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●若い兄妹エルフにまつわる記録 兄への「処罰」③
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アリヤ主幹の指示で、それぞれ硬い床にうつ伏せにされた兄妹の体の上へ、部下の役人が一人ずつ馬乗りになる。細く真白い腕が、背中で縛り上げられていく。
「いや……いやぁ……!」
妹が囀る。叫びと呼べるほどの音量は無い。そのたおやかな見目に相応しい、可憐な声音だ。
声は完全に無視され、妹もそれ以上は何も発さなかった。地下室には縄をきつく締め上げる乾いた音だけが響いている。
わずかにも動かせない程しっかりと縛り終えると、役人たちは兄妹の上から退き、地面に転がる肢体を見下ろした。そしてあることに気づき、揃って吹き出した。
「こいつ、漏らしてるぞ」
「女のくせに人前で失禁するなんて、恥じらいというものは無いんですかね。やはりエルフとは下等な生き物だ」
けらけらと嘲笑しながら、一人が妹の金髪を掴み上げた。
「ひっ……!」
長い髪が手綱のように引かれ、無理やり上半身が起こされる。
「初っ端から床を汚しやがって、どうしてくれるんだ?この獣は、謝罪の言葉も知らんのか?」
「あ……ああ……」
役人に詰られて、妹はぱくぱくと口を動かした。どうやら、催促された謝罪の言葉を述べようとしているらしい。しかしその喉からは、呻きのようなものが漏れるだけに留まった。
「ははは、声も出せないほど怯えきってら」
地下室に、再び嘲笑が響く。
「しかし、下等種族ながらこの美しさはたまらないな。おい、手伝えよ。さっさと剥いちまおう」
「そうだな。エルフの体がどんなもんか、まずは見せてもらわないとなぁ」
同僚に促され、役人の一人が頷いた。そして、じりじりと妹の体に近づいて行く。
「ひっ、やぁっ……!」
ほぼ息遣いだけの、消え入りそうな悲鳴が上がる。
大きな瞳からはらはらと涙を流し、華奢な肩を震わせる女体から、薄布を取り去るために二人の男たちの手が伸びる。
「やめろ!妹を離せ!」
その生意気な怒鳴り声が響いたのは、衣が破かれる寸前だった。思わず動作を停めた男たちが音のする方を見やれば、エルフの兄がうつ伏せの体勢から頭だけをもたげ、二人の役人を睨みつけていた。
「体が見たいなら、僕が見せてやる。妹には触るな!」
小作りな顎は恐怖に振動しているが、その声はまっすぐで凛然としたものだった。
「ほう、面白い。早くも尿を垂れ流すような雌と違って、雄の方はなかなか骨がありそうだな」
そう言ったのは、自分は直接手を下すことなく、部屋の壁にもたれて一連の流れを見ていただけのアリヤ主幹だった。カツカツと靴音を立てながら兄に歩み寄り、その眼前にしゃがみ込む。
鍛え上げられた逞しい体躯に、眦の垂れた匂い発つように甘い顔立ち。入職したての頃から類を見ない美形ではあったけれど、年を重ねたことでその容貌には抗いがたい色気が加わった。彼が役場に姿を現せば、空間はたちまち女性たちの黄色い歓声に包まれる。誰もがいつ何時も絶やされることの無い、その微笑みに夢中だ。
しかし、私はどれだけこの美丈夫の近くに居ようとも、手放しで惚れることはない。もう中年と呼ばれる年齢で、醜女の自覚があるから?それもあるけれど、アリヤ主幹の微笑みは、本当にいつ何時も消え去ることが無いのだ。
「気に入ったぞ。お前には、私が直々に罰を与えてやろう」
雌は一旦許してやれ。上司の言葉に、部下たちは渋々従った。
「ああ、お兄ちゃん……お兄ちゃん……」
兄を呼びながらしゃくり上げる妹の声が、地下室にこだましている。
地面に胡坐をかいた役人の足の中に閉じ込められ、縮こまるように膝を立てて座っている妹の、濡れた瞳が見つめる先。そこには、まさに今から罰せられようとしている兄の姿がある。
兄は両腕を頭上で大きく開かされ、それぞれの手首を天井から伸びる鎖に繋がれて吊られている。華奢な両足首の間には肩幅ほどの長さの鉄製の棒が渡されており、白いつま先が更に色を失うほど両端でギッチリ縛り上げられていた。
「さあ、もしも悔い改めるなら今だぞ」
この状況に置かれても項垂れようとはしない兄に、アリヤ主幹が語り掛ける。
「エルフが邪悪で罪深い種族だと認め、心から謝罪するなら、雌共々ここで一思いに殺してやろう。汚れ切った魂は楽園には行けぬだろうが、少なくともこれから受ける地獄の仕打ちからは逃れられるぞ」
「ふざけるな!」
全身を襲う震えを抑えることもできぬように拘束されていながら、兄は殊勝に言い返した。
「僕たちが、エルフ族が、何をしたって言うんだ。皆、故郷で幸せに暮らしていただけじゃないか」
「よくもいけしゃあしゃあと。前王の心をその美しさで惑わせ、聖域なんぞを構築していたくせに。新王が気概の有る御方でなかったら、更にのさばって神として君臨するつもりだったのだろう」
「そんな……そんなこと、誰も考えていなかった。エルフは自然と平和を愛する、温厚な種族だ。ただ穏やかな暮らしが出来れば、それ以上に望むことなんか何も……」
眉根を寄せた悲痛な表情で、兄は必死に訴えた。
「ああ、小賢しいな。悪魔のくせに、天使のような顔で嘘八百を並べるとは」
兄の言葉は途中で遮られ、一蹴された。アリヤ主幹の手が、兄の体を覆う薄布の鳩尾辺りを掴む。
「悔い改めないのであれば、地獄へ連れて行くだけだ。大罪を犯した獣に、こんなものは必要ないな」
「っ……!」
既に擦り切れ、ところどころ破れていた布は、いとも簡単に片手で引きちぎられた。裂かれたそれが腰紐に引っかかっているわずかな部位を残して肢体から取り去られると、いくつものランプで照らされた地下室に真白い身体が浮かび上がる。
「ほう、これは……」
頬を涙でぐっしょりと濡らしながら兄を見つめる妹の、その煽情的な美貌に釘付けになっていた部下たちですら、その肌に思わず目を奪われた。
手折れそうな体躯を包むのは、まるで発光しているかのように眩い皮膚だ。透けるような薄い白磁の下に淡くほのかな血色が感じられ、どんな芸術品や宝石でも敵わぬような輝きを放っている。ここまで麗しいものが地上に存在するとは、到底信じられない。
「人のよさそうな前王が騙されるのも無理はないな。祖先はその美しさのために天界すら追われたなんていう与太話を、信じさせただけはある」
「っ……」
腹や腰を撫でまわされて、思わず漏れそうになった呻きを兄が必死で飲み込んだ。全身を包む震えの波が激しさを増していくのは最早仕方ないとして、情けない声を上げるわけにはいかないのだろう。
そんな捕らわれの獣の姿を焦らして楽しむかのように、アリヤ主幹の手つきは羽のように優しいものだった。
「なんという滑らかさ。極上の絹とて、これの前では岩肌だな」
「あっ……!」
胸元辺りまで上って来た指先が、意図してかそれとも偶然にか、小さな尖りを掠める。皮膚の薄い部分への刺激に、エルフは上擦った声を漏らした。
「なんだ、今の声は?これか?」
わざととぼけた口調で、アリヤ主幹が尋ねる。全てわかっていながら、小さな突起の周辺を太い指でくるくると撫ぜた。
生来敏感な体質なのか、中央には触れずにただ周りをくすぐられるだけでも、淡い桃色をした二つの先端は反応を見せる。
「っ、うっ……」
「こんなに尖らせて……。吊るされて肌を晒されて感じるなんて、エルフというのは淫乱でどうしようもない生き物だな」
「か、感じてなんかない!気持ちの悪いことを言うな……!」
真白い両腋からにゅっと生えた逞しい腕が、虚勢を張る肢体に絡みつく。片方の指先がエルフの小作りな顎を掴み、麗しい顔が正面を向くようにがっちりと固定した。哀れな獣が決して俯いたり顔を背けたりできぬようにした上で、もう片方のそれは胸元のしこりを強く摘まみ上げる。
「あ、あぁっ!」
顔も体も拘束されて、頭を振ることも身を捩ることも許されない兄は、甲高い悲鳴を上げた。
アリヤ主幹の唇の端は、その鳴き声を聞いて一層吊り上がった。指先の力が更に強くなり、柔らかい乳頭が潰れていく。どんなに悲痛な叫びが響こうが、その仕打ちが緩むことは無い。
「妹の前だぞ。いくら気持ちいいからって、そんな恥ずかしい声を出していいのか?」
「いっ、痛いだけだ……ああっ、引っ張らないでっ……」
「へぇ、あれだけ偉そうなことを言っておいてもう降参か」
屈辱と羞恥に染まった顔は、妹に見せつけるように掴まれている。汚れない花を思わせる妹の小さな顔もまた、肉親の惨めな姿から目を逸らすことが出来ないように、部下の手によって固定されていた。兄妹は、絶望の中で濡れた眼を見合わせる。
「降参するなら、それでもいいぞ。拘束を解いてやる」
「え……」
ぎりぎりと先端を締め上げていた指が、ぱっと離れた。痛めつけられて赤みを帯びた突起を打って変わって優しくさすりながら、美丈夫の役人は艶黒子の目立つ口元をエルフの耳元に寄せた。
「お前が音を上げるなら、次は妹だ」
その囁きに、兄の大きな目が見開かれた。
か細い喉を震わせてしゃくり上げている妹の耳には、その宣告は届かなかったらしい。屈強な役人の胡坐の中で、なす術も無く嗚咽を続けている。
天界においても異端とされるほどの美しさを湛えたエルフの瞳に、益荒男の光が灯る。目の前で泣いている守るべき者のために、兄の心が奮い立ったのがわかった。
「……僕は……僕は、降参なんかしない!」
地下室に、若い雄の決意がこだまする。
「その鞭で打てばいい、その剣で突けばいい、どんなことでも耐えてやる。妹には手を出すな!」
「そうこなくっちゃな。お望み通り、好きにさせてもらう」
アリヤ主幹の両手が、じわじわと下へ降りていく。片手は焦らすように腰紐を弄び、もう片方の指先は痩せた尻を衣越しに撫ぜた。
「性交の経験はあるか?」
「なっ……なんで、そんなこと……」
思いもよらぬ問いかけをされ、それを不気味がって兄が端麗な眉目を顰める。
「美形揃いのエルフの中でも、お前ほどの目鼻立ちをした者はそう居ないだろう。交尾する雌には不自由しなかったんじゃないかと思ってな」
「そんな質問、答える義理は無い……」
強がりながらも、その語尾は震えていた。
「ふうん、そうか。まあいい、明日の今頃にはどんなことでも教えてくれる従順な小鳥になっているだろう」
何日も窓のない場所に閉じ込められていた兄妹にはわからないことだろうが、外では太陽の煌々とした日差しが照り付けている。これから日が沈み、静かな夜が訪れ、再び太陽が顔を出すまで、このエルフは交代でやって来る役人たちに延々と、一瞬の隙無く責め立てられるということだ。従順というよりは、翼をもがれたような姿に落ち着くに違いない。
アリヤ主幹の指が、兄の臀部を覆う薄布をたくし上げる。捕らわれの獣が下着なんか付けることを許されているはずがないから、すぐに白い尻が露になった。色男の役人は、搔き分けなくとも蕾が見えそうなほど肉付きの薄いそれの中央へ、爪の先を進める。
「ひっ……!」
「ああ、これは美しい白菊だ」
垂れた眦の奥の冷徹な瞳が、繊細な襞をなぞりながらエルフの蕾を見下ろした。
「や、やめろ……!」
「止めて欲しいって?妹と交代するか?」
反射的に口を突いた拒否の言葉を、アリヤ主幹が詰る。
「っ……!」
「次に拒絶したら、雌を吊るす。その時には、お前は指を咥えて見学だ」
兄は硬く唇を噛んだ。そして観念したように項垂れる。
「なかなかの漢気だ。こういう時には、さっさと仲間を売る奴の方がずっと多いというのに。勇敢な兄貴を持って命拾いしたな」
太い指を窄まった孔の中へ徐々に進めながら、アリヤ主幹が嗚咽することしか出来ずにいる妹に語り掛けた。
「う、くっ……」
「ほう、声を我慢しているのか。いじらしいことだ。ふむ……この締め付けは、未使用のようだな」
「そんな、ところ……何に使うって言うんだ」
「知らんのか。なら、教えてやらないとな」
悶えるエルフの排泄器官をその指でこじ開けながら、アリヤ主幹が部下に目配せした。二人は妹を床に転がすと、好色な笑みを浮かべながら兄の体ににじり寄る。
「何……何をする気だ……」
「おや、随分と不安そうだな。降参したくなったか?」
「ちが、違う……!」
「そう急かなくても、すぐにわかるさ。此処を何に使うのかも、この身に何が襲うのかも」
「いっ……!」
本来異物を受け入れるようには出来ていない場所に突き刺した指を、アリヤ主幹が中をかき回すように動かした。荒い刺激に、手折れそうな喉が音を立てる。
兄の勇ましい心臓は、鞭も、剣も、あるいはそれがもたらす死さえも、覚悟していたことだろう。しかしこれほどの得難い美貌を罰するのに、そんな無粋な道具を使用するのが勿体ないことくらい、女の私にもよくわかる。
アリヤ主幹の部下たちが、捕らわれのエルフへ獰猛に手を伸ばす。彼らの股間が大きく膨らんでいるのを視認して、兄が唇をわなわなと動かした。その口内に咲く赤い舌までも、慄いて震えているのが見える。彼らが用いようとしている武器に気づいたのだろう。鞭や剣などよりもずっと強靭にそそり立つ、肉の棍棒に。そしてそれが突き刺さる場所にも、合点がいったに違いない。
美しい双眸から放たれる視線が、救いを求めるように宙を掻いた。しかし、この空間にそんなものは存在しない。その目が探り当てるのは絶望だけだ。
兄は声を上げなかった。いや、正確には、音の無い懇願を繰り返していた。やめて。たすけて。ゆるして。かつて国家書記官として仕えていた頃に口唇読を学んだ私には、その叫びがありありと聞こえた。気が触れそうなほどの恐怖に由来して勝手に溢れ出ようとする悲鳴を、華奢な喉が決死に飲み込み続けている。まさにこれから自らの尊厳を砕こうとしている切先が、決して目の前に居る肉親へ向かわぬように。
「随分キツそうですね。油でも塗ります?」
「いや、しばらくは素のままでいい。処罰だからな。まずは存分に苦痛を感じてもらわないと」
上長の指示に部下が頷く。そして、これ邪魔ですね、と呟いて、細い腰に結わかれていた紐を解く。最後の砦のように兄の体の尊い中心を守っていた薄布の破片が、音もたてずに床へ落ちる。それを追いかけるように、美しい眼《まなこ》から雫が落下した。
「ふうん、エルフの陰茎って随分小さいんですね」
「こいつが短小なだけじゃないのか?てか、びびって縮み上がってるんだろ。勃たせてやれよ」
「仕方ないですね、手のかかる奴だなぁ」
愛しい者にだけ許されるはずの場所が、不躾な視線に晒される。雄にとってはあまりに屈辱的な批評をした後で、部下の一人が、黄金の茂みの麓で恐怖に縮んでいる若い茎に手を伸ばした。
「あ、ああぁっ!」
一度堰を切った涙は、もう止まる術を知らないらしい。兄は甲高い声で鳴きながら、透明な筋を頬へ溢し続ける。
「うう、はあっ、あぁ……!」
「お、勃ってきた。やっぱり小さいですよ。おい、答えてみろよ。エルフの雌は、こんなので満足するのか?」
緩急をつけて扱きながら、この中では一番の下っ端らしい役人は華奢な首筋へ舌を這わせた。
背後に聳える大男に蕾を弄ばれる白皙の肢体を、部下達の目が、指が、歯が、舐め回す。
「いや……いやぁ……!」
妹が囀る。叫びと呼べるほどの音量は無い。そのたおやかな見目に相応しい、可憐な声音だ。
声は完全に無視され、妹もそれ以上は何も発さなかった。地下室には縄をきつく締め上げる乾いた音だけが響いている。
わずかにも動かせない程しっかりと縛り終えると、役人たちは兄妹の上から退き、地面に転がる肢体を見下ろした。そしてあることに気づき、揃って吹き出した。
「こいつ、漏らしてるぞ」
「女のくせに人前で失禁するなんて、恥じらいというものは無いんですかね。やはりエルフとは下等な生き物だ」
けらけらと嘲笑しながら、一人が妹の金髪を掴み上げた。
「ひっ……!」
長い髪が手綱のように引かれ、無理やり上半身が起こされる。
「初っ端から床を汚しやがって、どうしてくれるんだ?この獣は、謝罪の言葉も知らんのか?」
「あ……ああ……」
役人に詰られて、妹はぱくぱくと口を動かした。どうやら、催促された謝罪の言葉を述べようとしているらしい。しかしその喉からは、呻きのようなものが漏れるだけに留まった。
「ははは、声も出せないほど怯えきってら」
地下室に、再び嘲笑が響く。
「しかし、下等種族ながらこの美しさはたまらないな。おい、手伝えよ。さっさと剥いちまおう」
「そうだな。エルフの体がどんなもんか、まずは見せてもらわないとなぁ」
同僚に促され、役人の一人が頷いた。そして、じりじりと妹の体に近づいて行く。
「ひっ、やぁっ……!」
ほぼ息遣いだけの、消え入りそうな悲鳴が上がる。
大きな瞳からはらはらと涙を流し、華奢な肩を震わせる女体から、薄布を取り去るために二人の男たちの手が伸びる。
「やめろ!妹を離せ!」
その生意気な怒鳴り声が響いたのは、衣が破かれる寸前だった。思わず動作を停めた男たちが音のする方を見やれば、エルフの兄がうつ伏せの体勢から頭だけをもたげ、二人の役人を睨みつけていた。
「体が見たいなら、僕が見せてやる。妹には触るな!」
小作りな顎は恐怖に振動しているが、その声はまっすぐで凛然としたものだった。
「ほう、面白い。早くも尿を垂れ流すような雌と違って、雄の方はなかなか骨がありそうだな」
そう言ったのは、自分は直接手を下すことなく、部屋の壁にもたれて一連の流れを見ていただけのアリヤ主幹だった。カツカツと靴音を立てながら兄に歩み寄り、その眼前にしゃがみ込む。
鍛え上げられた逞しい体躯に、眦の垂れた匂い発つように甘い顔立ち。入職したての頃から類を見ない美形ではあったけれど、年を重ねたことでその容貌には抗いがたい色気が加わった。彼が役場に姿を現せば、空間はたちまち女性たちの黄色い歓声に包まれる。誰もがいつ何時も絶やされることの無い、その微笑みに夢中だ。
しかし、私はどれだけこの美丈夫の近くに居ようとも、手放しで惚れることはない。もう中年と呼ばれる年齢で、醜女の自覚があるから?それもあるけれど、アリヤ主幹の微笑みは、本当にいつ何時も消え去ることが無いのだ。
「気に入ったぞ。お前には、私が直々に罰を与えてやろう」
雌は一旦許してやれ。上司の言葉に、部下たちは渋々従った。
「ああ、お兄ちゃん……お兄ちゃん……」
兄を呼びながらしゃくり上げる妹の声が、地下室にこだましている。
地面に胡坐をかいた役人の足の中に閉じ込められ、縮こまるように膝を立てて座っている妹の、濡れた瞳が見つめる先。そこには、まさに今から罰せられようとしている兄の姿がある。
兄は両腕を頭上で大きく開かされ、それぞれの手首を天井から伸びる鎖に繋がれて吊られている。華奢な両足首の間には肩幅ほどの長さの鉄製の棒が渡されており、白いつま先が更に色を失うほど両端でギッチリ縛り上げられていた。
「さあ、もしも悔い改めるなら今だぞ」
この状況に置かれても項垂れようとはしない兄に、アリヤ主幹が語り掛ける。
「エルフが邪悪で罪深い種族だと認め、心から謝罪するなら、雌共々ここで一思いに殺してやろう。汚れ切った魂は楽園には行けぬだろうが、少なくともこれから受ける地獄の仕打ちからは逃れられるぞ」
「ふざけるな!」
全身を襲う震えを抑えることもできぬように拘束されていながら、兄は殊勝に言い返した。
「僕たちが、エルフ族が、何をしたって言うんだ。皆、故郷で幸せに暮らしていただけじゃないか」
「よくもいけしゃあしゃあと。前王の心をその美しさで惑わせ、聖域なんぞを構築していたくせに。新王が気概の有る御方でなかったら、更にのさばって神として君臨するつもりだったのだろう」
「そんな……そんなこと、誰も考えていなかった。エルフは自然と平和を愛する、温厚な種族だ。ただ穏やかな暮らしが出来れば、それ以上に望むことなんか何も……」
眉根を寄せた悲痛な表情で、兄は必死に訴えた。
「ああ、小賢しいな。悪魔のくせに、天使のような顔で嘘八百を並べるとは」
兄の言葉は途中で遮られ、一蹴された。アリヤ主幹の手が、兄の体を覆う薄布の鳩尾辺りを掴む。
「悔い改めないのであれば、地獄へ連れて行くだけだ。大罪を犯した獣に、こんなものは必要ないな」
「っ……!」
既に擦り切れ、ところどころ破れていた布は、いとも簡単に片手で引きちぎられた。裂かれたそれが腰紐に引っかかっているわずかな部位を残して肢体から取り去られると、いくつものランプで照らされた地下室に真白い身体が浮かび上がる。
「ほう、これは……」
頬を涙でぐっしょりと濡らしながら兄を見つめる妹の、その煽情的な美貌に釘付けになっていた部下たちですら、その肌に思わず目を奪われた。
手折れそうな体躯を包むのは、まるで発光しているかのように眩い皮膚だ。透けるような薄い白磁の下に淡くほのかな血色が感じられ、どんな芸術品や宝石でも敵わぬような輝きを放っている。ここまで麗しいものが地上に存在するとは、到底信じられない。
「人のよさそうな前王が騙されるのも無理はないな。祖先はその美しさのために天界すら追われたなんていう与太話を、信じさせただけはある」
「っ……」
腹や腰を撫でまわされて、思わず漏れそうになった呻きを兄が必死で飲み込んだ。全身を包む震えの波が激しさを増していくのは最早仕方ないとして、情けない声を上げるわけにはいかないのだろう。
そんな捕らわれの獣の姿を焦らして楽しむかのように、アリヤ主幹の手つきは羽のように優しいものだった。
「なんという滑らかさ。極上の絹とて、これの前では岩肌だな」
「あっ……!」
胸元辺りまで上って来た指先が、意図してかそれとも偶然にか、小さな尖りを掠める。皮膚の薄い部分への刺激に、エルフは上擦った声を漏らした。
「なんだ、今の声は?これか?」
わざととぼけた口調で、アリヤ主幹が尋ねる。全てわかっていながら、小さな突起の周辺を太い指でくるくると撫ぜた。
生来敏感な体質なのか、中央には触れずにただ周りをくすぐられるだけでも、淡い桃色をした二つの先端は反応を見せる。
「っ、うっ……」
「こんなに尖らせて……。吊るされて肌を晒されて感じるなんて、エルフというのは淫乱でどうしようもない生き物だな」
「か、感じてなんかない!気持ちの悪いことを言うな……!」
真白い両腋からにゅっと生えた逞しい腕が、虚勢を張る肢体に絡みつく。片方の指先がエルフの小作りな顎を掴み、麗しい顔が正面を向くようにがっちりと固定した。哀れな獣が決して俯いたり顔を背けたりできぬようにした上で、もう片方のそれは胸元のしこりを強く摘まみ上げる。
「あ、あぁっ!」
顔も体も拘束されて、頭を振ることも身を捩ることも許されない兄は、甲高い悲鳴を上げた。
アリヤ主幹の唇の端は、その鳴き声を聞いて一層吊り上がった。指先の力が更に強くなり、柔らかい乳頭が潰れていく。どんなに悲痛な叫びが響こうが、その仕打ちが緩むことは無い。
「妹の前だぞ。いくら気持ちいいからって、そんな恥ずかしい声を出していいのか?」
「いっ、痛いだけだ……ああっ、引っ張らないでっ……」
「へぇ、あれだけ偉そうなことを言っておいてもう降参か」
屈辱と羞恥に染まった顔は、妹に見せつけるように掴まれている。汚れない花を思わせる妹の小さな顔もまた、肉親の惨めな姿から目を逸らすことが出来ないように、部下の手によって固定されていた。兄妹は、絶望の中で濡れた眼を見合わせる。
「降参するなら、それでもいいぞ。拘束を解いてやる」
「え……」
ぎりぎりと先端を締め上げていた指が、ぱっと離れた。痛めつけられて赤みを帯びた突起を打って変わって優しくさすりながら、美丈夫の役人は艶黒子の目立つ口元をエルフの耳元に寄せた。
「お前が音を上げるなら、次は妹だ」
その囁きに、兄の大きな目が見開かれた。
か細い喉を震わせてしゃくり上げている妹の耳には、その宣告は届かなかったらしい。屈強な役人の胡坐の中で、なす術も無く嗚咽を続けている。
天界においても異端とされるほどの美しさを湛えたエルフの瞳に、益荒男の光が灯る。目の前で泣いている守るべき者のために、兄の心が奮い立ったのがわかった。
「……僕は……僕は、降参なんかしない!」
地下室に、若い雄の決意がこだまする。
「その鞭で打てばいい、その剣で突けばいい、どんなことでも耐えてやる。妹には手を出すな!」
「そうこなくっちゃな。お望み通り、好きにさせてもらう」
アリヤ主幹の両手が、じわじわと下へ降りていく。片手は焦らすように腰紐を弄び、もう片方の指先は痩せた尻を衣越しに撫ぜた。
「性交の経験はあるか?」
「なっ……なんで、そんなこと……」
思いもよらぬ問いかけをされ、それを不気味がって兄が端麗な眉目を顰める。
「美形揃いのエルフの中でも、お前ほどの目鼻立ちをした者はそう居ないだろう。交尾する雌には不自由しなかったんじゃないかと思ってな」
「そんな質問、答える義理は無い……」
強がりながらも、その語尾は震えていた。
「ふうん、そうか。まあいい、明日の今頃にはどんなことでも教えてくれる従順な小鳥になっているだろう」
何日も窓のない場所に閉じ込められていた兄妹にはわからないことだろうが、外では太陽の煌々とした日差しが照り付けている。これから日が沈み、静かな夜が訪れ、再び太陽が顔を出すまで、このエルフは交代でやって来る役人たちに延々と、一瞬の隙無く責め立てられるということだ。従順というよりは、翼をもがれたような姿に落ち着くに違いない。
アリヤ主幹の指が、兄の臀部を覆う薄布をたくし上げる。捕らわれの獣が下着なんか付けることを許されているはずがないから、すぐに白い尻が露になった。色男の役人は、搔き分けなくとも蕾が見えそうなほど肉付きの薄いそれの中央へ、爪の先を進める。
「ひっ……!」
「ああ、これは美しい白菊だ」
垂れた眦の奥の冷徹な瞳が、繊細な襞をなぞりながらエルフの蕾を見下ろした。
「や、やめろ……!」
「止めて欲しいって?妹と交代するか?」
反射的に口を突いた拒否の言葉を、アリヤ主幹が詰る。
「っ……!」
「次に拒絶したら、雌を吊るす。その時には、お前は指を咥えて見学だ」
兄は硬く唇を噛んだ。そして観念したように項垂れる。
「なかなかの漢気だ。こういう時には、さっさと仲間を売る奴の方がずっと多いというのに。勇敢な兄貴を持って命拾いしたな」
太い指を窄まった孔の中へ徐々に進めながら、アリヤ主幹が嗚咽することしか出来ずにいる妹に語り掛けた。
「う、くっ……」
「ほう、声を我慢しているのか。いじらしいことだ。ふむ……この締め付けは、未使用のようだな」
「そんな、ところ……何に使うって言うんだ」
「知らんのか。なら、教えてやらないとな」
悶えるエルフの排泄器官をその指でこじ開けながら、アリヤ主幹が部下に目配せした。二人は妹を床に転がすと、好色な笑みを浮かべながら兄の体ににじり寄る。
「何……何をする気だ……」
「おや、随分と不安そうだな。降参したくなったか?」
「ちが、違う……!」
「そう急かなくても、すぐにわかるさ。此処を何に使うのかも、この身に何が襲うのかも」
「いっ……!」
本来異物を受け入れるようには出来ていない場所に突き刺した指を、アリヤ主幹が中をかき回すように動かした。荒い刺激に、手折れそうな喉が音を立てる。
兄の勇ましい心臓は、鞭も、剣も、あるいはそれがもたらす死さえも、覚悟していたことだろう。しかしこれほどの得難い美貌を罰するのに、そんな無粋な道具を使用するのが勿体ないことくらい、女の私にもよくわかる。
アリヤ主幹の部下たちが、捕らわれのエルフへ獰猛に手を伸ばす。彼らの股間が大きく膨らんでいるのを視認して、兄が唇をわなわなと動かした。その口内に咲く赤い舌までも、慄いて震えているのが見える。彼らが用いようとしている武器に気づいたのだろう。鞭や剣などよりもずっと強靭にそそり立つ、肉の棍棒に。そしてそれが突き刺さる場所にも、合点がいったに違いない。
美しい双眸から放たれる視線が、救いを求めるように宙を掻いた。しかし、この空間にそんなものは存在しない。その目が探り当てるのは絶望だけだ。
兄は声を上げなかった。いや、正確には、音の無い懇願を繰り返していた。やめて。たすけて。ゆるして。かつて国家書記官として仕えていた頃に口唇読を学んだ私には、その叫びがありありと聞こえた。気が触れそうなほどの恐怖に由来して勝手に溢れ出ようとする悲鳴を、華奢な喉が決死に飲み込み続けている。まさにこれから自らの尊厳を砕こうとしている切先が、決して目の前に居る肉親へ向かわぬように。
「随分キツそうですね。油でも塗ります?」
「いや、しばらくは素のままでいい。処罰だからな。まずは存分に苦痛を感じてもらわないと」
上長の指示に部下が頷く。そして、これ邪魔ですね、と呟いて、細い腰に結わかれていた紐を解く。最後の砦のように兄の体の尊い中心を守っていた薄布の破片が、音もたてずに床へ落ちる。それを追いかけるように、美しい眼《まなこ》から雫が落下した。
「ふうん、エルフの陰茎って随分小さいんですね」
「こいつが短小なだけじゃないのか?てか、びびって縮み上がってるんだろ。勃たせてやれよ」
「仕方ないですね、手のかかる奴だなぁ」
愛しい者にだけ許されるはずの場所が、不躾な視線に晒される。雄にとってはあまりに屈辱的な批評をした後で、部下の一人が、黄金の茂みの麓で恐怖に縮んでいる若い茎に手を伸ばした。
「あ、ああぁっ!」
一度堰を切った涙は、もう止まる術を知らないらしい。兄は甲高い声で鳴きながら、透明な筋を頬へ溢し続ける。
「うう、はあっ、あぁ……!」
「お、勃ってきた。やっぱり小さいですよ。おい、答えてみろよ。エルフの雌は、こんなので満足するのか?」
緩急をつけて扱きながら、この中では一番の下っ端らしい役人は華奢な首筋へ舌を這わせた。
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