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序章 私刑人誕生編
第26話 子守
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俺達は無事に町に入り、お礼をして商隊と別れた。
俺がB級冒険者だとわかると恐縮していた。
何でも王都で行商を営んでおり、この町の周辺でしか採れない鉱物を仕入れに来ていて、勿論道中の町々で色々な物を売って稼いでいると。
また、町への出入りについて、子供は保護者の身元を確認するだけで特に何もなかった。
保護した3人はこうだ。
ベイグルド 5歳になったばかりの男の子
カタマリヤ 6歳の女の子
リリアーナ 10歳の女の子
話を聞くといずれも王都にいたようで、ベイクドもカタマリヤも遊んでいたところ突然攫われたようだ。
商人と別れた後ヘイグルドがぐずり出した。
「おじちゃん!お腹減った!」
「お、おじちゃんはやめようね・・・せめてお兄ちゃんと・・・」
「おじちゃん、おしっこ!」
お腹が減っていてそれどころではないようだ。しかもおしっこって!うがああああああ!
取り敢えず首にはスカーフを巻いて首輪が分からないようにしたが、それよりも裸足は良くない。
いつもの酒場に向かうが、靴を扱っている店で子供達の靴を買う。
酒場にて子供達向けのと俺とマリニアの飯を頼んだ。
それまでにとちょっとした間食をと女将さんが焼き菓子を持って来て、一緒に食べる。
「訳有りかい?」
「魔物に襲われていた所を保護したんだよ」
お腹が減っていたのか、子供達は目を輝かせながらバクバクと食べ、俺は最初の1枚をひと囓りしただけで、それも物欲しそうにしているベイクドの口に収まった。
「この子らをどうすんだい?」
「3人共王都から来たそうだから、取り敢えず王都に連れていき、この子らの身内を探すよ」
女将さんが生暖かい目で見てくる。
結局子供達は食い散らかして大変だった。
流石にリリアーナは普通に食べていたが、口の周りに色々な物が付いたり飲み物をこぼしたりと・・・
世の中のお父さんやお母さんって大変だなぁと思う。
子育てなんて面倒くさいのを皆よくやるよな・・・
ただ、コイツラをこのままハイ!サヨナラ!って出来ないんだよな。
「なあマリニア。俺はこの子らを王都に連れて行こうと思うけど、マリニアはどうする?」
「勿論一緒に行くよ。ねぇ、王都って大きいの?都会なんでしょ?」
「ああ。こことは比べ物にならない位にな。ただ、人情は薄いぞ」
たらふく食べるとベイクドとカタマリヤはウトウトし始め、結局俺が2人を抱っこして連れていかなきゃならなくなった。
結界師のクルシュの所に向かう途中で服屋が有ったから子供達の服を買った。
リリアーナは遠慮したが、いかにも奴隷が着るようなボロだったから目立つのだ。
だから有無を言わせず、店で着替えさせた。
マリニアがベイクドを抱っこして歩いてみようかというので託したが・・・5分も持たなかった。
「ごめんなさい。よく2人も抱っこして歩けるね。ボクには無理だったよ」
「まだ15歳だから仕方がないさ。首輪をなんとかしたいから結界師の所に行って破壊しよう」
「ランスタッドも使えるよね?」
「使えるが、細かな制御がまだなんだ。だから首を落としかねないんだよ」
「でも戦闘で首を落としていましたよね?」
「あれは額を狙ったんだが、胸元近くまで狙いが逸れたんだよ」
それから少し話をしてからクルシュの所に向かう事にしたのだが、しかし・・・なんでこうなったかな・・・・
俺がB級冒険者だとわかると恐縮していた。
何でも王都で行商を営んでおり、この町の周辺でしか採れない鉱物を仕入れに来ていて、勿論道中の町々で色々な物を売って稼いでいると。
また、町への出入りについて、子供は保護者の身元を確認するだけで特に何もなかった。
保護した3人はこうだ。
ベイグルド 5歳になったばかりの男の子
カタマリヤ 6歳の女の子
リリアーナ 10歳の女の子
話を聞くといずれも王都にいたようで、ベイクドもカタマリヤも遊んでいたところ突然攫われたようだ。
商人と別れた後ヘイグルドがぐずり出した。
「おじちゃん!お腹減った!」
「お、おじちゃんはやめようね・・・せめてお兄ちゃんと・・・」
「おじちゃん、おしっこ!」
お腹が減っていてそれどころではないようだ。しかもおしっこって!うがああああああ!
取り敢えず首にはスカーフを巻いて首輪が分からないようにしたが、それよりも裸足は良くない。
いつもの酒場に向かうが、靴を扱っている店で子供達の靴を買う。
酒場にて子供達向けのと俺とマリニアの飯を頼んだ。
それまでにとちょっとした間食をと女将さんが焼き菓子を持って来て、一緒に食べる。
「訳有りかい?」
「魔物に襲われていた所を保護したんだよ」
お腹が減っていたのか、子供達は目を輝かせながらバクバクと食べ、俺は最初の1枚をひと囓りしただけで、それも物欲しそうにしているベイクドの口に収まった。
「この子らをどうすんだい?」
「3人共王都から来たそうだから、取り敢えず王都に連れていき、この子らの身内を探すよ」
女将さんが生暖かい目で見てくる。
結局子供達は食い散らかして大変だった。
流石にリリアーナは普通に食べていたが、口の周りに色々な物が付いたり飲み物をこぼしたりと・・・
世の中のお父さんやお母さんって大変だなぁと思う。
子育てなんて面倒くさいのを皆よくやるよな・・・
ただ、コイツラをこのままハイ!サヨナラ!って出来ないんだよな。
「なあマリニア。俺はこの子らを王都に連れて行こうと思うけど、マリニアはどうする?」
「勿論一緒に行くよ。ねぇ、王都って大きいの?都会なんでしょ?」
「ああ。こことは比べ物にならない位にな。ただ、人情は薄いぞ」
たらふく食べるとベイクドとカタマリヤはウトウトし始め、結局俺が2人を抱っこして連れていかなきゃならなくなった。
結界師のクルシュの所に向かう途中で服屋が有ったから子供達の服を買った。
リリアーナは遠慮したが、いかにも奴隷が着るようなボロだったから目立つのだ。
だから有無を言わせず、店で着替えさせた。
マリニアがベイクドを抱っこして歩いてみようかというので託したが・・・5分も持たなかった。
「ごめんなさい。よく2人も抱っこして歩けるね。ボクには無理だったよ」
「まだ15歳だから仕方がないさ。首輪をなんとかしたいから結界師の所に行って破壊しよう」
「ランスタッドも使えるよね?」
「使えるが、細かな制御がまだなんだ。だから首を落としかねないんだよ」
「でも戦闘で首を落としていましたよね?」
「あれは額を狙ったんだが、胸元近くまで狙いが逸れたんだよ」
それから少し話をしてからクルシュの所に向かう事にしたのだが、しかし・・・なんでこうなったかな・・・・
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