ぱすた屋さん
ファンタジー
「その咆哮は、騒音公害に当たります」 現代日本に出現した『ダンジョン』と、そこから溢れ出す魔物たち。 人々が英雄(Sランク探索者)の活躍に熱狂する一方で、組織の闇に葬られた部署があった。 ――ダンジョン管理ギルド・苦情係。 そこへ左遷されてきたのは、前職で数万件のクレームを捌き倒した伝説のカスタマーセンター職員・久我良平(くが りょうへい)。 彼にとって、新宿に降臨した災害級ドラゴンは「騒音を撒き散らす困ったお客様」であり、聖女の奇跡は「同意なきサービスの押し付け(強売)」に過ぎない。 「力」でねじ伏せる英雄たちが敗北する中、久我は「正論」と「どら焼き」と「完璧な事務手続き」を武器に、魔物たちの切実な悲鳴(クレーム)をハックしていく。 一癖も二癖もある仲間と共に、久我はギルド上層部の腐敗や外資系企業の傲慢な介入を次々と「不備」として処理していく。 これは、組織の鎖を断ち切った一人の事務屋が、人間と魔物の間に「新しい契約」を紡ぎ、世界を再起動させるまでの物語。 「――さて。予約外の終焉(ラグナロク)ですか? 承知しました。まずは、スケジュールの調整から始めましょう」

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記

ノン・タロー
ファンタジー
 ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。  これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。 設定 この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。 その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...