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第八話:メイド、悪役令嬢、そして聖ルミナリア学園へ
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私は、女神様の夢から目を覚ました。
飛び起きた私の頬は、しっとりと濡れていた。
きっと夢を見ながら泣いていたのだろう。
ああ、やっぱり私は、もう前の世界には戻れないんだ。
その現実が冷たく胸に突き刺さる。
でも、今のお母さんには優しい恋人がいて、彼女を支えてくれている。
それだけでも救いだ。
そう自分に言い聞かせようとした。
けれど、心はうまく整理できなかった。
ふと、大きな出窓から差し込む朝日が目に入る。
ここは、王族や貴族の令嬢たちが過ごす最高級の寮の一室。
窓の外には、まるで楽園のような景色が広がっていた。
手入れの行き届いた庭園。
咲き誇る色とりどりの花々と、その周りを優雅に舞う蝶々。
純白に金の装飾が施されたガゼボ。
澄んだ川のせせらぎに、小鳥たちのさえずり。
どこを見ても美しく、完璧な景色だった。
なのに、私の胸は少しも晴れなかった。
仕方ない。せめて支度だけでもしよう。
そう思い、ベッドから立ち上がり顔を洗おうとしたそのとき、控えめなノックの音が響いた。
こんな時間に誰だろう。
怪訝に思いながら扉を開けると、そこにはふくよかな体格の褐色の女性が立っていた。
ゾウのような大きな耳を持つ獣人で、年の頃は三十代前半。
優しげな笑みを浮かべ、優雅にカーテシーを見せる。
「おはようございます、癒しの乙女様。あたくしはこれよりリナ様の専属メイドを務めさせていただきます、マヤと申します。」
「専属メイド……?」
思わずぽかんとしてしまう。
そんな話、誰からも聞いていない。
ましてや孤児院育ちの平民の私に、専属のメイドがつくなんて。
「はい。お目覚めのお手伝いに参りました。では、入浴とお着替えのご準備をいたしますね。」
マヤは返事も待たず、ずんずんと部屋に入ってきた。
慌てて私は彼女を制止する。
「待ってください!自分のことは自分でできますから!」
それは本当だ。
孤児院では家事も身の回りのことも、他の子どもたちの分までこなしてきたのだから。
「まあまあ、そうおっしゃらずに。このマヤめにお任せくださいませ。」
にこやかにそう言いながら、マヤは手際よく私の支度を整えていく。
さすがはプロ。
気づけば私は、聖ルミナリア学園の制服に着替え終わっていた。
白を基調に金色の刺繍が施された、上品で清楚な制服。
高校の制服のようでありながら、どこかお嬢様学校の雰囲気も感じさせる。
肌触りも良く、最高級の生地や材料を使って仕立てられているのがよく分かる。
「まあ、よくお似合いですわ。癒しの乙女様。」
マヤの瞳は、心からの賛辞に満ちていた。
今朝の夢のせいか、私は無性に人恋しくなっていたのだろう。
マヤの優しさと包容力は、どこか孤児院のシスターたちを思い出させた。
「ありがとう、マヤさん。」
そう告げると、マヤは私の心情を感じ取ったのか、労わるように微笑んだ。
「大丈夫ですよ、リナ様。すべて、きっとうまくいきます。何たって、貴女様は女神様のご加護を授かったお方。このマヤが全力でお支えいたしますから、どうぞご安心くださいまし。」
最初はメイドなんて不要だと思っていた。
でも、こんな心細い環境では、味方が一人でも多い方がいい。
マヤは信頼できる人だ。
「じゃあ、これからよろしくお願いします、マヤ。」
「はい、リナ様。そうそう、わたくしには敬語は不要です。もっと気楽に話してくださいな。」
「わかった。ありがとう、マヤ。」
おおらかで、何でも受け入れてくれそうなマヤ。
彼女とは気が合いそうだ。
「今日は初登校日。何かご要望がありましたら、何でもお申し付けくださいませ。」
その言葉に、私はふと思い出した。
孤児院の子どもたちが作ってくれたミサンガのリボン。
あれを髪に結んでほしい。
そうお願いすると、マヤは丁寧に私の髪にリボンを結んでくれた。
それだけで、心が少しだけ強くなれた気がした。
支度が整った頃、再びノックの音がした。
「癒しの乙女様、いらっしゃりまして?」
芯のある、上品で凛とした女性の声。
マヤがドアを開けると、そこに立っていたのはまるで絵画から抜け出したような絶世の美女だった。
赤紫色の艶やかな長髪を、惜しげなく巻いた髪型。
同じ色の吊り目に、豊潤な体躯。
まさに、前世で乙女ゲームの登場人物でお決まりのキャラである「悪役令嬢」そのもの。
私は一目で悟った。
彼女はルミクロの悪役令嬢である皇太子の婚約者、キャロライン・ディアベルだ。
「ご機嫌麗しゅうございますわ、癒しの乙女様。」
彼女は完璧なカーテシーを披露し、気品に満ちた声で続けた。
「本日より乙女様の寮および学園で、行動をご一緒するメンターの役目を仰せつかりました。王国の太陽、エドモンド・アウレリウス皇太子様の婚約者、キャロライン・ディアベルと申します。以後、お見知りおきを。」
その目は冷静で、だが厳しく私を値踏みしていた。
この視線、前世で何度も浴びた、あの嫌な感覚と同じだ。
でも、仕方がない。私は平民で、突然現れた「癒しの乙女」。
王家にとって重要な存在として、彼女の前に割り込むような形になったのだから。
彼女は皇太子の婚約者であり、王国でも現王夫妻に次ぐ影響力を持つ。
私のような平民が癒しの乙女として持ち上げられれば、面白くないに決まっている。
これまでに彼女が潜り抜けてきた貴族社会の泥沼や、婚約者の座を勝ち取るための修羅場…。
そのすべてが、私の存在によって脅かされかねないのだ。
「リナと申します。どうぞよろしくお願いいたします、キャロライン様。」
私は急いでカーテシーを返した。
「乙女様が私に敬語を使う必要などございませんわ。同じ学年ですし、学園の方針でも立場に関係なく平等に接するよう定められておりますもの。」
にこやかに微笑む彼女。
けれど、その瞳の奥はまるで笑っていなかった。
確かな警戒と観察の視線。
彼女は権力も財力も知力も兼ね備えた女性。
こんな人を敵に回すなんて、愚の骨頂だ。
どうにかして、彼女の信頼を得なければならない。
そのためにも、初登校の今日、絶対に失敗するわけにはいかない。
私はそっと、自分の髪に結んだミサンガのリボンを指でなぞった。
大丈夫。
これがあれば、きっと乗り越えられる。
心の準備ができていようがいまいが、後戻りなんてできない。
さあ、ここからが本番だ。
行こう、ルミクロの舞台である、聖ルミナリア学園へ。
飛び起きた私の頬は、しっとりと濡れていた。
きっと夢を見ながら泣いていたのだろう。
ああ、やっぱり私は、もう前の世界には戻れないんだ。
その現実が冷たく胸に突き刺さる。
でも、今のお母さんには優しい恋人がいて、彼女を支えてくれている。
それだけでも救いだ。
そう自分に言い聞かせようとした。
けれど、心はうまく整理できなかった。
ふと、大きな出窓から差し込む朝日が目に入る。
ここは、王族や貴族の令嬢たちが過ごす最高級の寮の一室。
窓の外には、まるで楽園のような景色が広がっていた。
手入れの行き届いた庭園。
咲き誇る色とりどりの花々と、その周りを優雅に舞う蝶々。
純白に金の装飾が施されたガゼボ。
澄んだ川のせせらぎに、小鳥たちのさえずり。
どこを見ても美しく、完璧な景色だった。
なのに、私の胸は少しも晴れなかった。
仕方ない。せめて支度だけでもしよう。
そう思い、ベッドから立ち上がり顔を洗おうとしたそのとき、控えめなノックの音が響いた。
こんな時間に誰だろう。
怪訝に思いながら扉を開けると、そこにはふくよかな体格の褐色の女性が立っていた。
ゾウのような大きな耳を持つ獣人で、年の頃は三十代前半。
優しげな笑みを浮かべ、優雅にカーテシーを見せる。
「おはようございます、癒しの乙女様。あたくしはこれよりリナ様の専属メイドを務めさせていただきます、マヤと申します。」
「専属メイド……?」
思わずぽかんとしてしまう。
そんな話、誰からも聞いていない。
ましてや孤児院育ちの平民の私に、専属のメイドがつくなんて。
「はい。お目覚めのお手伝いに参りました。では、入浴とお着替えのご準備をいたしますね。」
マヤは返事も待たず、ずんずんと部屋に入ってきた。
慌てて私は彼女を制止する。
「待ってください!自分のことは自分でできますから!」
それは本当だ。
孤児院では家事も身の回りのことも、他の子どもたちの分までこなしてきたのだから。
「まあまあ、そうおっしゃらずに。このマヤめにお任せくださいませ。」
にこやかにそう言いながら、マヤは手際よく私の支度を整えていく。
さすがはプロ。
気づけば私は、聖ルミナリア学園の制服に着替え終わっていた。
白を基調に金色の刺繍が施された、上品で清楚な制服。
高校の制服のようでありながら、どこかお嬢様学校の雰囲気も感じさせる。
肌触りも良く、最高級の生地や材料を使って仕立てられているのがよく分かる。
「まあ、よくお似合いですわ。癒しの乙女様。」
マヤの瞳は、心からの賛辞に満ちていた。
今朝の夢のせいか、私は無性に人恋しくなっていたのだろう。
マヤの優しさと包容力は、どこか孤児院のシスターたちを思い出させた。
「ありがとう、マヤさん。」
そう告げると、マヤは私の心情を感じ取ったのか、労わるように微笑んだ。
「大丈夫ですよ、リナ様。すべて、きっとうまくいきます。何たって、貴女様は女神様のご加護を授かったお方。このマヤが全力でお支えいたしますから、どうぞご安心くださいまし。」
最初はメイドなんて不要だと思っていた。
でも、こんな心細い環境では、味方が一人でも多い方がいい。
マヤは信頼できる人だ。
「じゃあ、これからよろしくお願いします、マヤ。」
「はい、リナ様。そうそう、わたくしには敬語は不要です。もっと気楽に話してくださいな。」
「わかった。ありがとう、マヤ。」
おおらかで、何でも受け入れてくれそうなマヤ。
彼女とは気が合いそうだ。
「今日は初登校日。何かご要望がありましたら、何でもお申し付けくださいませ。」
その言葉に、私はふと思い出した。
孤児院の子どもたちが作ってくれたミサンガのリボン。
あれを髪に結んでほしい。
そうお願いすると、マヤは丁寧に私の髪にリボンを結んでくれた。
それだけで、心が少しだけ強くなれた気がした。
支度が整った頃、再びノックの音がした。
「癒しの乙女様、いらっしゃりまして?」
芯のある、上品で凛とした女性の声。
マヤがドアを開けると、そこに立っていたのはまるで絵画から抜け出したような絶世の美女だった。
赤紫色の艶やかな長髪を、惜しげなく巻いた髪型。
同じ色の吊り目に、豊潤な体躯。
まさに、前世で乙女ゲームの登場人物でお決まりのキャラである「悪役令嬢」そのもの。
私は一目で悟った。
彼女はルミクロの悪役令嬢である皇太子の婚約者、キャロライン・ディアベルだ。
「ご機嫌麗しゅうございますわ、癒しの乙女様。」
彼女は完璧なカーテシーを披露し、気品に満ちた声で続けた。
「本日より乙女様の寮および学園で、行動をご一緒するメンターの役目を仰せつかりました。王国の太陽、エドモンド・アウレリウス皇太子様の婚約者、キャロライン・ディアベルと申します。以後、お見知りおきを。」
その目は冷静で、だが厳しく私を値踏みしていた。
この視線、前世で何度も浴びた、あの嫌な感覚と同じだ。
でも、仕方がない。私は平民で、突然現れた「癒しの乙女」。
王家にとって重要な存在として、彼女の前に割り込むような形になったのだから。
彼女は皇太子の婚約者であり、王国でも現王夫妻に次ぐ影響力を持つ。
私のような平民が癒しの乙女として持ち上げられれば、面白くないに決まっている。
これまでに彼女が潜り抜けてきた貴族社会の泥沼や、婚約者の座を勝ち取るための修羅場…。
そのすべてが、私の存在によって脅かされかねないのだ。
「リナと申します。どうぞよろしくお願いいたします、キャロライン様。」
私は急いでカーテシーを返した。
「乙女様が私に敬語を使う必要などございませんわ。同じ学年ですし、学園の方針でも立場に関係なく平等に接するよう定められておりますもの。」
にこやかに微笑む彼女。
けれど、その瞳の奥はまるで笑っていなかった。
確かな警戒と観察の視線。
彼女は権力も財力も知力も兼ね備えた女性。
こんな人を敵に回すなんて、愚の骨頂だ。
どうにかして、彼女の信頼を得なければならない。
そのためにも、初登校の今日、絶対に失敗するわけにはいかない。
私はそっと、自分の髪に結んだミサンガのリボンを指でなぞった。
大丈夫。
これがあれば、きっと乗り越えられる。
心の準備ができていようがいまいが、後戻りなんてできない。
さあ、ここからが本番だ。
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