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序章 私刑人誕生編
第18話 お疲れ様!
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最終日は結界の最終確認と火属性を教えてもらった。
結界は何とか及第点を貰っており、あとは実戦あるのみだ。
火属性の上級にはいくつかの魔法がある。
エクスプロージョン・・・爆裂魔法
サランマンダー・・・小型の火を吹く羽付きトカゲ。サラマンダー?かと思いきやサランマンダーで、サラマンダーは火属性の妖精でそれとは別物。
ファイヤーストーム
小型の竜巻の外周部に炎を纏わせたもの。
結果この3つを覚えた。
俺が常人の2倍の速度で覚えるものだからクルシュが驚いていた。
中級魔法が使えるからそれ程苦労はせず、この1週間上級を覚える為の下地になる訓練も行っており、漸く魔法そのものに取り掛かれるようになった。
ファイヤーストームは火に耐性のある剣に纏わせ、剣を振った先に飛ばす事が可能だ。
サランマンダーは指定した対象の元に飛んで行き、抱きついて急激に燃焼する感じで、火に耐性のない者はあっという間に消し炭になる。
これは発動時に指示をしたターゲットに向かうのだが、火属性の魔法とはいえ、取得出来る者が少ない。
どうやら得意属性のもう1つに召喚があるかららしい。
ウーン・・・よく分からん。
本当は炎を凝縮して飛ばすフレイムボウが欲しかったが時間がなかった。
「クルシュさん、短い時間でしたがお世話になりました」
「うむ。結界は細かい制御が少し雑じゃが、殺す事を目的にするのならまずまずの出来じゃな。それよりも火を3つも覚えよってからに!流石に驚いたのじゃ。また時間に余裕ができたら覚えに来るのじゃぞ」
「ああ。そうさせてもらうよ。世話になったな」
俺はクルシュさんの館を出ようとしたが、ふと呼び止められた。
「漆黒の私刑人」
「何の事だ?」
「巷で噂の全身黒ずくめの処刑人で、通称【漆黒の私刑人】が潰した盗賊団の影響により、最近三つ巴になった賊共の勢力争いに変化があってのう。1番弱いのがこの2、3日の間に駆逐されたのを知っているかえ?」
「そうなのか?」
「呆れた奴じゃ。今晩にでも残りの2つがぶつかり、どちらかが死ぬか町を負われるようじゃ。既に関係のない者が巻き添えにあっとるらしいのじゃ。市井の者を巻き込んでの勢力争いになる可能性があるんじゃ。また、お前さんなら大丈夫じゃと思うが、気を付けるのじゃぞ」
「どの当たりがやばい?」
「お前さんがゲロビーと呼ばれる事になったあそこがやばいらしいのう」
「ありがとうクルシュさん。ではそこを避けて帰りますよ」
俺が宿に向かって帰っている最中、警告された場所を通っていったが、なるほど。
犯罪者がうようよしているな。
俺はぴりぴりしているなと感じつつ情報屋の所に行った。
「漆黒の私刑人のお出ましですな」
「その名前、お前が広めたのか?」
「残念ながら違いますぜ。まあ、あっしなら黒の死神ですぜ」
「そうか。漆黒の私刑人か。まんまだな。で、どっちを潰す?2つ共か?」
「小さい方は義賊ですぜ。あっしは情報を与えるのみです」
「そっちは義賊か。で、大きい方は黒か?」
「真っ黒で、関係ねえもんを巻き込むのもお構いなしなのもこいつらっすね」
「いや、義賊の方は残すよ。必要悪だろ?で、情報は幾らだ?」
「もう知っているでしょ?頂きやしません」
「俺が来る事も想定済みか?」
「よくお分かりで」
「元々関わった件だからな。資料を見ようか」
俺はため息を付きつつ、流石に面倒だなと言える事態ではない。
「なあ、アジトにいる奴は皆殺しでも大丈夫なのか?」
「ええ、全員真っ黒ですぜ!それとこれを」
硬貨を1枚投げてきたので受け取る。
「3日前に巻き添えを食った人の家族からですぜ」
これで気兼ねなく私刑が出来る。
「依頼確かに受けた」
俺はそう言って情報屋を引き上げた。
宿に着くとマリニアが上機嫌で宿の女将さんと話し込んでいたが、俺に気が付くとこちらに駆けて来た。
「おかえりなさい!遅かったね!」
「ああ。情報屋に顔を出していたんだ。私塾を紹介して貰ったお礼を言いにな」
「ランスタッドは律儀だね!」
「よし、腹も減ったし飯を食いながら今日の話を聞こうか!話たいオーラがビンビンだぞ!」
まあ、2人だけだが慰労会をしようと提案しいつもより高い店に。
「マリニア、1週間よく頑張ったな!お前さんの顔からはやりきったという満足感が見えるぞ!まずは飲もうぜ!」
最初あの悲痛な顔を見せたマリニアがこのような笑顔を見せた事に俺は嬉しくて食べ終わった後、つい酒を頼んだ。
1杯だけですよ!とマリニアの許しが出たので、マリニアもというと、お酒は嫌いと柑橘系のジュースを頼んでいた。
お腹も膨れたし、話も弾んでこの1杯を飲んだら帰ろうとなった。
乾杯をしてお互い一気に飲み干そうとしたのだが、店員が間違ってマリニアの方に酒を渡してしまい、それに気が付かないままマリニアはお酒を半分程飲んでいた。
俺も遅ればせながら飲み始めたのだが、一口飲んで違う!と慌てた。
「マリニア、ちょい待て!そっちは酒だぞ!って遅かったか・・・真っ赤だな・・・」
ふへ!?となり取り敢えず半分に減った酒を受け取ってから飲んだが、マリニアが自分のジュースを飲み終わった頃、マリニアはテーブルに突っ伏してしまった。
勘定をし、仕方がないのでおぶって宿に行きそのままベッドに寝かせた。
揺すっても起きないので、行くか!と自問し娼館に行く。場合によっては泊まる旨ろ書き置きを置き、見たかどうか分かるようにしておいた。
俺はそっと宿を抜け出すと周りに誰もいない事を確認し、馬房で黒装束に着替えた。
そしてツーブレードソードを持ち、夜の闇へと消えるのであった。
結界は何とか及第点を貰っており、あとは実戦あるのみだ。
火属性の上級にはいくつかの魔法がある。
エクスプロージョン・・・爆裂魔法
サランマンダー・・・小型の火を吹く羽付きトカゲ。サラマンダー?かと思いきやサランマンダーで、サラマンダーは火属性の妖精でそれとは別物。
ファイヤーストーム
小型の竜巻の外周部に炎を纏わせたもの。
結果この3つを覚えた。
俺が常人の2倍の速度で覚えるものだからクルシュが驚いていた。
中級魔法が使えるからそれ程苦労はせず、この1週間上級を覚える為の下地になる訓練も行っており、漸く魔法そのものに取り掛かれるようになった。
ファイヤーストームは火に耐性のある剣に纏わせ、剣を振った先に飛ばす事が可能だ。
サランマンダーは指定した対象の元に飛んで行き、抱きついて急激に燃焼する感じで、火に耐性のない者はあっという間に消し炭になる。
これは発動時に指示をしたターゲットに向かうのだが、火属性の魔法とはいえ、取得出来る者が少ない。
どうやら得意属性のもう1つに召喚があるかららしい。
ウーン・・・よく分からん。
本当は炎を凝縮して飛ばすフレイムボウが欲しかったが時間がなかった。
「クルシュさん、短い時間でしたがお世話になりました」
「うむ。結界は細かい制御が少し雑じゃが、殺す事を目的にするのならまずまずの出来じゃな。それよりも火を3つも覚えよってからに!流石に驚いたのじゃ。また時間に余裕ができたら覚えに来るのじゃぞ」
「ああ。そうさせてもらうよ。世話になったな」
俺はクルシュさんの館を出ようとしたが、ふと呼び止められた。
「漆黒の私刑人」
「何の事だ?」
「巷で噂の全身黒ずくめの処刑人で、通称【漆黒の私刑人】が潰した盗賊団の影響により、最近三つ巴になった賊共の勢力争いに変化があってのう。1番弱いのがこの2、3日の間に駆逐されたのを知っているかえ?」
「そうなのか?」
「呆れた奴じゃ。今晩にでも残りの2つがぶつかり、どちらかが死ぬか町を負われるようじゃ。既に関係のない者が巻き添えにあっとるらしいのじゃ。市井の者を巻き込んでの勢力争いになる可能性があるんじゃ。また、お前さんなら大丈夫じゃと思うが、気を付けるのじゃぞ」
「どの当たりがやばい?」
「お前さんがゲロビーと呼ばれる事になったあそこがやばいらしいのう」
「ありがとうクルシュさん。ではそこを避けて帰りますよ」
俺が宿に向かって帰っている最中、警告された場所を通っていったが、なるほど。
犯罪者がうようよしているな。
俺はぴりぴりしているなと感じつつ情報屋の所に行った。
「漆黒の私刑人のお出ましですな」
「その名前、お前が広めたのか?」
「残念ながら違いますぜ。まあ、あっしなら黒の死神ですぜ」
「そうか。漆黒の私刑人か。まんまだな。で、どっちを潰す?2つ共か?」
「小さい方は義賊ですぜ。あっしは情報を与えるのみです」
「そっちは義賊か。で、大きい方は黒か?」
「真っ黒で、関係ねえもんを巻き込むのもお構いなしなのもこいつらっすね」
「いや、義賊の方は残すよ。必要悪だろ?で、情報は幾らだ?」
「もう知っているでしょ?頂きやしません」
「俺が来る事も想定済みか?」
「よくお分かりで」
「元々関わった件だからな。資料を見ようか」
俺はため息を付きつつ、流石に面倒だなと言える事態ではない。
「なあ、アジトにいる奴は皆殺しでも大丈夫なのか?」
「ええ、全員真っ黒ですぜ!それとこれを」
硬貨を1枚投げてきたので受け取る。
「3日前に巻き添えを食った人の家族からですぜ」
これで気兼ねなく私刑が出来る。
「依頼確かに受けた」
俺はそう言って情報屋を引き上げた。
宿に着くとマリニアが上機嫌で宿の女将さんと話し込んでいたが、俺に気が付くとこちらに駆けて来た。
「おかえりなさい!遅かったね!」
「ああ。情報屋に顔を出していたんだ。私塾を紹介して貰ったお礼を言いにな」
「ランスタッドは律儀だね!」
「よし、腹も減ったし飯を食いながら今日の話を聞こうか!話たいオーラがビンビンだぞ!」
まあ、2人だけだが慰労会をしようと提案しいつもより高い店に。
「マリニア、1週間よく頑張ったな!お前さんの顔からはやりきったという満足感が見えるぞ!まずは飲もうぜ!」
最初あの悲痛な顔を見せたマリニアがこのような笑顔を見せた事に俺は嬉しくて食べ終わった後、つい酒を頼んだ。
1杯だけですよ!とマリニアの許しが出たので、マリニアもというと、お酒は嫌いと柑橘系のジュースを頼んでいた。
お腹も膨れたし、話も弾んでこの1杯を飲んだら帰ろうとなった。
乾杯をしてお互い一気に飲み干そうとしたのだが、店員が間違ってマリニアの方に酒を渡してしまい、それに気が付かないままマリニアはお酒を半分程飲んでいた。
俺も遅ればせながら飲み始めたのだが、一口飲んで違う!と慌てた。
「マリニア、ちょい待て!そっちは酒だぞ!って遅かったか・・・真っ赤だな・・・」
ふへ!?となり取り敢えず半分に減った酒を受け取ってから飲んだが、マリニアが自分のジュースを飲み終わった頃、マリニアはテーブルに突っ伏してしまった。
勘定をし、仕方がないのでおぶって宿に行きそのままベッドに寝かせた。
揺すっても起きないので、行くか!と自問し娼館に行く。場合によっては泊まる旨ろ書き置きを置き、見たかどうか分かるようにしておいた。
俺はそっと宿を抜け出すと周りに誰もいない事を確認し、馬房で黒装束に着替えた。
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